カードパワーが強すぎると原作キャラを蹂躙してしまいますし、カードパワーに差があり過ぎるのに勝てない、苦戦するとなるとオリジナル主人公が弱く見えてしまいます。
かといってあえてカードパワーが弱いカードをオリジナル主人公に使わせるのは何か違う気もします。
「デュエルアカデミア、サウス校からの留学生?」
「この時期だと、色々なところから留学生が来るからなぁ…。噂だと、高レベルシンクロ召喚を得意とするらしい。」
「高レベル、か。」
となれば、大方レベル8、いや、9とか10だろう。
この時、才魔はそう考えていた。
「本日は、サウス校から非常~に優秀な留学生が来てくださいました!成岡 勇一(なりおか ゆういち)さんです!皆さん、こぞって挑戦するように!」
かなり気合を入れながら、ハイトマン教頭が紹介する。
「ボク、成岡勇一!君は?」
かなり馴れ馴れしく話しかけられ、才魔はやや困惑しながら答える。
「才魔よ。」
「名前は?」
「詩織。」
「しおりちゃんか。」
いきなり距離を詰めてこられ、才魔はやや軽薄さに鼻白む。
「私に何か用?」
「デュエルしようよ!」
「随分いきなりね…。いいわ、挑まれたからには受けて立つ。」
「そうこないと。」
「「デュエルッ!!」」
才魔 ライフ4000
手5 フィールド
魔法・罠
成岡 ライフ4000
手5 フィールド
魔法・罠
「ボクの先攻!ドロー!ボクは重騎士プリメラを召喚!効果発動、デッキから同名カード以外の「センチュリオン」カードをサーチ!フィールド魔法、スタンドアップ・センチュリオンをサーチして、発動!」
「フィールド魔法、だがプリメラの攻撃力も守備力も変わらない。という事は別の効果か。」
「察しがイイネ!フィールド魔法、スタンドアップ・センチュリオン!の効果発動!手札のスキル・サクセサーを墓地へ送り、デッキから「センチュリオン」モンスター1体を永続罠カード扱いで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。従騎士トゥルーデアをセット!」
「永続罠扱いで置かれるモンスター…か。」
「従騎士トゥルーデアの効果発動!メインフェイズ、魔法・罠ゾーンに存在するこのカードを特殊召喚出来る!さらに効果発動!このカードとデッキから同名カード以外の「センチュリオン」モンスター1体を、永続罠カード扱いで自分の魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。重騎兵エメトVIを選択し、従騎士トゥルーデアと共にセットする!」
「魔法・罠ゾーンに置いたところでシンクロ召喚は出来ない、となればトゥルーデアと同じく。」
「重騎兵エメトVIの効果発動!メインフェイズ、魔法・罠ゾーンに存在するこのカードを特殊召喚出来る!」
「レベルの合計は12?!」
「ボクはレベル8の重騎兵エメトVIに、レベル4の重騎士プリメラをチューニング!シンクロ召喚!Lv12!騎士皇レガーティア!特殊召喚に成功した事で、カードを1枚ドローする!カードを2枚伏せて、ターンエンドだ。エンドフェイズ、騎士皇レガーティアの効果発動!墓地の重騎士プリメラを魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。」
才魔 ライフ4000
手5 フィールド
魔法・罠
成岡 ライフ4000
手3 フィールド 騎士皇レガーティア
魔法・罠 スタンドアップ・センチュリオン 重騎士プリメラ 従騎士トゥルーデア 伏せ2
「私のターン、ドロー。カードを2枚伏せてターンエン。」
「おっと、そちらのメインフェイズに、魔法&罠ゾーンから重騎士プリメラと従騎士トゥルーデアを特殊召喚!重騎士プリメラの効果発動!ウェイクアップ・センチュリオン!を手札に加える。さらに従騎士トゥルーデアの効果発動!レベルを4つ上げる!」
「従騎士トゥルーデアのレベルが8に。」
「フィールド魔法、スタンドアップ・センチュリオン!の効果発動!モンスターが特殊召喚された場合に発動!「センチュリオン」モンスターを含むボクのモンスターを素材としてシンクロ召喚を行う!」
「相手ターンにシンクロ召喚を行うフィールド魔法?!初めて見たわ。」
