加賀道夫さんじゅうななさい   作:ビーバップ八戒

64 / 103
計画

 

 

   しばらくの間家事を1人で担当することになりますが、

   皆様にご不便をお掛けしないように務めます。

   どうかお気遣いなさいませんよう。(ハンナ)

   ↑わかりました。でも手伝いが必要な時は

    遠慮なくお願いします。(ロクサーヌ)

   ↑同じくです。(セリー)

   ↑ありがとうございます。(ハンナ)

 

   ※ここから下は御主人様の備考欄です。

 

   春53日

    終日:ターレ13F

 

 

 

     ターレの迷宮

   十三階層 ボス部屋

 

 昨日の夕方とこの日1日使って、ようやくボス部屋まで到達した。

 十二階層では騎士団員と遭遇して探索範囲を狭めることができるという僥倖があったが、それがないとこんなものだろう。

 これでも戦闘時間が減っているので、かなり早いはずだ。

 

 

   ラフシュラブ

     Lv:13

 

 

 

   ラブシュラブ

     Lv:13

 

 

 そしてボスは、鑑定結果が非常にわかりにくいシリーズその2だ。

 どっちも同じような大きさの低木だが、ボスのラフシュラブの方は大きく枝が張り出している。

 同時に何本も枝を飛ばす全体攻撃をしてくる他、この枝でぶん殴ってくるようだ。

 

 〈サンドウォール〉でひっくり返すとスタンはとれるが、その長い枝ですぐ起き上がってしまう。

 楽はできないようらしい。

 ラブシュラブの方はすっ転ばせてから〈ファイヤーストーム〉で、ボスだけになってからは〈ファイヤーボール〉を叩き込み続けると、ボスが煙になって消えた。

 

「特に問題はないようだな」

『はい」

 

 ロクサーヌとセリーが頷いた。

 

 

   削り掛け

 

 

 ドロップアイテムは、木材をカンナで削ったようなペラいものだ。

 クソデカ鰹節だ。

 だが食えない、ガッカリ感がすごい。

 

「このボスも、ロクサーヌさんがデュランダルを使わないでも大丈夫だと思います」

 

 セリーがドロップアイテムを渡してくれながら言った。

 なんというか、飛んでいったり破れたりしないか不安になる形状だな。

 

「この削り掛けというのは?」

「抗麻痺丸の材料ですね」

 

 早速薬草採取士にジョブを切り替えて〈生薬生成〉を唱えると、黄色い丸薬が出来上がった。

 

 

   抗麻痺丸

 

 

「麻痺攻撃をしてくる魔物とは、まだ戦っていないよな?」

「はい、二十二階層までの魔物では、ビッチバタフライとロートルトロール、クラムシェルがやってきます」

「ビッチバタフライの名前は以前にも話に出たな」

「クーラタルの迷宮十六階層の魔物ですね。

 十四階層、十五階層も空を飛ぶ魔物なので、全て風属性が弱点という階層です」

 

 そんな話をしながら、次の階層に移動する。

 

 このターレの迷宮で探索を始めた時、さっきまでいた十三階層が攻略中の最上階だった。

 これでレコード更新……というわけにもいかず、昨日突破済みということは確認済みだ。

 先行しているパーティーは、大体3日前後で階層突破しているようだな。

 

 そしてこれも入口の探索者に確認したが、十四階層の魔物はまたグラスビーだそうだ。

 ターレの迷宮とハルバーの迷宮は、十二階層から十四階層までの魔物が順不同で2種類が同じということだな。

 戦い慣れている魔物なのは良いんだが、このままだと上の階層になって初めて戦う魔物が出てきそうなのがちょっと不安だ。

 

 さて、この階層はどれくらいで突破できるだろうか、と考えていると、

 

「一度、クーラタルの迷宮の方を攻略するべきかもしれません」

「今話した十四階層から十六階層までのことか」

「はい、十六階層まで行けば、敵の数も増えます。

 ご主人様の場合は、良いことだと思います」

 

 どうやら、セリーは何か考えがあるようだ。

 

「えっと、それだとハルツ公の依頼が……」

 

 ロクサーヌが戸惑った顔で言うが、セリーの真剣な表情を見て言葉を止めた。

 

「とりあえず、デュランダルなしでラフシュラブともう1回戦っておこう。

 もういい時間だし、その話は家に帰ってからな」

 

 こないだの盗賊は入口の小部屋を見張って獲物を物色していたし、ここにも誰か居るかもしれない。

 ロクサーヌがいるから大丈夫だとは思うが、ここでする話でもないことは間違いないだろう。

 

 

 

   クーラタルの街

     道夫の家

 

 家に戻って、テーブルに立てかけた黒板を使って会議の時間だ。

 勢いのままに迷宮に入って、水をさすのもどうかと思って流されていたが、いずれ行き詰まるだろうとは思っていた。

 想像と違って全然行き詰まっていないが、そろそろ方針のようなものを一度定めておくべきだろう。

 

