虚弱先生の青春物語   作:不透明な水滴

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今度こそ終わりますわ、エデン条約二章最終回ですわ。今回は約一万三千文字でお送りさせていただききますわ。


『真夏の夢リスト』その二

 

「では、一番簡単に出来そうな事から始めましょう!」

 

 取り出したリストから順に見ていくと、様々なミッションがある中、短い言葉で書かれたミッション「砂のお城と砂風呂作り」が二人の目に付いた。

 

「これならすぐに出来そうだね」

 

「そうてすね、では、まずは私が作ってみる事にします!先生、良い感じのタイミングで写真を撮ってくださいね!」

 

「うん、任せて」

 

 向かおうとした矢先、アズサとマシロは周りを確認しつつ、手をわたわたとさせていた。

 

「どうかしたの、二人共?」

 

「……必要無いと思っていたが、やはり不安は拭えない。武器を持ってくる」

 

「私も銃弾の補充用に一度戻ります」

 

「あ……うん、分かった」

 

 恐らく今の二人に何を言っても聞かないだろう。

 二人の背中を見守りながら渡された紐付きのカメラを首に掛け、ヒフミと一緒に人気の無い砂場へと向かった。

 海の水に掛からないサラサラとした砂場から固形物を作れるぐらいの水が掛かった砂場へ着き、しゃがみ込んだヒフミは砂を集めながら私に話し掛ける。

 

「楽しそうな感じで写る様にお願いします!」

 

「楽しそうな感じ……?」

 

「あ、楽しそうなと言うか……言葉の綾と言いますか……純粋に楽しみはしたいんですけど……まずはミッションをこなさないとですし……!失敗して爪は嫌なので……」

 

「つ、爪………?」

 

 ヒフミが何かに対して恐怖している様子を見せていると、ヒフミの真後ろから笑い声が聞こえた。

 そこにはツルギが無音で近付きヒフミの真後ろで笑っていた。その瞬間、ヒフミは全身を飛び上がらせそのままの勢いで私に抱き着いてくる。

 

「ひいぃっ!?すいませんごめんなさい!な、何かご気分でも害しましたか………!?」

 

「ツルギの楽しんでるみたい」

 

「え……?そ、そうなんですか……?」

 

 恐る恐る近付くと、ツルギは口を開く訳でも無くただずっとヒフミの居た砂場を見つめていた。

 今まで感じてきたイメージと違う。そうふと思ったヒフミはその次、特に怖がる様子も無くミッションへの進行を始めた。

 

「水を入れて……ここに穴を……んしょっ」

 

「…………………」

 

「少しずつ濡らして……崩れないように………」

 

 赤いスコップを駆使し大きな一階を作ると、その上に小さな二階を作った。同じ向きに大きな穴と小さな穴を開け、入口と一階の均等に出っ張っている外壁の内側に二階の出入り口を付けた。そうして、小さなスコップから立派なお城が建てられる。

 

 完成したお城を見て、ツルギは頬を赤らめずっと見つめていた。その姿を見てヒフミが話し掛ける。

 

「ど、どうでしょうか……お気に召しましたか……?」

 

 嬉しそうな表情を浮かべ、震えながらも口を開く。

 次の瞬間、砂場には似合わない銃声。瞬く間に辺りを穴だらけにし、せっかく作ったヒフミのお城すらも跡形もなく消し去ってしまった。

 飛び散った砂が二人の顔に掛かり、一瞬何が起きたのかも理解出来ず手で顔を覆う。

 

 銃声にも負けない笑い声が耳に届く。瞼を瞬かせ、声の方を見る。

 その先数メートル、二人の水着姿のスケバンが銃器を持ちデカイ声で笑っていた。

 

「あははははっ!」

 

「おい、誰の許可を貰ってここで砂遊びなんかやってる訳?、あぁん?」

 

「この無為ヶ浜むいがはまは、昨日から私らのもんなんだけど!ショバ代はどうしたよ!?」

 

 私含む全員が呆気に取られていると、誰よりも早くツルギが動きを見せる。

 と云っても、数メートルあったはずの距離を一瞬で詰め、背中越しに伝わる殺気をスケバン達に向けながら両手を広げた。次の瞬間、スケバン達が反応するよりも早く両手で顔面を掴み、私達から見ても百……いや、二百メートルほど吹き飛ばした。

 

「えぇぇぇぇっ!?」

 

「吹き飛ばされた!?なんつう怪力だよ!?」

 

 掴んで投げただけで痛みはそれ程無い様で、驚きつつも安定な着地を見せた。そんな芸当の出来るスケバン達が一番に驚いていたのはその速度と力。

 細い腕から編み出されるとは思えない程の怪力、普通の人間は人を二百メートル以上も吹き飛ばせないのだ。

 

