シロコとの話合いを終えた少女はシロコを連れ、拠点へと帰ってきた。
「ただいま帰りました。」
少女がシロコを連れたままリビングの扉を開けた。
リビングには、先に帰っていたユメとサオリがくつろいでいた。
「ん。えっと………」
シロコは、自分が一緒にいることをどう二人に説明すればいいのか分からず、言葉を探していた。
そんな中二人は少女と………シロコに向かって…………
「少女ちゃん、シロコちゃん、お帰りなさい。」
「……戻ったか、お帰り二人とも。」
何の疑問も抱かず、自然にそう言った。
「なんで………?」
「うん?シロコちゃんどうしたの?」
「…………ん。可笑しいと思わないの………その…………また来たこと………」
シロコの言葉にユメとサオリは、顔を見合わせると、
「アハハハ!」
「フッフフ」
二人して何かおかしそうに笑った。
「ん。何かおかしかった?」
「ああいや済まない。ただ、なんとなく帰ってくるんじゃないかと思っていたことに気づいてな。」
「そうだよね。思えば昨日会ったばっかりなのに、何だかもうこの家の一員みたいな気がしてたよ。」
「…………っ」
二人もどうやら、とっくにシロコを仲間と思っていたようで、帰って来ることを疑っていなかったようだ。
「はい。シロコはもう私たちの仲間………新しいパーティメンバーです。」
「…………っ!?」
そんな少女の言葉に、遂に限界がきたのか…………シロコの両目から涙が溢れ出す。
(ポロポロ)
「お、おいどうした!?何処か悪いのか?」
「っシロコ…まだ何か悲しいんですか。」
「ん。ち、違うこれは………」(ポロポロ)
少女とサオリはシロコの様子に少し慌てて、シロコは溢れる涙を抑えようと目元を必死に拭っている。
そしてユメは…………
(ぎゅっ)
「っ!?」
「はぁい。シロコちゃん……いい子、いい子、大丈夫だよ。」
シロコを抱きしめて、幼い子をあやすようにゆっくりと頭を撫でる。
シロコは少し落ち着いたのか、ただ黙って撫でられており、少女とサオリは空気を読んで黙って二人を見守った。
…………やがてシロコは、完全に落ち着きを取り戻し、少し顔を赤くしながらユメから離れた。
「……ん。もう大丈夫。ありがとう…ユメ……先輩?」
「えへへ。どういたしまして。後ユメでいいよ、シロコちゃん。」
「ん。分かったユメ。」
「…どうやら、落ち着いたようだな………では、私も改めて………錠前サオリだ。呼び方はサオリでいい。」
「ん。サオリ……私は砂狼シロコ。シロコでいい……よろしく。」
「ああ。こちらこそよろしく頼む。」
サオリとシロコも互いに自己紹介を済ませると握手を交わす。
「はい。皆仲良くて、私は嬉しいです。好感度上昇イベントクリアです。あ、後これからは、シロコもここで暮らすことになりました。ですので、益々楽しい毎日になること間違い無しです。」
少女たちは、そのまま四人で少し遅めの夕食を囲んだ。
…………その日は、少女たちが就寝するまで楽しそうな声が途絶えることは無かった。
………その翌日、少女たちはシロコにおばあさんを紹介しようと駄菓子屋にやって来ていた。
「おばあさん。見てください。新しい仲間のシロコです。」
「ん。よろしくお願いします。おばあさん。」
「おやおや、またかい。お嬢ちゃん、人を拾ってくる才能でも有るんじゃないか?」
そんなこんなで、おばあさんにシロコのことを紹介し終えた。
すると、話を聞き終えたおばあさんが、何か思い出したのか少女たちに声をかける。
「そう言えば、あんたたち…近頃何だか物騒になって来てるから、気をつけなよ。」
「物騒…?おばあさん、それはいったいどういう……?」
サオリが、おばあさんに言葉の意味を尋ねると、おばあさんは何やら考え込むように、腕を組んだ。
「最近…ヘルメット団の子たちの抗争やら、揉め事が多くてね……特に、ある自治区での戦闘が多くなっているらしいよ。」
「ひぃん…ホントに物騒だね…」
「あぁそうさね。お嬢ちゃんたちも、巻き込まれないよう、注意しておくんだよぉ。」
「まぁ、わざわざ首を突っ込むこともないだろう。」
「はい。気を付けます、おばあさん。……ところでその自治区って何処何ですか。」
少女の問いにおばあさんは、思い出すように首を傾げながら、応えた。
「あぁ……確か………
……アビドス自治区だったかね。」
皆さん、もう一人の勇者を読んでくださりありがとうございます。
KatarinaTです。
今回試験的に少女ちゃんパーティメンバーのメモロビのようなものを番外編として書きたいと思い、アンケートをしようと思います。
良ければ誰のメモロビが見たいか投票お願いします。
誰のメモロビが見たい
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少女ちゃん
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梔子ユメ
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錠前サオリ
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砂狼シロコ(テラー)