もう一人の勇者   作:Katarina T

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少女、一掃する

少女は廃墟より外に出ると大きな瞳をパチリパチリと瞬きながら周りの様子をぼんやりと眺める。

廃墟の周りは少女が居た廃墟に負けない程ボロボロの建物が多く道路ですらひび割れ瓦礫がそこかしこに転がっており、視界の奥の方には、昔は多くの人が住んでいたであろう巨大なビルの名残がそこかしこにそびえたっていた。

どう見ても今は人が住んでいないであろう場所に多くの動く影があった。

その影の正体は、 地下で見かけたロボット兵の大軍であった。

廃墟区画の警備を行うように周囲を警戒しながら動き回り、時折ロボット兵同士で情報共有するかのように話す(言葉は分からない為、本当のところは不明)ロボット兵をぼーと見る少女はどうしようかと考える。

実際に戦うにしては数が多くめんどくさく、外に出たばかりで即座にドンパチ銃撃戦なんてしたくない。

少女は何とかロボット兵に見つからないように物陰に隠れながら移動を開始しようと正面を向いた時、

 

「……■■!■■■■……■■!!」

 

「…………あ」

 

………目の前のロボット兵とばっちり目が合い見付かってしまった。

 

少女を発見したロボット兵が近くのロボット兵に連絡をとっているのか、続々とロボット兵が集まってくる音が聞こえてくる。

集まってくるロボット兵の中には地下で見かけた奴よりさらに大きく身の丈程の盾を構えた個体やマシンガンではなくアサルトライフルやグレネードランチャーなどの武装をした個体などがいた。

 

少女はこうなった以上仕方ないと考えたのか、ロボット兵との戦闘に備えマシンガンを構える。

 

(ドララララッッッ)

(ドドドドドッッッ)

(ズドーンッズドーンッ)

 

静寂であったはずの廃墟は銃撃音と爆発音が鳴り響く戦場となった。

 

ここで驚くべきはやはり少女の戦闘能力の高さだろう。

少女は小柄な体躯を生かしロボット兵が放ってくる銃弾の隙間をかいくぐり、UFGを使用し戦場を縦横無尽に動き回り、ロボット兵をかく乱する。

ロボット兵たちも動き回る少女を見失わないように移動しながら攻撃を繰り返しているが、あまりに素早く動く少女に対応できないのか、まともに少女に銃弾を当てることができず、それどころか味方に誤射するものや爆発に巻き込まれる者が現れる始末であった。

少女はロボット兵と銃弾の隙間を縫うように高速で移動しながら、マシンガンを放ちロボット兵を無力化していると、突然持っていたマシンガンを投げ捨てるとUFGでロボット兵たちより高所に移動した。

一見するとわざわざ目立つ場所に現れて狙ってくださいとでも言っているかのような行動だが、少女は移動中にこっそりと拾っておいた二丁のグレネードランチャーを下にいる大勢のロボット兵に打ちこんだ。

 

(ズドーンッズドーンッズドーンッズドーンッズドーンッ!!!)

 

少女はロボット兵たちの銃撃を躱しながら一か所に集めるような狭い空間に誘導するように移動しており、ロボット兵たちはそれに気付かず誘い込まれてしまった。狭い空間内では避けることが出来ずまともに爆撃を喰らってしまう。

 

…………元々ある程度のダメージを既に与えていたこともあり、爆発の煙が晴れると襲ってきたロボット兵たちは全員破壊され動ける個体はいなかった。

 

少女はグレネードランチャーをその場に落とすと両手を上げて声を上げた。

 

「ぱんぱかぱーん………そうとうせんにしょうりした………」

「………これからどろっぷひん?をかいしゅうします…」

 

少女は破壊したロボット兵だったものに近づき、壊れていない武器などを回収していった。

 




戦ってばっかだなこの娘
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