ソードアート・オンライン 心優しき阿修羅の男 作:路地裏の作者
ようやく、ようやくメインヒロインを出せる……!
000 硝煙の荒野へ
SIDE:シノン
「―――それじゃ、結局解らないじゃない」
一連の話を聞いての感想は、ソレだった。彼が元々AIだったという話も驚いたが、それでもSAO・ALOの両方で沢山の人を救った英雄であることも驚きだった。しかし、
「……何でAIだったはずの彼が、外に出てきてるの?」
その疑問は全く解消されなかった。
「う……だからその理由は、俺達も知らないんだよ」
「はあ…?」
こんな、疑問を丸投げした状態で、終わりだとか言うつもり?
「あー、シノン? 仕方ないのよ……私達に解ってることと言えば、コペルでログインしてた彼の肉体は、原因不明のバグで二年間生き残ってた、ってくらいなんだから」
「原因不明って……大体推測できるじゃない。大方、彼が行ったコペルの保全措置が、ギリギリ間に合ってたってことでしょ?」
「うん、私もそう思う」
「で、現実に出てこれてる理由は…?
「不明、だな」
「はー……」
基本的に人間の思考と、AIなどの人工知能の思考は異なるという話は聞いたことがある。まあ片方は無作為に思考することも可能なのに対し、もう片方は予め組まれた命令に従うものなのだから当たり前だが。
その理論に従えば、そもそもどんな優れたAIも、人間に『入り込む』なんてことが出来るわけがない。
「……ん? そう言えば、今日は貴方達の娘さんはいないの? 彼女なら、彼がどうしてこうなったかわかるんじゃない?」
「あー、ユイならリーファやシリカと狩りだ」
「最近仲が良くて、ずっとパーティー組んでるのよ、あの娘達」
彼と全く同じ出自を持つMHCP-001のユイは、どうもアルヴヘイムでの騒動以降、
…………ただ、見た目10歳にも届いてない女の子が、2m超える大剣振り回してるのは、どうなのよ? いくら慣れた武器がいいからって…。
「でもユイにも前聞いてみたことはあるけど、解らないらしいぞ?」
「じゃ、ダメか……」
これで、手がかりは無くなってしまった。在り得るとすれば、彼がただのAIではなく、人間の『魂』
「ね、シノン。そろそろ私達の話だけじゃなくて、そっちの話も聞きたいんだけど?」
「はい?」
考え事の最中に、アスナに変なことを言われた。こっちの話って?
「だーかーらー、レイジ君とシノンの、馴・れ・初・め☆」
「――ッ、ハアッ?!」
しまった、こう来るとは思っていなかった。見ると完全にアスナはいわゆる女子会のノリで、聞くまで逃がさない、とその瞳が語っていた。
「ぐっ……、わかったわよ。話すわよ!」
「あ、いや、無理にとは……」
「うっさいわね。私だけ聞いたんじゃフェアじゃないもの、それとも何ならアンタだけ帰る?」
「聞かせていただきます」
結局、聞くんじゃない。ハア、全く……。
「それじゃ話すわよ――――――
SIDE OUT
はい、というわけでレイジはガンスリンガーへと『転生』いたします。
ROでも微妙な人気しかない職を選ぶ辺り、作者のひねくれ具合が解る・・・。弾丸代は高い、範囲攻撃が近接、防御が紙、装備は一次職用しかつかない、そもそも上位転職できない……あげればキリの無い職業ですが、作者は大好きで、無料サーバーが出来るたび、いくつもキャラを作った経験があります。限定時間で遊ぶと面白いんですよ、あのジョブ。