Ragnarok Onlineアイテム物語   作:アイテム鑑定士

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かぼちゃがおいしい季節になってきましたね。
ハロウィンとあの変身アイテムに関するお話


ウサギのぬいぐるみと絆のリボン

秋が深まり、収穫の時期に入ったルーンミッドガッツ王国領内では毎年恒例の収穫祭の

準備が行われている。

 

1年の収穫を祝うこの祭では先祖の霊もニブルヘイムから返ってくるといわれており、

儀式的な意味合いを込めてどこもかしこも、かぼちゃのランタンやお化けを模したサイケデリックな飾りがつけられて賑わいを見せている。

 

さらにこの祭りの特徴的なことといえば、収穫を祝うという意味で取れたてのカボチャを使った

特別なごちそうが出回ることだ。

 

この時期においては庶民でもお菓子を食べることができるとあって、子供から大人まで

たくさんのお菓子を買いこむ人だかりであふれている。

特に最近では収穫祭といえばパティシエ”スクウォッシュ”が作製した

”カボチャケーキ”が一番人気である。

 

また、ごちそうを狙って毎年いろいろな人や魔物が暗躍しているが、そういう騒ぎを含めて

楽しむのがこの収穫祭とされている。

 

収穫祭とは古来より人と人ならざる者の交流の場であり、様々な絆が生まれる場でもある。

 

今回のお話はそんな収穫祭が結んだ絆のお話。

 

 

 

交易都市 アルベルタ

 

収穫祭に向けて様々なものと人が行き交い、普段以上の賑わいを見せている。

様々な物品の流通を取り仕切る商館”アクアリウム”もこの時期は大忙しである。

 

人・物・金がせわしなく流れていく様はやはりここが商業の中心地であるということを

思い出させる。

 

本日も商館には物品の買い付けや収穫祭に向けた商談のために、様々な人が訪れていた。

この時期には港に市が立ち、様々な商品が立ち並び一種の名物ともなっている。

メルティはそんなあわただしい通りの様子を窓から眺めていると、先ほどか誰かを探すように

うろうろと彷徨っている少女がいることに気が付いた。

急いで通りに出るとウサギのぬいぐるみを抱えて少女が途方に暮れていた。

メルティが声をかける。

 

「ねえ、どうしたの?だれか探しているの?」

 

「・・・・う~~~爺とはぐれてしまったのじゃ~・・・」

 

涙を浮かべながら少女がそう答える。”爺”という単語と口調からどこかの

お嬢様が見物に来たのだろうと判断した。

 

「ふ~む・・・やっぱり迷子になっちゃったんだね。じゃあのそのはぐれちゃった人の特徴教えてくれるかな?」

 

「・・・シルクハットをかぶっていて・・杖をついているのじゃ!」

 

「ふむふむ・・服装は紳士風の人だね。他にはないかな?どこかに行く途中だったとか。」

 

とりあえず冒険者ではなく紳士風のいでたちを想像し、さらなる手がかりを求めて問いかける。

 

「そういえば・・・爺はそこの市場に出ていた骨董品に用があるとか言っておった・・」

 

港の方向にを指さして少女が答える。

 

「あ~市場のほうか~・・・迷子多発だからね~・・・よし!一緒に探しに行こう!」

 

「おぬしが一緒に探してくれるのか?」

メルティの提案に少女は顔を上げてこたえる。

 

「うん!この町を知り尽くしたわたしに任せて! あ!わたしメルティって言います!」

 

「よろしく頼むメルティ。妾のことは~・・・とりあえずミアと呼ぶがいい。」

 

「わかった!ミアちゃん」

 

相変わらず、お嬢様口調だが生来のものだからしょうがないのだろうと思い

メルティはミアの手を引いて市場のほうへ向かった。

 

 

港 市場

 

普段は倉庫街となっている一角は収穫祭の時期になると訪れる人々目当てに

露店が立ち並び、様々な商品が取引される。

 

メルティとミアは人だかりの中を手をつなぎながら歩いていく。

するとカボチャ形をしたキャンディを売っている露店の前を通りかかった。

 

「のうメルティ・・あれはなんじゃ?」

 

「あ~あれはね、この時期だけ発売されるカボチャキャンディだよ。日持ちはあまりしないけど

 とってもおいしいんだ~食べたい?」

 

「・・・・うむ!」

 

メルティが露店商に声をかける。

「おじさ~ん!!カボチャキャンディ2つください!」

 

「へい!らっしゃい!お!メルティちゃんじゃねーか!合わせて200zになるぜ」

 

「は~い、これでおねがいします!」

 

「まいど~メルティちゃんいつもありがとうよ~特別にカボチャケーキもサービスしとくぜ!