「今のところ、俺達の目標はエリクシールを手に入れること、という目的意識は共有できているものと思う」

 

 肝心の部分は食事の支度をしているハンナが気になってつい小声になってしまったが、2人はしっかりと頷いた。

 

 思えば日銭を稼ぐために迷宮に入り始めて、いつからか〝そこに迷宮があるから〟くらいのふんわりとした気持ちで上の階層を目指していた気がする。

 みんなにまとまった財産を遺すことと、レベル上げたーのしー! くらいしかないからな、モチベ。

 

 迷宮討伐とか頑張ったところで、大して意味があるとは思えん。

 なにしろこの世界に来て2ヶ月経ってないが、俺の行動範囲内だけでも迷宮が2つ増えている。

 これで人類滅亡していないんだからな……迷宮パイセンも人類(お客さん)が来ないと困るみたいだし、何やかんや上手いこと生態系が回ってるんだろう。

 

 だからこっちとしてはむしろ、〝やり甲斐のある目標をくれてありがとう〟くらいの気持ちだったりする。

 

 ……ま、それにしたってもう少し難易度が低い目標が良かったけどな。

 エベレストじゃなくて富士山くらいの。

 あと、五合目までは車で行くのが良いと思う。

 

「そのための手段だが、わかっている限り3つあると考えている。

 ロクサーヌ、ちょっと順番に書いてくれるか」

「あ、はい」

 

 

   1.独力で手に入れる。

   2.帝国解放会で購入する。

   3.誰かから譲ってもらう。

 

 

「1番目、これはクーラタルの六十三階層のボスを討伐する必要がある。

 まず間違いなく最も難易度が高いだろうし、年単位で時間も掛かるだろう」

「六十三階層のボスは五十六階層以降のボスですから、クーラタル以外にも該当する迷宮はあると思います。

 二十三階層がハーフハーブの迷宮で、探索が進んでいない迷宮を探せばわかるかと」

「おおっ、なるほど」

 

 セリーのおかげで早速9分の8になったな、素晴らしい。

 

「2番目、帝国解放会なる秘密結社に入れば、購入する権利を得ることができると思う。

 恐らく、ある程度の実力を示せば入会できるだろう……と、思う。

 多分ハルツ公とゴスラーは会員か、少なくとも会員を知っているだろう」

 

 これに関しては特に異論はないようで、2人は頷いた。

 

「3番目、まあこれも公爵のことだが、持っていることは間違いないだろう。

 譲ってもらうことも、公爵は迷宮討伐に熱心なようだから、それに貢献すれば不可能ではないと思う」

 

 不確定要素が多いが、エリクシールが存在していて一部には流通していることは間違いないようだからな。

 こっちが迷宮討伐に貢献できる金の卵だと証明できれば優遇してくれるだろう、というのは無理のある想定ではないはずだ。

 

「セリーも基本的にこの3番目の方法を支持していたと認識しているのだが、考えが変わったということかな?」

 

 セリーは「ええと、そうですね……」とちょっと自信がなさそうな顔をした。

 椅子に座って視線を合わせて、威圧感が出ないようにする。

 傾聴の姿勢ってやつだな。

 

「1番目の方法ですが、もしかすると思った以上に早く達成できるのではないかと思いました。

 その方法を考えていて、2番目と3番目に問題があるのではないかと気付きまして」

「よし、順番に話そうか」

 

 1番目の方法は、可能不可能の問題とは別に、時間が掛かるという問題がある。

 大げさに言えば、ヨボヨボのお婆ちゃんになってから五体満足になっても今更だろうし。

 

「例えば、十一階層までの魔物と十二階層の魔物では、HPが倍くらい違うようだ。

 五十六階層のボスの魔物だと、その強さは……十一階層までのボスは、三十四階層で雑魚として出てくるんだったよな?」

「はい、つまり五十六階層以降のボスは、八十九階層の雑魚になりますね。

 魔物が段階毎に倍々になるなら、十一階層までの魔物の256倍。

 段階毎の上がり幅が等しければ9倍です」

 

 セリーがすらすらと答えた。

 これに階層毎の敵の強さの上昇も掛かってくるわけだな。

 前者だったらどんぶり勘定で256×56で1万4,336倍か。

 

 ……アホか、スライムとゾーマ様のステータスだってそんなに差ないわ。

 まあ、制作者が倒せるようにバランス調整してるゲームと違うのは当然だが。

 

「ですが、倍々になるということはないと思います。

 十二階層のボスのキラービー、つまり四十五階層以降の――」

「――あー……口を挟んですまん、さっきからちょっとわかりにくいな。

 ロクサーヌ、このように……」

 

 ロクサーヌの口から漏れ出る数字と指の動きから察するに、多分11の足し算と引き算を何度もしていると思う。

 それでも多分、そこら辺の一般人より相当頭の回転が速いけどな。

 100ナールを超える買い物で支払いに銀貨を使うと、〝銅貨でお支払いいただけますか?〟と言われることは少なくない。

 

