hinaウサ様とのコラボ作品となります!
コラボ 鏡の向こうの別世界(前編)
「ん〜今日は特に注意すべき場所はなさそうだな。じゃあ俺も現場に入るとするか!」
書類や他の組織との会議が予定にない事を確認してから俺は自分の部門の所に向かう。道中すれ違うオフィサーに手を振りながら歩いているとふと思いついた。
「…あ、そうだ。久しぶりに『共鳴の鏡』を使うか」
新人達にとっても良い経験になるだろうし。何より俺も他がどうなってるのか気になるしな。扉の方もあるけどそっちは一人だと寂しいし。
今度はどの世界に行こうかと考えながら歩いていると、前にレリックとアビスが居るのが見えた。
「よ!二人とも」
「あ!トラリン!どうしたの?こんなところで」
「今日は現場か?」
「そうそう、ついでに今日は久しぶり鏡を使おうと思ってさ」
俺がそう言うと二人とも納得したような表情をして「あぁ」と言った。どうやら二人も俺の意図が分かっていたみたいだ。
「ならばこの施設の案内役として我かレリックが収容室の外で待機しておこう」
「そうだなぁ…ならアビスが待機しててくれるか?レリックは下層のアブノマを作業してもらいたいからさ」
「オッケー!任せて!」
「うむ、了解した」
レリックと別れて俺はアビスを連れて鏡の場所まで移動する
「…最初に写った世界で良いか、知ってる世界でもそうじゃなくてもそれはそれでここ10年でどうなってるか気になるし…いや、もしかしたら10年経ってない世界の可能性も?」
「世界と言うのはほんの些細な事でも分岐するからな。我らの性格どころか世界の根本が違う世界と言うのもあり得るぞ」
そう考えたら俄然興味が出てきたな。
鏡の前に立ち、レバーを引くと小部屋が作られる。そして目の前の鏡には、いつもと同じ俺が写っていた。
「ん?そのまま?それとも俺と同じ装備だから俺の過去だったりするのか?」
過去の自分に会うのは初めてかもしれないな。そうじゃなくても自分と同じE.G.Oを持っている相手って事は何かしら変化がある筈だ。職員が違うとか、性格が違うとか……俺の性格が違うのはあまり想像が付かないなぁ、俺の想像力が乏しいからか?
「ま、実際にその世界を見に行かなくちゃ分からないか。共鳴の扉と違って向こうの俺と入れ違いになるからそこは注意しないとな、10年前みたいに羽交締めされてダ・カーポで斬られかけるのは勘弁だ」
あの時はマジでビビった。ネタ振りしただけでパニック扱い受けたんだからな。
若干遠い目をしつつ、小部屋に付いているレバーを引く。
−−−頭の中で鏡が割れる音が響き渡り、世界が黒く染まった