10年後の俺たちのお仕事   作:CoCoチキ

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三話 新しい一日への準備

 

 今日も今日とて楽しくも危険な業務をしてもらい、いつものようにノルマが達成するのを待っていた。ノルマは毎日増えていくけど慣れればそう難しい事はない。あるとすればポカをやらかすくらいだけど、今の俺は360度全て見渡すための目があるからな!ポカなんてそう簡単にはしない!

 

 「おっと、そろそろ終わりの時間か。マイクをオンにしてっと、あ〜、あ〜、全職員に通達、本日のノルマは達成。なので後は各自自由に帰ってもらって良いぞ!」

 

 支部とはいえそれの支配人になった俺は改めてアン先輩がどれだけ凄かったかを理解したよ。慣れて来たとは言えやっぱ物凄く忙しいわ。

 

 「しっかし、くぁ〜!流石にずっと座ったまま指示出してるのはな〜体が鈍りそうだ。やっぱり俺は現場で仕事してるのが良いな〜」

 

 レリックとアビスはなんか順調に能力が伸びてってるみたいだし、俺も10年前より強くなったんだけど。なんだろう、未だにゲブラーの姐御に勝てる気しねぇ。あれか?姐御の方も最強伝説を更新中か?

 

 「ってか、俺もレリックやメイソンと同じように瞑想したんだけど」

 

 デスクの隣に置いてあるカルテを改めて見る。

 

 −健康診断記録−

 name:トラベラー

 装備:黄昏(侵食)ラブ(侵食)憎シミ(侵食)

 

 ゲブラー式E.G.O開花訓練の結果、対象は『O-02-63』(以降、終末鳥と呼称)の抽出したE.G.Oと同様に例外なく侵食された。三種の異なるALEPHに侵食された対象は特に変わった様子を確認出来ず。他の職員が対象と同様のゲブラー式E.G.O開花訓練を行ったが職員のうち数名は開花に成功、それ以外は特に変化せずの結果に終わった。これは対象の肉体と精神が極めて特殊な状態であることが理由の一つとされる。ぶっちゃけ考えるだけ無駄な気がしてきた。

 

 −研究班主任アリス

 

 「うん、何度見ても意味分かんない。なんで俺なんともないの?」

 

 しかも俺から抽出された筈のE.G.Oは俺が使おうとすると何故か拒否するし、なんで自分の心に拒絶されてんの?あれか?仲間を守るための武器なのに俺自身がもってたら意味ねぇだろ!って言われてる?

 

 「やっほ〜!トラリン!お仕事終わったから一緒に帰ろ〜!」

 「あ、レリックか、ちょっと待ってて後少し書類を纏めたら用意するから」

  「あまり遅くなるなよトラベラー、マルクトが貴様の車の運転席に座って今か今かと待っているぞ」

 「うんそもそもなんでマル先輩が俺の車開けれてんの?」

 

 車の鍵持ってるの今日はレリックだったよね?…渡した?

 

 「あ、そう言えば明日はあの日だったよねトラリン、準備出来てる?」

 「あ〜、ま…なんとかなるんじゃね?準備って言っても特に出来ることないしな」

 「貴様ならば心配はあるまい」

 

 そうかもだけど別の意味で心配だよ。10年経っても俺が巻き込まれ体質なのは全く変わらなかった。そのうち並行世界でのトラブルにまで巻き込まれそうで怖いけど…今はそっちより目先の問題を片付けなきゃ。

 

 −−−新しい仕事…不安しかないけどいつも通り頑張るか〜

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