Ragnarok Onlineアイテム物語 作:アイテム鑑定士
王家・ドラム・・・いろいろ拡張された記念に久しぶりの投稿
ミッドガッツ王国 商都アルベルタ
多くの国・地域へとつながる貿易港をもち、商人ギルドを有する商業の街。
港には今日も多くの貿易船が交易品を載せて行き交っている。
先日十数年に及んだ異世界アッシュ・バキュームでの戦いが終結を迎え、王城では戦いに
貢献した冒険者を集め祝賀パーティが開かれるという。
また、魔王モロクによる次元干渉がなくなったことにより、マラン島に流れ着いていた
猫型の獣人たち”ドラム”の故郷バースタ大陸への航路が発見された。
もともと、ミッドガッツ王国の玄関口として人・モノ・金が多く集まる場所であったが
さらに多くのものが行き交いもはや祭りといっても良い具合の賑わいを見せている。
そんな外の様子を自分にあてがわれた部屋から眺める少女。
彼女の名はアリシア・E・アインツベルン
今彼女が滞在している【商館アクアリウム】の当主の姪にあたる人物である。
幼いころから両親とともに異世界アッシュバキュームですごした彼女は、もともとの才能と
モーラの守護竜からの加護を受けて、10を数えるころには稀代ウォーロックとしてギルド
からの困難な依頼をもこなす冒険者になっていた。
今日も彼女は叔母から冒険者としての腕を見込まれて、依頼を果たすためにこの商館にやってきたのだった。
いい加減に外の様子も見飽きて来た頃、部屋の扉がノックされ彼女にとって
なじみ深い人物の声がきこえた。
「アリシア~いるかにゃ?」
「はい、どうぞヴェルさん」
扉を開けて、ネコミミを生やした長身のメイドが部屋に入ってきた。
「久しぶりだにゃ~アリシア!こんなに大きくなって!」
そういうとメイドはアリシアを強く抱きしめる。
「わっ・・(んーんー)」
身長差でメイドの豊満な胸の中に顔が埋まる形になってしまったアリシアは苦しそうに
もがくも当のメイドは気づいていないようだった。
仕方なくアリシアは魔力を開放しエナジーコートを纏った。
「にゃにゃ!!・・・びっくりしたにゃぁ」
「もう!ヴェルさんうれしいからってぎゅってしすぎです!危うく窒息しかけましたよ?」
「ごめんにゃあ・・アリシアに会えるのがうれしくてつい・・・」
「まあ・・私もうれしかったので大丈夫ですが・・・でも気を付けてくださいね?
他の人だったらほんとに窒息してたかもしれませんよ?」
「むぅ~わかったにゃ気を付けるのにゃ・・・」
耳をペタンとさせてしょんぼりした様子で謝るネコミミメイド。
はたして商館という海千山千がひしめくような場所にこのような抜けているメイドが
務まるかといえば、実はこのメイドの正体は、当主ミリアの生み出した人工生命体<ホムンクルス>である。
名をヴェルヘルミナという。但しこのゆるゆるな様子は、親しいものだけに見せる愛情表現のようなもので街に出れば、瀟洒なメイドで腕っぷしもたつ完璧超人メイドと言われているのである。
さらにアリシアと仲がいいのは、異世界アッシュバキュームを旅するうえで幼子を抱えて旅するのは無茶だと判断したミリアが、乳母兼護衛役として兄夫婦に一時派遣していたからである。
「ところでヴェルさん、ただ私に会いに来ただけじゃないんでしょう?」
「あ!そうだったにゃ!ミリアちゃんが呼んでるんだったにゃ。
ついてきてほしいのにゃ!」
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「ミリア様、アリシア様をお連れしました。」
ヴェルヘルミナは執務室に来客の可能性を考慮し扉をノックして、先ほどのゆるゆるな様子からは
想像できないほど落ち着いた声で入室許可を求めると
「どうぞ~はいってらっしゃい」
なかから返事が返ってきた。
ヴェルヘルミナに連れられてアリシアが執務室に入ると