 余りの勢いに思わず固まってしまう二人、そこに刺激を入れるが如くツルギが叫び声を海辺に響かせた。

 

「てめぇらあああぁぁぁーーーー!!!」

 

「お、落ち着いてくださいー!」

 

 ヒフミが止めに入ろうと手を伸ばした瞬間、二人の影を抜き強い風が吹く。

 瞬間、片方のスケバンに強い衝撃が送られた。水着姿でさらけ出された腹を抉る様な重音、そのまま再び五十メートル程飛ばされた。

 僅か数秒で起こったとは思えない現象に、ツルギですら一瞬動きが鈍る。

 

 白い双翼を光らせ、身を引くその姿は他でも無い、アズサだった。アズサは可愛らしい表情を見せながらも怒りを露わにし、拳を固くした。

 

「よくも……ヒフミの大切な城を壊したな……!」

 

「あ、アズサちゃん……!?」

 

「え、いや、そうしたかった訳じゃ……」

 

「言い訳は聞きたくないな」

 

 脚を引くスケバンを威圧だけで見下ろす二人、逃げようと身体を傾かせた瞬間、砂に脚が持っていかれ、盛大に転けた。

 その隙を見逃すまいと頭部を掴んだツルギは、掴んだ手にゆっくりと力を込め、身を浮かせる。

 

「いだだだだっ!?」

 

「このまま気絶させるか」

 

「二人共止まってくださいー!?」

 

 人の身体からは聞く事の出来ないメキメキッと云った『何か』が軋む音が聞こえた。

 それでも止まる事を知らず、やがてチンピラのヘイローに小さな亀裂が入った。その瞬間、銃撃戦の巻き添えにならない様下がっていた先生が身を乗り出す。

 

「二人共、止まって!そのままじゃマズイ!」

 

「っ!?!?」

 

 先生の声が聞こえた瞬間、ツルギの表情が一変し、聞こえた一瞬で掴んでいたスケバンを飛ばされたスケバンの近くまで吹き飛ばした。

 表情も見えない遠くに吹き飛ばされ、それでもすぐさま立ち上がったスケバンは頭を抑えながらもう一人のスケバンの服を掴み、すぐさま逃げていった。

 

「よ、良かった……生徒の命は救われた……」

 

「あうぅ……ど、どうしてこんな事に……」

 

「もう少し着くのが早ければ、城を壊されずに済んだ……不覚だ」

 

「こ、こんな……筈……では……」

 

「……ツルギ?」

 

 身体を震わせていたツルギに話し掛けると、本来正義実現委員会の委員長であるツルギは、委員長の姿いつもの自分では無い剣先ツルギ違う自分を魅せようと意気込んでいたものの、結果として前者を取ってしまった。そんな自分に苦しんでいた。

 

「夏が、海が、友情が………」

 

「……大丈夫、ツルギは、その存在自体を皆んなから守ってくれたんだよ」

 

「あ……そ、そう……ですか……」

 

「それじゃあ、改めて皆んなでお城作り、しよっか」

 

 気付けばマシロも居り、全員が揃う。

 穴の空いた砂場から銃弾を取り除き、回収しながら穴を埋めていく。粗方穴は塞ぎ終え、いざ再開しようとした時、ヒフミが私の肩をつついた。

 

「せ、先生………」

 

「どうしたの?」

 

「その……少し、お手洗いに行きたいのですが……皆さんの事、見ていただいても……?」

 

「最初からそのつもりだったし、安心して行ってきて」

 

「………ありがとうございます」

 

 小走りで去っていったヒフミを背に、視点を戻すと、私の目の前には既に三メートル程の壁が作られており、その瞬間頭が真っ白になった。

 ヒフミと話し皆んなから目を離した数秒で何があったのか、余りな光景に棒立ちで見上げるツルギに話し掛ける。

 

「あの、ツルギ……これは一体……?この数秒で何が……?」

 

「………私にも分かりません、気が付いたら出来ていました」

 

「この一瞬で……!?」

 

 そう話している内にもみるみると壁は作られていき、やがて丸い円を描きながら数メートル級の壁を作り出し、その上二階の様なものを作り始め、少し丸の帯びた形に出入り口を付けた姿は正しくヒフミの作っていた『お城』の様だった。

 それでも砂で作られたとは思えない程のクオリティに目を驚かせる中、数メートルの上から声が聞こえる。上を見上げると、アズサとマシロがこちらに顔を出していた。

 

「出来たぞ、先生!」

 

「で、出来たって……もしかしてこのお城の事!?」

 

「そうです、皆さんを驚かせたくて頑張りました」

 

「うん、確かに驚いたよ!?」

 

 それにしても規模が違いすぎる。

 アズサ達を見上げていると、届くからヒフミの声が聞こえてきた。

 

「すいませ〜ん、遅くなりました。ちょっとお手洗いがと……お……くて………」

 

