虚弱先生の青春物語   作:不透明な水滴

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貴方の正義、私の正義

 

「ここら辺……なんか変な匂いが……」

 

 爆発の範囲からギリギリ離れていたイチカは状況が粗方整った後、マシロに避難場所の警護を任せ戦場へとやって来ていた。

 被害を受けている中で一番と云っていい場所、トリニティ本館へ辿り着くと、瓦礫を退かしながら辺りを搜索を始める。余りに被害が酷く出ている為人は見つからない。もし仮に居たとしても既に大量の救急員達が回収をしているから既に連れていかれている、そう思いながら気楽な気持ちで搜索を続けた。

 

 そんな時、火薬や炎の匂いとは違う『血』を感じ取った。

 

「怪我人がまだ……こっちすかね……!」

 

 出来るだけ速く見つけなければ不味い、数秒前とは一転し責任感が身体に伸し掛る。血の匂いは余りに広く、簡単には見つからなさそうだったが、崩れた建物を利用し効率良く先へ進んだ。

 段々と血の匂いが強まる『こっちだ』確信へと変わり脚により速度を掛けた。やがて一番強い場所へ辿り着くと――――そこには一人の少女が座り込んでいた。

 

「貴方は……」

 

「……あ、やっと来た」

 

 周りには血の塊がぐちゃぐちゃに散乱し、一秒でも居たく無い空間が広がっている。そんな中でも見た事も無い程澄んだ青い瞳をイチカへ向け、少し辛そうに立ち上がった。

 彼女は服装所か身体中ボロボロの言葉では足りない程ボロボロであり、周りに散乱した塊も未だ運動を続けている。そんな場所で動かずこうして澄んだ目を向けられては、イチカにとっても『何者』なのかに思考が奪われた。

 

「貴方は一体……と云うか、こんな場所でよくそんな目を……」

 

「ん?これ全部私のなんだし、別に反応する事でも無いよ」

 

「全部私……の……え……?」

 

「まあ、マトモに私の顔なんて見た事無いから、どういう事なのか分かんないよね」

 

 彼女イチカに説明した。自分自身がトリニティの裁判官であり、その力で空間内トリニティ内では死ぬ事が無い。そして攻めてきたユスティナ聖徒会に単純な力で勝てる訳も無くゾンビ戦法を使い、一通り落ち着くまで戦い続けた結果こうなったのだと。

 その話を聞いているイチカの情報では表に顔を出さない事から人と話す事が苦手、もしくは一人で居たい人なのかと思っていたが、思ったよりも気を楽にして話しており、密かにイチカの中での想像像が変わっていた。

 

「そ、それは大変でしたね……」

 

「本当に、ね……細かいのは覚えてないけど、大体くらい四十回は死んだからね」

 

「ま、まじっすか……」

 

 偶然見つけた人が自分より遥かに偉い人で萎縮してしまったイチカは短い単語だけで返していると、近くでもう一つ足音がきこえた。ここら一帯はユスティナ聖徒会の出現する場所、敵だと判断したイチカがさり気なく彼女の護衛場所へと位置した。

 

「お嬢様、名前は?」

 

「名前?えっと……確か……」

 

 少し前まで、自分の名前を忘れてしまっていた。だが、今なら思い出せる様な気がする。

 先生を一目見た時、先生の救いの手を取った時、覚悟を決め奴らユスティナ聖徒会の前に立った時、何か頭の中でふわっと思い出せていた。

 

「――――『カナデ』」

 

「カナデ、さん?」

 

「うん……そんな名前だった」

 

 カナデ、名前を云ったと同時彼女達の前に一人の聖徒が現れるが、それは他とは違う異質なモノだった。

 本来であれば全員がガスマスクを着けているが、目の前に居る存在は着けていない。つまり、今も持っている上方が通用しない可能性がある。警戒を強める中、聖徒は口を開いた。

 

「――――主のめいが一つ。名の元に我『ミノタ』完遂の為ここに参った」

 

