コミュ障クソ陰キャなので転生してもラノベの主人公みたいにはいかない 作:虚$
《どうシタ?こんなモノか》
根の速度が加速し、それに対応出来なくなったライはどんどん追い詰められていく。それでも立ち上がり向き合って言い放った。
『……もう良いかな』
何言ってるんだ?確かにそこで勝ったらカッコ良いが、それが勝てるかどうかは話が別だろう。やっぱり助けた方が良いか。見殺しにする程俺の心は冷たくないしな。
《これでヲワリだ。我のヨウブンにナルがイイ》
そう判断するのが遅く、立ったままのライの身体に巨大な根が貫いた。そして、膝から崩れ落ちるのを見て急いで駆け寄った。悠長に見てなければ良かった。
『おじさん、いたんだ』
身体に根が刺さっていると言うのにそう言って、笑顔を見せる姿に違和感を覚えた。そして、異変が起きた。
《アッツゥ!!!ハァ、クソッ!ヲ前……マ法が使えたノカ!!》
『使えないなんて、言ってないし』
貫通してる様に見えた木はギリギリで切断されており、ハリボテの状態だった。それも驚いたが、一番の驚きは魔法だ。ライが魔法を使えると言う事だった。と言うか切り株さん燃えてるんだが、鎮火活動しなくて良いのか?
『あー、そっか。おじさんにも言ってなかったんだった。ごめん、実は魔法使えるんだ』
……そうシレっと言うが、この世界で魔法は貴重なモノである。
魔法は大きく分けて六属性あり、その中でも先天性と後天性の魔法にまた別れる。先天性は生まれ持った才能が呼び出す力。言わば天才だ。そして、その属性は
と言っても、大体が一属性、多くても二属性。
此処まで聞くと、現実はやはり無理ゲーでクソな才能ゲーじゃないかと画面の前の皆さんは思っているだろう。そんな皆さんに後天性の魔法。眠っていた中二病を再び呼び起こす、闇、そして光!これを覚えるには血を吐く様な努力を重ねる事、それから運。
そして最後に、才能。
結局は選ばれし者と言う事だ、嫌になる。努力は人を裏切らないとか言うが、他の物がそうとは限らない。
『じゃ、そろそろ行こうか、おじさん』
片手に氷漬けの木の根を持ち、もう片手には炎を宿した剣を持った少年はそう言って笑う。ムジャキナエガオダナー、カワイイナー。
そして、クエストを終了させた俺らは森を出てギルドへと戻った。後は報酬を受け取り飯を食べて終わりだと思っていたのだが。
「お嬢様、今まで何処へ行っていたんですか!」
ギルドへ入って早々、メイドの女の声が響く。
どうやら、そんな簡単には終わらなさそうだ。なんかすっげえ睨まれてるし、当たり前の様に
マジで嫌だ。山奥の田舎で農作物育てながら、自給自足して暮らしたい。マジでお金貯めて、そうしよ。誰もいない場所でさ。美味しいもの食べて過ごすんだ。あはは……。