紅茶を飲みながら、ゆったりと椅子に座る彼女の叔母の姿があった。
ミリア・エリス・ゼファーシルト
プラチナブロンドをサイドテールにまとめ上げ、モノクルをかけて
落ち着いた様子で椅子に座る妙齢の美女。
名うての商人たちを取り仕切る様子から次期商人ギルドのマスター候補に名が上がるくらいだという。
「いらっしゃい、アリシアよく来てくれたわね。カレン義姉様たちは元気かしら?」
「お久しぶりです。おばさm「ありしあ~?」ミリィ姉さま・・・あの二人は相変わらずですよ」
途中ミリアからの横やりがあったものの、アリシアは簡潔に自らの両親の近況をこたえる。
「あ~今でも新婚さんなのねあの二人は・・・・さてと立ち話もなんだからそこに掛けて頂戴。
あとヴェルはお茶の用意をお願い。この前取寄せたあの王家御用達やつね?」
「かしこまりました。ミリア様」
ソファに座りながらヴェルヘルミナが退室するのを見送るとミリアから声がかかる。
「さてと、アリシア。お茶もまだだけど早速依頼の話をしてもよいかしら?」
「はい、かまいませんミリィ姉さま。」
完全に親戚の家に帰ってきた感覚でいたアリシアも、冒険者としての顔つきになり答える。
「では・・・今日来てもらったのはうちの特別な倉庫がらみ案件よ。」
「特別な倉庫・・・? ・・・ああ!!ファフニールの宝物庫というあれですか?」
アリシアはかつて両親から聞いたこの商館アクアリウムにあるという宝物庫を思い出していた。
「あらアリシアも知っているのね?まあ・・あの二人の子供だし当然か・・
そのファフニールの宝物庫案件なのよ」
「それでどういった内容なんですか?」
するとノックの音が聞こえた。
「ミリア様お茶をお持ちしました。」
ミリアが入室の許可を出して、ヴェルヘルミナがお茶とお茶菓子を並べる。
「・・・・まあ、まずはせっかくだしお茶とお茶菓子を楽しんでちょうだいな。」
あれほど話を急いでいた叔母がお茶を促す。アリシアは何か意図があるのだろうと思いつつ、さすがに姪を毒殺するような人柄ではないのは承知しているため、お茶とお茶菓子に手を付けた。
すると頭がすっきりとし、魔力が湧き上がる感覚がした。不思議に思いアリシアは叔母に確認をとる。
「ミリィ姉様これって?・・・・・魔力と制御能力が上がっている気がするんですが?」
「さすがはギルドからの推薦が来るウォーロックね。これにちゃんと気づくなんて
やはりあなたに向いていそうな案件よ今回のは」
「はぁ・・?どういうことですか?」
「順をおって話すわ。アリシア、あなたも魔王モロクが滅ぼされたのは知っているわね?」
「もちろんですよ、なんたってアッシュバキューム生まれですからね私。」
「では魔王モロクが異次元から干渉により様々な妨害を行っていたことは?」
「もしかして時々ギルド内で話題に上がっていた人を惑わす霧や侵入不可領域の噂はそのせいですか?」
「そうそれよ。有名なのはドラムさんたちの故郷バースタ大陸への航路でしょうね」
「あぁ・・・あれもモロクの仕業だったんですか・・知り合いにドラムのサモナーが
いますけど彼らがモロク討伐に参加していればあっという間にモロクは滅びていたことでしょう。」
アリシアはめんどくさがりだが、とんでもない威力で猫じゃらしを操るもふもふの友人を
思い浮かべながら答える。
「そうやって魔王モロクは次元干渉をして自分たちの脅威となる存在を分断・妨害していたわけ。」
「ということはファフニールの宝物庫にも?」
「そのとおり。最近ファフニールの宝物庫の最奥区画に次元転移装置があることわかったの」
「次元転移装置ですか?でもあれってここ数年で開発された技術のはずじゃ?」
「どうやら私たちのご先祖様が作ったらしいのよ。600年ほど前に。」
「ええ!?そんな前に?」
異世界アッシュバキュームとミッドガッツ・シュバルツバルド・アルナペルツ三国の技術の