「お、おかえり……ヒフミ」

 

「…………え?」

 

 次の瞬間、海岸中に驚きの叫び声が響いた。

 目をぐるぐるにし、慌てた様子で見下げているアズサ達に云う。

 

「こ、これは一体どうしたんですかアズサちゃん!?どうしてこんなにも大きくと言うか、どうやってこの短い時間で!?」

 

「リストに書かれた内容は『砂のお城』それはどんな攻撃を受けても対応の出来るフォートレスだ」

 

「確かにそうですけど!間違ってはい無いんですけど!違う所が間違っていますよ!?」

 

「でも丁度良かった。ここら辺、遮蔽物や塹壕ざんごうも無くて不安だったから。これなら敵の攻撃で壊れる事も無い、無事ミッション達成だなヒフミ!」

 

「ヒフミさんの構造を利用し、狙撃手からも狙撃が出来やすい造りになっています。とても良い感じです」

 

「マシロさん!?マシロさんもノッちゃったんですか!?」

 

 ヒフミの問いに、マシロは少し口角を上げ笑った。

 困惑している最中、一応ミッションはクリア?出来たので写真を撮ろうと言い出したが、余りに大きすぎる為写真を撮る事が困難になっている。

 

「写真……どうしましょうか、収まりきりませんね」

 

「私、少し遠くで撮ってくるから、皆んなで集まっててよ」

 

「い、良いんですか?先生……」

 

「大丈夫、写真を撮るだけだからさ」

 

「………ありがとうございます、先生」

 

 皆んなを一点に集めてもらい、皆んなとお城がカメラの枠内に何とか収まるギリギリの場所に立ち、写真を数枚取る。

 戻ろうとした瞬間、突然首を掴まれた。

 

「ぐぅっ!?」

 

「よし、捕まえたっ!!」

 

「撃て撃て!」

 

「さっきぶりだな……お前ら!」

 

「君達は……さっきの………」

 

 私を捕まえヒフミ達の居るお城に銃弾や爆弾を飛ばす正体は、少し前に撃退したスケバン達だ。だが、それにしてはさっきよりも数が多い。

 初めて会った時は二人しか居なかったスケバン達も、今は十何人の生徒達を連れて来ていた。

 

 中々帰って来ない事に気付いたヒフミ達は、突然爆弾や銃弾が雨の様に襲い、捕まえられた私に目を向けた。

 

「先生!」

 

「っち、やられた……制圧する!狙撃手、後ろは任せた」

 

「お任せ下さい、私の実力をお見せします。ツルギ先輩も前に……って、もう行ってる……」

 

 走り出したアズサは、先生を抑えているスケバンの所へ一直線に走っていくが、その前を数人のスケバンが阻み、アズサを囲んだ。

 ツルギも同じ様に数人に囲まれるが、常に出ている圧と籠った笑い声がスケバン達の脚を震わせる。

 

「よそ見は禁物だ!」

 

 声と圧に一瞬気を取られたスケバン達の隙を逃さず、アズサは体勢を一気に低くし、回りスケバン達の脚を払った。

 アズサの周りに居たスケバン達は一気に脚を取られ後ろに転ぶ。その瞬間飛んだアズサは進むついでに上から何か物を落とす。

 着地すると同時、スケバン達の頭部周りが小爆発し砂が吹き飛んだ。

 

「げほっげほっ……クソッ!やられた………」

 

「追いかけるぞ!」

 

「というか、ツルギ対策チームあっちは大丈夫なのか……?」

 

「アイツらの事は……忘れてやろう」

 

︎ ✦︎︎✦︎︎✦︎︎✦︎︎✦︎

 

 一気に攻めてくるアズサとツルギに塞がれている首が少し締まっていく。

 近付くにつれて、焦っていったのか、持っていた銃を頭へ突き付けられた。

 

「お前ら、それ以上近付くと……!」

 

「脅しか、相手を同様させるには有効な手段だ。だが……」

 

 前に来た瞬間、アズサの前に二人現れる。

 一人が反応するよりも早く、手を反対にし高速で突く。その衝撃でアズサよりも高く飛んだ。

 

「―――私達には効かない」

 

「っクソ!」

 

 最後、私を抑えているスケバンが堪らず引き金に指を掛ける。

 引き金を引くその時、私は右手の人差し指を生徒の手首に当てると、生徒は困惑を浮かべた。

 

「お前、何して………」

 

「人質を取るんだったら……運が悪かったね」

 

「……は……?」

 

 顔を傾け、生徒の顔をしっかりと見た。その時、先生の眼は『青く』光る。

 次の瞬間、内側から『何か■■』に触れられる感覚。一瞬にして身体が持っていかれる感覚。手を、腕を先生の元から弾かれる様に離してしまった。

 

「っ!?」

 

