ハッピーエンドさんが好きです!でも家主さんがもーっと好きです! 作:三山畝傍
イヴちゃんが寝た後、僕が身体を使わせてもらう時間。部屋で筋トレと、左目左手だけでしていた勉強の続き。
退院してから毎日の日課としてスクワットとライオンプッシュアップと背筋ジャンプ500回とプランク30分。ストレッチは入浴後にしてるけどもうちょっと追加かな。
翌日の筋肉痛と倦怠感は9割引き受てるのでイヴちゃん的にはほんの少しダルいなってところ。
超回復考慮して1日おきにした方がいいのかなと思ってたけど、キヴォトス人は寝て起きるだけでいいらしい。前世のアスリートは泣いていいよ。
あとは座禅を組んで神秘を吸って吐いてひっひっふ~する。本当にできてるのかわからないし、出来てて効いてるのかわからないのだけれども。
多分神秘ってカラテ粒子なんでしょ?知ってる知ってる。神秘が反転して恐怖になるのはソウルの暴走だし、名も無き神ってのは僕の知識にある神話の神、つまりはニンジャだ。俺は詳しいんだ。
そうそう、昨日帰り際にイヴちゃんと僕が轢かれた道を通って確認してみた。花が供えられてて笑っちゃったけど、明らか死んだっぽかったもんね。
僕が主導権を咄嗟に取ってやったグレーター・ウケミが成功したらしく、アスファルトがえぐれたように溶けた跡があった。追いアスファルトで補修されてたけど、運動エネルギーと位置エネルギーを無事に地面に逃がせたらしい。
まあともかく、その確認も出来たし、全ての根源になる筋肉と神秘、つまりはカラテなんだろう。
銃弾の威力が違うのは多分だけど銃弾に載せてる神秘の総量が違うのだろう。アルちゃんのEXスキルみたいなのはジツの一種なのか、極まったカラテなのかは良くわからないけど。
とりあえず頑強さと神秘の総量が増えれば機動力・打撃力・防御力の三点を兼ね備えた人間戦車の称号獲得も近いってワケ。ゆくゆくは攻撃以外にも神秘を薄く展開してプライマルア○マー的に使ったり、一方向に噴射してブースター的に使えるようにしたい。
いやこれ本当に出来るんか?神秘に関してはスマフォで調べたけどわかりませんでした!いかがでしたか?!状態なんだよね。放課後にイヴちゃんに頼んで時間もらって図書館とかで調べよう。
筋トレ終わってもう一回軽く汗を流して、イヴちゃん入眠が22時で今が23時半。僕が使う睡眠時間は5時間くらいなので、7時起床として後1.5時間。実際、寝なくても大丈夫ではあるけど脳の悪影響を考慮するとまあ、しょうがない。
ってことで、睡眠学習の時間だよ~。うへ~。入院中からイヴちゃんの許可を経て体内を弄くり回してた*1ので、交感神経とか副交感神経もちょ~良い感じにして外部刺激の情報も落としたり僕がもらったりして入眠効率もアップアップしつつ学習速度も爆速で上げていこうって寸法。
シンプルに馬鹿だから「御蔵イヴさん、補習授業部行きですね!www」とかで放り込まれたりしたくないし、成績なんてなんぼ高くてもいいもんですからね。毎月生徒に振り込まれる生活費も成績に比例して上がってくから、お小遣いも激増するし。さて、やってこ~。
まあ歴史だとか物理学の一部*2だとかは違うし、国語も出てる小説とか随筆の内容が僕の記憶と違うけど、僕自身は勉強はどうも得意らしいし、追いついてみせるさ。
来週くらいにはイヴちゃんにその問題は 既に我々が2,000年前に通過した場所だから教えてあげるってドヤっちゃおう。
翌日、授業が終わった後、イヴちゃんに頼んで時間をもらって身体を使わせてもらってる。
いやまじで訳わからんわ。放課後にトリニティの割と充実してる*3図書館で神秘について調べたけどマジでな~~んもわからん。
イヴちゃんは途中まで僕と視界を共有してたけど興味無くしたのか爆睡してる。カワイイヤッター!まあ身体一緒だからすやすやイヴちゃんは鏡使わないと見えないんだけど。
今は可愛いガワに中身ドブカスだし。まあともかく。行くか、収蔵ジャンル違う図書館によ……!