結晶たる次元転移装置をはるか昔に先祖が作ったという事実驚いていると
「まあ、ウチは家柄や出身に関係なく能力主義を第一義に掲げてるからね。本当にいろんな人がいるのよ…」
何か疲れた様子でそう答える叔母を見て、アリシアは昔何かあったのだろうと思いつつ話の続きを待った。
「コホン。それは別良いのだけれど・・・魔王モロクが倒されて以降その次元転送装置のある区画に入れるようにはなったんだけどね?」
「けど??」
さっぱり話が分からないと様子で叔母の顔を見るアリシア
「その次元転送装置の横に起動条件が描かれていたんだけれども、商館の人間じゃどうにもできなくて」
「ふむ・・・・その起動条件とは?」
「曰く、”魔導の業を極めた者に告ぐ、我こそはと思うものは宝玉に触れよさすれば道は開かれん
ボブ・E・メイザース”」
「・・・・ありがちな文句ですね?罠とかじゃないんですか?」
「それが、うちのご先祖様に大魔導士と知られる人としてその名前があってね・・・
試しに高位の魔導師を雇って宝玉に触れてもらって起動はして、次元転送されたみたいなんだけど」
「だけど・・・?」
「なぜかわからないけど心に大きなトラウマを負って呪文詠唱が出来なくなったわ・・・」
「はぁー?!・・・ミリィ姉様そんな危険なところに可愛い姪を差し出すおつもりで?」
「でもね詠唱が出来なくなっただけで魔法が使えなくなったわけじゃないの」
「は?」
「詠唱が発生しない魔法は使えるみたいなのよ。だからその彼はうちの商会で再現した
疑似アイオーンスタッフ※を愛用しているわ」
※疑似アイオーンスタッフ・・・とある親戚の考古学者の愛杖を解析して機能のみを
提供したもの、某管制人格曰くストレージデバイスだとか。
「それにしたってトラウマが起きるような場所に?」
「彼曰く”ダイジョウブ・・詠唱にトラウマができるだけで死にはしない”そうだから。
死と隣り合わせのフレイムヴァレーやピオモルよりはましでしょ?」
ずいぶんな物言いだが、だからこそギルド経由で自分に依頼が来ているのだと判断した
アリシアは決意とともに叔母に告げた。
「承知しました。この依頼引き受けさせていただきます。」
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商館アクアリウム地下??階 最奥区画
確かにミリアの言うとおり、次元転送装置が存在した。
そして、次元転送装置の宝玉に刻まれた文字
”魔導の業を極めた者に告ぐ、我こそはと思うものは宝玉に触れよ。さすれば道は開かれん
ボブ・E・メイザース”
「はぁ・・・ほんとに一字一句おなじとは・・・」
警戒しつつもアリシアは宝玉に触れる。
すると宝玉から音声が流れる。
「計測・・・・魔力値基準・・・OK
・・・・制御能力値・・・OK
・・・・?????・・・OK
特別コースへ転送します。」
「とくべつこーすってなにぃぃぃぃ!?」
宝玉から聞こえた単語にツッコミを入れながらも少女は転送されていた。
少女が次に眼を開けるとどこかで見たことのある訓練場に出た
何やら軽妙な音楽も流れている。
「そこのお前!」
「は・・はい!!」
「新しく来た訓練兵だな!?名はなんという?」
「え~とここは「うるさい質問に答えろ!」・・・・アリシアです」
「ありしあ~?新兵のくせに生意気な名だな?今日からお前はアリだ!」
「アリって・・・」
「よし!いいかアリ!今日から貴様はこのボビー教官のもとで魔導訓練を受けてもらう!」
「魔導訓練?」
「そう!このボビー教官にかかればそこいらのドラゴンなど何十体でも方手で相手にできるようにしてやるぞ」
アリシアはずいぶん大げさな・・・と思いつつも取りつく島もないのでこのボビー
という男の言うとおり魔導訓練を受けることにした。
1日目
「ボビーズブートキャンプへようこそ! アリ!先にっておく!
