虚弱先生の青春物語   作:不透明な水滴

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色々リアルがあるので投稿頻度がただでさえ遅いのにもっと遅くなってしまいます……申し訳ないデスワ。


一夜、勉強会

その日は普段よりも長く続き、気づけば夜遅くまで勉強が続いていた。

 

「コハル、質問」

 

アズサがそう手を挙げながら聞いてくると、コハルは突然聞かれた質問に驚きながらも、同じ問題をやっているからと言われた。

渋々聞き入れたコハルは聞かれた問題文を見ると、解いた時の記憶に新しい問題と気づき、定規とペンを持って解説していく。

 

「これは確かこうやって、下のところと90度になるように線を引いて……」

「そうすると、この三角形とこの三角形が一緒。分かった?」

 

「……なるほど、そういうことか」

 

理解するアズサ、本当に分かってるのか戸惑うコハル。実に良い絵面である。

助かったと感謝するアズサは、正義実現委員会のことで褒め出した。

 

「助かった。これは確かに、正義実現委員会のエリートというのも頷ける」

 

「………!!」

「そ、そうよ!エリートだもの!!」

 

あからさまに調子に乗り始めた。

ノリに乗ったコハルはアズサに特別だからと、何でも聞いて良いと笑顔で言うと、アズサも笑顔で感謝を返した。

 

それを見ていたハナコは、小さな声で一言……。

 

「流石は裸の付き合いをしただけはあると言いますか、もう深い所まで入った仲なのですね……♡」

 

「っ!?ちょっ、何言ってんの!?そういうアレじゃないから!?」

 

今までにないスピードで反応したコハルは顔を真っ赤にしながら止めに入った。

そういうアズサは不思議そうな表情で、ハナコの事も誘う様に疑問を返す。

 

「あらあらアズサちゃんったら……♡」

 

「何考えてんの!?」

 

「あ、あの、うぅ……先生……」

 

「……私に助けを求めないで」

 

私は私で仕事が出来ない為、ある程度の書類を持って確認をしたり、サインをしたりしています。

そんな事をしている内に、アズサがもう一つ質問をコハルに聞いてきた。

 

「あ、コハル。もう一つ聞きたい」

 

「ん?なに?」

 

コハルが問題文を見ると、また知っている問題であったが、記憶が曖昧な為に悩んでいると、アズサが同じように分からないのかと純粋問う。コハルは焦りながらも見た記憶を思い出す。

 

「確か、参考書で……」

「確か持ってきたはず……」

 

自分のリュックを漁り、見つけたと言いながら取り出したモノは……。

 

「あった!」

 

ドンッ!と取り出されたものは、男女が抱き合っている表情の右上に『R18』と書かれた普通の漫画よりかは薄い本だった。

それを近くで見たアズサは頭の上に?を浮かべ、遠くから見ていたヒフミは衝撃の余り固まっていた。

 

そしてハナコは言わすがな。

 

「この参考書に載っているのか?」

 

「うん、この参考―――」

 

そう言って持っているコハルは、問題を見た時の参考書と一致しない程の薄い物に違和感を抱きながら、その本を見る。

 

それを見たハナコが一言。

 

「エッチな本ですねぇ」

 

「………ぁれ?」

「うわあぁぁぁっ!?!?な、なんでっ!?」

 

「っ!ビックリした……!?」

 

仕事に集中してたら耳が吹き飛ぶかと思った……。

 

「コハルちゃん、それはエッチな本ですよね?まあある意味参考書かもしれませんが。隠しても無駄です「R18」ってバッチリ書いてありましたよ?」

 

さっきまで落ち着いていたハナコに火が付き怒涛に責める。

それに対してコハルはさっきよりも顔が赤くなりながらも見間違いと言い張る。

それを見ているアズサの頭には?が浮かび上がり続けた。

 

「私の目は誤魔化せませんよ、確実にアレな事をする本でした。それも結構ハードな……」

「トリニティでも、いえ、キヴォトスでも中々見ることができないレベルの内容とお見受けしました。きっと肌と肌がこすれ合い、敏感か部分を擦り合わせ、嬌声が飛び交い理性が飛び去るような……!」

