遊戯王5D's~似非ペクトの果てに~   作:交響魔人

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フォーチュンカップにオリ主を絡ませる方法が思いつかなかったのでバッサリカットします。
代わりに、ダークシグナー編ではオリ主も関わります。
ダークチューナーはOCG化されなかったので、代わりにオリカを使用しています。ご了承下さい。



迫りくる闇、ダーク・シンクロ

「デュエルキング、ジャック・アトラスが敗北…か。」

 

 栄枯盛衰、驕れるものは久しからず。

 そう思いながら、才魔はニュース記事から目を逸らす。

 

 大きなニュースだが自分には関係ない。ただ、依頼を受けてデュエルをするだけの一介のデュエル屋。

 今更サイバー流は表舞台には立てないのだから。

 

 

 その夜。才魔は依頼を済ませ、帰路についていた。

 思ったより手間取った。もっと強くならねば。

 

 

 

 

 奇妙な気配を感じ、才魔は立ち止まり、周囲を見渡す。

 

 

 次の瞬間、青い炎が現れ、周囲を包み込む!

 

 

「これは?!」

「…かかったな、シグナー。」

 

 

 黒いフードを被った不審者が現れる。その腕には、猿をかたどった奇妙な痣が輝いている。

 

 

「…シグナーでは無いのか。まぁ、良い。シグナーとの前哨戦相手としては、手ごろか。」

「シグナー?」

 

 聞きなれない単語に反応するが、相手の男は意に介さない。

 

 

「…さぁ、始めよう。闇のゲームを。」

 

 降りかかった火の粉は払わねばならない。

 才魔はデュエルディスクを構える。

 

 

 

「「デュエルッ!!」」

 

 

才魔 ライフ4000

手5 フィールド 

    魔法・罠 

死羅 ライフ4000

手5 フィールド 

    魔法・罠 

 

 

「…先攻は貰うぞ。ドロー!私は、ダーク・チューナーを通常召喚!」

「チューナー。」

 

 現れたのは、一つ目の黒い球体。目は血走っており、ギョロギョロと周囲を見渡している。

 

 

「…効果発動。デッキからモンスターカードを1枚選択して墓地へ送り、そのモンスターと同じ種族・属性・レベルのダーク・トークンを特殊召喚する。」

「召喚しただけで、トークンを生成。一体でシンクロ召喚まで繋がるモンスターか。」

「…私は、死霊伯爵を墓地へ送り、レベル5・悪魔族・闇属性のダーク・トークンを特殊召喚する!」

 

 ダーク・チューナーの隣に、黒いヘドロのようなナニカが現れ、死霊伯爵の姿を真似る。

 だが武器は持っておらず、腕はだらんと垂れ下がり、戦意どころか意思すら失われている。

 

 

「…レベル5のダーク・トークンに、レベル3の闇属性、ダーク・チューナーをチューニング!暗黒より生まれし者、冥府の扉を開け!ダークシンクロ!現れよ、魔王龍 ベエルゼ!」

 

 

 現れたのは、異形としか言いようのないシンクロモンスター。

 

 

「…カードを3枚伏せて、ターンエンドだ。」

 

 

 

才魔 ライフ4000

手5 フィールド 

    魔法・罠 

死羅 ライフ4000

手2 フィールド 魔王龍 ベエルゼ

    魔法・罠 伏せ3

 

 

「私のターン、ドロー!魔法カード、精神操作を発動!そのモンスターのコントロールをエンドフェイズまで得る。」

「…させぬ。カウンター罠、八式対魔法多重結界を発動。場のモンスター1体を対象にした魔法の発動と効果を無効にし、そのカードを破壊する。残念だったな。」

「サイバー・ヴァリーを召喚!魔法カード、機械複製術を発動!サイバー・ヴァリーを選択して、デッキからサイバー・ヴァリーを2体、守備表示で特殊召喚!カードを1枚伏せて、ターンエンド。」

 

 

 

 