「ミノタ……?」

 

「『トリニティ裁判官十四代目』ミノタ、ここで貴方達の首を飛ばす」

 

「十四代……目……?」

 

 その言葉にカナデは身体が硬直する。それでもイチカは歩み始め、ミノタも同じく歩き始めた。そして二人が目の前に立つと、お互いに見合う。

 イチカの細い目がミノタを捉えつつも、言葉ではカナデに心配を置く。

 

「カナデさん、逃げてください」

 

「で、でもあの人は……!」

 

「今逃げないと、巻き添えくらいますよ」

 

「……ふっ、よく分かってるな」

 

 人らしく笑うミノタは拳を強く作ったまま仁王立ち、イチカが瞬間を狙う。刹那、高速で飛ぶ様に繰り出された拳はイチカの顔面を捉え放たれる。

 常人では追えない様な測度、ミノタは当たったと確信を得た「 次の瞬間――――ミノタの身体は宙を浮き、数百メートル先まで真っ直ぐに吹き飛ばされた。

 

「えぇ……今、何が……?」

 

「速いっすね。ギリギリだった……まあ、それ以上に私が速かったんっすけどね」

 

 再びカナデの元へ戻るイチカはカナデからある質問を投げ掛けられる。

 

「何で、今の一瞬であんなに……吹き飛ばせたの?」

 

「私は、兎に角速いんっす、何に関しても。攻撃も、脚の速度も初速なら誰にも負けない。その代わりパワーではハスミ先輩の足元も無いんすけど」

「まあ、いわゆる初見殺しってやつです。一番最初、初速で決着を着ける。逆に速度を取れば私なんて簡単に倒せちゃうんで」

 

 自身の長所と短所を的確にし、それを対策出来る様長所で埋める。理想の形として完璧であり、それが後のハスミ、ツルギを生み出しているのだと、カナデは感じたと同時、越えられない壁は行く所まで行くと超える気も無くなるのだと気付かされた。

 ミノタも飛ばされてから音沙汰無し、今の内にカナデを連れていこうと判断したイチカは一瞬、ミノタの事を頭の中で除外した。その瞬間――――

 

「っイチカ!危ない!」

 

「――――……えっ?」

 

 カナデに腕を掴まれ後ろへ投げられる。その時、振り返るとそこには無音、そして無傷のミノタが低姿勢から掌を広げ振り上げようとする。本能で死を迫られたイチカは飛ばされながらも咄嗟に両腕をクロスで防御の形を取った。そしてカナデが何の作戦も無しにミノタの目の前に現れると、ミノタはその掌を振り上げる。

 その瞬間、上げられた掌から生まれた風圧が鎌鼬の刃の様に鋭く、無数に前方を覆い尽くした。その刃はカナデの全身を容赦無く斬り付け、イチカの目の前に居た筈のカナデは跡形も無く消され、死んだ。

 

 振動が伝わり目と脳が理解するより速く、残った刃はイチカの両腕にめり込み血が吹き荒れ、衝撃で同じくらい遠くへ吹き飛ばされた。

 

「ぐ……ったぁ……」

 

「裁判官へ歯向かう事、罪に値する」

「私の攻撃は一発一発が即死、速度は音速を超える。逃げられはせんぞ」

 

「……まじ、か」

 

 カナデが身の呈して前に出てくれたお陰で即死は間逃れた、だが残りの斬撃でも相当な痛みを伴い、再び喰らえば両腕はその時点で使い物にならなくなる。

 瞬間的に力を込めたから骨までは斬れていない、だが肉までは削がれていてもおかしくは無い。どちらにせよ、今この目に入れるには難しい状況だ。

 

 初見殺しは効かなかった。そもそもユスティナ聖徒会の弱点は極上の赤い玉。それさえ壊せれば勝つ事が出来るが、何処にあるのか――――伝言によれば心臓付近。ならばそこを狙い撃つ。

 

「弱点は……心臓」

 

「貴様も強ければ分かるだろ、逃げが懸命だ」

 