 だが、それではこっそり〈カルク〉を使っている俺と、逸般人のセリーについていくのは無理だ。

 足し算だけでついていくには、れんちょん並の計算速度が必要になるだろう。

 ということで、またロクサーヌに頼んで板書してもらうことにする。

 

 

     一階層~ ランク1

    十二階層~ ランク2

   二十三階層~ ランク3

   三十四階層~ ランク4

   四十五階層~ ランク5

   五十六階層~ ランク6

   六十七階層~ ランク7

   七十八階層~ ランク8

   八十九階層~ ランク9

 

 

「これでよろしいでしょうか」

「ああ、わかりやすいな」

 

 数字くらいならそろそろ読めるようになってきたから、俺にもわかる。

 ロクサーヌも書いていて頭が整理できたのだろう、表情が明るい。

 

「ありがとうございます、ご主人様、ロクサーヌさん。

 確かに、これだと話しやすいですね」

 

 まあ、セリーにとっては話す文字数が減って楽になったくらいのものなんだろうが。

 

「では改めて……十二階層で戦ったランク5のキラービーですが、十一階層で戦ったランク4のハントアントの倍ほども強かったでしょうか?」

「そういうことか……いや、そんなことはなかったな。

 ハントアントは散々周回していたことを考えると、結構早く回せていたと思う。

 それでも戦闘時間が倍になるってことはなかった……よな?」

 

 ロクサーヌにも確認するが、はっきり頷いた。

 〝強かったか〟とか〝苦戦したか〟とか訊いても回答が定型文なロクサーヌだが、今度からこういう風に比較対象を用意して確認しよう。

 

「セリーの話はよくわかったが、ここに階層毎の増加分が加わるぞ。

 戦闘時間が延びると、魔法を使うからMPが足りなくなる。

 戦闘中にMP枯渇することの危険性は、2人もわかってくれると思うが」

 

 ロクサーヌは〝ほむらのレイピア〟の〈火炎剣〉で。

 セリーは〈スキル結晶融合〉で。

 それぞれMP枯渇して要介護者になったことがある。

 

 さっきは〈カルク〉の計算結果と向き合いたくなくて56倍とかを想定したが、五十六階層の敵が一階層の56倍というのは有り得ない想定だ。

 以前〈メッキ〉の検証をした時は階層毎に3割増くらい強くなってるんじゃね? とか推測したが、1.3倍を56回繰り返したら184万8,776だ。

 一階層の魔物のHPが1だという、有り得ない想定に有り得ない想定を重ねてもそれだ。

 

 ……ステカンストの超究武神覇斬とカタストロフィとハイウィンドにW召喚でナイツオブラウンド使っても削りきれねえじゃねえか。

 〈カルク〉なんか使わなきゃ良かった。

 

「それは仰る通りです。

 しかし、現実にエリクシールを手に入れるパーティーが存在することも事実です」

 

 ……まあ、それもそうか。

 本当にそんな闇金の複利みたいに膨れ上がったら、そもそも五十六階層の雑魚ですら倒せるとは考え難い。

 

「とはいえ、何代もかけて強くなっている王侯貴族に比べてどれくらい強くなれるかというのは、ちょっと懐疑的に思っている部分もあるんだが」

 

 ボーナススキルのおかげで成長速度はもちろん早いが、貴族しか持ってないような隠し玉があってもおかしくない。

 王侯貴族は何代も何十代も金を貯め、装備を整え、家臣団を育成している。

 同じように、知識(ノウハウ)も蓄えているはずだ。

 

「ですがそれはご主人様も、ご主人様にしかできないことをおやりになっているわけですから」

「成長速度の他には……複数ジョブか?

 しかしなぁ、貴族だったら魔法使いを何人も用意することだってできるだろう?」

 

 そう言うと、ロクサーヌとセリーが顔を見合わせた。

 漫画だったら頭上にクエスチョンマークが書いてあるだろう表情だ。

 ……どうやら、俺はアホなことを言ってしまったらしい。

 

「ええと、基本的に1つのパーティーの魔法使いは1人しか入らないのですが、そのことをご主人様はご存知――」

「――ないなぁ」

 

 複数の人が同時に詠唱を行うと詠唱が上手くいかない、詠唱共鳴と呼ばれる現象だそうだ。

 

「詠唱共鳴があるので、複数のパーティーが協同して迷宮を探索することは基本的にありません。

 1つのパーティーに魔法使いが複数入ることもあまりありません。

 交代で魔法を放ったりすることはあるようですが」

 

 今までそれが話題にならなかったのは……俺が〈詠唱省略〉で無詠唱だからだな。

 今の俺達は正面戦力がたった3人の小さなパーティーだが、瞬間火力で言えば群を抜いているということになる。

 

