ハッピーエンドさんが好きです!でも家主さんがもーっと好きです! 作:三山畝傍
無事にゲヘナから帰ってきて起きたらトリニティにとっくに着いてて一安心、で土日は休み。モモトークで先生に聞いたらシャーレも事務処理機械のお陰で普通に休めてるらしい。緊急案件あったら勿論別だろうけど、普段は鋭気を養って欲しいからよかった。SNSもやってるから見てね!って言われたけどイヴちゃんも僕もSNSやってないからなあ。そういえば自警団のSNSアカウントあったはずだけど、って見たら最後の更新が半年前。
(……これも、当番決める?)
(無理矢理やってもなあ。キャラブレが面白いみたいな味が出るかもしれんけど)
SNS誰も向いて無さそう。守月スズミさんは無難過ぎそうだし、宇沢レイサさんは悪気ゼロで大炎上しそうだし。イヴちゃん?駄洒落とかで毎日投稿埋まらない?最近ちょっと不安っていうか別に不安じゃ無いけど自警団のアカウントってそういうのじゃないよね?
お出掛けでちょっと疲れたから土日はお出掛けなし、トレーニング以外はごろごろしてモモトークで駄弁りながら変な漫画とかアニメとかを見たり音楽聴いたりするいつも通りの暮らし。モモトーク、「ゲヘナ・トリニティ防衛関係」みたいなグループが出来てて何事かと思ったら天雨アコさんが作ったらしい。何の話するんだろう……。そのうち正義実現委員会の方にも話通しておいてもらおう。
さて月曜日。一応事務室とティーパーティーの人向けのお土産も渡して(どっちも人数わからんから数足りるかわからんけど、事務室のロボ事務員さんは喜んでくれていた)、普通に授業とお昼は食堂で食べて、放課後は久々にシャーレに行く日。宇沢レイサさんは自警団の顔を出す日なので後で追いつきます!と言っていたけど、不良がドンパチ賑やかに始めたらしく応援要請が出たのでいけなくなりそうらしい。残念。
シャーレの仕事は先生がわざと生徒が退屈しない程度に置いておい……ほんまか?でも本当にちょっとしかないからいいか、って感じでさらっと片付いた。
今日の当番は和楽チセさん。ゆるふわちゃんで重火器使いという共通点があるからかイヴちゃんと謎の通じ合いが発生したようで意気投合して何より。ほぼ会話が成り立ってないっていうかえっ大丈夫??って感じだし、先生もちょっと困惑していたけど、モモトークのアカウント交換もしてるし一体何が通じ合ってるんだろう……。ひょっとしてあれ?僕の発言を受信したりしてる?うーん謎だ。まあ会話もしてないのに仲悪くなるとかよりは全然いいか……。イヴちゃんも独特のテンポあるし、苦手に思う子もいるっぽいしなあ。
「戦車みたいに強くなりたい」
「……わかる……。人間戦車……それは浪漫……」
謎グータッチ。人間戦車かあ。Lv60なら取れるけど……っていやいや。
しかし明日がパテル分派大規模お茶会でまじで憂鬱なんだけど。
(明日のお茶会やだ~)
(……ジルも……?)
どっちも嫌なんじゃん。ウケる。いやウケてる場合じゃ無いんだけど。
(でも経験積まないとだからイヴちゃんが頑張らないとだよ、基本は)
(……やだー……)
(可愛く言ってもあかんからね)
結構やっぱ僕がやろうかな!!イヴちゃん可愛いし!!!ってなったけど。本当に本人のためだからなあ。あかんあかん。
「先生、お手紙来てるよ~」
「"ありがとう、チセ"」
モモトークのアカウント交換をしてない、初見学園・生徒の連絡の大半はメールかシャーレ公式SNSのDMだけど、紙の手紙も毎日何十通かある。今日は午前便がその大半だったっぽく、今の午後便は両手で数えられるほどだ。手紙の中身をさらっと開けて手際よく宣伝DMはぽいぽい捨てて、あっ玩具屋のDMで固まってる。頑張って捨てた。他も大した内容では無かったらしく、読んでからOCRに通している。最後の手紙を読んでから、先生は口を開いた。
「2人とも、アビドス高等学校って行ったことある?」
「ない」
「……あります……?」
いやイヴちゃん自信持って!あるよ!行ったよ!メッセージのやり取りもしてるよ!っていうかあれか!さっきのが手紙か!