「命令なんで……私も、戦わなくちゃいけないんです」

 

 イチカがアサルトライフルを取り出す。すると、ミノタも掌をかざし黄色に光る十字架の剣の様なものを作り出した。

 アサルトライフルを連射し始めるとミノタも動き出し、銃弾を弾く、数百メートルの距離を一瞬にして詰め寄り、剣を振り上げるかと思えば同じく低姿勢からイチカの腹を蹴り、再び遠くへ吹き飛ばされる。方向は怪我人も多く居る市街地、狙いを知ったイチカはギリギリで踏みとどまりミノタを見る。

 同じ速度でミノタも追いかけており、未だ対応出来ない事を利用し低姿勢から剣を横凪に振り上げた。

 

 前髪を軽く斬る程度に避けると、剣の斬撃が後ろにあった何十階建ての巨大なビルを真っ二つに斬り、こちら側へ落とす。

 

「やりすぎっすよ!?」

 

「戦いとは、このくらい派手でないとな!!」

 

 ミノタは飛び上がると落ちてきたビルを片手で受け取るとそれを大きく振りかざしイチカに向かい飛ばす。

 イチカが飛んで来たビルを頭から蹴りでバラバラに砕くと、砕かれた瓦礫の中からミノタが飛んで剣を振り下ろす。地面に巨大な一文字の跡を付けビル共々更地にすると、イチカは距離を取った。

 

 戦ってみた感じ、パワーや能力では負けているが速度では今の所負けていない。あの剣にどんな能力があるのかは分からないが斬撃でのビル切断、それに連携したビル落としは相当な厄介だ。

 イチカも蹴りで破壊出来たものの、そう何回も出来る訳では無い。腕は極力使えず主力となる脚は酷使出来ない、盤面としては相当な詰みの状況だ。

 

「そのまま逃げ続けるつもりか!」

 

「弱点を見つけてるんっすよ……銃弾は弾かれるし、安易に近付けば即死……どうするんすか、これ」

 

「見つけてみろ、攻略法とやらを……それを知った時が『成長』と云うやつだ」

 

 決定打を与える武器が無い。笑い話もいい所だ。相手はあれだけ攻めて未だに息の一つ切らす予感も無い。今すぐに逃げ出したい。それでも、ここで逃げてしまえばまた別の誰かが目の前に居るミノタと戦う羽目になる。そうなれば、死者はより――――

 

「……はぁ、やるしかない、ですよね」

 

「やるか……やるしかないよなぁ!」

 

 ミノタが十字架に斬撃を飛ばずと、それを容易に躱し攻めに入る。拳に力を込め放ったものは初速も合間い見事にミノタの腹へ直撃するが、痛む様子も揺れる様子も無く少しのダメージも負っていない。

 ミノタが蹴り上げるとその脚を利用し宙を舞う、相当な力を脚に込め飛んだ状態から羽で位置調整、顔面へ蹴りを入れるとその衝撃で銃弾の様に真っ直ぐ吹き飛ぶ。

 

 イチカも追いかけ、飛んでいる最中ミノタは斬撃を飛ばし続けた。市街地のビルや商店街の噴水等を建物が崩れる事を忘れている程鋭く速い斬撃は無論当たれば即死、クソゲーも良い所だ。

 と云っても、イチカも蹴りだけでそこら辺の建物を破壊しており今の速度も常人では追い付けない様な速さ。どっちもどっちである。

 

「目を開けたな!お前の力を見せてみろ!」

 

「あんまり見せたくなかったんすけどね!」

 

 気付けばイチカは普段の細目を辞めしっかりを目を開いている。それ程に緊張した空間が辺りに衝撃波を与える続け、今は何処に何の建物があったのか、誰も分からない状況にまで発展していた。

 

 イチカの腕を限界を迎え始め、骨の軋む音が頭に響く。脚も痛みの感覚が薄れてきており、それでも目の前に立っている存在は嬉しそうに口角を上げている。

 戦いとは何なんのか、そもそも何故こうして戦っているのか。戦う意味はあるのか。必要とされているのか、和解は?平和的解決、それはイチカが最も望んでいる事。

 