「どうしてその様な本を持ってるのですか?確か校則でも禁止されていたと思いますが……?」

 

どんどん責めてくるハナコに、コハルの威勢がどんどんと弱くなっていく。

 

「い、いえ、そのっ……こ、これはほんとに私のじゃなくて、えっと……」

 

「でもそれ、コハルちゃんのカバンから出てきましたよね?それに合宿所まで持ってくるなんて……お気に入りなのですか?」

「そうですか、あの真面目なコハルちゃんがらエッチな本を……」

「……あり……あ、なるほど、そうですね。考えてみればそんなに変な事ではありませんでした」

 

ニコニコするハナコに、限界を超えたコハルが問題集のほんで顔を覆ってしまう。

 

「こ……こ、これは違うんだってばああぁぁぁっ!!」

 

流石にやり過ぎな感じが見え、ヒフミが止めに入り、私も同じ様に止めに入る。

 

「あの、ハナコちゃん……流石にそこら辺で……」

 

「ハナコ、やり過ぎは良くないよ」

 

「やり過ぎてしまいました……本当にごめんなさい……お話が合うかと思ったのですが……」

 

コハルの近くに行き、背中を少しだけさすってあげ、少しの時間勉強が中断されてしまった。

 

 

 

 

︎✦︎︎✦︎︎✦︎︎✦︎︎✦︎

 

暫くコハルの近くでさすっていると、ヒフミが申し訳なさそうにコハルに話しかける。

 

「あの……コハルちゃん……?」

「その、正義実現委員会としての活動中に差し押さえた品を、つい入れたままにしてしまった……とか、そういう感じなんですよね?」

 

そう聞かれると、ずっと俯いていたコハルが顔を上げ、それを肯定した。

 

「……ぅん、私、押収品の管理とか、してたから……これは、本当にその時のやつで………」

 

「なるほど。そういえば、トリニティの古書館の地下には何やら、禁書などもあると聞きましたし、正義実現委員会がそういった物を差し押さえていても不思議ではありませんね」

 

「……でも、そうであれば押収品ってできるだけ早く返した方が良い気が……」

 

「た、確かに……ずっと忘れてたけど……」

 

「数が合わなくなる前に、返しに行った方が良いかもしれませんね……」

 

「今からこっそりと返しに行く?」

 

「え、今…?」

 

「コハルが良ければ、私も着いて行くよ」

 

「せ、先生が……?」

 

「確かに、先生と一緒なら万が一、ハスミさん辺りにバレても大丈夫でしょうし」

 

「じゃあ、返しに行こう」

 

そう言ってコハルに手を差し出すと、コハルが固まった。

 

「……コハル?」

 

「っは!?な、なんでもない……!」

 

そう勢い良くコハルは立ち上がって早足で教室を出た。

 

「ま、待ってコハル……」

 

私も慌てて追いかけ、教室を出る。

そうして、教室の中が急に静かになってしまったが、ハナコのはさっきのコハルの反応に違和感があった。

 

「……ヒフミちゃん」

 

「?はい、なんですか?」

 

「今のコハルちゃん、照れてましたよね」

 

「え?た、確かに少し反応が遅れてはいましたが……手を出しただけ、ですよね…?」

 

「そうなんです……コハルちゃん、手を繋ぐ事自体が恥ずかしい……?」

「ヒフミちゃん……これは''あり''ですね」

 

「な、何かですか……!?」

「……あ、あれ?アズサちゃんは……?」

 

「すぅ……すぅ………」

 

「寝てますね」

 

「あ、アズサちゃん……」

 

そうして、夜遅くまで続いた勉強会は、一旦の終わりを迎えようとしていた。

 




ハナコのセリフ作成する時変換えぐい事になるんですけどどうにかなりませんかね。
後個人的にもう少し文字数と面白さと語彙力を付けたい所です。
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