【パーティージョブ設定(セリー)】
セットジョブ
鍛冶師:Lv1
効果:腕力中上昇
:体力小上昇
:器用小上昇
スキル:武器製造
:防具製造
:スキル結晶融合
:アイテムボックス操作
所持ジョブ
▶鍛冶師:Lv1
村人:Lv5
探索者:Lv15
薬草採取士:Lv1
戦士:Lv1
商人:Lv1
巫女:Lv5
剣士:Lv1
僧侶:Lv1
ジョブ設定でセリーを鍛冶師にしたことを伝えると、スキル名を伝えるまでもなくセリーは口にしだした。
「武器製造……防具製造……スキル結晶融合……アイテムボックス操作」
鍛冶師の奴隷については色々あるようだが……やっぱりなりたがっていたのだなぁ。
恐らく詠唱文が頭に浮かんでいるであろう度に表情を変えている。
つい先日だが、ロクサーヌを僧侶にした時を思い出すな、セリーに尻尾があったらブンブン振られていることだろう。
「セリーは鍛冶師になれたのですね、良かったです」
「ロクサーヌが気付いてくれたおかげだ、ありがとう」
一方で、俺は割と失敗したなと落ち込んでいたりする。
今回はレベルやステータスなどの数字や条件付けのことばかり考えていた。
もっとセリーの動きを観察していたら、棍棒の握りのことにすぐ気づけただろう。
ゲーム感覚というかプログラミング感覚というか……これも職業病かな、俺も改めなければ。
「そういえば、鍛冶師のアイテムボックスの数はいくつなんだ?」
「あ、はい、――――アイテムボックス操作……10個、です」
探索者Lv10から派生するジョブだからか。
セリーは探索者Lv15だから15個、という都合の良い話はないらしい。
俺が魔法を使うために〈MP小上昇〉がある巫女に変えたい時があるかもしれないから、アイテムボックスの中身は把握しておくように言っておく。
「アイテムボックスに中身があるとジョブが変更できないのでしたね」
「……あの時はロクサーヌを獣戦士に戻せなくて焦ったな」
さて、今日はどうするか。
鍛冶師になれるようなら、色々と試したいこともある。
もう少し良い装備に変えたい気持ちもあるし、一度戻ろうかどうしようか……。
という話をしてみたが、鍛冶師になってもいきなりなんでも作れるわけではないそうだ。
最初はグリーンキャタピラーのドロップアイテムである糸からミサンガを作る修行を、朝夕に何年も行うという。
だが……。
「……獲得経験値上昇、が、あります、か」
「その通りだ、セリーの鍛冶師としての成長はもっと早いものになるだろう。
……とはいえ、いきなりもないか、今日のところは夕飯まで普通に探索しよう」
セリーはホッとした顔で頷いた。
俺のことを、相当せっかちな人間だと思っているかもしれない。
この早漏野郎が、と。
いや、多分そんなに早くはないと思うし、今夜からは色魔の精力増強もあるから回数もこなせるだろう。
少なくとも退屈させることはないはずだ。
……安心したら、またぞろ
早く禁欲攻撃をしなければ……俺はデュランダルを取り出した。
クーラタルの街
道夫の家
鍛冶師もLv5になったところで、五階層のボス部屋に到達した。
このレベルでは初めてのボス相手に少し不安があるし、そろそろ良い時間なのでその日の探索を切り上げることにする。
「では、ミサンガを、作ります」
「ああ、頼む」
夕飯の時間には多少余裕があるので、居間でセリーがミサンガを作るのを見守っている。
あまり注目するのも良くないだろうか……と思いつつ、他にすることもないわけで。
ロクサーヌも実際に装備品が作られるところは見たことがないそうだ、興味深げにしている。
……食事の準備をしているハンナも入口から心配そうに覗いているな、実際に不幸な結末を迎えた鍛冶師を知っているのかもしれない。
「今ぞ来ませる
セリーの手のひらが、いやその上に握られた糸がカッと光り輝き――
[アクセサリー]
ミサンガ
――出来上がった。
見ている限りではまるで魔法だな。
まあ、マグネシウムリボンの燃焼反応のように化学反応しているのかもしれないが。
「装備品を製作するのは、力量に見合ったものなら失敗しないと聞いたが、そうなのか?」
「はい、簡単なもの、から順に、経験しないと、難しい、装備は、失敗する、そうですが、成功する、装備は、必ず成功、します」
なるほど、順番を守って下さい、というお願いだな。
だがセリーも〈獲得経験値上昇〉スキルのことはわかっている。
順序は飛ばさない、だが早足ではやってもらうぞ。
「…………最初の、ミサンガで、身代わりのミサンガを、作れたら、良い鍛冶師、と言われます」
身代わりのミサンガ?
