ダンジョンでモンスターを調理するのは間違っているだろうか   作:サンバガラス

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三品目 棒棒(バンバン)コボルト

 

ダンジョンから戻ってきたベルはギルドによっていた。ギルドは冒険者の登録、魔石やモンスターのドロップアイテムの換金所、と言った冒険者にとっては必要な施設である。この世界では初心者のベルは換金ついでにアドバイザーのエイナ・チュールに会っていた。

 

「エイナさん戻りました」

 

「随分と早かったね」

 

「ええ、今回は軽く一階層の探索を軽くやっただけなので、早く帰って来ました」

 

そんな会話をしてから換金所に寄った。因みに魔石の量は少ないが、モンスターを丸々解体しているのでドロップアイテムが大量にあるのだ。魔石×6個、ゴブリンの牙×20本、コボルトの爪×10本と言った感じに普通の冒険者では絶対に取れない量である。ドロップアイテムの半分を換金してもらい3万2000ヴァリスを得ることが出来た。道中寄り道もせずにそのまま、本拠地に帰った。

 

「ただいま戻りました」

 

「お帰りベル君!!!」

 

戻るとヘスティアから物凄い勢いで抱きつかれた。

 

「どこも怪我とかしないよね?」

 

「してませんよ。それよりご飯にしましょうか」

 

「おお、ベル君が作ってくれるのかい!!それは楽しみだ!!」

 

ベルは早速調理を始めた。

 

「まずコボルトの肉に軽く塩胡椒をふり、鍋に水、酒、長ネギ、生姜とコボルトの肉入れて火に掛け沸騰させる。沸騰したら5分茹で、火から離し、15分放置する」

 

放置している間にベルはドロップアイテムとゴブリン、コバルトの内臓で交換した野菜を用意した。

 

「この間にきゅうりとトマトを切っていく。きゅうりは千切りにし、トマトは賽の目切りにしておく。さらにタレも作る」

 

今度は調味料を取り出し

 

「タレは味噌、醤油、砂糖、酢を入れよく混ぜる。混ざったらここにすりおろした胡麻を入れ、再び混ぜる。完全に混ざりきったら、タレは完成」

 

そこでちょうど15分経ち、鍋から肉を取り出し、冷ましている間にもう一品作り始めた。

 

「コボルトの肉を茹でた水に入っている長ネギと生姜を取り除き、そこに醤油で軽く味をつけ、さらにもやしを入れて沸かす。沸いたらそこに溶いた卵を入れてスープは完成」

 

スープを作ったぐらいに肉も冷えていた。

 

「最後にコボルトの肉を割いて切った野菜とタレを掛けて完成!!」

 

棒棒(バンバン)コボルトとかき玉スープ」

 

「・・・あの、コレハナンデスカ?」

 

「コボルトの肉で作った棒棒鶏ならぬ棒棒コボルトです」

 

「・・・」

 

ヘスティアは結構悩んでいた。ここで食うべきか、食わないべきか。ベルの手料理だと聞いて喜んだが、出て来たのはモンスターで作った料理である。

 

「(どうしよう。これで料理下手ならまあまだ我慢して食べれたけどこれは・・・だ、だがベル君の料理・・・ええい!!)い、いただきます!!」

 

ヘスティアは覚悟を決めて、棒棒コボルトを食べた。

 

「!!お、美味しい!!」

 

予想していた味では無かった。

 

「へぇ、コボルトの肉って以外と柔らかいんだな。それにこの野菜の食感と香り深い胡麻のタレとの相性が最高!!」

 

続いてかき玉スープを飲むヘスティア

 

「は〜〜ぁ。このスープも優しい味で美味しい」

 

「それは良かったです。コボルトを茹でた水に長ネギと生姜を入れいたからその旨みも味わえるんですよ」

 

ベルもヘスティアの喜んでいる姿を見て上機嫌であった。数分後、ヘスティアとベルは食べ終わった。

 

「ごちそうさまでした。いやー、モンスターもちゃんと調理すれば食べられるんだね」

 

「まあ、それは僕のスキルのおかげですけどね。皿洗いが終わったらステイタス更新お願いします」

 

早速ステイタスの更新したのだが、

 

ベル・クラネル

 

Level:1

 

力:C 614→B 751

耐久:D 524→C 604

器用:A 951→ S1006

俊敏:S 1000→S1052

魔力:F 302→D 520

 

トータル500オーバーでステイタスが上がったのだ。しかも魔力に関しては200以上上がっているのだ。だがそれだけで終わらず、

 

「べ、ベル君。落ち着いて聞いてほしい」

 

「か、神様?ど、どうしたんですか」

 

「・・・ランクアップ可能になっているよ」

 

その言葉にベルは

 

「・・・・・ええええ!!!??」

 

超驚いていた。因みにランクアップ達成の偉業はこの世界でモンスターを調理して美味しく食べた事だった。

 

 

 

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