ということでやってきました、D.U.の連邦生徒会付属図書館。トリニティから公共交通機関使えばそこまで遠くないし、20時まで図書館開いてるらしいからね。電車で来たけどイヴちゃんすやすやでワロタ。
連邦生徒会ビルことサンクトゥムタワーでっけ~。は~、ここがあの女のハウスね。プレアロナちゃんこと連邦生徒会長の面拝んでみたいなあ。
まあ知らん奴が面会要請なんて出しても通るわけないし、写真は見たからヨシ!パスとして、さくさくクソデカサンクトゥムタワー内の図書館に行くとしよう。
何もわかりませんでした。何やねん神秘ってよお。知らんがな。何の成果も得られませんでしたァ!
まあ勿体ないし、折角だからサンクトゥムタワー展望台に昇ってみよう。あ、イヴちゃん起きた?
(……どこ、ここ……?)
(D.U.のサンクトゥムタワー。図書館は全部空振りだったよ。寝てたけど夜ちゃんと寝られる?)
(……うん、寝るのは好きだし……得意……)
ドヤ、って感じのイヴちゃん。百鬼夜行の修行部入れそうだね。うんうん、寝られるのは良きこと。
まーともかく入場券を買って、キヴォトスの30億ギルダンだかの夜景を見るとしよう。もぎりのロボットさん立会いのもとスマフォの購入済証明を通すだけなんだけど。
(……おお~、綺麗。……タワー、初めて来た……)
(犬とか猫とかロボのカップルが多いな~。爆発しね~かな)
あっミレニアムの制服らしき女の子2人が恋人繋ぎで手繋いで夜景見てる~~~~ここにサンクトゥムキマシタワーを建てよう!ブヒ、ブヒヒ……。
(……え、ジルなに。何だか……ドブみたいな臭いがする……)
(マジで?!)
マジかよ。こんなにも百合を応援する気持ちしかないのに。*4
とりあえず夜景を楽しんだイヴちゃんに了承を得て、隅っこのベンチに座る。割と高級なふかふかした奴で座り心地良好、集中力を削がずに助かる。
盗まれないように気をつけて足下に鞄と脱いだ靴下とブーツ、鞄を寄せて、ベンチの上で座禅っぽいものを組む。
(……ジル……?)
(ちょっと静かにしててね。これは思考に瞳を得るための準備なんだ)
(……瞳……?)
(「我々は思考の次元が低すぎる。もっと瞳が必要なのだ」って偉い人が言ってた)
(……??)
啓蒙を高めたい。訳では無いんだけど、神秘を外から得られるんじゃないかなと思ったのだ。
空を眺めると見えるあの光輪。あれはおおいなるものと繋がっているのではって推測してる。では空に近い場所で試せばどうだろう?奴は空にいるんだ!
警備員ロボットさんや他のお客さんの冷たい視線、イヴちゃんの疑問の気持ちに囲まれながら閉館まで粘ってみたものの、何の成果も得られませんでした。
まあいきなりコトダマ空間が見えたりはしないか。そもそもこれが正しいかも全然わからんけど。師が欲しいね~。
(今日も楽しかったね。美味しいもの食べて帰ろう)
(……最後のはちょっと意味わからなかったけど……うん……)
(あれは何ていうか、身体の中にある力を引き出したり、外からもらったりするためのおまじないみたいなものかな~。全然やり方間違ってるかもしれないけど)
(……ふーん……)
あんまり判って無さそうなイヴちゃん。まあ僕の方もあんまわかってないし。
D.U.近くの美味しいと評判の大人向けレストラン*5で軽く晩ご飯を食べて帰った。
シャワーは筋トレの後ってことでイヴちゃんは先に寝て、日課をこなして睡眠学習もして就寝。
植物が育つように、この努力もちゃんと実を結ぶといいんだけどね。
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紙での小説の書き方に基づいて書き続けていたロートルとしての改行等を改めつつ、同時に加筆修正を行いました。話の本筋には変更ありません。2025.01.19
※トリニティの図書館がキヴォトス1の規模を失念していたのを訂正はしています。