性癖全力全開ご都合主義コースター   作:よるくろ

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姉バレ

 

 

 

 

『お母さんとお父さん、ちょっとお見舞いに行ってくるから、お姉ちゃんとお留守番お願いね』

『友達ん家に遊び行くから代わりに留守番よろ。日跨いで帰ると思うわ』

 

 

 

「(だったらやるしかねえよな?)」(既に女装済み)

 

 今日来ている服は、白い薄めの生地のシャツに、下半身はロングスカート。最近になって伸ばし始めた髪に新しく買ったロングタイプのウィッグを被せて、最後にバッグなんかを持てば…。

 

「っ!」

 

 完全なる清楚系女子になった。

 

 ここまでピッタリハマってくると、流石に興奮よりも恐怖が勝ってくる感じがする。いや興奮してるは語弊があるけど。

 

 こう、なんか…前にも感じた通り、戻れなくなるような…。

 

 鏡の前の俺も、悩ましげな表情をしている。楽しくなさそうな顔だ。好きなことをしている筈なのに。

 

 …なんか今日は気が乗らないな、やめよう。また次のチャンスが来た時までに、この悩みを解決させればいいか。

 

「…はぁ…」

 

 溜め息を吐きながら、ウィッグに手を伸ばす。そして…

 

「ただいまー」

「ーーーーッッ!!???」

 

 姉貴!?なんで!?

 

 肩が跳ねて、声にならない悲鳴が喉を通り抜ける。

 

 びっくりして硬直している俺に、姉が気づいた。

 

「ん?刃の彼女さん?マジ?」

「…!!!」

 

 いやいやいや!俺彼女いねえっ…ウン!ソウダヨ!

 

 首をブンブンと縦に振る。声を出したら一発でバレる、早くどっか行ってくれ姉貴ィ!

 

「へー、あいつに彼女できたんだ。可愛いじゃん(…?)」

 

 か、かわ!?

 

 ふ、ふーん、姉貴から見て、可愛いのか、俺。ふーん…。

 

 何嬉しがってんだ俺!にまにましてんじゃねえ!

 

 頬を抑えて下を向いている俺に、姉がズイと近づいてくる。

 

 ば、バレ…た!?

 

「…うん、やっぱ可愛いわ(…気のせいかと思ったけど、こいつやっぱ刃じゃね?)」

 

「…!!!」

 

 姉と俺の目と目が合う。明らかにバレそうな感じだけど、言葉的にはバレてないっぽい。

 

 ってまた可愛いって言った!?ダメだ、頬を緩ませるな俺!目を逸らせ!

 

「…(おいおいおいおい、何その表情差分。産まれた時から今までずっと見たことないンですけど!?あ、ダメだ、ストライクゾーン入ってきてるわ、かわいいなコイツ)」

 

 だ、黙ったまま動かない?なんかジッと見つめてきてるんですけど?

 

 あ、動いた。

 

 俺のスカートに手を伸ばして、そのまま持ち上げ…、、、!?

 

「!!!」

 

「あ、ごめん(完全に女の子じゃァん。え、普通に萌えるんすけど。これ持って帰っちゃダメ?いやここ家だわ。じゃあお持ち帰り済みじゃん、よっしゃ、セクハラしよ)」

 

 な、何やってんだお前ェ!?いきなりスカート捲りすなよ!男子小学生か!?

 

「…!!!」

 

「ごめんって。まだ信じらんなくてさぁ(お前という存在を)」

 

 いや分かるけど。でも事実確認方法がスカート捲りってのはどうなんよ。

 

 いやホントマジで帰ってくださいよ。何でもしますから!

 

「刃もまだ帰ってこないみたいだし、もうちょい話さん?」

 

「…」

 

 いやいやいや、それだと俺ら永遠に話しちゃう。俺が帰ってくるも何も俺だから!今ここにいるの俺とアンタだから!

