Ragnarok Onlineアイテム物語   作:アイテム鑑定士

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ノービス系の魔法の要

催眠術師の杖とさらに魔力を増幅させるアイテムマジカルブースターについてのお話




マジカルブースターと催眠術師の杖

シュバルツバルト共和国 首都ジュノー

最高学府”セージキャッスル”

レンバルト研究室

 

 

 

魔導器開発の論文により、稀代の魔導器製作者として名が知られるようになった

フェイト・E・レンバルトは、アカデミー卒業後最高学府であるセージキャッスルに

客員教授として招かれて、魔導器作成の研究に従事していた。

 

最近の研究テーマは、近年発掘調査が始まった都市遺跡”ジュピロス”の内部から

発見された未知の技術の応用である。

 

都市遺跡”ジュピロス”はジュノー南方に存在しており、過去に外観の調査は

行われていた。その際、ジュピロスには内部に空間が存在することは認知されていたが、入るための方法が確立されていなかったため、近年に入りレッケンベル社の協力が得られるまで内部の調査が不可能であった。

 

そして、ジュピロス遺跡の内部調査が開始されると、既存の文明には存在しない未知の技術と物品が大量に発見された。多くはレッケンベル社により接収され、解析と実用が行われた。

 

現在のセージキャッスルでは、解析済みの技術を応用して新たなる魔導器を生み出すことがトレンドとなっており、毎年多くの成果が発表されている。

 

フェイトは自分で魔導器を完成させて以来、魔導技術の普及に興味を持って

研究を続けてきた。

 

いま彼女の目の前にある機械はジュピロスの技術を応用して作成した、「マジカルブースター」という汎用型の魔力増幅器である。

 

ジュピロス遺跡で発見された警備機械ヴェナートの部品と技術をフェイトが作成した魔力機構結晶石と組み合わせて、本来難しいとされる飛躍的な魔力増強を実現する魔導器として作成した・・・・はずだった。

 

しかしながら、たしかに魔力増強は行われるが使用者の魔力に依存しているため

”飛躍的に増大する”といった結果は得られることができなかった。

 

どうやら組み合わせたヴェナートに搭載されていたAIが安全装置として働き、限界以上の魔力増強をブロックしているようだった。

 

「それならAIを消せばいい」と他のものはいうのだが、フェイトにとってそのAIは

「バルドル」という名前まで与えた自分の子供にも等しい存在のため、そう簡単に消せるものではなかった。

 

今日もフェイトは実験を開始するためマジカルブースターを装着し、バルドルに状態を確認する。

 

「おはようバルドル、今日の調子はどうかしら?」

 

(”システムオールグリーン、問題ありませんマイスター”)

 

「じゃあ今日も魔力増強の実験を始めるわよ?」

 

(”イエス、マイスター”)

 

といってフェイトは愛用の杖をもって実験を開始する。

 

自身の魔力が3%ほど増強されたのを確認してバルドルに告げる。

 

「3%まで魔力増強はできるのよね~いつも。バルドル!もっとレベルを上げなさい!」

 

(”了解しました、マイスター。ブーストシーケンス開始・・・・・・・・・

  エラー発生・・・・・Disconnect Device,Error 404 Not Found safety Devices ,

  Please import "Hypnos system" or "piercing system"

  ”ブーストシーケンスを中止します。”)

 

といつものように3%以上の増強を行おうとすると未知の言語とともにバルドルによってブーストがブロックされてしまう。

 

「あ~やっぱり今日もダメかー・・・バルドルどうしてなの?」

 

(”マイスターを守るために必要な措置です。安全装置がないので危険と判断しました。”)

 

「安全装置?」

 

(”イエス、マイスター。これ以上のブーストはサブシステムがなければ非常に危険です”)

 

「サブシステムねえ…ジュピロスの発掘技術にそんなものあったかしら・・

 ちなみにどんなものなの?そのサブシステムというのは?」

 

(”サブシステムは2つあります。一つは催眠状態に移行して使用者の負担軽減と

 潜在能力を引き上げるもの。2つめは特定の波動を利用して使用者の魔力循環を

 効率化して負担を大幅に軽減するもの”)

 

「2つとも必要なのかしら?」

 

(”どちらか片方でかまいません。ですが・・マイスターの所持している

  物品の中にはいずれも存在していません”)

  

「なるほどね~ちなみに私なら作れると思う?」

 

(”・・・・system connect juperos・・・get info・・・downloaded storage

  ・・・不可能かと・・・システム構築のための物品が存在していません。

  今から600年前に失われてしまったようです”)

  