 ――――自分の想う正義。

 

「別に……頑張らなくたっていいんっすよ」

「私には……私なりの正義がある……人を守るだとか、避難が優先だとか……そんなの、関係無いっすよね」

 

 一瞬、イチカの攻撃の手が止まった。

 その一瞬を見逃さず、ミノタは拳を握り締め横から拳を叩き込む。防御の姿勢を取るが、それはイチカの初速を超え、強い空間の圧縮音と共にイチカを目に見えない程遠く、その向こうまで吹き飛ばした。

 遠くで人の声が、爆発音が、炎の燃える音が、全て掻き消され静寂が彼女の耳へ届く。その瞬間に彼女は心地の良い『成長』を迎えた。

 

「さあ……主、命は果たした」

「これで、私の役割も――――」

 

 ミノタが空を見上げた時、何か違和感を感じた。

 彼女の見る空が、いつもより青く見えた。空は黒い雲が覆っており雨が降りそう、青だ何て見える筈も無い。

 

「これは……」

 

「トリニティ第三宝具『処刑の剣』」

 

 次の瞬間、ミノタの使っていたものと同じ黄金の十字架の剣がミノタの心臓を貫き、何か割れる音が聞こえた。

 振り向くと、そこには純白の髪をなびかせた、目の前で殺した筈のカナデだった。

 

「何故……お前が……」

 

「貴方の事は知っていた……『先代』」

 

「お前……まさか!?」

 

 トリニティ第三宝具『処刑の剣』処刑時に使われるトリニティ原点の時代から存在した宝具。その力は相手の致命傷となる場所を必ず突き刺し、一撃で屠ると云うもの。

 この力が使えるのはトリニティの裁判官だけ。例えティーパーティーだろうと扱えず、資格を持たない。だが、ミノタはそれを目の前で扱う者が現れたのを見た。

 

 彼女が、現代の裁判官。

 

「そうか……そうだったかぁ!!」

 

「っ!?」

 

 急所である赤い玉は確かに破壊した。だがそれでミノタが止まる訳も無く処刑の剣を抜くとカナデの法を振り返った。

 その瞬間、振り返ったと同時に音が耳へ届く。竜巻の様な風圧、そしてその初速は光速へ最も近付いた。

 

「――――固有解放!!」

 

 『レッドドラゴン』イチカの固有解放、本来全体に流れる筈の力を脚だけに集中させ、一撃必殺とさせたイチカ専用の技。

 最早目や本能だけでは追いつく事の出来ないその速度は、正に『初見殺し』

 

「ここで決める!一撃で――――落とすっ!!」

 

「っぐ――――ああぁぁぁぁ!!!」

 

 顔面に放たれた蹴りは認識よりも速く直撃し、本来であれば即首が飛ぶ筈だった。それをミノタは首に力を込め耐え、辺りの空間にヒビが入る。

 この瞬間、イチカは避難者や怪我人の考慮を一切無くし、被害を全て無視した一撃を放った。その結果小さな瓦礫の破片ですら飛んだ衝撃で建物に大穴を開ける程の風圧と空気が耐えられない程の圧が同時に巻き起こり、本来見えない筈の空間に見えない『ヒビ』が亀裂を作った。

 

 空間を蹴り破る程の威力でさえ飛ばせないミノタにイチカは一瞬『敗北』を想像するが、その瞬間再び背後からカナデが飛び出す。

 

「先代……!貴方は十分過ぎる程この世界へ貢献した。トリニティの最強を持っていた貴方には、この世界は不十分過ぎる……もう、その座最強を捨て降りるべきだ!!」

「第二宝具『真実の心』!」

 

 その心を心臓へと埋め込まれ、ミノタは『あの頃』を思い出した。それは、忘れていた記憶。忘れられていた、幸せな記憶。

 その座を降りるには、余りに遅すぎた。だが、それ以上の幸福が待っていた事もまた事実だった。

 