 一瞬だとしてもその効果は十分に現れる。

 立つ事を忘れたかの様に脚が固まり、その場で体勢を崩してしまった。脚が宙を浮く時、先生は首を軽く傾ける。

 刹那、放たれた大口径は先生の横髪を数ミリ単位の距離で貫いた。貫く口径弾はそのまま進み、やがて後ろで倒れる寸前、先生を苦しめていたチンピラ生徒の頭部に直撃した。

 

 スケバンが目を覚ます頃、そこには既にツルギとアズサが見下ろし続けていた。

 数十分前に見た光景が再開された様に、ただ見続ける二人に身体を跳ねさせ飛び起きると、既に遠くへ逃げていったチンピラ生徒達に置いてかれない様私達の元から走り去っていった。勿論、二度目のせいか叫び声すら挙げず顔を真っ青にしながらではあったが。

 

 スケバン達を退け、再びお城を見ると、何とか形を崩さずに保っていた。

 

「何とか、お城は無事な様ですね」

 

「これで、第一のミッションはクリアかな?」

 

「そうですね、砂風呂に関しては……あれで良かったのかとは思いますが……」

 

 最後の生徒が起きるまでの間、ツルギと戦った数人の生徒達は虚しくも砂に埋められ、無事抜け出す事は出来たが、丁度良かったので『砂風呂』という事にしておいた。その後脚だけではあったが砂風呂らしき事もしたりして恐らくクリア?のはずだ。

 

「……で、では、次のミッションを……次は……泳ぎ?」

 

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 海岸沿いに道を戻り、海へとやって来た。

 

「せっかくの海ですし、泳ぎましょう!」

 

「リストには、「泳ぎを習得する」って書かれてるね」

 

「ですね。でも、これはただ泳いでる写真を撮るのでは無く、泳げない人に教えてる所を撮らないといけないんでしょうか?」

 

 ヒフミは皆んなの方を見ると、泳げない人が居るかを聞いた。だが、ある意味予想していた通り、アズサは既に習得済み、マシロやツルギも正義実現委員会と言う場所を抜きにしても泳ぐ事は出来るそうだ。

 

「これは……どう頑張っても実行出来ないという事ですか……!?」

 

「………!なるほど、そういう罠か」

「昔の物語にもあった、珍しくは無いやり方。遠回りに拒絶する為、あえて無理難題をふっかける……やられた!」

 

「そ、そうでは無いと信じたいですが………」

 

「……なら、ふりをしてみるのはどう?」

 

「ふり……ですか?」

 

「泳ぐ事だけが目的なら、ふりでも達成は出来るんじゃないかなって」

 

 裏を突いたと言う訳では無いが、ハスミもそこまで深くは考えていないし、このリストもあくまで『楽しんでもらう』事が目的だ。

 

「確かに、監視官、これでも良いか?」

 

「私ですか?まあ、良いんじゃいですか……恐らくそこまで考えていないでしょうし」

 

「よし、許可も下りた。じゃあ、教わる役と教える役は誰がやる?」

 

「う〜ん……ここはやっぱり、先生じゃないでしょうか……?」

 

「わ、私……?」

 

「はい、ふりだとバレないとするなら……駄目、でしょうか……?」

 

「え……いや、駄目では……無い」

 

 駄目では無い。本当なら何の障害もなく言える言葉。

 でも、私は違う。

 傷の事、身体に刻まれた痛みの事だけは、バレてはいけない。

 

 喜ぶ皆んなの顔を見ている内、身体が少しだけ痛んだ気がする。

 

「では、余り深く無い所で、先生に手を繋いでいただいて……あれ?」

 

 ヒフミが私の手を取った時、ふと気付き、私に云った。

 

「先生、気にしてませんでしたが……手袋、付けてたんですね」

 

「……え?あ、うん……そうだね」

 

「良く見れば服装もしっかりとスーツを着ていて……ってあ!先生、水でズボンが……!」

 

「あ……本当だ」

 

「これ以上濡れてもいけませんし、一旦戻りますか?」

 

「いや、大丈夫」

 

「そ、そうですか……?」

 

「本当に、大丈夫だから」

 

 ただ服装の事だけを聞いただけなのに、明らかに雰囲気が変わった。それも重々しい触れてはいけない様な―――そんな異質さに、ヒフミも一瞬鳥肌が立つ。

 話を変え、無かった事にする様に泳ぎの話を始める。

 

「そ、それでは、お願いします!」

 

「……うん、よろしくお願いします」

 

「えっと……てきとうに、バタ足をする……」

 

 ヒフミの手を引き、ゆっくりと後ろに下がっていく。

 ヒフミも元々泳げるお陰で特に躓く事も無く、無事に終える事が出来た。

 終わると、ヒフミはそのまま立ち上がり軽く首を振って水を落とした。

 

「ありがとうございました、先生」

 

