ダンジョンでモンスターを調理するのは間違っているだろうか 作:サンバガラス
次の日、
「さて今日もダンジョンに行こう!!」
良い笑顔で歩いているベル。
ジロッ
「ん?」
ベルは突然後ろを振り向いた。
「・・・何だ、今の嫌な視線は?」
嫌な視線を感じ、周りを警戒していると
「・・・あの」
「ん?」
声を掛けられる。声を掛けられた方を振り向くとそこにはウェイトレスを来た少女がいた。
「なんでしょうか?」
「これ落としましたよ」
少女はベルに魔石を渡した。
「あ、どうも、(おかしいな、魔石は全部換金したはずなんだけど・・・)ところで貴方は?」
ベルは少女にそう言った。
「あっ、自己紹介がまだでしたね。私はシル・フローヴァです」
「シルさんですか・・・僕はベル・クラネルです」
お互いが自己紹介していた。するとシルは
「ここで知り合ったのもなんですし、よかったらこれどうぞ」
ベルに弁当を渡した。
「悪いですよ。お弁当なんて、それにこれシルさんの朝ごはんじゃ?」
「気にしないでください。私の方はお店が始まったら賄いが出ますから」
シルの後ろには店があり、従業員達が掃除をしている。するとシルは
「でも、その代わり、今夜の夕食は是非当店で!!約束ですよ」
いい顔でそう言った。
「客引きですね・・・分かりました。そうさせていただきます」
それから数時間後、ダンジョン内で昼食を取ることにし、シルから貰った弁当を食べる事にした。
「お・・・何だ、この紫と青色のサンドウィッチ?」
弁当を開けるとそこには禍々しい色のサンドウィッチが入っていたのだ。
「・・・貰った物だし、何よりご飯を残す事は絶対に許されない!!・・・・い、いただきます!!」
サンドウィッチを口にした瞬間、
ネッチョ
サンドウィッチから絶対感じられない食感と強烈な酸味、苦味、辛味、の味を感じると共に
「ゴッベェバァァァァァ!!!??」
とんでもない悲鳴と共に倒れた。だが、すぐに立ち上がり、残りのサンドウィッチを食べ続けた。食べ物を残さないという意識のおかげ、フラフラになりながらも完食したが、
「コ、コパァ!?」
それと同時に倒れしまったのだ。顔色も悪くなり周りの景色が虹色に見えている。
『男だな、ベル。流石俺の息子!!』
『凄いわね、ベル』
(え・・・何この声?・・・幻聴?)
よくわからない声も聞こえ始め、混乱するベル。だが不思議とその声が暖かく優しいと感じた。そんなこんなんで何とか復活したベル。
「あー、死ぬかと思った。まさか、他人の料理で死にかけるとは・・・シルさんには料理を教えてあげよう」
そう決意してベルはシルの働いている店、豊穣の女主人へ向かっている。そこに着くとシルが笑顔でベルを出迎えてくれる。
「あー、来てくれたんですね!!」
「ええ、ちゃんと来ましたよ」
ベルは店の中へ入っていき、カウンターに案内された。そして店主のミアがベルの目の前に山盛りのパスタがドカッンと置いた。
「あんたが、シルの知り合いかい?冒険者って割に可愛い顔してるし、ヒョロイね!!しっかり食べなよ」
「そうですか?・・・ベーコンとピーマンが入っている。ナポリタン系のパスタか。いただきます」
パスタを食べた。
「美味しい!!パスタの茹で加減もちょうどよく、トマトソースにピーマンとベーコンの食材もマッチしてちょうどいい!!病みつきになる味だ!!」
褒めていた。
「凄い!!料理の腕はピカイチ!!師匠と同じレベルだ!!」
「そうかい。そりゃあ料理人として嬉しいね!!」
ベルの言葉に豪快に笑うミア。するとナマズの素揚げをベルに差し出した。
「ここまで褒められたのは久しぶりだよ。あたしからの奢りだ。よく食べなよ!!」
「ありがとうございます!!これも美味い!!」
ミアの料理を美味しく食べているベルだった。