もう一人の勇者   作:Katarina T

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少女、共闘クエスト発生

少女は、戦闘が開始すると同時に、襲ってくるギャング少女たちのど真ん中に瞬時に移動すると、驚き固まっている近くの少女の持っているミニガンとマシンガンを奪い取り、少女はその場で回転しながら、打ちまくった。

 

(ドララララ!)

 

「な、なんだこいつ!…ってうわー!」

 

「ぐわーーーー!」

 

大量の銃弾を浴びせられ、かなりの人数を戦闘不能にしたが、少女は止まらず打ち尽くしたミニガンを思い切り離れているギャング少女たちに向けて投げつけた。

 

「うわっなんか飛んできたーーー!ぐえっ!」

 

「アバッ……」

 

ミニガンが直撃した子を気にも留めず、そこらに落ちている銃を拾い上げるとUFGで空中を高速で移動しながら、銃撃をお見舞いする。

 

ギャング少女も少女に向けて応戦するが、いつかのロボット兵たち同様に少女をとらえることが出来ず、おまけに少女がかなりの至近距離で戦闘を行っているため、迂闊に爆発物を使うことが出来ず、ほぼ一方的に少女に蹂躙されていた。

 

 

「…………やっぱりあの子すごく強い……」

 

「は、はい……あの人数相手にたった一人で………」

 

「くふふっ、もうこのまま全員倒しちゃいそうな勢いだね。」

 

少女の戦闘を眺めていた便利屋たちも改めて、少女の突出した戦闘スタイルと強さに驚いていた………

ただ一人アルを除いて…………

 

“アル?どうかしたの”

 

先生も少女の戦闘に驚いていたが、同時にアルの様子が気になったようで、アルに問いかけた。

 

対するアルは、未だ戦っている少女を何やら真剣な顔で見ながらこう告げる。

 

「…………大丈夫、何でもないわ先生。…………それよりもハルカ。」

 

「は、はい!アル様。」

 

「戦う準備をしなさい…あの子に手を貸すわよ。」

 

「は、はい!……………………はい?」

 

なんとアルは、先ほどまで敵であったはずの少女に、加勢すると言ってきた。

 

これには、他の便利屋メンバーも驚き困惑している。

 

「えっ?アルちゃん今なんだって、手を貸すって……?」

 

「社長…………?」

 

「あれ……あの人たちって敵じゃなかったんですか……?あ、い、いえ!口答えするつもりじゃ…………す、すぐに準備します!」

 

ハルカが急ぎ、自身の武器の用意と突撃準備を始めた。

 

“アル…………あの子を助けてくれるの?”

 

「…………ふんっ。助けるなんて、語弊があるわ。」

 

先生の言葉をアルは否定する。

 

助けるなんて、真のアウトローを目指す自分がするわけないと…………

 

「私は、ただ依頼を遂行するだけよ。だって、絶好のチャンスじゃない?」

 

あくまでも自分は、自分の利益のために行動するのだと…………

 

「まずはあの子たちに協力してあの数を何とかしてから、ボスを連れ去る呉越同舟と言ったとこかしら?」

 

そのためだけに、あの少女と協力するのだと…………

 

「利益のためなら、誰とでも手を組む。それがハードボイルドの世界よ。」

 

…………これが、陸八魔アルの目指す生き方だと胸を張って、宣言する。

 

それを聞いた先生は、嬉しそうに口元を緩める。

 

“………ありがとう、アル。やっぱり頼もしいね。”

 

「……ふふふ。前置きが長くなったわね。」

 

先生の言葉を聞き、アルも口元を若干緩ませ、自信たっぷりの声で言い放つ。

 

「みんな………今度こそ行くわよ!!………突撃!!」

 

 

 

 

少女は、ギャング少女たち相手に一歩も譲らず戦闘を行っていたが、流石に数が多く倒すのに時間がかかっていた、途中からユメとサオリも少女を援護しているが、なかなか突破の糸口を見つけられずにいた。

 

そんな時、後方からこちらに突っ込んでくる人影が見えた。

 

「うわあああああああ!」

 

ショットガンを構えたハルカが勇敢に突っ込みギャング少女たちを襲っていく。

 

ムツキは、辺りに爆弾をまき散らし、敵をかく乱している。

 

その後ろからは、アルの狙撃でハルカが撃ち漏らした敵を倒していく。

 

カヨコは冷静に戦況を分析しながら、仲間たちのアシストをしている。

 

突然の助太刀と相手が先程まで敵であったはずの便利屋であることに流石の少女も驚いたのか、ヘルメット越しにアルを凝視する。

 

「………。助けてくれるんですか。」

 

「ふんっ。助ける訳じゃないわ。ただ状況が変わっただけ……私たちは私たちの目的のために協力するだけよ。」

 

「そ、そうですか。」

 

「…………それに、あなたのこと何だか、気に入ったわ。」

 

「はい?私をですか?」

 

「……ええ。どんな理由であれ、あなたは仲間のために真剣に怒ってあげられる………仲間のために大勢の敵に迷いなく突っこんでいける…………なかなかにハードボイルドじゃない。そんなあなたをほうって置くことは、私の目指す真のアウトローとは、違うわ」

 

少女は、アルの言っていることが今一理解できていない様子だったが…………アルの気持ちはちゃんと受けとったようで、ヘルメット越しにアルの目を真っ直ぐに見ると大きく頷ずいた。

 

「はい。それでは、共闘クエスト開始です。一緒に行きますよ。」

 

「ふふふっ…ええ。後ろは任せなさい!!」

 

少女とユメとサオリに便利屋と先生と加えた、共闘クエストが開始された。

 

…………大型イベントクリアまで後わずかだ。

 




アルちゃんホントにいい子…………少女ちゃんもいい子…………

相性よし!
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