ハッピーエンドさんが好きです!でも家主さんがもーっと好きです!   作:三山畝傍

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 45話の予約投稿ミスって漏れていました。電子的磁気嵐のせいで大変済みません。
読まなくても案外繋がってる感が漂っておりアレなのですが、それなりに今後の下準備に必要な部分があるので、今回の話の前にお読み下さい。
担当者はケジメされたのでごあんしんください。


しるきぃ☆ それはEN兵器でありながら連射可能、リロードも不要な名作 だったらよかったのになあ

 訓練も終わって、久々の公休で病院通いとミレニアム行。病院はもう1年に1回の検診で大丈夫というお墨付きを得たので、いつも通り入校許可証を提示。したら止められてしまった。顔見知り(のはず)のロボット警備員さん曰く期限がこないだで切れてるとのこと。ありゃ。割と良くあるらしく、無線でエンジニア部に連絡してくれて臨時入校証を発行してくれた。まあスマフォのデータが「仮」って書き換わっただけなのだけども。後でエンジニア部にちゃんと発行してもらえば大丈夫とのことでよかった。

 事前にメッセージを入れておいたら「ゲーム開発の参考に見学したい」と才羽モモイさんが言うので、才羽ミドリさん共々エンジニア部で新装備の見学をしてもらうことになった。先に忘れないように入校許可証を更新してもらって一安心。ゲヘナ土産のお菓子もエンジニア部とゲーム開発部用のを渡す。

 エンジニア部に余り来ることがないらしい才羽モモイさんと才羽ミドリさんは目をキラキラさせている。まあごっつい格好良い機械がようさんあるしすげー良い感じだよね。

 お茶代わりのエナドリが行き渡ったのを見て、白石ウタハさんが口を開いた。

「今回の新装備は、1つめが垂直発射ミサイル」

「……ミサイル……」

「まあ翼のサイズ的に40mm擲弾より少ない量の爆薬しか積めないし3発しか撃てないが、射程は500mある」

 水平射撃で400mのグレネードランチャー持ってるけど、それより先の距離の遮蔽物の向こうを叩けると思うとまあ悪くない……かな?弾数少ないのはまあしょうがないか。誘爆がやや怖いから、早めに使い切らないといけない気もする。

「大変残念なことに、これでイヴの翼で何も積んでないのはあと3つしかない。そこでうち2つはこれをつけたいと思っている」

「……ドローン……が2つ?」

「このドローンは2個合体することで高火力を発揮するんだ」

 イヴちゃんと白石ウタハさんがハイタッチ。いや浪漫だよね。でも大体の場合は1個ずつ積んだ方が高性能なんだけど……。

「飛行時間を犠牲にした代わりに思考誘導でレーザー攻撃、もしくはロケット弾やミサイルの迎撃ができる」

 ファンネルもしくはEOコアやん。うーん、浪漫はたっぷりなんだけどなあ。

(イヴちゃんごめん、代わってもらっていい?)

「……あの、1つ聞いて良いですか?」

「何かな?」

「迎撃は自動ですか?」

「迎撃は思考誘導後は自動だが、1つ迎撃したらまた思考誘導で指定してやらないといけない。オートの方がいいかな?」

「1個目以降は、多分指定してる暇がないかなと……。自動かつ、必要なら割込みで指定出来たら嬉しいですが」

「わかった。プログラムを次回のメンテ時にも更新しよう」

「それと……。余った翼の1つですが、ハッキング用のユニットとか欲しいです」

「普通のノートPCを思考操作できるようにしようか。画面表示はホログラフィック投影で兼用させたら使えるし」

「LANケーブルが自動で動いたりできますか?」

「趣味的でいいね。ケーブルが焼けると困るからロケット誘導は使えないからちょっと考えるか」

「それと、いわゆるサイバースペースが可視化されるって現象、聞いたことありますか?」

「なんて?」

 

 コトダマ空間、コトダマイメージ、サイバースペースの可視化。『ニューロマンサー』からあるあるだった事象、ヴェリタスに聞いても「なんて?」の一言で終わりだった。誰もそんなん聞いたことないらしい。えっ、つまりあれ?僕は何も勉強しなくても凄腕のスーパーハカーとして攻勢防壁作ってカイザーとかカイザーとかカイザーとかのサーバとかあのくそアサルトロンどもの脳焼いてジャンクパーツのルートボックスにしたりハッキングして一時的に混乱させて仲間にしたりできないわけ?