「この位なら、全然大丈夫だよ」

 

「……あ、あれ?皆さんは何処に……?」

 

「……確かに」

 

 辺りを見渡していると、私達の近くでも三人が泳いでいた。だが、明らかに様子がおかしい。おかしかった。

 

「そう言えば私泳げないんでした、溺れそうですー。先生助けてくださーい」

 

「緊急事態につき支援を要請する。繰り返す、緊急事態につき支援を要請する」

 

「●◇□△■◆◎§!!」

 

「あ、あれ……?」

 

「皆んな、演技上手だね」

 

「皆さん泳げるって……ってツルギさんだけ本当に溺れてないですか?」

 

 浅瀬の場所に明らかなオーバーリアクションではあるが、やる気がある事は良い事だ。

 三人の姿を見守っていると、突然電撃が走る。

 

「っ危ない!」

 

「えっ?」

 

ヒフミの腕を引っ張り私の近くに寄せると、直後真横から飛んできた銃弾を壁を作り受け止めた。

 悪意のある銃弾は私とヒフミを狙った様に見え、撃たれる直前私の眼が予知したから良かったが、危うく二人共怪我する所だ。

 

「げほっげほっ!っ……急に使うのは身体に悪い」

 

「先生、大丈夫ですか!?」

 

「大丈夫……急に力を使ったから……げほっ!」

 

 何とか手で抑えてるが、無理に力を使うと血すらも吐く。

 死んだあの日から力な上手く伝わらない、今は偶然成功しただけで、そう何度も使える訳でも、成功する訳でも無い。

 だが、そんな理由だけで―――生徒を傷付ける事は出来ない。今日が終わるまで、ずっと眼の力を出しておこう。だいぶキツイ話にはなるが。

 

 少しボヤけ眼で撃たれた方を見ると、撃ってきたのは案の定あのチンピラ生徒達だ。

 奥の方で、二人のスケバン達の笑い声が聞こえる。

 

「あははっ!アイツらなんか溺れてるぜ!」

 

「ナイスタイミング!これはチャンスだ!このままさっきの仕返しを………」

 

 懲りずに戦おうとした瞬間、今までとは違う、深い怒りを露わにしたツルギとアズサが片方の目の前に一瞬にして追い付き、ツルギはそのまま首を掴んで海へ、アズサは一度肘で腹を打ち、その衝撃で少し浮いた身体が落ちるよりも速く後ろへ移動し、そのまま背中を思いっきり蹴った。

 痛みが到達するよりも速く、スケバン二人は海の上で宙を舞った。その瞬間を待っていたかの様に、マシロは水で固めた砂を振りかぶると砂は青く光る。

 

 放たれた砂玉はスナイパー弾の様に速く、浮き重なったチンピラ生徒二人に直撃すると、現象自体が追い付いたのか、轟音と共に大分奥の海へと吹き飛ばされて行った。

 

「あの二人に手を出すとは、見損なった」

 

「かぁぁぁぁぁ………」

 

「お二人共、大丈夫でしたか?」

 

「私は大丈夫でしたけど……先生は……?」

 

「私も、大丈夫だよ……たぶん」

 

「全く、幾らあれだけの攻撃を許したとは言え、生身の身体である先生にまで攻撃をするのであれば、それなりの事はしないといけない」

 

 怒り口調で海に浮くチンピラ生徒達を見つめ、どうしようかと聞かれたが、取り敢えず陸にだけは上げておくことにした。

 そうして、気付けば二つめのリストも何とかクリア?出来た。

 

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「えっと……次のリストは……海の家、ですね」

 

「普通に行って、料理を食べている所を撮れば良いんだね」

 

「それなら、事前に調べておいたのですが、無為ヶ浜むいがはまには有名なお店があるようです」

 

 歩きながらそう聞いていると、辿り着いていた様でヒフミがその屋台に指を指した。

 

「ここですね」

 

 屋台のやっている場所に脚を踏み入れると、早速目の前に見た事のある生徒が見えた。同時にその子も私達の存在に気付き、すぐさま私達の元へと向かって来る。

 

「先生!奇遇だねっ!」

 

「イズミ、奇遇だね。イズミもここの料理を食べに来たの?」

 

「ううん、今日偶然店主さんが寝込んじゃって、それで代わりに来たの。でも、ここで先生と会えるだなんて……嬉しいな!」

 

「うん、私も嬉しい」

 

「先生、お知り合いですか?」

 

「何処かで見た事が……まさか、ゲヘナ……」

 

「げ、ゲヘナ?違う……よ」

 

「……?そうでしたか」

 

 イズミは言わずもがなゲヘナの生徒の上、あの『美食研究会』の一人だ。だが、今ここでイズミの事なんて言って暁にはここら一体が戦場になり兼ねない。嘘は苦手だが、無理にでもつかなければその瞬間この場所にクレーターが出来る。