 

 でも俺、今俺の彼女ってことになってるんだよな?あ、あんま否定的な行為を取るのもマズイよな…うぅ…。

 

「…(コクリ)」

 

「お、マジか。んじゃえーと…その服何処で買ったん?めちゃ似合っとるね」

 

 似合ってる、か…くふふ。

 

 あ、答えねえと。えっと…筆談でいいか。

 

「(紙とペン…あ、筆談するつもりか)」

 

『ネット通販で購入しました』

 

「へぇー、通販も色々あるんだ。他の服とかあるん?(十中八九スマホで買った奴だろうし、隙見て履歴見たろ。そして勝手に私好みの服リストに入れたろ)」

 

『この家にあるのは、あと二着あります。見ますか?』

 

「見たい。見して」

 

 な、なんか目が据わってねえか…?

 

 姉の視線にビビりながらも、俺は押し入れを開けて、下の段にある洋服箱に手を伸ばす。

 

 当然として俺は姉の方に尻を向ける訳だが、まぁあのさっぱりした性格の姉だしと、悪戯なんてされないだろと、たかを括っていた。

 

 ふにっ…と、尻を掴まれた感覚が背筋を伝う。

 

「ひぁ___!?」

 

 やっべ声でちった…じゃねェ!?何してんの!?

 

「おぉ…(案外柔らかいな…男の尻とかもっとゴツいかと思ってたのに)」

 

『$ % # するんです%!?』

 

 慌てて書いたせいで前半が荒れ狂った心音図みたいになっているが、本当に何してんだオイ。野郎の尻揉んで楽しいか!?今女を装ってるけど!

 

 若干キレながら姉に問いただすと、姉は半笑いで笑うだけ。何笑ってんだコラ。

 

「目の前に可愛いお尻があったらそりゃ揉むでしょ(笑)」

 

 か、可愛い…いやこれは嬉しくねえ!?なんだ可愛いお尻って!

 

 正直馬鹿にされているようで腹が立つが、今の俺に復讐する術がない。何故なら今の俺は絶体絶命のピンチだからだ!クソ!ぶっ殺してやりたい!

 

 頼むから早く帰ってくれよ自分の部屋に!

 

 そう思いながら、今度こそ服を取り出す俺。それを姉の前に並べて、広げた。

 

「へぇ、良い趣味してんね(おうふ、思いの外可愛い系で攻めてきやがった。私の脳をギャップで破壊しに来てやがる…!)」

 

『ありがとうございます』

 

「んー…聞きたいことは聞けたし、そろそろ部屋に帰ろうかな(そろそろこいつから溢れ出るショタオーラを受け止める器とそれを拭き取る雑巾が追いつきそうにないし)」

 

 マジか!よし、勝ったな

 

 そう言いながら立ち上がる姉。

 

 ここで何も言わないのもあれかと思い、俺は紙にペンを走らせる。

 

 書き終わって、姉が俺の目の前を横切るところで、俺は姉の袖を少し掴んで引っ張る。

 

「ん?(そでちょい掴みッ!まだ私の脳を破壊するつもりか!?)」

 

『これから、よろしくお願いします』

 

「…あぁ、刃の彼女としてってことね。うん、よろしく」

 

 そう言って、姉は俺の部屋から立ち去った。

 

 ………悪は去った!

 

 一時はどうなることかと思ったけど、最後までバレずに済んでよかったァ。

 

 …今のうちに着替えとくか。また来ないとも限らんし。

 

 






 さらっと苗字登場・早乙女 刃くん
:絶賛中学一年生の男子中学生!小学校時代から憧れてた女装に手を染めてしまうぞ!容姿は骨格やフェイスもやや女子より!成長期が来ることは二度とないぞ!(サザエさん時空的な)今回は姉である早乙女 凛と女装中に出会ってしまったが、最後まで隠せ通せたと思っているぞ!バレてるのにな!

 ぬるっと名前登場・早乙女 凛
:高校二年生の女子高生!思春期中学生時代に女装ショタ概念などの英才教育を独学で習った結果、見事なショタコンと化したぞ!今まで小生意気な弟として見てこなかった刃くんの可愛らしい女装姿と仕草を見て、無事脳が破壊されたぞ!ようこそ!
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