はてどこかで……そういえば、色魔のローレライ? が装備していたかな。
あの時は色魔というジョブ表示にびっくりして、それ以外の記憶が曖昧だ。
俺が首を捻っていると、つつつっと解説のハンナさんが居間に入ってきた。
「身代わりのミサンガは、敵の攻撃をしばしば肩代わりしてくれる装備品です。
ミサンガに芋虫のスキル結晶を融合することで得られます」
「しばしばというと?」
基本的に、より強力な――命に関わるような攻撃に対して発動するという。
上層で戦っている人間が下層で攻撃を受けても発動することはない。
食いしばりとかネコのド根性みたいな感じか、いや聞けば致死攻撃を『なかったことにした』するようだから1回限りの
……それは非常に強力だな。
という俺の顔色を窺っていたのか、セリーがおずおずと口にする。
「その…………スキル結晶融合、できる、方が、良いです、よね?」
これは……踏ん切りがつかないから後押ししてほしい……のか?
それとも鍛冶師の奴隷は不安だから止めて安心させてほしいのか……どっちだ!?
ぐぐぐ――。
▶装備製作だけしてくれれば問題ない
やはりスキル結晶融合もして欲しい
「いや、装備製作だけで充分稼げるからな。
必要なら買い求めれば良いし、なんならスキル結晶融合できる鍛冶師に外注しても良いわけだし」
――安牌だ、ここは安牌を切る。
臆病者と笑わば笑え。
「あの、それは……」
セリーが通訳のハンナさんに、ドワーフの言葉で捲し立てた。
「××××××――」
「×××……××××?」
「……×××……×××××××」
カウンセラーのハンナさんは聴き取るだけでなく、何事かを確認した。
そしてセリーが頷くのを確認した後、俺に向き直る。
「ほとんどの鍛冶師は融合を直接は引き受けません。
引き受ける鍛冶師がいたとして、信用できるかわかりません。
昔、依頼人の目の前でやることを謳い文句にしてひと財産築いたドワーフもいました」
「……なるほど」
さっきも目眩ましのような光が出たが、あの状況でちょろまかされたら確かに誤魔化されてしまいそうだ。
太陽拳みたいに戦闘中に使えるだろうか……とはいえ視覚に頼らない魔物も結構いるからな。
奇を
そしてそのためにも、戦力を拡充するためにも強力な装備は必要だ。
「……身代わりのミサンガは、欲しい。
最低でも人数分な」
ロクサーヌ、セリー、ハンナの目を順番に見る。
「ロクサーヌにロッド――杖を使うことを教えてもらったが、おかげで魔法の威力が上がった。
杖には更に魔法の威力が上がるようなスキルがあるのではないか?」
「……ロッドにヤギとコボルトのカードを融合することで得られる〝ひもろぎのロッド〟は、貴顕の方々も求める魔法使い垂涎の品です」
それも欲しい、と頷く。
それと、以前教えてもらった
「……話す機会を窺っていたのだが、装備品の〝空き〟というスキルを、セリーとハンナは知っていないか?」
言われたハンナは首を傾げた一方、セリーは驚いた顔をした。
「××××××スキルスロット×××――」
「ええと、昔の話ですが、装備品にはスキルスロットというものがあり、それを備えていない装備品にスキル結晶を融合しようとしても失敗する、という説を唱えた学者がいたそうです。
……セリーさん、合っていますか? 私も初耳で……」
……ほうほう、これは有望か?