 何とか席に着くと、イズミから新作もあると言われメニューを渡された。

 

「ここのメニューは、何でも美味しいから期待してて!」

 

「うん、ありが……ん?新作……?」

 

「面白い名前ですね「牡蠣氷」「チョコミント焼きそば」「練乳冷やし中華」「ナマコジュースのチョコソースがけ」ですか。ユニークで良い発想です」

 

「注文決まった〜!」

 

 丁度良いタイミングで飛んできたイズミに一人ずつ注文を決めていく。

 マシロは牡蠣氷を、ツルギはチョコミント焼きそばを、ヒフミはナマコジュースのチョコソースがけを、アズサは練乳冷やし中華を頼んだ。

 勿論、私だけ逃げる事も出来ず、別の意味で絶体絶命な状況になった時、突然屋台が壊される程の銃撃が行われた。

 

「な、何っ!?」

 

「これは……もしかして……」

 

「クソ……やられた……絶対に許さない!!」

 

「あの人達……また……!」

 

 私達が見えていないのか、怒りながら椅子や机を傷付け、コップや皿を割っていった。

 無論料理が続行出来るはずも無く、料理を待っていた皆んなは止めようと前へ走り出した。

 

 アズサは机に手を着き中に浮くと、そのままスケバンの頭に蹴りを入れる。

 だが、その蹴りをギリギリで躱す。一瞬アズサに驚きが生まれるが、取り出した銃を真っ直ぐにし空中へのリーチを長くした。そして即座に繰り出される二回目の蹴り、その蹴りは直撃し、慣れていったのかスケバンも身体を少し引きダメージを抑える芸当を魅せた。

 

 吹き飛んだスケバンは怒りの言葉を口にする。

 

「クソっ!何でここにもいるんだよ!って言うか何でそっちに協力してるんだよ!?」

 

「せっかく作って貰った料理に敬意を払わないとは言語道断!反省してください!」

 

「あれを料理と言っていいのか!?」

 

「……?何の話ですか」

 

「っち、まあいい!次は絶対に潰すからな!あれは料理じゃねぇ!」

 

 怒り文句を吐き捨て、そのまま走って逃げて行った。

 今回に関しては何だか同情してしまう。

 

「皆んなありがとう!助かったよ!」

 

「いえいえ、私も正義実現委員会の一員ですので、これぐらい当然の事です。お店が無事で良かったです」

 

「それでも、ありがとうね!お礼と言っては何だけど、これあげる!皆んなの分もあるし、無料だから、グイッと飲んじゃって!」

 

「……有難く頂戴しますが、随分と珍しい色をしていますね」

 

「大丈夫大丈夫!貴方も貴方も!お店の無事を祝して!カンパ〜イ!」

 

 渡されたのは灰色の液体。

 全員が何の疑いも無く乾杯の祝を上げ、躊躇いも無くその口に運んで行った。

 私も私だけ飲まないのは不自然である為、覚悟を決める暇も無く私もその口へと運んで行った。

 勢い良く飲み込むと、言葉に出来ない不思議な味、甘くぬるい、灰色から生まれるとは思えない程のカラフルな味が身体一杯に広がり、反射的に口を塞いだ。

 

 そこから先の事は覚えてい無い、思い出したくも無い。

 

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「気を取り直して……次は「スイカ割り」何ですが……まさかの肝心のスイカを買い忘れると言う……ですが、店主さんがお優しい方で沢山買わせてくれて、いざやろうと思ったんですが……」

 

 屋台から相当離れた海岸、目隠しをして銃を構えているアズサとマシロが屋台近く、正確には五百五十メートル程の遠くに置かれたスイカを狙っていた。

 

「……何か、違う気が……?」

 

「まあ、二人が楽しそうなら……あ、ツルギもやる?丁度横に数個置いてあるし」

 

「あ……い、良いんですか……では……やります!」

 

 構える二人の横に立ったツルギは、目を瞑ったまま一瞬にして雰囲気を変えた。

 アズサもマシロもこの距離程度余裕だと云い、ツルギは無言のまま、ヒフミが戸惑う中、静かなゴングが鳴ろうとした。

 

「……あれ?奥から誰か走ってきてませんか?」

 

「……え?」

 

 構える三人の目の前を走って来ているのは、イズミだった。良く見るとイズミは怒りながら走り叫びながら来ている。

 

「こら〜!食べ物で遊ぶのは駄目でしょ〜!」

 

「立ち塞がるか、だが……今は関係無い」

 

「私達の目標は、ただ一つ……スイカターゲットは目の前に!」

 