ブートキャンプといってもこれは肉体訓練ではない、魔導訓練である!
ゆめゆめ忘れるな!」
「はぁ・・・」
「何だその気の抜けた返事は!?」
「いえっさー!!」
「さて1日目は基礎中の基礎!動かない扇状に並んだ30個の的を撃滅してもらう!
但し、30秒以内にだ」
アリシアは広範囲魔法を使えば30秒など余裕とふみアースストレインの魔法の詠唱に入ろうとすると
「詠唱なんかしてんじゃねぇぇぇぇ!!!!」
スペルブレイカーがとんできてアリシアの詠唱が中断されてしまった。
「ボビーさん!何するんですか!詠唱の邪魔するなんて?!」
「教官と呼べ貴様!敵が魔導師の詠唱の邪魔をするなど基礎中の基礎だろうが!
のんびり呪文なんぞ唱える暇などないぞ」
「っ確かに・・・じゃあどうすればいいんですか?」
「詠唱なんぞしなければいいだろう?ニーズヘッグに愛されしものよ。」
「!!・・・わかりました・・・」
そういうとアリシアはサンダーストームを的に向かってばらまいた。
すると扇状の的は瞬く間になぎ倒された。
「ビクトリー―――!!やればできるではないかアリよ!
1日目を終えた貴様にはこれを授ける。」
するとアリシアの手には軍手がはめられていた
「何ですかこの軍手は?」
「ふふふ・・・ちょっとあの的にサンダーストームを撃ってみろ!」
アリシアは怪訝に思いながらも、的にサンダーストームを当てると先ほどより
魔法撃つ間隔が短くなっていることに気が付いた。
どうやら魔法の制御能力を向上させる魔導具のようだった。
「わ!すごいですね教官!」
「フフフ・・これは2日目を乗り切るために必要になるからな明日もちゃんと装備してこい」
2日目
「今日もよく来たなアリよ!2日目の今日は密集していない的を確実にとらえる訓練だ!
例によって詠唱を行うと容赦なく邪魔をするので覚悟するように。」
1日目を突破したアリシアは難なく30個の的をユピテルサンダーで破壊していく
「まあ余裕といったところか、さて今日も突破したな。」
といってアリシアに渡されたのは仕込み杖と紳士服
また何か効果があるのだろうと思い魔法を放つ
すると魔法の制御能力がさらに向上したばかりか的が石化したり、呪いがかかったりし始めた
「それは魔法に反応して石化や呪いをかけることができる杖だ。明日以降は動く的を
狙うからな必ず装備してこいよ?」
3日目
「アリよ!今日は動く的を狙ってもらう。当然詠唱を行えば容赦なく邪魔をする。」
最初は昨日のようにすぐこなせると思ったが、動く的を狙うとするとどうにも狙いがうまくいかず
範囲魔法を駆使してようやく課題をこなした。
「今日はだいぶ苦戦していたようだがうまく魔法を組み合わせてしのいだようだ
この訓練は魔導訓練。使用する魔法の選択も重要となってくるのだ。
では今日はこれを授ける」
といってアリシアに渡されたのは立派な装飾が付いたブーツ
いよいよ男装させられて夜会にでも出るのかと思いつつも魔法を放つ
心成しかまた魔法の制御能力が上がっているようだった。
「さて、4日目は訓練場からでてピクニックに行くとしよう。今まで渡した装備を忘れるなよ?」
4日目
アリシアはボビー教官に連れられて訓練場の外にあるという湿地帯に来ている。
ピクニックという名の湿地帯行軍を開始する前のボビーのことばは以下のようなものだった。
「とりあえずはあそこに見える大きな木の根元をゴールとしよう。まずは貴様に糧食を渡して置く
まずは1食分食べて出発だ。それから道中にいる魔物の討伐も行う。さすがに今日は
俺も呪文の詠唱しても邪魔はしない。俺はな?存分にやれ!」
湿地帯にすむ討伐対象の魔物を見つけたアリシアは日ごろのうっぷんを晴らすため
チェーンライトニングの魔法を詠唱しようとしたところ、詠唱に反応した魔物に襲われてしまった。
触手がアリシアにまとわりつく。
「ちょ・・やぁ・・・そんなとことだめだよぅ・・・」