「600年前ねえ・・ジュピロス遺跡の中にはありそうだけど、私ひとりじゃ内部は

 荷が重いからなあ・・となるとまたあそこのお世話になりますか。」

 

フェイトは研究室からバルドルをつれて本家に戻る準備を始めた。

 

 

 

ミッドガッツ王国 アルベルタ

 

商館”アクアリウム”

メルティの部屋

 

「~♪」

 

珍しい装飾の杖を持ちながら、かわいらしい服を着てはしゃぐ楽しそうなメルティの声が響く。

 

メルティがご機嫌な理由は、手にしている杖と身に着けた服によるものである。

 

元はといえば、今メルティが装備している服と杖が”倉庫”から見つかり、姉(ミリア)から目録作成を依頼されたところから始まる。いろいろ試した結果、ノービスしか身に着けられないということがわかり、メルティに贈られたのだった。

 

また、メルティも姉の役に立てたことと贈られた装備のおかげで、あきらめかけていた冒険者への道がつながり、初めてスーパーノービスになってよかったと思ったのだった。そもそも、スーパーノービスとは、基本的には冒険者のように危険な行為をするよりも強力なものはないが、さまざまスキルを駆使して楽しく豊かな生活したいものが付く職業である。

 

メルティはエリス家の人間の類にもれず天賦の才に恵まれていたが、生まれつき体があまり丈夫ではなく、冒険者となるには少し無理があった。それでもメルティは家族の役に立ちたいと思い、多くのサポートスキルを身に着けることのできるスーパーノービスとなったのである。

 

そんなご機嫌な彼女が手にしている杖の名は「催眠術師の杖」という。

先祖のメモ曰く「催眠効果で持ち主の潜在能力を引出し、大魔導士にも劣らない

魔力を得ることができる」という代物である。

 

いままでメルティはサポートスキルのほかには、フェイトに憧れて様々な魔法を習得したが、自身の魔力以上の力が出ずに実用的なものではなかった。

 

それがこの杖のおかげでマジシャン以上の威力の魔法を行使できるようになり、不安だった体力のほうもセットの服を着ると疲れることもなくずっと魔法が使えた。

 

憧れの人物に一歩でも近づける可能性ができたのだ。

10歳の少女としては、これほどうれしいことはないだろう。

 

しばらく鏡をみたり、杖をいじっていると部屋の扉がノックされ声がかかる。

 

「メルティ、ちょっといいかしら?」

 

「なあに?おねーちゃん。入っていいよ?」

 

ミリアは扉を開けて中に入り、メルティの姿を見て苦笑した。

 

「ははは・・メルティまだその格好してたのね?そんなに気に入ったの?」

 

「これ着てると元気になるんだ~。それに魔法もいっぱい使えるし!」

 

「そっか・・・メルティほんとは魔術師(マジシャン)になりたかったって

 言ってたものね?じゃあその服は神様がいいこにしてたメルティのために

 取っておいてくれたものかもしれないわね?」

 

「えへへ・・・そうかな?・・・そうだといいな~」

 

末っ子のうれしそうな顔を見て癒されるミリアは本来の用事を忘れてしまっていたが、

ようやく思い出したようにメルティに用件を伝える。

 

 

「っと忘れるところだった!メルティ。フェイトがね?またうちの倉庫に

 用事があるみたいなの。悪いけどアルデバランまで迎えに行ってくれないかしら?」

 

「フェイトおねえちゃんくるんだ!わかった~!すぐ行ってくるね!」

 

といって着替えもせずに飛び出していった。

 

「気を付けてね~!!・・・・あれは絶対フェイトに見せに行くつもりね」

 

 

 

国境の街 アルデバラン

 

フェイトは急いで実家に向かうため、ミリアに連絡してアルデバランに迎えをよこしてもらうことにした。

 

ミリア曰く「とってもかわいい子がお迎えに上がるから楽しみにしてなさい?」

とのこと。間違いなくメルティが来るのだろうと思いながら、時計塔目の前にあるカフェテリアのベンチに座ってメルティを待つこと数分。

 

目の前にかわいらしい恰好をして見慣れない杖を持ったメルティが現れた。

 

「こんにちわ、メルティ。今日は随分とかわいらしい恰好をしているわね?」

 

「えへへ・・こんにちわ1フェイトおねえちゃん。おねえちゃんからお仕事頑張った

 ご褒美にもらったんだ~それにね?たくさん魔法も使えるようになったんだよ?」

 

「そっか~えらいわねメルティ。」

 

といってメルティを撫でる。気持ちよさそうに撫でられているメルティを眺めていると突然バルドルから声がかかる。

 

(”マイスター、サブシステムを発見しました。目の前の少女から反応が検知されています”)

 

「え??」「え!?」

 

メルティは突然フェイトから聞こえた声に驚き、フェイトはバルドルからの

信じられない報告を聞いて同時に声を上げた。

 

「フェイトおねえちゃんいまのこえ「なんですってぇぇぇ!!どういうことなの!?バルドル!」ばるどる??」

 

(”目の前の少女が持っている杖からヒュプノスの反応が検知されています”)

 

「ヒュプノスというと催眠で潜在能力を引き出す方のサブシステムね?