「ハッキング……無限の才能があるかなって思ったのに……」

「勉強したらいいんじゃない?」

 ミサイルの試射とドローン合体までは大興奮だったけど終わったら秒で飽きた才羽モモイさんが適当に言う。えー。いやまあ勉強は得意だけどさあ。っていうか現実それくらいしかねーか。とほほ。あーイヴちゃん用事終わったから返すね。

「それに、ゲーム部員が戦闘だけじゃなくてハッキングもできたらすごい……こう、格好いいし!」

 才羽モモイさんシナリオ担当やんね?語彙力がってゲーム部員?誰が?

「はいっ、これ部員証だから。入校許可証も兼ねてるからね」

 ぴろんとモモトークに送られてくるデータ。猫のマークに『Game Development Department』のロゴと明らかスマフォで適当に打ったと思しい『ミレニアムサイエンススクール1年生 御蔵イヴ』の文字、この間ゲーム開発部で撮ってたニコニコするイヴちゃんの写真。正面からの撮影じゃないし背景も無地じゃないけどイヴちゃんの可愛さは十二分に出てて良い写真ですね~~。って。

オオオ

イイイ

 イヴちゃんが首を傾げる。

「ゲーム開発部、人数の実績もやっぱり必要だしね。これから一緒に頑張ろうね!」

「いやちょっとお姉ちゃん?!ギャグで作ってるって言ってなかった?!」

「その手があったか!しまった、先を越された」

 ツッコミを入れる才羽ミドリさんとさっさとエンジニア部に編入すべきだった!と嘆いている白石ウタハさん。

「その手があるわけないでしょ」

「いったーい!」

 溜息をつきながら現れて才羽モモイさんの後頭部に軽くチョップを入れたのはミレニアム最高の神秘ふともも、早瀬ユウカさん。

「トリニティ生を部員にしても実績にも予算要求の対象にもならないから」

「……ゲーム開発部には、入れない……?」

 イヴちゃん的にはオッケーなんだ。まあ転校しろって言われたら別かもだけどね。

「ユウカひどーい!イヴも入りたいって言ってるのに!」

 そこまでは言ってないんじゃないかな……言ってないよね?リモートで放課後になら参加可能か?いや現実的にゲーム開発部参加可能性を検討してる僕がおかしいのか?イカれてるのは僕だけか?イヴちゃんにじっと見つめられた早瀬ユウカさんはちょっと言葉に詰まった。

「うっ……いや、員数外というか、名誉部員ならいいんじゃ……いやトリニティから苦情来るかしら……?って、冷静に考えたら駄目よね」

「名案だと思ったのに」

「全くだ」

「何も名案じゃないのよ。いくらゲーム開発部がクリエイト系で非政治的、軍事的部活でも、トリニティ側がそう思うかわからないでしょ。エンジニア部は機密情報の兼ね合いで絶対無理だから。一応言っておくけど」

 早瀬ユウカさんが正気に戻った。正気に戻った早瀬ユウカさんにもゲヘナ土産のお菓子を渡すイヴちゃん。セミナーって3人分でいいのかな。まあお土産多い分には構わんやろ。

「あら、ありがとう。ゲヘナに行ってきたのね」

「自警団の仕事で……ちょっと……」

 ニコニコお姉さん顔でイヴちゃんの頭を撫でる。やっぱり癖のある後輩が多いのか気苦労を感じる。イヴちゃん嬉しそうだし撫でられるの自体は全然良いんだけど。

「そういえば、この間の動画、見ました……。ユウカさん、格好良かった……」

「え、ええ?!そ、そう??愚痴送っちゃって恥ずかしいなって思ってたくらいだったけど」

 連邦生徒会と普段バチバチに渡り合ってるんだなあってキリっとした顔が確かに流石ミレニアムの至宝ふとももって感じだったよね。

「ねー、もう終わったんでしょ?ゲーム開発部の部室戻ってゲームしよ。ユウカも今日ももう仕事これで終わりなんでしょ?」

「お姉ちゃん、自由すぎ……」

「あーいや、イヴにもう一つだけ。それと新作のパズルゲームをコトリが買ったらしいから付き合ってやってくれないか?」

「じゃあやって待ってるかー、行こ、ミドリ!」

「危ないよ、お姉ちゃん!」

 猫塚ヒビキさんが台車に載せて運んできたのは『光の剣:スーパーノヴァ』だ。

「実はこのレールガンなのだが」

「「えっレールガン?!」」

「レールガンについて解説が必要ですか?!」

 ゲーム開発部の2人が戻ってきてついでに豊見コトリさんがこっちに来た。

(発射薬が爆発して弾丸を押し出すのが普通の銃なんだけど、電磁気力で弾丸を加速させて射出する兵器がレールガンね)