いろいろやばい状態になっているようである。
さすがにまずいと感じたボビーがアリシアを助ける。
「アリよ!貴様は何も学んでいないのか?ここらの魔物は普段は大人しいが呪文の
詠唱に反応するのだ。故にやられる前にやる必要がある。」
「教官のヘンタイ!わざと言わなかったでしょ!サイテー!!バカ!ハゲオヤジ!」
「っく!・・まあ今回は私も悪かった・・すまん」
「むぅ・・・」
膨れているアリシアにボビーが言う。
「仕方ない、今日の行軍をこなせたらとっておきをやろう。これで貴様の魔法制御能力は
はるかに向上するはずだ」
その後は無詠唱で発生する範囲指定型魔法で確実に魔物を仕留めていき無事に行軍は終了した。
行軍終了後
「さて、初めこそハプニングがあったが、あとは問題なくこなした。
アリよ!だいぶ成長したな!!さて、今日はこれを授ける」
と言って渡されたのは赤いカラーコンタクトレンズと何かの皮でできたマントだった。
「エーと・・・これは何? 赤って・・教官のシュミなわけ?」
行軍ではひどい目にあった上にあんまりなものを渡されてアリシアの口調もだいぶくだけている。
「馬鹿者!そんなわけあるか!これはなお前の魔力と魔法制御能力を格段にあげてくれる優れものだ。装備して的に魔法を撃ってみろ」
すると今までよりも格段に速い速度で魔法を撃つことができるようになり、威力も
上がっていた。
「ええ?」
「ほれみろ・・・俺のシュミなわけないだろ?な?な?」
多少言動に怪しさを感じるがアリシアは納得してやることにした。
「・・・さてアリよ!ついに明日は最終日である!今までの訓練と
授けた装備を忘れずに来るのだぞ!」
最終日
アリシアは昨日の件があるので行くのをためらったが叔母からの依頼を完遂するため
責任感でボビーのもとへ向かった。
ボビーの第一声は次のようなものだった。
「アリ・・・いやアリシアよ!貴様は今日をもってこのボビーズブートキャンプ訓練課程を卒業する。」
「あれ?今日は訓練なしでいきなり卒業ですか?」
「そうだ訓練はない・・・・だが最終試験がある。」
「最終試験とは?」
「ウェルスギア100体の討伐だ、むろん奴らは詠唱に反応するし、中途半端な威力では倒しきることは不可能」
「そんな無茶な・・・」
「故にこれを授ける」
禍々しいオーラを放つ黒い手をボビーがアリシアに見せた。
「・・・・・これは確かに強い力を感じるけど・・・装備して大丈夫なの?」
「私の魔導訓練をこなした今のお前なら使いこなせるはずだ。」
といってボビー教官は黒い手をアリシアの頭に乗せた。
途端に今までとは考えられないくらいの魔力の高まり感じていた。
今ならメテオストームやストームガストといった上位魔法も無詠唱で発動できると
確信が持てた。
「これなら・・・いける!」
「よし!じゃあ行くぞ最終試験!はじめ!」
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結果はというと・・アリシアの圧勝
もともと無詠唱の扱いにたけていたアリシアが謎の黒い手の力により
メテオストームの無詠唱と重ね掛けが可能となり
ウェルスギアは瞬く間に討伐されていった。
「ビクトリー――――――!!!!」
「うるさいですよボビーさん・・・・いやボブ・E・メイザースさん」
「やはり気づいていたか、わが子孫よ」
「それはもう・・・・1日目から丸わかりです。ボブさんが守っていたのはこの装備なんですね?」
「そうだ。使用してみてお前もわかっただろう?」
「確かにばれるといろいろまずそうですね・・・それにしてもこれはいったいなんなんですか?」
世界の理を買えるほどの効果を持つ装備についてボブに尋ねる。
「私がかつて、そしてお前達にとっては未来に討伐することになる敵の戦利品だ」
「・・・・敵・・ですか?」
「そのうちわかる。俺は過去の人間だからこれ以上は何も言えないがな?