(さっきの手紙、ちょっと見たいな。イヴちゃん頼んでもらえる?)
「そのお手紙、見ても……良いですか?」
「もちろん」
言うまでも無く、連邦捜査部シャーレ所属部員には守秘義務がある。部参加の契約書にちゃんと書いてあった。結構ガバそうな生徒とかいるけど大丈夫なんかな。奥空アヤネさんからで、内容は勿論「アビドス高校が廃校の危機に瀕しており、武装集団から狙われている。弾薬の購入も困難で押収品を利用しつつ凌いでいるものの、あと5回程度の襲撃で弾薬が尽きるかもしれない」という内容。あれ?弾薬まだちょい余裕あるね?前の入れ知恵、活用してるとは聞いたけど役に立ってるっぽくて良かったなあ。あ、添付されてる写真にあきらか鹵獲品を使った廃材に小銃を4~5丁括り付けて紐で引いたら引き金が連動して撃てる機銃座とかある。うわーこういうの大好き。
(……格好良い……)
「お~。何だかいいね。あっ『廃材と 砂漠を睨む 鉄の
和楽チセさんの生ハイクだ~!!カイシャクはしないしされないけど。
いやちょい待て。ハイクに感動してる場合じゃ無いわ。この手紙来たって事は。
「"明日、朝から出張するね"」
あ~~~~アビドス編の開始が見られない!!お茶会キャンセルしてーけどドタキャンは別にトリニティじゃなくても無理無理やろがい。嘘だと言ってよバーニィ……。ちょいや言うてる場合か。
(イヴちゃんごめん、ちょっと代わって)
(……いいけど、どうしたの……?)
(先生に言っておかないといけないことが沢山あって)
「先生、今のアビドス高等学校はスマフォアプリの地図と位置が違います」
「"えっ"」
「駅からバスが出てますが、本数が少ないです。今、アビドスの人に迎えに来てもらうよう連絡するけどいいですか?」
「"えっ、悪"」
先生が悪いよと言い切る前に十六夜ノノミさんに電話。小鳥遊ホシノさんは電話しても出ないので。まじで出ない。十六夜ノノミさんが電話しても出ないらしいのでもう諦めてる。
「はい、十六夜、っと、ノノミです~☆」
「こんにちは。イヴです。今大丈夫ですか?」
「はい~」
手短に、先生が明日アビドス高校に行くこと、数日宿泊するかもしれないこと、先生は誇張抜きで弾丸一発で死ぬので往復の迎えを必ずお願いしたいことを念入りに申し添えた。
「イヴちゃんが前教えてくれた押収品で車はそこそこあるので、お迎え行きます☆先生に代わってくださいますか~?」
やたらと恐縮する先生と初めましてのアイサツが楽しげな十六夜ノノミさん。無事に明日の朝迎えに行ってくれることが決まったようだ。良かった良かった。ヒロインレースでちょっと不利になるかもしれない
数日分の着替え他宿泊グッズと念のため山盛りの水分4Lを準備して先生のバックパックに括り付けてからイヴちゃんに交代。
「"今日はありがとうね、チセ、イヴ。あ、そうそう。この子の名前が決まったよ"」
毎日まじで大活躍の事務処理機械くんを指さす先生。この子本当にあって助かる。先生が数日出張しても戻ってから当番の子増員したら何とかなる範囲だろうし。陰のMVPだなあ。
「"私の『
嬉しそうだけどちょっと申し訳なさそうな先生の顔。忖度ちゃうんかって思ったけど冷静に考えたらシャーレで最初の採用って実績推したいだろうし先生の発案つけるのもおかしくないな。もちろん単に駄洒落好きが集まってた可能性も全然あるけど。
「……次は、負けません……」
2人は謎のグータッチ。和楽チセさんも加わってみんな楽しそう。イヴちゃんはふんすってしてる。何?何の決意表明なの?まあ楽しそうだし
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赤帯に戻りました。わー嬉しい。安定してくれたらもっと嬉しいですが頑張らないと