「そうだろう!レベル8となった従騎士トゥルーデアに、レベル4の重騎士プリメラをチューニング!シンクロ召喚!Lv12!騎士皇レガーティア!特殊召喚に成功した事で、カードを1枚ドローする!そしてこのエンドフェイズ、騎士皇レガーティアの効果発動!墓地から重騎士プリメラを魔法&罠ゾーンに表側表示で置く。」
才魔 ライフ4000
手4 フィールド
魔法・罠 伏せ2
成岡 ライフ4000
手4 フィールド 騎士皇レガーティア 騎士皇レガーティア
魔法・罠 スタンドアップ・センチュリオン 重騎士プリメラ 伏せ2
「ボクのターン、ドロー!速攻魔法、ウェイクアップ・センチュリオン!を発動!ボクの場に、レベル8のセンチュリオントークンを特殊召喚!ここで、重騎士プリメラを召喚!スタンドアップ・センチュリオン!を手札に加える!レベル8のセンチュリオントークンに、レベル4の重騎士プリメラをチューニング!シンクロ召喚!Lv12!騎士皇レガーティア!特殊召喚に成功した事で、カードを1枚ドローする!」
「素晴らしい~っ!レベル12のハイレベルシンクロモンスターが、3体!これこそ、デュエルアカデミアネオドミノ校が目指すべきデュエルであります!」
ハイテンションなハイトマン教頭。
確かに圧巻ではある。この腕前ならば、プロとして遜色ない腕だろう。
「これがボクのデュエルだ!このデッキで、テッペンを取る!バトル!騎士皇レガーティアでダイレクトアタック!」
「手札から速攻のかかしを捨てて効果発動!バトルフェイズを終了する!」
「なんだって?!」
三体の騎士皇レガーティアが、たった一体の案山子に攻撃を止められる。
「まだ終わらない。」
「ボクはこれでターンエンド。エンドフェイズ、騎士皇レガーティアの効果発動!墓地の従騎士トゥルーデアを魔法&罠ゾーンに表側表示で置く!」
才魔 ライフ4000
手3 フィールド
魔法・罠 伏せ2
成岡 ライフ4000
手4 フィールド 騎士皇レガーティア 騎士皇レガーティア 騎士皇レガーティア
魔法・罠 スタンドアップ・センチュリオン 重騎士プリメラ 伏せ2
「私のターン、ドロー!リバースカードオープン!パワー・ボンド発動!手札のサイバー・ドラゴン・ツヴァイ、サイバー・ドラゴン・ドライを墓地へ送り、キメラテック・ランページ・ドラゴンを融合召喚!効果発動、融合召喚に成功した時、融合素材の数だけ相手の魔法・罠カードを破壊する!伏せカードを2枚破壊!」
「王宮の鉄壁と、リ・バウンドが破壊される。だけど、相手によって破壊されたリ・バウンドの効果発動!カードを1枚ドローする!」
除外対策の永続罠と、バウンス効果へのメタカード。どうやら、次元幽閉や強制脱出装置などで妨害された事で採用するようになったのだろう。
「キメラテック・ランページ・ドラゴンの効果発動、デッキから超電磁タートルと、サイバー・ドラゴン・ヘルツを墓地へ送る。墓地へ送られたヘルツの効果発動!墓地からサイバー・ドラゴン・ドライを手札に戻す。サイバー・ドラゴン・ドライを召喚!」
「攻撃力1800を攻撃表示?」
「ここで、場の機械族モンスター、騎士皇レガーティア3体とサイバー・ドラゴン扱いのドライを墓地へ送り、キメラテック・フォートレス・ドラゴンを特殊召喚!」
「は、はぁ?!ボクのモンスターで融合召喚?!」
盤面をこじ開けたキメラテック・フォートレス・ドラゴンが咆哮を上げる中、才魔は静かに問いかける。
「バトルフェイズに入るけど、プリメラの特殊召喚効果は発動するの?」
「…いや。しない。」
敗北を受け入れたらしく、毅然とする相手に才魔は敬意を表する。
「バトルだ、キメラテック・フォートレス・ドラゴンでダイレクトアタック!」
「うわあああああっ!」ライフ0
ライフが尽きた成岡は呆然とする。
「れ、レガーティアが融合素材にされるなんて…。」
「相手が機械族であれば、キメラテック・フォートレス・ドラゴンの素材に出来る。」
「…よし、次は勝つ!くよくよしても仕方ないからね」
そういうと、成岡は歩き出す。
「ねぇ、ボクとデュエルしない?」
女子生徒に話しかけている有様を見ながら、才魔は「女好き」という認識を強めるのであった。
「次は、禁止令で『キメラテック・フォートレス・ドラゴン』でも宣言してきそうだな。」
そう思いながら、才魔は踵を返す。
「…才魔」
「アキラ?どうした?」
何やら怖い顔を浮かべている事に、才魔は疑問符を浮かべる。
その視線が、成岡に向かっている事に気付くのは、少したってからの話である。