ダンジョンでモンスターを調理するのは間違っているだろうか   作:サンバガラス

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四品目 ミノタウロス

 

ベルがランクアップしてから5日後、あれからベルのルーティーンはモンスターで朝飯を作って食べる→ダンジョンに入る→モンスターで昼飯を作って食べる→換金する→モンスターで夕飯を作って食べるの繰り返しであった。そんな事をしていたら、ステイタスがほぼDになっていたのだ。因みにギルドにはレベル2なった事はまだ報告していない。色々とややこしくなってしまうからである。そんなベルはモンスターの種類に飽きてしまい、今回は5階層に来ていた。

 

「ここが5階層か・・・どんなモンスターに会えるんだろう。流石にゴブリン、コボルトを使った料理は飽きて来たからな・・・ああ、牛肉食べたいな」

 

今のベルは肉がとても食べたいのである。

 

「牛肉・・・ミノタウロスかな・・・確か13階層にいるんだけ?・・・遠いな」

 

そんな事を呟いたその時だった。

 

「ん?この足音は?(音からして結構大きいな・・・武器を構えておくか)」

 

ベルはナイフを抜き、戦闘態勢に入った。現在のベルの武装は大きなバックと普段の服装に鉄の胸当てを装備し、ギルドから支給されてた刃渡り30cmのナイフ2本を武器として扱っている。

 

『ブモォォォォォォォ!!』

 

「こいつはミノタウロス!?」

 

現れたのは5階層では絶対に出ないミノタウロスであったのだ。ミノタウロスはベルを見つけるやいなや、雄叫びを上げたのだ。レベル1の冒険者では絶対に勝てないが、レベル2になったベルの相手では無い。しかもそれどころかベルはニヒィルと笑みを浮かべた。その目はライオスが動く鎧について説明する時の目にそっくりだった。

 

「大きい・・・そして美味そう!!」

 

そう思ったのと同時に腹の音も鳴り響いた。

 

「決めた。今日の昼飯と晩飯はお前だ!!!」

 

と威嚇を含めた雄叫びを上げながらミノタウロスに走っていたのだ。そのベルの姿にミノタウロスは恐怖した。このミノタウロス、とある冒険者達に遭遇して逃げていたが、逃げた先にいたのは自身を食うために殺そうとするヤバい奴出会ったのだ。ベルの雄叫びにびびっているミノタウロスにベルは飛び掛かり、何の躊躇もなく右手に持ったナイフをミノタウロスの右目に突き刺す。

 

『ブモォッォォォ!!!???』

 

右目を突き刺されたミノタウロスは痛みで動けない。ベルは追撃で左手に持ったナイフを喉に突き刺し、いきよいく引き抜いた。

 

「!!?!!!?!?」

 

喉に穴が空き、痛みで叫ぶ事が出来なくなったミノタウロス。

 

「今だ!!トドメェ!!!」

 

ベルはすかさず、ガラ空きになったミノタウロスの横腹にナイフを突き刺し切り裂いた。そしてそこから内臓がドボドボと出て来き、

 

「・・・・・」

 

ミノタウロスは激しい痛みの中、死んだ。一方のベルは喜んでいた。

 

「やった!!問題無くミノタウロスを倒す事が出来た!!肉も食べれる!!」

 

ベルはニコニコしながらバックから包丁を取り出し、ミノタウロスの解体を始めようとした時だった。

 

「ふふん♪ふふん♪ふふん♪」

 

「・・・あの、何してるんですか?」

 

「ふふん♪・・・え?」

 

声を掛けられ振り向くとそこには金髪の少女がいる。彼女はアイズ・ヴァレンシュタイン。『剣姫』の二つ名を持つレベル5の上級冒険者である。そんな彼女を見たベルの一言目が

 

「・・・可愛い」

 

これだ。かくしてこれがアイズとの出会いの始まりである。

 

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