中国で発光する赤子が産まれてからこの世界では個性という超能力が蔓延した。それにより個性を使った犯罪が急上昇し、個性を使わない警察では手におえなくなっていた。しかしこれ以上増加する犯罪を食い止めるためにヒーローが誕生する。これにより犯罪率が下がっていき、今の平和な社会ができた。
ただ、彼にとっては何も関係ない。
クラフターよ。爪痕を残すのだ。創造性に欠けたこの世界に。
“どこだ、ここは”
個性が蔓延する世界に1人のクラフターが舞い降りた。路地裏に。
“どことかの前に暗いな。このままではモンスターが湧く”
そう考え、クラフターは左手に何かを持ち、2m先に棒を置いた。なぜか置いた瞬間辺りが明るくなる。
“暗い場所は危険だ。周囲を確認するのが難しくなり、モンスターも湧いてしまう”
これは松明。密閉された空間でも燃え続けることができ、熱さを感じない。おそらくほとんどのクラフターが常備しているものだ。
”明かりを確保したら状況判断だ。ここがどこなのかを見ていく“
そう考えながら念の為2mのベッドを設置しリスポーン地点を設定する。
”ベッドが爆発しない。どうやらここはネザーでもなければエンドでもない“
次に時計を取り出す。今は夜のようだ。だがベッドで寝ることができない。
“困った。夜をスキップできない。こういうディメンションなのか?“
”まぁ爆発しないだけましか“などと考えつつ、インベントリを確認する。ちょうど5枚目のエリトラを入手するところだったのか冒険に必要なものが揃っている。時計があるのは謎だが。
“エンダーチェストは.....良かった。シュルカーボックスでいっぱいだ。入って無かったら流石に全ロス並に萎える”
どうやらエンダーチェストは世界を超えても機能するようだ。ちなみにシュルカーボックスには様々な種類のブロックが入っている。土、石、かまど、鉄、苗木、ネザライトのくわ、などなど。
後ろ2つエリトラ取るのにいらなくね?
“にしてもここは何処だ?地面や建物はコンクリートでできている。しっかりとした町みたいだ。これを作ったクラフターのセンスはなかなかのものだな。夜の町を強調し過ぎて暗い場所が多いのが欠点だが。沸き潰しはだいじ”
途中から何故か町の評価をするクラフター。いや、クラフターだからこそか。
“とにかく夜が明けるまで待つか。急ぐものでもないし「ガシャン」....なんだ?”
急に5mほど先の窓ガラスが割れ、中から人が出てくる。
「クソッ!上手く行ったはずなのによお!ヒーローのせいで.......」
ぶつぶつ言いながらクラフターの方に近づく。どうやらヒーローに追われてるヴィランのようだ。こちらに気付いていないのか無警戒だ。
”こいつは......村人?いや、話を理解できる。先輩が行ったファイターが集まる世界(スマブラ)にいるやつみたいだ。たしか、人間.....だったな“
そう考えつつ警戒するクラフター。未知のmobは何をしてくるか分からない。エンダーマンがいい例だ。
「あ?誰だお前。いや、誰でもいい。人質になってもらうぞ!」
”人質?なんだそれは。おっと、突進してきた。ホグリンみたいだな“
すぐに左手の松明をしまって盾を取り出し構える。そこにヴィランの攻撃が当たる。
ゴンッ
「クソ!どこからそんなもん取り出した!おとなしく俺の人質になれぇ!!」
また突進を仕掛ける。今度は指を構える。すると指が薄い刃物になった。これが個性。今や8割近くが持っている超人的な力だ。ヴィランは盾ではなくその後ろにいるクラフター本体に攻撃を当てる。だが、
ゴンッ
何故か盾で弾かれる。どうなっているんだと思うかもしれないが、気にしてはいけない。
「な、なんでだよ!なんで傷すらつかねえ!」
“攻撃パターンは見た。反撃するか”
手持ちにあった剣を取り出す。木の剣だ。だがノックバックと耐久力Ⅲがエンチャントされている。
“せっかくの第一村人だ。ネザライトの剣で速攻で倒すのは少々問題がある。ゴーレムが敵対視したら面倒だ。いるかは知らないが”
剣を振るう。3m離れた場所で。
「あ?そんな所からじゃ当たんねえzグベハァア!!」
当たります。
ノックバックが発動しヴィランが出てきた窓ガラスに返却される。
「ごふっ」
そのまま壁にめり込む。どうなってんだノックバック....。
“動かなくなった。姿といい、元の世界の常識は通用しない可能性があるな”
ヴィランに近づく。
“おい、起きろ”
起きない。
”すやすやと寝やがって。というかベッドがなくても寝れるのか。つまりその場でリスポーン地点の設定が出来る.....!?“
などとバカなことを考えるクラフターに誰かが来る。
「追い詰めたぞ!諦めろヴィラ....ん.......あれ?」
ヒーローだ。遅れてやっくるとか言うが、これは遅れ過ぎだ。
「お前、まさかあいつの仲間か?だったら容赦しないぞ!」
“何故そうなる。周りをよく観察しろ”
「おい、黙ってないではやく言え!」
“?俺の言葉が伝わっていないのか。おーい、聞こえる?”
「何をしている!いい加減にしろ!」
どうやら聞こえていないようだ。するとヒーローは携帯を取り出す。どうやら応援を頼んでいるようだ。
“困った。先輩達や後輩達との意思疎通は難なく出来ていたからな”
ヒーローはかなり気が立っている。そりゃそうだろう。何度呼びかけても何も喋らず無視し続ける人がいるからだ。しかしクラフターに会話をする手段などない。強いて言えば看板や本と羽ペンで会話をすることもできなくは無い。だが時間がかかる。おそらく目の前のヒーローは待たしてくれないだろう。それどころか手を動かすだけで攻撃されるかもしれない。
「もう良い!お前を捕まえてヴィランの居場所を吐かしてやる!」
何もしなくても攻撃されるようです。
“この世界の村人...いや...人間は攻撃的なのか?もしやこいつらは敵対mob?”
ヒーローが突っ込んでくる。なんのひねりもないシンプルな攻撃。おそらく新米ヒーローなんだろう。そんなんだからあの程度のヴィランすら捕まえれないんだよ。
”こいつを片付けたら別の場所を見に行こう“などと考えるクラフターなのだった。
モンスターは湧きません。
助太刀として登場させるならどっち?
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先輩スティーブ(スマブラsp)
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後輩スティーブ(100人)