「なるほど、遊び人で魔法の連続使用ができるようになったこと、それがセリーの考えが変わった理由ということか」

 

 セリーが頷いた。

 

「更に、そう遠くないうちに魔道士に、ご主人様のお話では魔道士にも更に上があるだろうということですから、どんなに低く見積もっても攻撃力は3倍、4倍になることは見えているわけです」

「ああ、そうだな。

 遊び人は予想外だったが、俺も魔道士になれば探索を加速できるだろうとは思っていた」

 

 決して、火魔法と氷魔法でメドローアに挑戦してみよう、みたいなことしか考えていないわけではないのである。

 

「攻撃力についてはわかった。

 だが、魔法を多く使えるということは、その分早くMPを消耗するということでもあるが」

「それについては、根本的な解決方法は思いついていませんが、魔法の威力を高める方法があります。

 ハチとコボルトのスキル結晶を融合することで付加出来る、ダメージ逓増(ていぞう)というスキルです。

 これは……はっきりいって強いとは思えなかったのですが……」

 

 同一の相手を攻撃した時、1回目より2回目、2回目より3回目と与えるダメージが増えていくスキルだという。

 アクセサリに付けられるスキルで、普通の攻撃はもちろん、魔法にも効果が乗るらしい*1

 

 非常に有用なスキルだ。

 もっと早く教えてくれよ、と言いたくなるほどに。

 だがもちろん、上手い話には落とし穴があるわけで、

 

「しかし、同じ人が同じ魔物を続けて攻撃しなければなりません。

 その間にパーティーメンバーが攻撃してしまうと、最初に戻ってしまうそうです」

 

 それに、ミサンガには複数の空きスロットはないから、身代わりのミサンガと併用もできない。

 そういう理由で、今まで言わなかったのだとセリーは言った。

 

「同じ人が同じ魔物を続けて……全体攻撃魔法を使った時の判定に疑問が残るな」

 

 魔物Aと魔物Bに全体攻撃魔法を使った時、増量(インクリメント)されたダメージは両方に乗るのか。

 これはまあ、説明が正しければ乗るだろう。

 だが、パーティーメンバーが片方に攻撃した時、ダメージ量が最初に戻るのは片側だけなのか、両側なのか。

 そこまではさすがにセリーもわからないようだ。

 

「魔物の攻撃はロクサーヌが避けて、それ以外のパーティーメンバーは攻撃せずになんとか防ぐという感じか。

 で、スキル攻撃をされそうな時、詠唱中断ができるのも俺だけか」

 

 最初に言いづらそうにしていたのは、俺に負担が掛かることと、ロクサーヌの回避能力頼りの部分があるからなのだろう。

 正直、戦闘時間がどれくらいか見当もつかないし、そんな強いボス相手に攻撃を当てられるのかというのも自信はない。

 ゲームじゃないから、コマンド入力するだけってわけじゃないしな。

 

 だが、あくまで理屈だけを考えた時、不可能ではないように思える。

 少なくとも、すぐに反論が思いつかない程度には論理的だ。

 

「危険なのは攻撃を防ぐパーティーメンバーと、俺がデュランダルで攻撃する時だな」

「コウモリのスキル結晶で回避力が、牛のスキル結晶で移動速度を上昇させることができます。

 あとは余り使われることは少ないですが、カエルのスキル結晶で跳躍力を強化することができるそうです*2、もしかすると有効かもしれません」

 

 移動速度の上昇はボーナス装備の足装備にあったな、グリーンキャタピラーの糸に苦慮していた頃に試した記憶がある。

 その時はあまり効果が感じられなかったのだが、移動速度=最高速度、回避力=機動性という感じだったのかな。

 そして跳躍力は、ジャンプ力ぅ……ですかねぇ……。

 

「あとは、ご主人様の博徒の状態異常耐性ダウンがあれば、状態異常も有効かもしれませんが……」

 

 こちらはちょっと自信がなさそうに付け加えた。

 状態異常は結局まだ試していないしな。

 

「ボスも状態異常にはなるんだよな?」

「はい、そのような話があることは確かです。

 ただし、頻度は大きく下がるようです」

「当然、博徒の状態異常耐性ダウンを試した話なんかもわからん、と。

 果たしてそんなに都合の良い話が……うーん」

 

 ただ、博徒は条件が明らかにされていない、結構レアなジョブのはずだ。

 それに、前提条件が正しければ盗賊と賞金稼ぎからなるジョブだから、どっちも真面目に迷宮討伐を考えている人間には無縁なジョブだと思うんだよな。

 ……案外盲点かもしれないな。

 

「うん、全部だな」

「……は?」

「全員分の武器と防具に、詠唱中断と睡眠と麻痺と石化の状態異常全部と、移動速度と回避力と跳躍力、全部だ」

 

 どれか1つの前提が崩れたらパーティーも総崩れ、そんな状態で挑戦するわけにはいかん。

 人事を尽くして天命を待つ。

 可能な限り確率を上げて、賭けに出るのはそれからだ。

 

「ぜ、全部ですか」

「ああ、状態異常耐性と属性耐性も要るな、全部だ。

 だってどんな攻撃をしてくるかわからんし」

「ふ、複数スキルは……」

 

 セリーは絶句した後、助けを求めるように台所の方を見た後、ロクサーヌの顔を見た。

 

「えっと、セリーの話ですと、身代わりのミサンガにダメージ逓増は付けられないのですよね?