と思ったが、知られていないだけに今では否定的に見られている説らしい。
融合に失敗した時はスキル結晶は失われ、装備品は素材に分解されて一部は失われてしまうこともある。
素材が運良く全部残れば作り直すことも出来るが、そうして作り直したものに融合が成功することもあるそうだ。
スキルスロット説を肯定的に見るものは、作り直した際に同一のものが作られるわけではなく、スキルスロット付きの装備が作られているのだと主張するが……。
「それでは検証のしようがないな」
そしてセリーは懐疑論者のようだ、俺の言葉にこくりと頷いた。
無理もない……というか〈鑑定〉もなしにその発想に辿り着いた学者がすごいな。
アインシュタインは〝神はサイコロを振らない〟と言って量子力学における偶然や確率を否定したと言うが、同じようなことを考えたのかもしれない。
何しろこの世界ではジョブはギルド神殿から授かるもののようだし。
「……俺には以前話した鑑定を使うと、一部の装備品でスキルに〝空き〟というものが見えることがある。
空いているのだからスキルがつけられるのでは、と思っているのだが……まあ、これも検証しようがないな」
2人も曖昧に頷いている。
その一方で、もし確実にスキル結晶融合が成功するなら凄いことだ、という高揚感もその表情から感じられる……のは俺の願望が見せる幻かもしれん。
「……そうだな、やはりスキル結晶融合をやってみて……いや実験させてくれないか?」
「……実験」
ぽつりと呟くセリーに視線を合わせて「そうだ、実験だ」と頷いてみせる。
「融合が失敗したとしても、それは仮説が間違っていたという知見――結果が得られる、ということだ。
ならばそれは失敗であって失敗ではない、前進だ」
セリーは「……仮説……結果……前進」と呟いた後、
「わかり、ました、やります」
と請け負った。
……今、セリーの中で好奇心が不安を上回ったな。
ハンナが額に手を当てて小さく息を吐いた……そんな、まるで俺がいたいけな少女を騙しているかのような。
これは言いくるめロールじゃないよ、説得と信用の組み合わせロールだよ。
俺の誠意ある言葉が少女の不安を溶かしたんだ。
うん、いい話だな。
「まあ、コボルトのスキル結晶はあるが、ヤギのはないからな、まだ先の話だ。
……すっかり話し込んでしまった、食事にしようじゃないか」
さっきから入口でカタリナがちらちらと覗いている、支度ができたようだ。
料理長のハンナさんが「只今お持ちいたします」と下がっていく。
その時――。
「あの、さっきの、ミサンガには、スキルスロットは、あるのでしょうか?」
セリーよ……それを訊いてしまうか。
どう言ったものか、と言い淀んでしまった時点で語るに落ちる、いや語るに及ばすというやつか。
「……すまん、スキルスロットはないようだ」
「ただの、俗説、ですから」
特に気にした風もなく、セリーは苦笑いした。
……良かった。
※ ※ ※
その日は朝考えていた通り、食後に風呂を沸かした。
まだ石鹸は作っていないが、もしできたら2人に洗ってもらおうか……その身体を使って。
それがなくても、ロクサーヌとセリーに両側から挟まれて漬かる湯船は最高だ。
……MP回復するついでに禁欲攻撃を使っておかなかったら、間違いなくここで致していたな。
この後は母娘が入るから、それはさすがに申し訳ない。
今日は夜になってもカタリナの調子は良いらしい。
風呂上がりに寝室に直行する俺達を見送る顔は、かつてなく血色が良かった。
やはり色魔の〈精神中上昇〉の影響なのか、彼女のためにもしっかりと色魔を鍛えなければなるまい。
……やれやれ、こんな夜まで仕事とは、これも