 そっちの嬢ちゃんと一緒に食べな?」

ミアをみながら露天商がメルティにカボチャキャンディとカボチャケーキの箱を渡す。

 

「わ!ありがとう!でもいいの?」

 

「ああ!メルティちゃんは収穫祭にいつもいっぱい買いに来てくれるからな。今年も頼むぜ?」

 

「ははは。じゃあ今年も買いに行くね。あ!そういえばおじさん!」

 

メルティが思い出したように、露天商に尋ねる。

 

「なんだい?メルティちゃん」

 

「じつはこのこ保護者の人とはぐれちゃったみたいで・・・シルクハットをかぶった紳士風のおじいさん見かけなかった?」

 

「おっと・・・そのこは迷子だったのか。そういえばお嬢様を探してる執事風のじいさんが向こうのほうに行くのを見たぜ?

 マーカスっていってたかな・・「それじゃ!」お!よかったじゃねえかメルティちゃん」

 

「ありがとう!おじさん!じゃあまたね!」

 

「またな!!メルティちゃん!ミリアちゃんにもよろしくいっといてくれよ~!!」

 

露天商を後にしてメルティがマーカス探索に向かおうとするとミアが声をかける。

 

「まあまて・・メルティ。マーカスの居場所が分かったならそれで問題ない。それに今はその・・・」

 

ミアはメルティの持っているカボチャキャンディとカボチャケーキの箱に注がれていた。

 

「ははは・・じゃあどこかで一緒に食べようか。」

 

メルティとミアは露天商から少し離れた空き地にある階段に並んで腰かけて

カボチャケーキを開けた。

 

収穫祭らしくサイケデリックに飾りつけされたカボチャケーキが入っていた。

1つしか入っていなかったが、結構な大きさがあり露天商がミアと一緒に食べろ

と言ったのもうなずける。

 

「おお~!!なかなかきれいなデコレーションじゃな~」

 

「よかったね~これは有名なパティシエが作ったやつだよ!プロンテラでも大人気なんだ~」

 

「なんと!・・・でも切り分けるものがないのう・・」

 

「ふっふっふ~私に任せなさい!」

 

というとメルティはカートから簡易テーブルと皿とナイフとフォークを取り出して

カボチャケーキを切り分けてミアに渡した。

 

2人同時にカボチャケーキをたべる。

 

「「おいしい~~~!!」」

しばらくケーキのおいしさにうなりながらおしゃべりを楽しんでいたら、

気が付けば1ホールあったカボチャケーキがなくなっていた。

 

カボチャケーキを堪能してほっこりしていたメルティとミアは

思い出したように

 

「あ!マーカスさん探さないと!」「おお!わすれておった!」

 

急いで簡易テーブルと皿をしまって空き地を出るとカボチャキャンディを手に

マーカスがいるであろう方へ向かって歩いていく。

 

すると遠くの方に紳士風の老人が誰かを探すようにうろうろしながら大声を上げているのを見つけた。

 

「お嬢様―!!どこですかー!!マーカスはここにおりまする~出てきてくだされ~」

 

「マーカス・・・恥ずかしい・・」

ミアが恥ずかしそうに声を上げる。

 

「ははは・・よかったね?」

 

メルティとミアは大声をあげているマーカスのもとへ向かった。

 

 

マーカスは1時間ほど前にはぐれた自らの主をさがして、通りを歩いている人々に

尋ね人のことを問いかけるが、手がかりを見つけることができず途方にくれていた。、

ふと視線をあげると、遠くの方にウサ耳を付けた少女に手を引かれて歩いている尋ね人を発見して安堵した。ゆっくりとそちらへ向かおうとしたが、すぐ後ろにガラの悪い連中がついていることに気づいて急いで合流しようと走り出した。

 

「お嬢様~そこにおられましたか!探しましたぞ!」

 

「マーカス!」

 

「おっと!待ちな!じいさん!!」

 

尋ね人に合流しようとしたところ、ガラの悪い連中にミアとメルティはつかまり路地裏に引き込まれしまった。

それを追いかけたマーカスは取り囲まれてしまった。

 

「へっへっへ毎年いるんだよな~いかにも金持ちって雰囲気の奴がよ~」

「無事に返してほしければ、有り金全部おいていきな?命だけは助けてやるぜ?」

 

「・・・・下郎どもが!!その汚い手をお嬢様から離せ!」

「いいのかな~?そんなこといって?こいつらがどうなるかわからないぜ~?」

 

「卑怯な!かくなるうえは…」

 

「変なことしようと思うなよ?・・・」

 

マーカスは身動きが取れなくなってしまった。

 

その時、メルティとミアを拘束していたチンピラから悲鳴が上がる。

 

「ぐあああ!!」

 

ものすごい勢いで風が吹いたかと思うとマーカスの隣にメルティとミアが来ていた。

 