 メルティ。その杖もミリアからの仕事の報酬なのかしら?」

 

「そうだよ~!催眠術師の杖っていって催眠効果で私でも強い魔法が使えるんだーほら!」

 

といってサンダーストームを空き地に放つと今までメルティが放っていたものと格段に

威力の違いを感じた。

 

「ああ!神よ!」

 

やはりあの倉庫は侮れないという思いと訪れた幸運に神に感謝をささげた。

 

「ふぇいとおねえちゃん??」

 

「メルティ詳しいことは後でミリアと一緒に話すからとりあえずアクアリウムまで行きましょう!」

 

「うーん・・とりあえず了解!じゃあポータル出すよ~」

 

ワープポータルでアクアリムに向かい、ミリアと合流する。

 

「あ!お帰りなさい二人とも・・「ミリア!ありがとう!」・・へ?」

 

興奮気味にフェイトがミリアとメルティに事情を説明する。

 

 

「へ~それがフェイトの開発した新しい魔導器ねぇ?」

 

マジックブースターを指さしながらミリアが声を上げる。

すると、目の前の魔導器から声が返ってきた。

 

(”はじめまして、お嬢様方。私はマイスター・フェイトにより作成されたバルドルと申します。以後お見知りおきを”)

 

「!?」「あ!さっきのこえだ!」

 

 

「それでいまのがサポートAIなのね?」

「そうよ~けっこういいやつでしょ?」

 

「バルドルさんていうんだ~私はメルティっていいます。よろしくね?」

(”よろしくメルティさん”)

 

 

「さてとバルドルの紹介も済んだところで、本題なんだけど・・・

 メルティに実験に付き合ってほしいなーとおもって。「だめ!」みりあ~」

 

「魔法の実験でしょ?メルティはただでさえ体が弱いのに何かあったらどうするの?」

 

「ああ~そこは大丈夫よバルドルがいるし。危なくなる前にちゃんととめてくれるわよ?ね?」

 

(”イエス、マイスター メルティさんは私がきっちりお守りします”)

 

「ほら?」「でも~」

「おね~ちゃん私やってみたい!」

「メルティ…」

 

「これが成功すればもっとみんなの役に立てるんだよね?それにバルドルさんなら

 安心できるから。」

 

「うーん、メルティがそういうなら…でも危ない場合は即刻中止よ!?」

 

「はーい」「は~い」

 

 

商館”アクアリウム”庭園内

修練場

 

 

早速メルティにマジックブースターを付けて実験を開始する。

 

「それじゃあ実験を開始します。準備はいいかしら?メルティ、バルドル!」

 

「おっけー!」(”イエス、マイスター”)

 

「それじゃあメルティはじめて頂戴やり方はあの的に高レベルの

 魔法を当てるだけでいいわ!あとはバルドルがサポートします」

 

庭園にミリアがバイオプラントで人口植物を召喚する。

 

その人口植物に向かってメルティがレベル10のサンダーストームを当てようと

詠唱を開始する。

するとバルドルから声が上がる。

(”ブーストシーケンス開始・・・・サブシステムヒュプノスを確認・・・・

  シーケンスを続行・・・・・ブースト準備完了”)

 

(”Start booster levele10 Maximum Orver Drive”)

 

するとメルティの体の周りに光の柱が立ち上り

魔力が通常の3倍に膨れ上がっていた。

 

それと同時にサンダーストームの詠唱が完成する

 

「サンダーストーーーム!!!」

 

極限まで高められた魔力により巨大な雷の嵐が人口植物を襲い

一瞬で灰にしてしまった。

 

とんでもない威力にメルティの姉二人はポカーンと口を開けて

しばらく放心状態になってしまった。

 

「・・・どうだった?フェイトおねえちゃん?」

 

「え・・ええ・・・すごいわね・・メルティなんともないかしら?」

 

「え?何ともないよ?むしろ体が軽いくらい!!」

 

といって残像を残しながら庭園を走り回る。

まるで彼女の母親(フェリス)のように。

「!?」「!?」

 

「ねえミリア・・・あれって?」

「フェイトは知らないかもしれないけど、メルティって母さんや兄さんと

 同じ方面なのよ本当は・・・・」

 

