リアルの面倒事がある程度片付いたので、久しぶりに執筆してみたけど……ちゃんと見直したけど、誤字あるかも…
あらかじめ謝っときますね。すみません。
どうもこんにちは、レノストです。今年でオレは4600歳となり、段々と【葬送のフリーレン】本編の時間軸まで迫ってきているのを肌で実感しているところだ。
最近、小町が人化できるようなった影響なのか、天脈竜の背中にある我が家ではゼーリエと小町が軽く言い合う場面をよく見るようになった。
と言っても、喧嘩というより、まるで姉妹のような口論だ。お互いに一目置いていることは伝わるので、そこまで心配はしていないが、元々騒がしかった家が更に騒がしくなってきた。
そんなわけで、うるさい我が家を一度離れたかったオレは久々に地上へ降りて、最近ハマっていた魔道具や魔導薬の材料の調達も兼ねて何処かも知らない森を訪れていた。
それから魔道具と魔法薬の研究に必要な材料を採取して数時間後、そろそろ帰るかと思い始めたところで、どこか懐かしい魔力を感じた。魔力探知の反応を探りながら、気づかぬうちにその存在へと引き寄せられていく。
そして気がつけば、目の前に彼女がいた。
「……あ」
「ん?」
オレの視界に映るのは月の光を浴びた銀色の糸のように滑らかで、風に揺れるたびに繊細な光を放つ長く艶やかな髪。
それはまるで夜の静けさを映すような静かな輝きを持ち、その一筋一筋が時間の流れを超越した存在感を示し、肌は陶器のように白く、透明感があり、触れれば壊れてしまいそうなほど繊細だ。
こちらを映す瞳は深い湖の底を思わせる静謐な色彩で、見る者を無言のうちに引き込むような力がある
あぁ、オレは彼女を知っている……フリーレンだ。
思い出すまでもなく、彼女の姿は特徴的だった。彼女の瞳の奥には幾度となく別れを経験してきた者だけが持つ、孤独と深い思索が見える。彼女の静けさは、ゼーリエを彷彿とさせた。
しかし次の瞬間、フリーレンは杖を構え、紫電の砲撃を放ってきた。オレは咄嗟に防御魔法を展開し、おそらく『
「……」
オレは防いだものの、心の中では驚きが残っていた。なぜ魔族だとバレたのか。オレは『エルフに化ける魔法』を使っているはずだ。彼女がオレを見破れるほどの魔力感知能力はないはず……。
いや、彼女は本能的にフランメの実力を感じ取ったことが原作のシーンであった。今回もそれに近い直感だろうか?
「名前は?」
フリーレンの問いに、少し動揺したが、改めて冷静に考えると魔族としてのレノストの名を知る者は少ない。レノスト
ここで名乗っても問題はないように感じてきたな。
「オレの名前はレノスト」
「レノスト? 聞いたことのない魔族の名前だな」
「当たり前だ。そもそもオレは魔族じゃないしな。この姿を見ろ、どこからどう見てもエルフにしか見えないだろ?」
「……そうかもしれない。でも、お前からは何か違和感を感じる」
オレは魔力を抑えているはずだ。この魔力制限の技術はあのゼーリエすら素直にお褒めの言葉を頂いたくらいだ。故に今のフリーレンにはオレの本質を見抜く力はない……はずなのに、彼女は何かを感じ取っている。
なぜオレが関わってきた女性たちはゼーリエ然り、エーヴィヒ然り、どうしてこうも勘が鋭いのか。
まぁ、オレが魔族として転生し出会った女性の数など両手で数えられるほどしかいないが……ふむ、これ以上は悲しくなるから考え込むのはやめよう。
「……まあいい」
オレが馬鹿なことを考えているとフリーレンは杖を下ろし、攻撃の姿勢を解いた。だが、彼女の顔には疲れが見えるが、警戒心は完全に消えていない。
「去るのなら、好きにしろ」
彼女の突然の態度の変化に驚いたが、オレは素直に頷いた。
……そう言えば、この時期のフリーレンはあの黄金卿のマハトに敗れてすぐの頃だったはず。
ふむ、推察するに今のフリーレンはマハトに惨敗したことにより魔族と戦うのに恐怖を覚えていると言ったところか。
ここら辺は原作でも初めてヒンメルと出会った時に語られていた。
フリーレンは謎の勘の鋭さでオレの正体に勘づいているが、確証を持っているわけではない。だからこそ、今のフリーレンの状態的に疑わしきは罰せよ的なノリで動けない。
現在のフリーレンはそれほどまでに魔族との戦闘に慎重になっている。
まぁ、いい。ここでオレもフリーレンと出会うのは想定外だったし、この場で彼女と争う理由はない。ここは彼女の言葉通りにおとなしく去るとしよう。
「……ありがとう。じゃあな、フリーレン。またいつか」
彼女の答えを待たず、オレは静かにその場を後にした。これが、オレとフリーレンの初めての出会いだった。