少し怪しげなリゾート地へ行くことが決まった少女パーティーは、今日の予定をキャンセルして早速取り掛かる事にした。
サオリは、リゾート地まで行くための移動手段の確保
シロコは、泊まれる施設が無いときのためのテントなどのキャンプ用品の準備
ユメと少女は、向こうで食べる食材や花火などの皆で遊ぶ物の買い出し
という分担で各々準備をすることにした。
少女はユメと共にリゾート地はどんな所なのか予想したり、着いたらどんなことをやろうかと皆でいくバカンスに思いを馳せ、楽しそうに話しながら買い出しを行っていった。
すると途中でユメが「あっそう言えば……」と何かに気が付いたように声を上げた。
「折角海に行くのに私達水着の用意してないよ!」
「海……海洋マップですね。確かにその場所の探索には、専用装備が必要になりますね。」
「うん!あぶない、あぶない、忘れるところだったよ。サオリちゃんたちにも連絡して買いに行かないとだね!」
ユメがそう言いながら、モモトークでサオリとシロコに連絡を取ると、ちょうど二人も各々の用意が済んでいたようで、デパートの入り口で集合することにした。
「サオリ。シロコ。二人を発見しました。二人共クエストはクリア出来ましたか。」
「ん。少女ちゃん安心していい。問題なくクリアしてる。」
「こちらも移動手段は確保した……何時でも出発可能だ。」
「わぁ~二人ともお疲れ様です。私とユメも無事にアイテム確保完了してます。」
「うん!少女ちゃんの言う通り皆で遊ぶものたっくさん買っておいたよ!楽しみにしててね。
……ってそれよりも水着だよ!水着!早く買いに行こうよ。」
「おおそうでした。専用装備の調達をしなければなりません。皆行きましょう。」
少女パーティーは水着売り場へと移動していき、各々好きな水着を選んでいった。
少女は新しいタイプの装備に「わぁーー。色も形も色々あります。これは、じっくり厳選しないといけません。」と嬉しそうに様々なタイプの水着を試着していき、ユメは「ひぃん……何だか胸が苦しいよぉ…もうワンサイズ大きくしないとダメかな…」そのスタイル故に中々合うサイズの水着を見つけるのに苦労している。
サオリは今まで水着を着たことどころか見たことも余りなかったため「これは、ほぼ下着ではないのか……大丈夫なのか……?」と終始困惑しており、シロコは「……ん。この水着は動きやすい。」と割と直ぐに気に入った水着を見つけていたようだ……何故か競泳用の水着であったが……(何しに行くつもりなんだろうか……)。
その様に一部苦戦していたが、全員無事に気に入った水着を見つけられたようで、少女たちは新たな装備を手に入れることが出来た。
そして、翌日準備した物資をサオリがチャーターしたヘリに詰め込むと、少女たちはリゾート地へと出発した。
「無事に出発できて良かったぁ~今から楽しみだね皆!」
「ん。準備は万全……食料確保は任せて。」
「いや、食料はちゃんと持ってきているんだが……まあ、何があるか分からないからな。もしもの時は頼んだぞ。」
「新しいマップ開拓。私ワクワクが止まりません。」
少女たちがその様に楽しげに会話をしていると、目的地の島が見えてきた。
「座標によると……どうやらあの島らしいな。」
「結構大きい島みたい……それに自然も豊かだし、思ったより悪い所じゃなさそう。」
「ああ、そうだな。あの島なら遭難したとしても何日か生き残れそうだ……よし、着陸するぞ。」
「おお。早速上陸しましょう。」
サオリが島の開けた位置にヘリを着陸させると、少女が一番にヘリから降りて楽しそうに辺りを見回した。
辺りはユメが言ったように自然豊かであり、余り開拓が進んでいないようであった。
少女は見たこともない風景に興奮しており、今すぐにでも駆け出して森の中を探検していきそうである。
そんな少女を落ち着かせるように、シロコが肩を抑えながら少女が一人どこかへ行かないようにしている。
サオリは、乗ってきたヘリの調子を確認したのち、周辺を見渡して、テントを立てられそうな場所がないか探しており、ユメは持ってきた荷物をヘリから運び出しているが、「っひぃん!?」と運んでいる途中でこけてしまい荷物をばらまいてしまっている。
少女たちは散らばった荷物をまとめ直して、改めて島の探索を開始しようと意気揚々と森に足を踏み入れると、
「あん!なんだお前らっ!」
「おいおい!まだこの島を狙っているやつがいたのかよ!」
「まさかさっきの奴らの仲間かこいつら!」
「この島を手に入れるのはうちらだ!渡さねえぞ!」
何故か複数のヘルメット団に囲まれてしまった。
「ひぃん……いきなり何なの……」
「どうやら突発戦みたいですね。」
「何かはわからんが……やる気らしいな……全員構えろ。」
「……ん。折角のバカンス、邪魔させない。」
ユメは突然のことに驚いているようだが、他三人はすぐさま自身の獲物を構えるとヘルメット団に襲い掛かった。
「いいか、この島はあたしらジャブジャブヘルメット団が…(ドカ―――ン!!)ってギャーーー!いきなり襲い掛かってきやがった!!」
「お、おいお前ら話しは最後まできけって(ドガガガ!)っぐほ!」
「み、皆――!クッソよくも(ベキっ)きゅ~」(バタン)
少女とサオリ、シロコは相手の話など一切無視して、ヘルメット団を蹂躙していく。
その光景は余りに一方的過ぎて、戦いにもなっておらず、相手側が悲惨というか…悲劇的というか…
とにかく、これは酷いと思う状況であった。
流石に可哀想と思ったユメが、暴れている三人を止めに入ることでその蹂躙劇が終わると、団員の一人が涙声でリーダーと思われる人物に話しかけた。
「ラ、ラブ隊長……あいつらヤバイ……さっきの奴らとは比にならないくらい怖いよ~」
「ひっぐ……ひっぐ……確かに襲ったのはこっちだけど……うっぐ、何もあんな風にしなくても……ひっぐ……」
「少しはこっちの話を聞けよーーー!ちょっとくらい聞いてもばち当たらないだろが……」(顔が涙と鼻水でぐしょぐしょ)
最早、襲われた筈の少女たちのほうが完全に悪役である。
ラブと呼ばれた生徒も余りにもあんまりな戦闘に目に涙をためながら、少女たちの方を指さしながらこう言った。
「クッソ~覚えてろよーー!このままじゃ終わらないからな!全員撤退!」
そう言い残し、謎のヘルメット団は撤退していった。
その姿を見ていた少女パーティーはというと、
「敵の撤退を確認……これより、追撃して殲滅します。」
(アポカリプスチャージ開始)
「ああ……不安の種は今のうちに排除しておこう……」
(自身の銃を構え、爆弾の投擲用意)
「ん。逃がさない。回り込んで挟みうちにする。」
(ワープゲートを生成)
「絶対にダメだからね!!!」
追い打ちをかけようとしていた暴力装置共をユメが全力で抑え込んでいた。
果たして少女たちはゆっくりバカンスを満喫できるのだろうか…………