そして……。
「申し訳……んッ、ありません、ロクサーヌさんのっ、ように上手く、できなくて」
今日は邪智暴虐モードはお休みだ。
だが昨晩の俺の反応が面白かったのか知らないが、今日もロクサーヌは自分の番が終わると「お掃除いたします」と口を使って清めてくれた。
自然、セリーも同じようにすることになる。
「いや、充分だ、ありがとう、嬉しいよ」
セリーは商館に長くいなかったからだろう、ロクサーヌのような教育を受けていないようだ。
だからまあ、刺激といえるものではないが……セリーが口の中にたまったものをゴクンと飲み込んだ。
……うむ、充分に刺激的だ。
昨日は2人に1回ずつした後、倒れ込むように寝てしまったが、今日は色魔があるから余裕がある。
身体を重ねた後の後戯は前戯よりも大事だと聞く。
まあ、終わり良ければなんとやらと言うように、人間は最後の印象を一番思い出すものだからだろう。
「……セリーは身体が小さいからな、負担が重くなければ良いのだが」
「お気遣い、ありがとう、ございます」
……後戯ってどうやるんだろうか。
所詮は耳学問の限界か。
ロクサーヌとは終わった後どうしてたっけ……意識すると何も出てこない。
そうしてセリーの頭を撫でたまま言葉に窮していると……。
「えっと、セリーは私が可愛がっていただいている時に自分で
「ロ、ロクサーヌさん!?」
ロクサーヌさん!?
さすがに可哀想じゃないかと思ったが、彼女の顔には悪意は全くない。
……ただ、よくよく考えてみると、セリーは自分がされている時もまじまじと俺のことを観察していた。
いや、そもそも初日も俺がロクサーヌを組み敷いているところをじっくりねっとり見つめていたな。
それを思うと、自分がされてる姿を見ながら自分でしていたことを別に隠すべきとは思わなかった……というより隠しているとすら思わなかったのかもしれない。
ロクサーヌのことだから、むしろ自己研鑽して偉いくらいの認識かもしれないな。
――――――ッ!
……ここで俺の脳裏に電流走る。
年若い少女2人のハーレム……それを味わいながら……百合成分も摂取する……まさに色魔的発想っ……!
「俺としてもセリーの負担は軽くしてやりたいな。
ロクサーヌ、どのように解せば良いか教えてくれないか?」
言いながら、セリーを膝に乗せて後ろから抱っこする。
こうしてみると本当に小柄だな。
「あ、あの、ご主人様!?」
「……あの……えっと…………ごめんなさい、セリー。
痛かったら言ってくださいね」
「ロクサーヌさん!?」
ロクサーヌの白い指がセリーの下腹部に入り込む。
思わず固唾を飲んで見守る。
「確か、人差し指で上の方を……あっ、この少しザラザラしたところでしょうか」
間違いなく正解のようだ。
腕の中の反応でわかる。
……なるほど、今度からは上の方を擦るように意識するか、ロクサーヌは奥の方が反応が良いのだが。
「……ここを
「俺がやろう」
喜んでやろう。
セリーの上の突起を優しく撫でると、イヤイヤをして、ほどなく身体が腕の中で跳ねた。
目まぐるしく変化する少女の顔に目を奪われる。
「……あの、ご主人様」
「ああ、ロクサーヌの身体の解し方も教えてくれるか?」
ロクサーヌが「はいっ」と微笑んだ。
その夜はロクサーヌに3回戦、セリーに2回戦やり抜いた。
セリーが息も絶え絶えになっていなかったら更に続けていただろう。
2人合わせても俺の年齢に及ばない少女を取っ替え引っ替え。
……駄目だ、この生活。
頭ばかになりゅ♡ ばかになっちゃう♡
濡れ場シーンでハートマークを使うのがどうしても恥ずかしいのですが、初挑戦してみました。