才魔 ライフ4000

手2 フィールド サイバー・ヴァリー サイバー・ヴァリー サイバー・ヴァリー 

    魔法・罠 伏せ1

死羅 ライフ4000

手2 フィールド 魔王龍 ベエルゼ

    魔法・罠 伏せ2

 

 

 エンドフェイズを宣言したにも関わらず、相手は動かない。

 

「…来たか。」

 

 視線の先に才魔が目を向けると、そこにはニュース記事に掲載されていたニューキング、不動遊星が居る。

 あちこち傷ついている所から、マスコミなり、過激なジャック・アトラスのファンに暴行でも受けたのだろうと才魔は推測する。

 

 

「お前も、ダーク・シグナーなのか!」

「…いかにも。不動遊星、この女を始末したら、次はお前だ。そこで待っているがいい。私のターン、ドロー!バトルだ、魔王龍ベエルゼで、その雑魚を攻撃。」

 

 向かってくる巨大な怪物だが、それに対し、サイバー・ヴァリーのモンスター効果が発動する。

 

 

「サイバー・ヴァリーの効果発動!このカードを除外して、カードを1枚ドロー!その後、バトルフェイズを終了する。」

「運よく躱したようだが、その盾が使えるのはあと二回。カードを1枚伏せてターンエンドだ。」

 

 

 

才魔 ライフ4000

手3 フィールド サイバー・ヴァリー サイバー・ヴァリー 

    魔法・罠 伏せ1

死羅 ライフ4000

手2 フィールド 魔王龍 ベエルゼ

    魔法・罠 伏せ3

 

 

「私のターン、ドロー!場のサイバー・ヴァリーの効果発動!場のモンスターとこのカードを除外して、カードを2枚ドロー!」

「…自ら盾を捨てるとは。勝負を捨てたか?」

「サイバー・ドラゴン・ツヴァイを召喚!効果発動、手札の魔法カードを公開することで、エンドフェイズまでカード名をサイバー・ドラゴンとして扱う!」

 

 公開したカードを見た相手は、驚きの声を漏らす。

 

 

「…パワー・ボンド。ほぅ、まさかサイバー流とは。」

「サイバー流?」

 

 不動遊星が怪訝な声色で問う。

 

 

「…かつて、デュエルモンスターズ界を席巻したデュエル流派。今は、廃れてしまったが。」

「魔法カード、パワー・ボンドを発動!場のサイバー・ドラゴン・ツヴァイと手札のサイバー・ドラゴンを墓地に送り、サイバー・ツイン・ドラゴンを融合召喚!」

 

 黒光りするサイバー・ツイン・ドラゴンが金属音を奏でながら起動する!

 

 

「攻撃力2800!まだヤツの3000には及ばない!」

「パワー・ボンドで特殊召喚した機械族の融合モンスターは、その元々の攻撃力分、攻撃力がアップする。よって攻撃力は5600!そして、サイバー・ツイン・ドラゴンは1度のバトルフェイズで二回攻撃が出来る。」

 

 

 黒いサイバー・ツイン・ドラゴンが咆哮を上げ、魔王龍ベエルゼに向かう。

 

「バトル、サイバー・ツイン・ドラゴンで魔王龍ベエルゼを攻撃!」

「…罠発動、魔法の筒。意外と脆かったな、サイバー流。」

「ライフを半分払い、カウンター罠、神の宣告!」ライフ4000から2000

「…流石、一度はデュエルモンスターズ界を席巻しただけの事はある。だが。」ライフ4000から1400

 

 

 凄まじい火炎の中、ベエルゼも相手も倒れない。

 

 

「…私の魔王龍ベエルゼは破壊されず、私がダメージを受ければ、その数値分、攻撃力をアップする。よって攻撃力は2600ポイントアップし、攻撃力5600となる。パワー・ボンドで強化されたサイバー・エンド・ドラゴンであれば一撃でライフを削り切れただろうが、残念だったな。」

「もう一度、サイバー・ツイン・ドラゴンで攻撃」

「…何?永続罠、リビングデッドの呼び声を発動。墓地より、死霊伯爵を復活。さらに罠発動、生け贄の祭壇!場の死霊伯爵を墓地へ送り、その元々の攻撃力分、ライフを回復する」ライフ1400から3400

