先生が少女に会って欲しい人がいると伝え、少女も懐かしい名前と再会に心躍らせていたころ、先生と少女との話を聞いていたホシノが話しかけてきた。
「先生ぇヒフミちゃんが少女ちゃんを探しているってどゆこと?」
どうやら自分が知っている名前が出てきたことが気になってしまったらしい。
“うん?ああそれは…………”
先生はこの場にいる子たち全員にヒフミから聞いた少女とヒフミの冒険を語り出した。
…………もちろん最後の別れの部分だけは、上手い具合にぼかしたうえで…………
そして語り終えた先生は最後に、ヒフミは少女ちゃんともう一度話したかったが居場所が分からなかったので、先生と一緒に探していたことを伝えた。
話を聞いたホシノは納得したのか少女の方に向くと凭れかかった。
「うへ~なるほどねぇ。少女ちゃんは相変わらずのいい子だねぇ~私も友達として鼻がたかいよぉ~。」
「本当その通りだね!それって私と会う前のことでしょ!一人の時から誰かのために行動できるなんてとっても偉いよ!」(ギュッ!)
「わーハハッユメ、ホシノちょっと苦しいです。」
ユメも知らなかった少女の話を聞けて嬉しかったのか、ホシノごと少女を抱き締めた。
少女は若干苦しそうにしているが、大好きな仲間と友達が自分のことを褒めてくれたことに嬉しそうに笑っている。
「わ~三人ともとっても楽しそうですね☆それじゃあ私も…えいっ!」(ギュッ!)
「ん。私もする。サオリも来るべき。」(ギュッ)
「わ、私もか!……ここは抱きしめるのが正解なのか?」(……ギュッ)
それを見ていたノノミも三人の中に加わり、シロコもサオリを引き連れて混ざっていく。
「んっ。仲間はずれは良くない。セリカ、アヤネ私達も行く。」(ギュッ)
「いや、絶対可笑しいから!これ何の儀式よ!ってシロコ先輩引っ張んないで!」(グイッギュッ)
「あはは……まあでもいいですかね。」(ギュッ)
この世界のシロコがセリカとアヤネを引っ張って抱き着いていき、セリカは文句を言いながら、アヤネは若干諦めを含みながらも少女たちに混ざっていく。
「うへ~流石に暑すぎるよ~」
「はい。でもとっても嬉しいです!」
傍から見たら大勢の生徒が集まっておしくらまんじゅうでもしているような、妙な光景ではあるが中の少女たちはとっても楽しそうにしていた。
…………とまあ少し間その様に騒いでいたのだが、いい加減話を進めなければと考えたアヤネが、全員を離れさせ先生に向き直った。
「すいません先生。せっかく来てくださったのにほったらかしにしてしまって。」
“全然気にしてないよ。寧ろいいものが見れて眼福だったよ。”
「うへ~せっかくなら先生も混ざれば良かったのに~」
「ん。先生も私達とギュッとする。」
“いや~流石にそれは先生としてちょっと………”
先生はホシノとこの世界のシロコの提案に苦笑いを浮かべながらやんわりと断る。
まあ、当たり前の事だろう。教育者としても大人としても、先程のアビドス団子の中に混ざっていくのは、絵面的に見てもアウトである。
…………まあ、もっとアウトなことをやっている噂はあるが、それを知る人はここにはいない。
“それじゃあ明日シャーレのオフィスで待ってるよ”
「はい。私も楽しみにしています。」
その後先生と少女がいつヒフミと会うか話し合ったところ、出来るだけ早い方がいいとの事なので、先生がヒフミに明日の予定を聞き、時間があることを確認したので明日シャーレで会うことに決まった。
先生はシロコのワープを使い残った仕事や“もう片方”の子たちに連絡をとるため、シャーレへと戻って行った。
少女の方はその日、折角ならと拠点に帰ることなくアビドス校舎でお泊り会をした。
みんなで夕飯の買い出しに行ったり、校舎内の掃除をしたり、屋上の花壇の手入れをしたり、時折絡んできた不良生徒をぼこしたりと楽しそうな時間を皆と共有していった。
…………その日の夕方みんなで晩御飯の準備をしていると、少女とユメがみんなよりすこし離れた場所で、何やら話し込んでいた。
「ねえ少女ちゃん………大丈夫?」
「何がですかユメ。」
急なユメの問いに少女は困惑したように頭を傾げる。
「あの時の少女ちゃん何だか迷っていたみたいだから……ちょっと心配になって。」
ユメは先生がヒフミが会いたがっていると伝えた時の少女の表情が忘れられなかったようで、少女のことを心配していた。
そんなユメに対し少女は少し迷ったが、仲間に隠し事はしたくないらしく、ゆっくりと話し出した。
………自分が目覚めて最初に会った子のことを傷つけようとしてしまったこと
………自分と一緒に居たら、もしかしたら今度こそ傷つけてしまう事が怖くてヒフミから逃げてしまったこと
…………………再会することが怖くずっと避けていたことを………
話を終えた少女は少し元気がなくなってしまったように窓の外を見ている。
そんな少女をユメは優しく抱きしめる。
「大丈夫だよ。少女ちゃんはそんなこと絶対にしない………少女ちゃんはみんなのことをとっても大切にしてるんだから………………助けて貰った私が保証するよ………だから、大丈夫だよ少女ちゃん。」
「……はい。…………ありがとうございます。ユメ」
ユメの暖かな言葉と体温を感じ少女の中の不安は綺麗サッパリ消え去った。
いつもの明るい雰囲気に戻った少女は、ユメやこちらの方に視線を向けているサオリやシロコに向かって飛びっ切りの笑顔を浮かべた。
「私!みんなに出会えて本当に嬉しいです!!」
少女はユメの手を引きながら、晩御飯の準備に戻って行った。
その日の夜、少女は大好きなかけがえのない仲間達や友人に囲まれ、幸せそうに眠りについた。
アニメでユメ先輩が喋ったことに興奮を隠せない作者です。
でもそれ以上に空気が不穏すぎて、この後の展開を怖がっています。
ただ本当にユメ先輩の声が聞けただけで、アニメ見てきて良かったと思って興奮してました。
(もう何が言いたいのか分からなくなってる)
そのせいで、ヒフミ出すとこまで行けませんでした。ホントごめんなさい!
(馬鹿か!!!)