 放たれた二つの銃弾、イズミの元を通り抜けるその瞬間に、イズミは両手を広げ抜けるはずだった銃弾をその手に収めた。

 いきなりの事に驚く中、アズサとマシロは立ち上がり後ろに飛んだ瞬間に再びもう一発放つ。

 イズミは取った銃弾を飛んで来る銃弾に投げピンポイントに直撃させる。それでも銃から放たれた銃弾は速い、互いの銃弾が弾き合い、少し軌道をずらしたが、アズサ達が撃った二発目の銃弾はそのまま奥のスイカを同時に破壊した。

 

「あぁ、やられた!」

 

 一瞬後ろに気を取られたイズミは地面に脚を着いた瞬間、カチッと何かの起動する音が聞こえた。

 驚く間も無く、アズサの何故か設置してあった爆弾が起動し辺り一帯に砂埃を立てる。

 

「ぐぁ……やられた……覚えておいて……食べ物の恨みは恐ろしい……」

 

 倒れたイズミ、戸惑いを隠せずにしていると、ツルギがずっと強い圧を真っ直ぐに掛け続けていた。その向けている方を見ると、そこにはスイカ、スイカを見続けていると、その内にスイカにヒビが入っていき、最終的に真っ二つに割れその場に転がった。

 

「……え?」

 

「………スイカの匂い!」

 

「イズミも起きた……!?」

 

 さっきの事を無かった事にした様に元通りとなり、ツルギの謎の力で割ったスイカを仲良く食べ、三つ目のリストも無事クリアとした。

 ちなみに、ツルギの割った方法はそのまま『圧』だったらしい。

 

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 四つ目のリスト「ビーチバレーをする」をしようとした時、いつも通り例のスケバン達が戦闘を仕掛けて来ており、余りの戦闘の多さから攻略も困難になっていく。

 

「よし……じゃあ、君達も一緒にバレーする?」

 

「………は?何言って……」

 

「よし、やろう」

 

「いや何も言ってな………」

 

 半ば強引にスケバン達もビーチバレーに誘うと、意外にも楽しんでくれた。

 途中何かから解かれたのか、また別の怒りを露わにしながらその場を走り去って行った。

 その後、皆んなでゆっくりとビーチバレーを楽しみ、唯一リスト内容をちゃんとクリア出来たと思う。

 

 そうして時間は経っていき、最後のリスト内容「花火」を迎えようとしていた。

 

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 夕日が海を照らしている時、まだ水着姿でも十分な程暑さが残っていた。

 アズサとヒフミが花火を買いに行き、暫くの間、私とマシロ、ツルギだけの空間となる。

 

「マシロは、今日楽しめた?」

 

「……突然、ですね。私は本来おまけと言いますか、ハスミ先輩に言われて付いてきただけなのですが……雰囲気と言いますか、なんと言いますか………私も、大分楽しんでいました」

 

 優しい空気に飲まれる中、二人の帰りを心配したマシロは一度私達の場所から席を外した。

 そして、ツルギと私だけの空間となった。

 

 笑うツルギに、私は話し掛ける。

 

「ツルギも、楽しめた?」

 

「っわ、私ですか!?私は………分かりません……これが何なのか……これが正しい事なのか………」

 

「必ずしもその『正しい』がツルギにとっての『正しい』にはならないんだよ。ツルギの事は、ツルギが一番知ってるはずだから。ツルギの感じた事が全てだよ」

 

「……そうでしょうか、私には、まだ分からないかもしれません」

 

「分からなくても良い……これから、分かっていく。それが成長って言うものだから」

 

「………これから、分かっていく……せ、せん―――」

 

 ツルギが口を開いた瞬間、後ろから声が聞こえた。

 

「ただいま戻りました〜!」

 

「っ!?」

 

「取り敢えず、買える分だけ!」

 

「花火以外にも、幾つが使えそうな爆発物も買ってきた」

 

 帰ってきたヒフミがふと隣にいるツルギに目を向けた瞬間、身体を微かに震わせ、何も言う事無くアズサの後ろに隠れた。ツルギは感情を抑えているのか抑えられていないのか、名前の無い感情が行き来している様だった。

 

 今、この瞬間だけは、誰にも邪魔されない青春。

 私が本当に望んでいた、何でも無い、普通から見たら何の特別も無い可愛らしい日常がある。

 

 他愛も無い話をしていると、気付けば日が暮れ、辺りは良い感じに暗くなっていた。

 

「もう大分暗くなっていますね……周りにも誰も居ませんし……私達だけなんでしょうか?」

 

「いや、あっちの方にまだスケバン達が居る」

 

「確かに居ますね……念の為、先制攻撃しておきますか?」

 

「まあ、今回は大丈夫じゃないかな」

 

「ですが……」

 

「一緒にバレー、したでしょ」

 

「………なら、今回は信じます」

 

「さっきのお店でも見たし、その可能性は高い。警戒だけはしておく」

 

「なら、私も警戒だけはしておきます」

 

「……うん、それで良いんだよ」

 