「マーカス!!」

「お嬢様!!」

 

2人がお互いの無事を確かめあっている間、メルティがチンピラたちに問いかける。

 

「どうして・・・お兄さんたちはいつもそんなことをするの?」

 

「どうして・・・だと!?金がないんだよ俺たちゃあ!!生きるためには金が要るからな?」

 

メルティの問いにチンピラの一人が答える。

 

「働いて稼げばいいじゃない!」

 

メルティが当然とばかりに答えると、チンピラはメルティの着ている服を一瞥して、

 

「・・・いい服を着て幸せそうな嬢ちゃんには俺たちのことなんかわかりゃしねえ!!」

 

そういってメルティに殴りかかってきた。

 

メルティは軽くかわすと威嚇のために魔法を放つ。

 

「ファイヤーボール!!」

 

周りにいたチンピラたちはあるものは気絶したが、残ったチンピラの怒りを買ってしまい一斉に襲いかかってきた。

 

「よくやったメルティ。感謝するぞ!」

 

その声とともに激しい光を伴う雷がチンピラを襲い、強い光に目をやられたチンピラたちは

見当違いの方向へ向かっていった。

 

「今のうちじゃ!!逃げるぞ!!」

 

メルティはミアに手を惹かれ路地裏を後にして、気が付くと商館の前まで来ていた。

あたりはもう夕暮れ近くになっていた。

 

「ふう・・・ここまでくれば大丈夫じゃ!・・・それにしても無茶するものじゃな?」

 

「だって・・・ミアちゃんのこと助けたかったし・・」

 

「あれだけの数・・たとえ町のハンパものだとしても一人でどうにかなるものでもあるまい?」

 

「でも・・・「まあよい」・・え?」

 

「久々にこのようなことをされて妾もうれしかったからな。・・・そうだ!マーカス!」

 

「はい・・お嬢様。」

 

「メルティにアレを。」「え?」

 

「よろしいのですか?お嬢様?」

 

「かまわぬ。久々に楽しい時間を過ごせたしのぅ」

 

マーカスはリボンを取り出すとミアに渡した。

 

「ふむ・・・これでよいか。メルティよ今日の礼じゃ。」

 

ミアが指を鳴らすとメルティにリボンが結ばれる。

と同時に手の中にミアとおそろいのウサギのぬいぐるみがあった。

 

「ええ!?!?、ミアちゃんて魔導士なの?」

 

「ふふふ・・?どうじゃろうな?・・・・とりあえずそのリボンとぬいぐるみはお守りだと

 思ってくれればよい。」

 

「でも・・・ただもらうだけじゃ悪いから・・・」

 

メルティは自分のしていたブルーリボンを外してミアに結んだ。

 

「えへへ・・・プレゼント交換!これでもうお友達だよね?」

 

「!!・・・ありがとう・・メルティ!」

 

感極まったミアがメルティに抱き着く。

しばらく二人はそのままでいた。

するとマーカスから声が上がる。

 

「お嬢様、そろそろ時間でございます。」

 

「ふむ・・・そうか・・・メルティ・・・残念じゃが妾はもう行かねばならぬ」

 

「そっか・・・また会えるかな?」

 

「・・・・次の収穫祭の時期になったら。」

 

「うん!じゃあまた来年だね!」

 

「ああ・・・また来年じゃ!」

 

そういってミアとマーカスの姿がだんだん透けていく

完全に消えかける一瞬マーカスの顔がフクロウのように見えたが・・見間違いだったのかどうか

わからなかった。

メルティはこれも収穫祭の奇跡ということで納得することにした。

 

目の前の商館の扉を元気よくあける。

 

「ただいま!!」

 

 

その年以来やけに魔物のコスプレをした参加者が増えて、収穫祭は大いににぎわったという。

また、そのころから手をつないで歩くウサ耳少女と変わったウサギのぬいぐるみを抱えた

少女の姿が見かけられるようになったとか。

 

 

 

<目録>

 

・友達からもらったぬいぐるみとリボン

 

 メルティが港で助けた女の子からもらったウサギのぬいぐるみとリボン

 リボンはメルティの外行きの服に着けられ、ぬいぐるみは枕元に置かれている。

 相当大事にしている様子。

 

 管理者:メルティ・E・ゼファーシルト

 

 

<感想>

 

・見間違いかもしれないけど…このまえあのウサギのぬいぐるみが歩いていたような・・

 見間違えよね!?それにたまーに声がきこえるのよね・・そうだといいなあ・・?

 (”よう姐さん!”)「!?」




ハロウィンとマッ○バニーとピア○ットのリボンの話をかきたかった。
とりあえず後日談等話を追加する予定

2019/05/26 誤字修正
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