(……なるほど……?)

 とりあえずポンチ絵を脳内で出して説明した。まあ大体原理が判ってたら良いから。もし後でイヴちゃんがもっと知りたいなら僕が説明するし。豊見コトリさんの話面白いけど多分終電間に合わんくなる。

「宇宙戦艦用の主砲として作ったのだけど、これだけで予算が7割無くなってしまってね」

 早瀬ユウカさんが溜息をついて額を抑えた。

「重量は150kg程度に抑えられたし、このまま遊ばせておくのも惜しいから個人用兵装に転用できないかなと思って、今色々しているところなのだけど」

「150kgって、誰が持つんですか?!」

「ミドリと2人なら頑張れば持てるかも?」

「イヴの銃と盾の1/3くらいだから大丈夫だろうと思って作ったが少なくともエンジニア部では誰も使えないね」

「馬鹿だ!頭がいいのに馬鹿がいる!」

「っていうか、イヴちゃんの盾ってそんなに重いんだ……」

 やべー奴を見る目で才羽ミドリさんがイヴちゃんを見てる。ドヤ顔をするイヴちゃん。

「完成したらどうするのです?」

「イヴに貸して実戦データを取るのが一番早いのだけど。C&Cには『そんなクソ重たい装備は要らん』とにべもなく断られたしね」

「さすがにエンジニア部の追加予算7割持ってった予算の塊をよその学校の子に無償レンタルはセミナーも庇いきれないわよ」

「……イヴがトリニティ生なのを忘れがちなのが今回の一番のミスかな」

 イヴちゃんを親しく見てくれるのは有難いけど、流石にこれもらっちゃったら後で多分来るであろう天童アリスさんが困るだろうからなあ。イヴちゃんかなり残念そうだけど。

「浪漫のためには身体を銃というか砲に合わせた方がいいと意見が一致したのだけど」

「改善点として、盾そのもの防御力を充実させるか、拡散レーザー砲を盾に搭載するか、あるいはブースターを搭載するか意見が割れていてね」

「重量を削った方が……」

「多少削ったところで誤差だしね」

「……横に置いてある、四角いのは……?」

「折角だし、外付けのバックパックで火力を増強することにした。今日はまだバックパックの調整が終わってないから、イヴに試射してもらうのはできないが」

「……この間、正義実現委員会と訓練をしたときに思いましたが、長射程武器を生かすなら、間合いを取れるブースターは必須かなって……。間合いを詰められたときにガードしながら撃ちたいなら、レーザーがいいかも……」

 そうだねえ。盾が割れてハモニカ砲とかもかっちょいいけどね。

「なるほど。確かに宇宙で使える前提の装備だから、長射程火器なのは間違いない」

 猫塚ヒビキさんがはっと閃いたのか口走る。

「いっそ全部実行しては?」

「「それだ」」

「当分、エンジニア部の置物になりそうね」

 他に使えそうな人いないかなあ。いや無理に使う必要ないか。それにしてもかなり仕様変ってるけど大丈夫かな。




 シリアスシーンで困る事に今更気がついてしまい、宇沢レイサさんグループの友人2名に名前をつけました。過去話の置き換えをして、今後も「誰だこいつ~~~~」って読んで下さってる方がならないように数話程度、朝吹ソフノ(黒髪ポニテ)報野モユル(茶髪おっとり)ルビをつけます。
 まさかの実装が?!ってされたときは勿論ブルアカ本家が本筋ではありますが、パラレルワールドということでご寛恕を…。

 評価、感想、ここすき、お気に入り、しおり有難う御座います。皆様の反応が書き続ける力になります。
 赤帯大変有難い。励みになります。嬉しい。
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