 他愛も無い話を繰り返していると、突然空から音が鳴った。

 空を見ると、そこには見惚れる程の、美しい花火が散っていた。

 

「花火……」

 

「スケバン達の居た方から……本当にそうだったんだな」

 

「凄い……キラキラ、してる」

 

 皆んなで花火を見ていると、心做しか突然物凄いスピードと量が増えた気がする。

 それもそのはず、近くではマシロとアズサが闘争心を燃やしたのか、買ってきた花火を惜しみなく詰め込み空高くに打ち上げ、近くではヒフミが目をぐるぐるとさせ必死に止めていた。

 

 相手も自然と量とスピードが増えていき、途中から争いの様に打ち合っていた。

 花火の在庫が無くなっていくと、次第に光る閃光弾やナパーム弾、銃撃の火花を利用した花火?を生み出しその闘いは数十分だけでは飽き足らず、数時間、日が落ち、そして再び登るその時までやり合い続けていた。

 

 私達に止める事は出来ず、ただ見守り続けていると、その闘いは突然終わりを迎える。

 

 その終わる最後の時、私は小さなカメラで写真を一枚撮った。

 

︎ ✦︎︎✦︎︎✦︎︎✦︎︎✦︎

 

 朝日が登り、帰るその時まで散々飛び散った弾薬や破片を片付け、乗ってきた戦車クルセイダーに乗り込む。

 半日以上の稼働、その上何度も戦闘を重ね疲れていない訳が無く―――クルセイダーの中では、私とヒフミ以外は肩を貸し合い眠っていた。

 

「……ふふっ」

 

 三人の寝顔も一枚だけの写真を撮り、私も眠ろうかと思ったが、ふと運転しているヒフミを見ていると、そんな考えも自然と消えていく。

 ずっと見れてしまう。その気持ちが、再びシャッターを押す瞬間となった。

 

 掛け替えの無い青春が、少なからず私の中でも出来たのかもしれない。

 

︎ ✦︎︎✦︎︎✦︎︎✦︎︎✦︎

 

 あの日から帰って来た翌日、私は再び正義実現委員会の部室をノックする事となった。

 扉を開けると、正面の机と椅子に、副委員長のハスミが居た。

 

「先生、お久しぶりです」

 

「久しぶり」

 

「先日の海の件は、ありがとうございました。マシロとツルギは今日も委員会の用事があって居ませんが……二人共、何処か変わった雰囲気を感じました」

 

「二人共、先生から見てどうでしたか?」

 

「しっかり二人共、海を楽しんでたよ。あと、例の宿題の事もね」

 

「宿題……?あっ、あの話ですか……」

 

 リストと小さなアルバムを取り出すと、それをそのままハスミに渡す。

 何を渡されたのか不思議に思っている中、先生は云った。

 

「次は、ハスミも一緒に行こうね。絶対に楽しくなるから」

 

「……ありがとうございます。私は中々ここを離れる事が出来ませんが……いつか、行けたら良いですね」

「それと、このアルバムは……写真集ですか?」

 

「うん、そうだよ」

 

「そうでしたか……二人共、馴染めていたでしょうか。高望みであれど、それだけ近くなれれば……では、拝見しますね」

 

 アルバムを開き、一枚、二枚とページをめくっていく。そして、めくる度にハスミの表情には意外性、そして驚きの表情が浮かんでいた。

 そんなハスミに、私はハスミの思っていた不安について答えを出す。そんな言葉に、ハスミは笑みを零した。

 

「高望みなんかじゃない……ハスミの望んだ夢リストウィッシュリスト、叶ったでしょ?」

 

「………ふふっ、そうですね」

「憧れてしまう程に、良い写真です」




 少し前から言っていましたが、この話を最終回に過去の投稿分の見直し&リメイクをしたいのでしばらくお休みをいただきます。期間は考えて無いけど最低でも一ヶ月以上はお休みするけどほぼ無期限な気がする。

 そんな事はどうでも良い、皆さんリオとネル(制服)の絆ストーリー見ました?と言うかガチャ引きました?そりゃ引いたよね。天井しました。
 リオは個人的にちょっと天然(?)も見れて嬉しかった。ネルは先生の彼氏異論は認めん。
 今回のイベストではセイアとリオとネルの話だったけど良い意味で期待を裏切られる様な内容で素晴らしい。もっと色んな絡みをやってくれ必要だろ。

 デカグラ二章、楽しみ。しっかりと反省したリオとゲーム開発部の気まずい雰囲気楽しみだったりもする。このげぇいむは飽きがこないねぇ。
 じゃあ、このお休みを使ってマルクトとお茶してきます。もしマルクトとお茶してる人が居たらそれは私です。次回エデン条約編三章プロローグでお会いしましょう。

 私の事も見守ってくれると嬉しかったり嬉しかったりします。
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