「え?でも」

 

「そう、今までは体の弱さもあって、うまく体を動かせなかったみたいだけど

 あの杖と服・・・・それと凶悪な魔導器<マジックブースター>のせいね?」

 

「おおーう。なんと・・・でもまあ元気に走り回るメルティがみれてよかったかも。」

 

「まあねえ・・?でもさああの威力はまずくない?」

と消し炭になった人口植物を指さしてミリアが答える。

 

「ははは・・・これはバルドルにリミッターかけてもらわなきゃ。

 それにこれは一般には普及できそうにはないわね。ミリア・・・管理お願いできるかしら?」

 

「りょーかい・・・うちの中で実験してよかったわね。」

 

「ほんとにね?・・・あー代わりの研究テーマ探さないと…」

 

「まあがんばりなさい、また何かあったらいつでも協力させてもらうから」

 

「よろしくね?」

 

フェイトはバルドルにこのままミリアとメルティの管理下に入ることを頼んだら

二つ返事で了承した。バルドルは相当メルティのことが気に入ったようだ。

それと”メルティを守るため”にリミッターをかけることをお願いしたら、

これも了承してくれた。なんでもメルティの成長と一緒に解除していくつもりらしい。

 

 

1か月後・・・・

 

最近港町アルベルタにはある噂が流れている。

 

正義?の魔法少女が出没するというのだ。

 

ウサ耳を付けた可愛らしい見た目とは裏腹に、魔法の威力はえげつなく

悪さをしたものは絶対に逃げられないという。

 

港にたむろするチンピラたちからは

”魔法少女ヴォ―パルバニー”という名前が付けられて大変恐れられている。

 

曰く

「可愛い兎だと思ったらスプリングラビットより凶悪だった」

「謎の言語がきこえたと思ったら意識を失っていた」

「光が―!ああー!もうしないから!やめてくれー!」

「ヴォ―パルバニーたん萌え~」

  

一部危ない奴がいるようだが、かねがね恐れられている。

 

今日も倉庫街にたむろするチンピラの悲鳴?がこだまする。

「ぐあああ!!」

「ヴぉ―パルバニーたんサイコー」

 

「やったね!バルドル!」

(”イエス、メルティ。今日も100点です。

  この調子で街の治安を守りましょう”)

 

すべての元凶は”バルドル”<マジカルブースター>のせいだったりする。

 

フェイトからメルティを守ってという命令を何を勘違いしたのか、街の治安を守ることで達成しようと考えてしまったのだ。

 

おかげで街の治安はよくなったが、変な趣味に目覚めるものが多くなり、余計にカオスな状態になったという。

 

 

 

 

<目録1>

 

・催眠術師の杖

 

 催眠効果で持ち主の潜在能力を引出し、大魔導士にも劣らない

 魔力を得ることができる杖

 

 マジカルブースターとともに使用すると使用者の魔力をさらに引き出して

 魔法の威力が向上し、スキル使用後の硬直時間をカットする。

 

 

 装備可能者 ノービス系

 

<目録2>

 

・マジカルブースター

 

 フェイトが遺跡の技術を応用して作成した魔力増強のための魔導器

 魔導器に搭載されたAIで出力制御を行っており、単体でのブースト効果は

 あまり高くない。

 特定のサブシステムと組み合わせると絶大な効果を発揮する。

 

<感想>

・最近港の治安が良くなって商売がしやすくなったってギルドから情報

 届いているんだけど・・・夜な夜なメルティが家を出ていくのとは全然

 かんけいないですから!ほんとに!(すっとぼけ)




マジカルブースターの説明文を読んで書いてみたらこうなった。
なぜだ!?

元ネタの文章 一部抜粋

<マジカルブースター>

更なる魔力を引き出すために
開発されたブースター。
ジュピロス遺跡で発見された
謎だらけの素材を元にして
作られている。
---------------
Matk + 3%
---------------
[催眠術師の杖]
と共に装備時、
[催眠術師の杖]
の精錬値が1上がる度に
追加で、Matk + 20
---------------
[催眠術師の杖]
と共に装備時、
[催眠術師の杖]
の精錬値が10の時、追加で
Matk + 50
スキルディレイ - 10%
---------------
系列 : 兜
防御 : 0
位置 : 中段
重量 : 30
要求レベル : 30
装備 : 全ての職業

<催眠術師の杖>
催眠効果でノービスでも
まるで大魔導師に
なったような気がする
催眠術師の杖。

系列 : 杖
攻撃 : 70
重量 : 50
武器レベル : 3
要求レベル : 30
装備 : ノービス系
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