 この2つは絶対に必要だと思うのですが」

「そ、それはそうなんですが……*3

 

 理論を思いついて、その影響を吟味する前に口に出してしまった……というか、そこらへんを詰める前に俺が深掘りして訊き出してしまったという感じか。

 ……可愛いよな、この娘。

 多分セリーの中では、もうスキルスロット理論や〈鑑定〉で見える空きスロットの事はもうすっかり信じているんだろう。

 だがいざ直面するとこれまでの常識が邪魔をする、そんな感じではなかろうか。

 

「ところで、丁度良い所に羊とコボルトのスキル結晶があるな。

 そしてセリーのハルバードには、空きのスキルスロットがまだ3つ残っている」

「は……ぃ」

「…………まあ、それは後で試すとして、だ。

 話を戻すと、2番目と3番目に問題点があるという話だったな」

 

 椅子に座り直してから話を促した。

 ちょっと脅かしすぎたかな、背中を押した方が良いんじゃないかと思ったんだが。

 

「あ、はい……今のお話は、私達がご主人様の魔法に依存していること、ロクサーヌさんがほとんどの攻撃を回避できることから思いついたことです。

 そしてそれが、2番目の手段についての懸念点でもあります」

 

 セリーが黒板の文字を指差して、

 

「この帝国解放会ですが、恐らく、いえ間違いなくメンバーを厳選しているはずです」

「それはそうだろうな」

「となると当然、入会試験のようなものがあると思うのですが――」

 

 果たしてどんな試験だろうか。

 ……まあ想像は難くないな、迷宮討伐を目的としているのだろうから、そんな力があることを示すことだ。

 では、どうやってそれを確認するのか、

 

「――ご主人様が魔法を連発するのを、試験で見せるわけにはいきませんよね?」

「あー……そうか……そうなるかぁ」

 

 いずれ魔法使いのメンバーを増やす機会もあると思うし、最悪誰かに魔法使いのコスプレをしてもらえば良いのだが、どっちにせよ連続魔は使えないわけで。

 どんな試験になるかはわからないが、縛りプレイ確定か。

 

「ですが、ボス部屋には1つのパーティーしか入れないですし、見られることもないのでは?」

「いや、ボス部屋は一度入ったらボスを倒すか死ぬかしかない。

 だから事前に戦いぶりを見て、見込みがなさそうなら落選させたりはするんじゃないかな」

 

 というか、それくらいの慈悲はある組織じゃないと所属するのが不安だ。

 ロクサーヌが「なるほど」と手を叩いた。

 

「ちょっと1番目の話に戻るが、戦闘中にボス部屋から〈ワープ〉で逃げられるかどうかも、一度試しておくべきだな」

 

 ボス部屋で〈ワープ〉が使えることはもう試したし、戦闘中だからって変わったりはしないと思うが、〝知らなかったのか? 大魔王からは逃げられない!〟パターンもある*4

 この発想はなかったようで、2人とも驚いた顔をした後、揃って頷いた。

 

 もし可能なら、一度部屋の外に出てから、全回復してから再チャレンジしても良いわけだしな。

 次にボス部屋に入ったパーティーからは俺達が死んだように見えるだろうから、気をつける必要はあるが。

 

「そして3番目ですが、これも同じですね。

 薬を譲るにあたって、ハルツ公がこっちの実力を確認しておきたいと考えても不思議ではないと思います」

「……まあ、階層突破とかで貢献するのも、人を雇ったりしてズルできないわけではないだろうしな」

「はい、とはいえ、2番目より3番目の方が融通が利く可能性があるのは確かだと思います。

 丁度領内に新しく迷宮が出来たというタイミングも良いですし」

 

 公爵の大雑――いや、おおらかさに期待だな。

 ……なんとも心許ないことだ。

 ゴスラーもカシアもいないタイミングを見計らえばワンチャンあるかな。

 

「ええと、話は大きく戻りますが、クーラタルの迷宮十六階層で戦うというのは折衷案でもあります」

「一度力を蓄えて、改めて階層突破を目指すということだな」

 

 ミリアのジョブである海女は、〈体力中上昇〉、〈HP小上昇〉、〈腕力小上昇〉と前衛ジョブ垂涎の効果が揃い踏みだ。

 未知の階層を探索しながらレベルを上げるより、一気にレベルを上げてから探索した方が結果として早く進めるのではないか。

 防御力が上がれば〈手当〉の回数も減らせるし、物理攻撃力が上がればMP回復の効率も良くなるからな。

 

