…?なんだろ、これ。
ある日突然届いた俺宛への荷物。
段ボールに包まれた中身不明の荷物は、学校帰りの俺をどんとベッドの上で待ち構えていた。
…あ、よく見たらアムゾンのロゴじゃん。なんか届いてたんかな。
そう納得して、俺は背負っていたリュックを床に落として段ボールへと手を伸ばす。
ん…軽い?あれ、本当に何買ったんだ俺。
ガムテープを剥がして、段ボールを開ける。
中身は特に包装されてないようで、ビニールに包まれたそれを引っ張り出した。
…ん、布?あ、いや、これ…スカートだ。
アレ?俺スカートなんか買ったっけ?
…う、ん?買った…か。まぁこうして俺の所に届いてるわけだし、俺しかいないわな。当然か。
「…んー…」
それにしても…。
袋の外からスカートを眺めて、取り出す。
両手で広げて、全体像を眺める。…うん、やっぱさぁ。
「丈短か過ぎん?」
仮にこれを俺が履いたら、多分太ももの大部分が見える設計だと思うんだけど。
…は、履くだけならすぐに済むか?
一旦部屋から顔だけを出して、廊下、他の部屋が静かなのを確認して顔を引っ込める。
姉はいるけど、静かだし…大丈夫か。
ちょっとドキドキしながら、制服のズボンを脱ぐ。
そしてスカートを手に取り、履いた。
若干の緩さはあるけど、シャツを入れ込めばぴったり合う。おぉ、サイズピッタリだ。
あ、で、でも脚のスースー感がいつもよりヤバいなこれ。冬にこんなん履いてたら絶対脚が凍るって。
それに上から見下ろしても太ももが見えるし…やっぱり短か過ぎん?
そう思いながら、後ろにある姿鏡を見る。
見て即座に、スカートを下に引っ張った。
いや、だって…めっちゃパンツモロ見えだもん。恥ずいわ。
てかパンツ見えるほど短いって何?ワカメちゃんか?これ商品名ワカメスカートだったりする?
というか背後引っ張ったら次前が丸見えになるんだけど…とりあえず前も引っ張る。
___ぐっふ
っ、なんか姉の方が騒がしい…?
と、とりあえずもう脱ごう。なんか恥ずかしくなってきた。
いそいそと片脚を上げてスカートを下ろす。あ、まってパンツごとじゃなくてスカートだけ…ちょ指が引っかかってる!
片脚だけあげたままワタワタしていたのが悪かったのか、俺はバランスを崩し、
「っつー…!痛ー」
後ろ向きに倒れ、頭で床を強打した。めっちゃくちゃ痛い。
打った頭を抑えながら、上半身を起き上がらせる。痛む頭を撫でながら、ふと前にある鏡に目線を向ける。
するとそこには、とんでもない格好をしている俺の姿が。
「〜っ」
何故か急に恥ずかしくなった俺は、座ったまま即座にスカートを脱ぐ。
そしてそのまま側に置いてあった制服のズボンを履き、何故かきちんとベルトまで締めてしまった。
スカートは…もう押し入れに入れておこう。マジでこれは封印だ。