 

 

「ライフ回復?!これで削り切れなければ。」

「ダメージステップに速攻魔法発動。決闘融合-バトル・フュージョン!これでサイバー・ツイン・ドラゴンは戦闘を行う相手モンスターの攻撃力分、攻撃力がアップする!」

「こ、攻撃力11200だと?!ぐあああああああああっ!」ライフ0

 

 

 

 デュエルを制した才魔は、不動遊星に向き合う。

 

 

「…ダーク・シグナーを、君は一体。」

「私は才魔。デュエル屋だ。」

 

 

 遊星は倒れた相手を調べる。IDカードが出てきた事で、遊星はそれを手に取る。

 

「…フォーチュンカップの死羅か。」

 

 顔を上げた時、既に才魔はその場を立ち去っていた。

 不動遊星はこれ以上の深追いを避け、帰還する事にした。

 

 

 

 アジトへ戻った不動遊星は、仲間に何があったのかを話す。

 

 

「サイバー流、か。」

 

 奇抜な髪形をした男、氷室は意外そうな声を上げる。

 

「知っているのか?」

「ああ。プロデュエリストの間なら割と有名な話だ。」

 

「えっ?!そうなの!」

 

 トップスの少年、龍亜が興味を示す中、氷室は語る。

 

 

「特徴的なのは、サイバー・ドラゴンという機械族を主軸に置いた融合召喚を主力に置いたデッキを使う事だ。切札のサイバー・エンド・ドラゴンは攻撃力4000もある。」

「こ、攻撃力4000?!ダイレクトアタックが決まれば勝敗が決まるわ!」

 

 龍可が驚く。

 

 

「そう。その攻撃力の高さ、そして『リスペクト・デュエル』を掲げていた。」

「リスペクト、尊敬という事じゃが。」

「それと、デュエルに何の関係が?」

 

 矢薙の爺さんと遊星が口を開く中。

 

 

「カードを破壊、除外するカード、相手にダメージを与えるバーンカード、コントロール奪取、攻撃を制限するカード、カウンター罠。そう言った物を使うのはリスペクトに反する、と定義していた。」

「攻撃を宣言するカード、って事はマグネロックもリスペクトに反するの?!」

「お、おい!俺は別にサイバー流の関係者では無いから詳しく分別できん。俺が知っているのはシンクロ召喚の開祖、猫崎俊二に壊滅させられたって事ぐらいだ。」

「その人知ってる!【猫シンクロ】を考案した人でしょ!」

 

 

「…サイバー流について興味も出てきたが、今はダーク・シグナーだ。」

「そうじゃのぅ。シグナーは5人。全員集めねばならん。」

 

「待て。ダーク・シグナーは何人いるんだ?5人か?遊星とサイバー流が2人倒したから、後3人か?」

「それは…どうだろう。まだ居るかもしれない。」

「なら、戦力は多い方がいいな。」

 

 

 氷室の意見を聞きながら、遊星は考えていた。

 

 

 

 

 

 




遊星さんが似非ペクトと出会ったら「宇宙猫」になりそうです。
誰よりもデュエルそのものに真摯に向き合っている人なので。



ダーク・チューナー
チューナー・効果モンスター
星3/闇属性/アンデット族/攻 0/守 0
(1):このカードは特殊召喚出来ない。
(2):このカードが召喚に成功した場合、デッキからモンスターカードを1枚選択して墓地へ送る。
そのモンスターと同じ種族・属性・レベルのダーク・トークン(攻/守0)1体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したトークンが存在する限り、自分は闇属性のSモンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。

ワンハンドレッド・アイ・ドラゴン、ダーク・フラット・トップ、猿魔王ゼーマン、地底のアラクネー、氷結のフィッツジェラルド、漆黒のズムウォルトのどれも出せるカードとして考案しました。
この面子なら、サモン・リアクター・AIを墓地へ送りつつ、ダーク・フラット・トップを出せるのが強いと思いますがどうでしょう。
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