「……その、私が攻撃を避けられず、ご主人様の手を煩わせていることが悪いのですが」

「まあそう言うな、安定性を考えるのは当然のことだ」

「そうですよ、セリー。

 私も今は避けることができていますが、いつまでもそのままというわけではないでしょう」

 

 そうだとも、そのはずだ。

 きっと、多分そうだ。

 

「よし、明日からはクーラタルの迷宮に入ろう。

 ただし、朝夕はターレの迷宮に寄るようにする」

「それが良いと思います。

 あちらの攻略状況を確認する必要もありますし、クーラタルの迷宮十六階層のように効率が良い階層が向こうにある可能性もありますから」

 

 そうか、その可能性もあるのか。

 色々と今後の展望を探ることができた会議だったな……問題点も明らかになったが。

 だが、有意義な提案だった。

 

「やはりセリーの頭脳は素晴らしい、今後も頼んだぞ」

「はい、頼りにしていますね、セリー」

 

 セリーは顔を紅潮させてはにかんだ。

 頭の良さを褒められた時が、一番良い顔をしてくれると思う。

 

「では話も終わったし、スキル結晶融合を頼もうか」

 

 セリーがヒュッと息を吐いて固まった。

 ……やっぱり可愛いよな、この娘。

 

   ※   ※   ※

 

 羊とコボルトのスキル結晶で付加できるスキルは〈催眠〉だった。

 武器の鑑定名は変わらないようで〝強権のハルバード〟のままだったが、スキルが増えていることは間違いない。

 

 翌朝はターレの迷宮に寄ってから、まずベイルの迷宮三階層のボスであるコボルトイェーガーで〈状態異常耐性ダウン〉と〈催眠〉を試した。

 実験だから、まず弱い相手で試すべきだろう。

 〈状態異常耐性ダウン〉は対象1体を指定するアクティブスキルだったが、効いたか効いてないのかはよくわからない。

 だが辛抱強く待っていると、コボルトイェーガーが動かなくなった。

 

 ……まあ、ボスとはいえコボルトだから耐性が低かったんじゃないかとか、麻痺や石化は効かないんじゃないかとか疑問点は残るが、ボス相手にも実用的なレベルで状態異常が効くことは確認できたな。

 そしてセリーにコボルトイェーガーを叩き起こしてもらってから、〈ワープ〉でクーラタルへの移動を試す。

 これも問題なかった。

 このまま順当にレベルを上げて装備を充実させていけば、いずれは手が届くだろう。

 そう思うと大分気が楽になるな。

 

 だが、クーラタルの迷宮入口に並ぶ行列を目の当たりにして気が重くなった。

 目的の十六階層までいきなりは危険だが、一三階層まではターレの迷宮で突破しているのだから、せめて十四階層までは誰かに運んでもらおうと思ったのだが……色々やっているうちに、混む時間になってしまったようだ。

 ターレの迷宮に入っているはずなのに、人目につくのはよろしくない。

 

 まあ、クーラタルの迷宮に出る魔物もいずれはターレの迷宮でも出てくるわけだから、低階層のうちに経験しておくのは悪くない。

 ということで、地図だけ買って十二階層から上がっていくことにしたのだが、思いがけない収穫があった。

 

 十二階層の魔物はサラセニア、ボスはネペンテスだった。

 これはウツボカズラのような食虫植物の魔物だが、雑魚は附子(ぶし)、ボスは半夏(はんげ)という体力回復薬の素材をドロップする。

 十三階層の魔物はフライトラップ、ボスはアニマルトラップ。

 こっちはハエトリグサのような挟み攻撃をしてくる食虫植物だが、雑魚は遠志(おんじ)、ボスは陳皮(ちんぴ)というアイテムを落として、こちらは疲労回復役の材料だ。

 

 ……メンタルをやってた頃に処方された漢方のことを思い出してちょっと憂鬱になるが、有益なアイテムであることは間違いない*5

 

 〈パーティライゼイション〉を使えばHPもMPも全体回復できるから、回復アイテムの補充が出来たことはありがたい。

 元手0で補充ができるなら、MP回復はアイテムも使うようにすれば継戦能力が上がるだろう。

 もしもの時を考えて〈手当〉がある僧侶を設定してしまうことが多いが、HP回復薬を気軽に使えれば他のジョブのレベルも上げられる。

 

 この2匹が一番低い階層にいるというのも、クーラタルの迷宮が人気の所以なのだろう。

 今後も補充のためにこれらの階層には来るかもしれないが、今は地図に従って真っ直ぐ突破した。

 

 

 

   クーラタルの迷宮

     十四階層

 

「さて、ここからやっと空を飛ぶ魔物か」

「はい、ハットバットです。

 飛ぶ上に小さいので、攻撃がなかなか当たりません。

 前衛の頭の上を飛び越してくるので、後衛も要注意の魔物です。

 魔法には比較的弱く、火属性以外の全属性を弱点とします」

「よりにもよって火属性か」

 

