次回からいつも通りの文字数に戻るので今回は許してください
プロローグ 勇者と仲間たちのこれから
ベルディアの討伐から翌日の事。
俺たちはギルドより呼び出しを受け、ギルドに来ていた。
俺たちの周りには、幹部の報酬は幾らかと野次馬冒険者達が集まっている。
昨夜は飲めや歌えの大騒ぎで、アクアはしこたま飲んだためかまだ少し酔いが回っているらしく、とても静かだ。
こういう時、回復魔法やら状態異常無効やらで二日酔いにだけはならないアクアはずるいと思う。
「サトウカズマさんのパーティーに、魔王軍幹部ベルディアを討ち取った功績を称え、王都より報酬と、国王陛下のお言葉が届いています。陛下のお言葉に関しては、僭越ながら私が代読させていただきます」
いつも受付をしてくれているお姉さんの言葉に、俺たちは緊張が走ったようにぴしっとした。
魔王の幹部を倒した報酬だ。一体幾らになるのか想像もつかない。
しかし、莫大な額になるのは間違いないはず!
俺たちが固唾を飲んで次の言葉を待っていると、お姉さんは手にもった大きな金袋を差しだして……。
「『長い間人類を苦しめてきた魔王軍幹部の討伐、誠に大義である。これからも我が国のため、そして人類のために、その力を振るってほしい。そして、幹部討伐の功績を称え、サトウカズマらパーティーには、金十億エリスを与える』」
「「「「じゅっ!?」」」」
その余りの金額に、俺たちは思わず絶句した。
それを聞いた周囲の冒険者達も、その莫大すぎる報酬にシンと静まり返る。
そして……。
「おいおいおいおい!十億ってなんだ、奢れよカズマー!」
「カズマ様奢って奢ってー!」
ギルド内を満たす奢れコール。
この世界に来てこう注目されるのは初めてだからか、不覚にもジンと来てしまった。
俺が四人を代表して、賞金を受け取ると……。
「よおーしお前ら!とりあえずこの場にいる奴らの飲食代は俺が奢ってやる!精々俺たちに感謝して、勝利の勝利の美酒をかみしめやがれ!」
「「「「「ッシャアアアアアアアアアーッ!!やってくれるぜカズマアアアア!!」」」」」
俺の言葉を皮切りに、あちこちで乾杯の音頭が響き渡る。
ああ、そうだ、そうだよ!俺はこういうのがしたかったんだ!!
冒険者になって、強敵を倒して、最後は酒場で宴を開く。
これこそが俺の求めていた異世界生活だ!
普段は落ち着こうとしている分、今日くらいは調子に乗ったって罰は当たらないだろう。
俺もこの空気に混ざるため、シュワシュワを片手に仲間たちが座るテーブルに行き、
「おう、皆本当にお疲れ様。そして、本当にありがとう!ベルディアを倒せたのは、皆がいてこそだと思ってる」
俺がそういうと、俺を囲んでいる仲間たちが口々に杯をあげる。
「そうでしょうそうでしょう!この私が居なかったらデュラハンを浄化することなんてできなかったんだから!…でも、アイツを倒せたのは皆が頑張ったおかげよ!皆と仲間になれて良かったわ!本当にお疲れ様!」
「うむ、奴との戦いは、これまでにないくらい至高の時間だった。そして、ヤツを討ち倒すことができたのは、皆が頑張った結果だ。この四人でパーティーが組めて本当に良かった。これらからもよろしく頼む」
「大量のアンデッドの撃破に、あのベルディアへの爆裂…!私の爆裂道の中、今までで最高の戦いでした!皆とパーティーを組めたこと、本当に感謝しています!カズマ、私たちのリーダーでいてくれて、そして私とパーティーを組んでくれて、本当にありがとうございますっ!」
各々が感謝の言葉を口にするたびに、俺の目頭が熱くなるのを感じた。
……思えばあの時、めぐみんを助けるために動けなければ、この素晴らしい仲間たちに会うことは出来なかった。
俺は思っていたより、この世界と皆のことを気に入っていたらしい。
過去のトラウマなど吹っ切って、俺はもう、未来に歩みを進められているのかもしれない。
「いや、感謝するのは俺のほうだよ。めぐみん、ダクネス、アクア。俺の仲間になってくれて、本当にありがとうな!」
俺の言葉に、三人が笑顔を浮かべる。
ちょっと恥ずかしいな。
まあいい!今日はとにかく楽しむべきだ!
俺は手にもつシュワシュワを高く掲げ、
「それじゃあ、最高のパーティーに!乾杯!!!」
「「「乾杯!!!」」」
幹部の能力を盛りまくってるのでその分賞金も盛られています。