「幸せな最期を迎えてください――――貴方の時代は、終わった」

 

 力が一点に凝縮し、ミノタの身体は大きく仰向けに吹き飛ばされる。身体が宙を舞い、その瞬間、ミノタは白い世界で独り、立って居た。

 

『……忘れていたんだな』

 

 彼女と同じ、幸せな日常を奪われ、世界に閉じ込められた者。ただ平和に生きて、平凡に死のうと望んでいたのに、それを全て壊された者。

 

 あれだけ戦いに興奮していた者でも、元は同じ生徒で、優しい人だった。

 

『何してんの〜ミノタ、早く早く〜』

 

『……この、声は……?』

 

 振り返ると、そこには二人の少女が私に大きく手を振っていた。最初、一瞬だけ『誰だったのか』忘れてしまっていた。だけど、直ぐにでも思い出せた。

 どうして一瞬でも忘れてしまっていたんだろう。そういえば、会うのはいつぶりだろう。もう二年……いや、三年は会えていなかったな。

 

 大切な友達、だった。

 それも全て、私が選ばれなければ会えなくなる事なんて無かった。初めて話した日からその日の最後まで、私達は死ぬまで一緒なんだろうなって思ってた。

 

『……忘れたくなかったんだよな』

 

『早くしないと学校遅れちゃうよ〜?』

 

『そうそう、早く〜!』

 

「――――うん、今行く!」

 

 毎日同じ場所で待ち合わせて、同じ通学路を辿って、同じ学校に着く。一緒に授業を受けて、時には訓練で戦ったり、変な所で喧嘩したり、変な所で仲直りした。

 日が暮れて、同じ通学路を辿って、また同じ待ち合わせ場所に着いたら、少しだけお喋りして、気付けば時間が経った事に驚きながら駆け足で『ばいばい』って云う。

 

『ずっと、忘れてたんだ』

 

「……感謝する」

 

 身体が崩れていき、その言葉を最後に彼女は完全な『消滅』をした。それを確認した途端世界の速度が元に戻って、イチカ達は地面に倒れ込む。

 

「はぁ〜〜何とか、なった……」

 

「はぁ……これで、私も初めての殺人か」

 

 あの一瞬で数十kmまで吹き飛ばされたイチカはあの一回の固有解放に全ての力を注ぎ、あの一撃に全てを込めた。勿論耐えられればイチカの身体は動かず完全敗北。本当の意味での賭け。これ以上に緊張と見合わない選択はなかった。

 疲労で倒れ、脚も腕も少しも動かない事を理解した後、カナデの云った事に疑問を持った。

 

「初めて……?記録では数回やったって聞きましたけど」

 

「初めての裁判官ですぐさま人殺せる訳無いだろ?宝具の一つに記憶と歴史を改ざんする『改ざんの器』ってのがあるの。それを毎回使ってた」

「勿論誰も覚えてないけど、皆んなと本人の記憶と歴史を改ざんって、結局やってる事は人殺しと似てる。でも、本当に意味で殺したのは、あの人が初めて」

 

「……多分、歴史の人達も同じ事をしてたんっすよね」

 

「この宝具がある時点で、そうだったろうね」

 

 気付けば辺り一帯建物の残骸所か原型すら無い、後に二人は報告書と現場の様子、避難者達から頭痛のする声が飛び交うだろう。だが、それ以上の成果を得た。イチカにとっての『正義』カナデにとって先代であり先の時代を作ってきた者、それを十分に知った。

 

 ゲヘナの雷帝が起こした最後の戦争、それに貢献し戦ったり者の一人であり、当時のキヴォトスにその名を知らせた者『ミノタ』トリニティにとっての正義、自身の正義では無く『主』の為に戦った彼女は、その心に何を想っていたのか、今は誰も知らない。

 

「安らかに………先代」




一話限定登場の先代裁判官のミノタさんでした。
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