さてと、この次元空間も役割を終えるだろう。その前にだ・・・その手と赤い瞳はかなり目立つな」
そういってボブは黒い手をハイビスカスに、赤い瞳を黒いリボンに変えた。
「これは・・・・・衣装ですか?」
「ああ・・・俺が作った。娘にやるためにな」
ここではないどこか遠くをみながらボブが答える。
「いいの?」
「俺の子孫なら娘みたいなものだ。」
ボブがそういうとアリシアの周りに魔方陣が出現する。
「ではアリシアさよならだ。お前が去ったらあの装置は動作しなくなるだろう。
お前の時代のファフニールの管理者に伝えてくれ。」
「わかった。ボブさんまたね?」
アリシアはなぜかまたボブに会うような気がしてそう告げた。
「!!・・・またなアリシア」
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アリシアが目を開けるとファフニールの宝物庫最奥区画
次元転送装置があった場所だった。
しかしながら、次元転送装置は消失し、影も形もない。
あちらの世界でのことは夢だったのかと一瞬思ったが自らが付けているハイビスカスと
リボンが現実であったことを示していた。
急ぎ、執務室にいる叔母のもとへ向かう。
次元転送装置であったことを説明し、ギルドに帰還する。
それからというものアリシアはボブが言っていた「敵」の存在が気になり
ミッドガルド大陸や異世界の知人のつてをたどり方々手を尽くして調査を開始した。
そんな彼女のもとにミッドガッツ王国から特使が来るのはもう少し先の話である。
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遥かなる過去・・・・あるいは未来の話
「もう行ったかしら?」
「見ていたのかアーリィ」
「子供のころの私はどうだったかしら~?旦那様?萌えた?」
「馬鹿者!からかうな」
「ふふふ・・・・」
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<目録>
ダークハンドとその他もろもろ
管理者:アリシア・E・アインツベルン
ファフニールの宝物庫に封印されていた次元転送装置で移動したさきで
アリシアが発見した魔導師用装備
高い魔力制御能力が得られ、ウィザード級の魔法なら休みなく連続で撃ち続けられるという
<当主ミリアの注釈>
何やら既存の世界の理を変えるくらいのことができるのだとか・・
そういえばこの前アリシアが訓練に来たとき、中庭でメテオストームみたいな
超高火力魔法を休みなく撃ち続けてたんだけど…それってこれのせい?
ROもいろいろ弄れる設定が増えてきて独自解釈が捗った末できた妄想話。
無詠唱・無ディレイが達成できるようになるダークハンドとニーヴエンチャントに
着想を得た話。
今回の装備
頭を捕まえられて
運命に左右される
気分になる。
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すべてのステータス + 10
―――――――――――――
スキル使用時の
消費SP - 20%
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人間形モンスターから
受けるダメージ - 5%
─────────────
[ダークハンド]の
精錬値が1上がる度に追加で
物理・魔法攻撃で
与えるダメージ + 1%
―――――――――――――
[安息のニーヴ(体力)]と
共に装備時、追加で
MaxHP + 5000
─────────────
[安息のニーヴ(精神)]と
共に装備時、追加で
MaxSP + 100
―――――――――――――
[安息のニーヴ(生命)]と
共に装備時、追加で
5秒毎にHP + 1000
―――――――――――――
[安息のニーヴ(知力)]と
共に装備時、追加で
5秒毎にSP + 25
―――――――――――――
[永劫のニーヴ(火)]と
共に装備時、追加で
火属性攻撃で
受けるダメージ - 15%
―――――――――――――
[永劫のニーヴ(水)]と
共に装備時、追加で
水属性攻撃で
受けるダメージ - 15%
―――――――――――――
[永劫のニーヴ(風)]と
共に装備時、追加で
風属性攻撃で
