「さて、まずお前たちが担当する階についてだが、ローラン、お前は私と共に総記の階を管理してもらう」
「……やばい、本格的に腹が痛くなってきたかもしれない。トラベラー胃薬あるか」
「あ〜…今が良い?」
「出来れば…」
気持ちは分かる。俺もね、未だに俺がビナー様の上司とか信じらんないから。
「そしてトラベラー、お前は調査記録の階の指定司書だ。指定司書には専用の服が支給されるからそれに着替えてくると良い」
「了解でっす」
ジェナさんが指をパチンと鳴らすと俺は花がそこら辺中に咲き誇る庭園のような場所に居た。本棚はピンク色の花がレースのように掛かっていたしどこかメルヘンチックな階層。なお、司書服はいつも着てる普段着よりも生地が柔らかく上質な物だった。
「防御力は、意外にもありそうだな?それに結構動きやすい」
「着替え終わったようだね」
「へ〜それが司書服ってやつか、初めてみたけどなんか着心地良さそうだな」
「司書服は割と何処にでもあるんじゃ?」
レリックが服にこだわりを持ってるから分かるんだけど、この都市衣装の幅がとてつもなく広い。だからおかしくはないんじゃないかな。
「いやいや、トラベラー、よく考えてくれよ。『頭』を含めた数多くの思想を持った組織が。態々図書館なんてプロジェクトを共同で作ったんだぞ?情報って言うのは金になる。だからこんなバカみたいに大きな本の保管場所なんてどこも作ろうとは誰も考えないさ。そんなの置いてたら是非奪ってください!なんて言ってるのと同じだ」
なるほど、つまりこれだけ大袈裟にするのは情報の盗難防止の為と。そうでない場所では怖くて本の貸し出しすら出来ないのか。
「それで、コアページって最初から用意されてる分を相手の強さに応じて使えば良いんでしたっけ?」
「あぁ、試しに一冊手に取って使ってみると良い」
どれどれ?どんなのがあるかなっと。あ、L社の本ある。これ多分アブノマ関連のやつか。他には…ふむふむ、あ、武器的にこれとか良さそう。
俺が手に取ったのは見た感じ大剣っぽい武器を持った挿絵の『人差し指 伝令』と言うコアページだ。普段の戦闘スタイルと似てるやつならあまり混乱しなさそうと言う理由でこれにする。
「えっと?これをどう装備すれば。あ、こうか」
コアページを装備すると衣類が人差し指に居るヤンと言う伝令の物に変わり使い方が脳に叩き込まれた。
「え、何これ怖いんですけど!?解禁ってなに!?知らない筈の物を知ってるんですけどこれ大丈夫ですかジェナさん!?後からこれを知ったからにはお前は生かしては帰さん的な事にならないよね!?」
「ふむ、少しドラマの見過ぎではないか?そこに置いてある以上、それが今日からお前の武器になる。気にせず使うと良い」
「…俺もあんな感じになるのか。なんか、ページの種類によっては絵面が地獄になりそうだな」
気にするところそこなんだ。俺はこの知識の暴力が怖いよ。
−−−なんか、E.G.Oとは違ったベクトルで扱い辛そう。この仕事