プロローグ
アビドスから離れ、次の場所へと移動する準備をしている。次行く場所は、トリニティ。
実は、トリニティの幹部『ティーパーティー』からの招待がきていた。といっても、ただの招待ではなさそうだが。
トリニティにいく数週間前、ある時にリンちゃんから私に伝えたいことがある。と言われた。
そして、リンちゃんから言われた言葉は、どこか予想のできたこと。
「先生の眼について、お話が」
そう言われ、指定された場所へと着いた。
そこにはリン以外の人物はおらず、2人だけの空間となっている。
「リンちゃんからお話なんて、珍しいね」
「リンちゃん……?」
「うん、リンちゃん」
変な空気が流れ、しばらく静寂が流れた後、彼女が口を開いた。
「……先生、本題へ入りましょう」
「まあ、本題と言いつつ、先生に聞きたいことがあるので」
彼女は紙とペンを持ち、資料を見ながら質問を始める。
「その眼……気づいたのはいつ頃ですか?」
「いつ頃というか……今もあんまり実感がなくて、気づいたとは言えないかも」
「なるほど……では、その眼について、なにか知っていることや、気づいたことはありますか?」
「特にないね……あ、でも」
「少しカイザーの偉い人を殴る機会があって」
「はい……ん?」
「え?先生、カイザーの偉い人をなぐ……え?」
「あぁ、気にしないで、これは相手が悪かったから」
「なるほど……では、聴き逃します」
「うん……それで、あまり強く当たった感覚はなかったけど、その人が凄い苦しそうにしてたんだよね」
「…あ、あとは、この眼の時に、時々夢のような……未来…?のようなものが見えるんだ」
「なるほど……それはどういった?」
「うーんと、たまーに襲われそうになるんだけど、その時に相手が動く先が見えたり……あとは……あんまり言えないけど、少し苦しいような……変な景色が勝手に見れたりするよ」
「なるほど……ありがとうございます」
リンちゃんはある程度書き終えたあと、ペンを置き、資料と紙を纏めた。
立ち上がるリンちゃんに、私は質問した。
「そういえば、リンちゃん……なんでこんなことを急に聞いてきたの?」
リンちゃんは出口のドアに手をかけ、開く。
「……そうですね」
「強いて言えば……この先の未来のため……そのための資料と言えば良いでしょうか」
「……うん、分かった」
お互いになにか理解し合ったのか、リンちゃんは私の言葉を聞くと。そのままドアを閉めてしまった。
「……………」
エデン条約が始まるまで、もう間も無い。
私の眼が正しければ、このエデン条約で、ゲヘナ、トリニティ、その先の未来、別の区までもが多大な被害を受けることになる。
「……夢なら、いいんだけど」
夢であると、信じることしか出来ない。
信じることしか出来ないことが、本当に虚しく思う。
「さて……戻ろ」
もしかしたら、命を落とすかもしれない。そう思う時もある。
でも、生徒たちみんなの青春のために、未来のために。
命を落としてでも、みんなを守ろう。守りきって……。
「大人になった時、また一緒に笑い合いたいな」
次の学校に行く準備、しないと。
プロローグと言いながら本編に入らないとは……とは言ってもリアルでも色んな事があるので、中々高頻度での投稿は難しいですが、ちょっとでも面白いと思えるよう、頑張ります。