 サラセニアもフライトラップも植物らしく火属性が弱点だったから戦いやすかったのだが、混成で群れられると厄介になるな。

 

「ではロクサーヌ、ハットバットが1匹のところに案内してもらえるか。

 その後も、出来るだけハットバットだけを探してほしい……できるか?」

「はい、お任せ下さい」

 

 ロクサーヌの案内に従って歩き出す。

 

 昨日は会議の後に各スキル結晶と付加できるスキルについてセリーに確認したが、ナイーブオリーブが落とす油脂植物のスキル結晶は、魔物を察知するスキルが付加されるそうだ。

 尤も話を聞く限りでは、魔物の種類とかはわからないのでロクサーヌの方が断然高性能らしいが*6

 

「あちらです」

 

 

   ハットバット

     Lv:14

 

 

 通路の向こうで、黒いコウモリが飛んでいた。

 セリーが言うように他の魔物に比べると小型だが、コウモリとしてみるとそこそこの大きさだと思う。

 関東の街中でもたまに見かけるコウモリよりかは大きいだろう。

 

……なんかフラフラしてるな

そうですね……来ます!」

 

 それなりに距離があると思ったが、こちらの声を気取られたらしい。

 地球のコウモリのように耳が良いのかもしれない。

 

「やるぞ――ブリーズストーム」

 

 単体攻撃魔法は避けられる気がしたので、全体攻撃魔法を使うとハットバットが体勢を崩した……と思う。

 元々フラフラ飛んでたからよくわからんが、高度を落としたのは確かだ。

 

 すかさず、今度はブリーズボールに切り替える。

 当たるには当たったが、結構ギリギリだった気がする。

 セリーの事前情報通り、回避力が高いようだな。

 

 その後はグラスビーにそうしたように、ロクサーヌとセリーが袋叩きにするが……これも避けるか。

 セリーのハルバードは元々大振りだが、ロクサーヌも鉄の剣に持ち換えたことで攻撃が当て難くなっているようだ。

 ともあれ、2人の攻撃を避けながらでこちらの方には来なかったので、クールタイムが明けるのを待って追加の魔法でコウモリは煙になった。

 

「結構やりにくい魔物だったな」

 

 

   皮膜

 

 

「はい、慣れるまで少し掛かるかもしれません」

「……難しいですね」

 

 ロクサーヌは少し悔しそうだが、対応できる目星はついている様子だな。

 本人から申し出ないなら、武器はそのままで良いか。

 

 ドロップアイテムを渡してくれたセリーは……うーん、ちょっと厳しそうか。

 グラスビーは大丈夫だったんだがな。

 

「それで、この皮膜というのは何に使うんだ?」

「軽くてよく伸びる素材ですから、(ひさし)とか天幕(テント)とかにするようです。

 水も弾くので、合羽や外套に加工する場合もあるようです」

「ペルマスクの街中にも庇がかかっていましたね」

 

 なるほど、色々使い道はあるようだが、要するに建材か。

 確かに軽い。

 ……うーん、工学知識とかがあれば、グライダーの羽とか作れたりしそうだな。

 ロクサーヌとセリーの眼差しを感じるが、実用的なものはなかなか思いつかない。

 

「まあ、まとまった数になったらまた外構工事業者に売りに行こうか」

「そうですね」

 

 ロクサーヌがなぜかホッとした顔で同意した。

 ……俺がまたなんか危ないものを作るとでも思ったんだろうか。

 不本意である。

 

 次はまた1匹のところに案内してもらって、今度は最初に〈ブリーズボール〉を使ったが、案の定避けられた。

 うむむ、まとまった数が出てくれないとMP効率が悪いな。

 

 ロクサーヌの方は、今度はきっちり対応して、ハットバットをビシッと撃墜していた。

 さすがだな。

 その時間のおかげで、また魔法2発で倒した。

 

「セリー、軌道が不規則で読みにくいですが、攻撃してくる時の動きは単純です。

 その時を狙いましょう」

「なるほど、ありがとうございます」

「私達の役割は、ご主人様に魔物を近づけさせないことです」

 

 ロクサーヌがちょっと厳しめの表情で言うと、セリーが「申し訳ありません」と頭を下げた。

 セリーのハルバードには詠唱中断の他に〈催眠〉もついているから、できるだけ攻撃回数を増やそうという意識が働いているのかもしれない。

 気持ちはわかる、あれもこれも詰め込みすぎるのって良くないな。

 アクティブスキルよりパッシブスキルを積み上げる脳死ビルドでゴリ押したい。

 

 あるいは、ロクサーヌより段違いに強力な装備になったから、プレッシャーになっているのかもしれない。

 ……こっちの方がありそうだな。

 