受けるダメージ - 15%
―――――――――――――
[永劫のニーヴ(地)]と
共に装備時、追加で
地属性攻撃で
受けるダメージ - 15%
―――――――――――――
[永劫のニーヴ(闇)]と
共に装備時、追加で
闇属性攻撃で
受けるダメージ - 15%
―――――――――――――
[永劫のニーヴ(念)]と
共に装備時、追加で
念属性攻撃で
受けるダメージ - 15%
―――――――――――――
[永劫のニーヴ(毒)]と
共に装備時、追加で
毒属性攻撃で
受けるダメージ - 15%
―――――――――――――
[傷のニーヴ(無形)]と
共に装備時、追加で
無形モンスターから
受けるダメージ - 5%
―――――――――――――
[傷のニーヴ(不死形)]と
共に装備時、追加で
不死形モンスターから
受けるダメージ - 5%
―――――――――――――
[傷のニーヴ(動物形)]と
共に装備時、追加で
動物形モンスターから
受けるダメージ - 5%
―――――――――――――
[傷のニーヴ(植物形)]と
共に装備時、追加で
植物形モンスターから
受けるダメージ - 5%
―――――――――――――
[傷のニーヴ(昆虫形)]と
共に装備時、追加で
昆虫形モンスターから
受けるダメージ - 5%
―――――――――――――
[傷のニーヴ(魚貝形)]と
共に装備時、追加で
魚貝形モンスターから
受けるダメージ - 5%
―――――――――――――
[傷のニーヴ(悪魔形)]と
共に装備時、追加で
悪魔形モンスターから
受けるダメージ - 5%
―――――――――――――
[傷のニーヴ(人間形)]と
共に装備時、追加で
人間形モンスターから
受けるダメージ - 5%
―――――――――――――
[傷のニーヴ(天使形)]と
共に装備時、追加で
天使形モンスターから
受けるダメージ - 5%
―――――――――――――
[傷のニーヴ(竜形)]と
共に装備時、追加で
竜形モンスターから
受けるダメージ - 5%
―――――――――――――
[血のニーヴ(腕力)]と
共に装備時、追加で
Str + 5
―――――――――――――
[血のニーヴ(迅速)]と
共に装備時、追加で
Agi + 5
―――――――――――――
[血のニーヴ(体力)]と
共に装備時、追加で
Vit + 5
―――――――――――――
[血のニーヴ(知力)]と
共に装備時、追加で
Int + 5
―――――――――――――
[血のニーヴ(集中)]と
共に装備時、追加で
Dex + 5
―――――――――――――
[血のニーヴ(幸運)]と
共に装備時、追加で
Luk + 5
―――――――――――――
[名誉のニーヴ(迅速)]と
共に装備時、追加で
Aspd + 1
―――――――――――――
[名誉のニーヴ(集中)]と
共に装備時、追加で
詠唱時間 - 10%
―――――――――――――
[名誉のニーヴ(熟練)]と
共に装備時、追加で
スキルディレイ - 10%
―――――――――――――
[死のニーヴ(腕力)]と
共に装備時、追加で
物理攻撃で
与えるダメージ + 5%
―――――――――――――
[死のニーヴ(知力)]と
共に装備時、追加で
魔法攻撃で
与えるダメージ + 5%
―――――――――――――
[死のニーヴ(体力)]と
共に装備時、追加で
Def + 500
―――――――――――――
[死のニーヴ(魔防)]と
共に装備時、追加で
Mdef + 20
―――――――――――――
[名誉のニーヴ(命中)]と
共に装備時、追加で
Hit + 20
―――――――――――――
[名誉のニーヴ(回避)]と
共に装備時、追加で
Flee + 20
―――――――――――――
[名誉のニーヴ(幸運)]と
共に装備時、追加で
完全回避 + 5
―――――――――――――
[死のニーヴ(技巧)]と
共に装備時、追加で
遠距離物理攻撃で
与えるダメージ + 5%
―――――――――――――
[死のニーヴ(幸運)]と
共に装備時、追加で
クリティカル攻撃で
与えるダメージ + 5%
―――――――――――――
系列 : 兜
防御 : 0
位置 : 上段
重量 : 80
要求レベル : 100
装備 : 全ての職業