 俺が入社した頃、新品のノートPCが支給されたが、先輩方は型落ちのオンボロを使っていてなんとも気が引けたものだ。

 隣に座るOJT担当の先輩のPCが、俺に向かって常時MAXで熱風を吹きかけていたからよく覚えてる。

 立場が変わると、PCの交換して開発環境の再構築とかクッソ面倒くさいから後回しにしがちだったりするんだが。

 

「ロクサーヌを先頭にして、セリーはちょっと下がった位置にするか?」

 

 前衛と中衛ってやつだな。

 ロマサガでも槍装備は中衛にするし。

 

「そうですね、私の頭を越すハットバットの相手をしてもらえると」

「はい、精一杯務めます」

 

 ちょっと緊張しているようで心配だったが、次のハットバットにはハルバードを短めに持って、急降下してくるまで待ってきっちり串刺しにした。

 

「あっ」

 

 そしてそんな時に限って、ハルバードの〈催眠〉が効果を発揮したりする。

 セリーが微妙な表情で、「眠りました」と言った。

 ……こういうの、あるあるだよな。

 折角寝かしてくれた魔物なので、デュランダルでのMP回復に使わせてもらうことにする。

 

 接近戦で倒したので、足元に落ちた皮膜を直接拾った。

 指で摘むとビヨンと伸びる。

 

 ……うーん、やっぱり可能性を感じる素材なんだよな。

 色は透けていないが、質感はシリコン製のキーボードカバーみたいな感じだ。

 手袋とか作ったら手を保護しつつ刺激物を扱う作業ができる気がするが……どう考えても費用対効果がなぁ。

 

 そんな風に手で伸ばして弄くってると、何故かセリーが赤い顔をして、

 

「ええと、皮膜には他の使い道もあるんですが……その……」

「セリー、ご主人様には無用なものですよ」

「ん? ああ、女性向けの品物ということか?」

 

 なんだろう……ヌーブラとか?

 

「皆が使うものなら――」

「――いえ、本当に不要なものですから」

 

 ロクサーヌは何やら頑なだ。

 首を傾げていると、セリーが説明を始めてくれた。

 

「その、丸めて絹糸で縫い付けて、ですね」

 

 言いながら、セリーはピンッと伸ばした指先に皮膜を巻き付けた。

 

「ええと、男性の、その、逸物を包むように、その、そういうことです」

 

 ……ああ、コンドームか、確かに使わんわ。

 わかった、これは建材だ。

 明るい家族計画の出番はない。

 

*1
 ダメージ逓増についてはWeb版と書籍版で設定が改変されていますが、本作では書籍版準拠とします。(11巻参照)

 ただし、帝国解放会の書庫にしかない情報はこの時点では不明です。

*2
 本作オリジナル設定です。

 書籍版で存在がカットされていますが、クーラタルの迷宮二十五階層のブラックフロッグが落とすスキル結晶のことです。

*3
 Web版では芋虫のスキル結晶はアクセサリにのみ融合できるという設定はないと思いますが、ダメージ逓増と同様、恐らく書籍版でアクセサリのみに設定が改変されていると思われます。

 書籍11巻の描写ですと、ミサンガに〈身代わり〉と〈ダメージ逓増〉のどちらを付加するか、二者択一かのように説明されているためです。

*4
 〈ダンジョンウォーク〉がボス部屋・待機部屋・通路・遮蔽セメントの場所で使用できないことと、それ以外の場所でもエンカウント中に使用できないのは原作の描写から確定情報。

 〈ワープ〉は多分それらの制限はないと思われるので、何時でも何処でも使えるものと本作では設定しています。

*5
どれもうつ症状の時に処方されることのある漢方の名前です。(うつ症状にだけ処方されるわけではありませんが)

*6
 本作オリジナル設定、原作ではスキル結晶未登場で効果も明言されていません。

 漫画版でナイーブオリーブを〝ナイーブ=無警戒〟なオリーブと解釈されていたことからの連想です。




 題名と同様に計画的な作者は、書いていて「あ、この敵のドロップアイテムわからないな」ってなってから初めて考えています。(思いつかなかったら描写をスキップして見なかったことにします)
 なので、この世界にコンドームがあるつもりで書いていませんでしたが、ノリと勢いでこうなりました。
 アラフォーに避妊具の説明をする十代の女の子が見たかったんです。

 叡智な読者の皆様ならお気づきのことと思いますが、避妊具があるなら母娘相手にもハッスルできちゃいます……が、当面はその予定は無いものとお考え下さい。
 ……だって、エリクシール手に入れるぞ! おーっ!ってなった後で、手に入る前から「やらせろ」ってカッコ悪いし。

 そしてとても計画性のある作者は、各スキル結晶のスキルを今年になってからちゃんと考えました。
 ただ、原作で登場していないということは道夫君達には不要(必要ならセリーが提案するはず)ということなので、あまり面白いスキルは無いですが。
 オリキャラ、オリ設定も増えてきましたので、ちょっと時間は掛かりますがまとめたいと思います。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。