もう一人の勇者   作:Katarina T

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少女、満喫する

少女ちゃんを含めた三人が洞窟の方へ行ってしまった後、先生たちはどうしようかと残りのメンバーで話し合ったところ、釣りに行ったきり未だ戻って来ないシロコ二人の下に様子を見に行くことになった。

 

「それにしてもシロコ先輩たちも心配だけど、ホシノ先輩たちの方も心配ね……大丈夫かなぁあの三人?」

 

「う、うーん大丈夫だと思うけど……そう言われると自信ないかな……」

 

「まあまあ、セリカちゃんアヤネちゃん、そんなに心配しなくても大丈夫ですよ☆あの二人と一緒にいる時のホシノ先輩は頼りになりますし、少女ちゃんとユメさんお二人ともしっかりしていますから♪」

 

「……それもそうね。余りに遅かったら探しに行くでいいでしょ。」

 

 

 

そのように会話をしながら歩いていると、海の見える岩場に到着した。

 

先生たちは辺りを見渡すとすぐに目的の人物を見つけることが出来た。

 

“皆、シロコはあそこ居たよ。”

 

先生が指さす方に皆が視線を向けると、そこには確かにシロコ二人の姿があった。

 

「あっホントだ!おーいシロコ先輩様子見に来たわよって…(ガシャン!)……え?」

 

セリカがシロコ達の方に駆け寄りながら声掛けようとするのと同時に、別世界のシロコが何を思ったか、突然自分の銃を水面に向かって構えた。

 

「ちょっシロコ先輩何して!」

 

(ドババババッ!)

 

セリカが何か言うよりも早くシロコは海面に向かって銃を乱射した。

 

突然の行動にその場に居た全員が唖然としていると、弾を打ち尽くしたシロコがこちらに気づいたようで、声をかけてきた。

 

「……ん。先生……それに皆もどうしたの?ホテルの片付けは?」

 

“ああ、えっと……片付けの方はもう終わったから皆でシロコ達の様子を見に来たんだよ。”

 

「そうなんだ。……ごめん、こっちはまだ大物釣れてない。」

 

「ん。なかなか難しい……」

 

「いや!それよりも何で海に向かって銃を撃ってるの!」

 

セリカが先ほどのシロコ達の行動の意図を聞こうと詰め寄っていくと、二人は何の疑問も抱いていない表情でセリカに応えた。

 

「それはもちろん…魚を取る為。」

 

「ん。釣り上げる前に仕留めておいた方が網なんか使うより確実。」

 

「可笑しいから!!そんなの魚が釣り上げる前にボロボロになるわよ!」

 

「そこは心配しなくていい……威力はちゃんと抑えてある。」

 

「そう言う問題じゃない!!とにかくちゃんと網を使って!」

 

「え…でも「返事!!」……はい。」

 

「そっちのシロコ先輩も!!」

 

「……ん。わかった…」

 

シロコ二人は怒られたことにしょんぼりと二人揃って狼耳を垂れ下げながら、頷いていた。

 

「まあまあセリカちゃんその辺にして、せっかく海に来たんですから、いっぱい遊びましょう♪今からはバカンスの時間ですよ~!」

 

「ええ。後残っている作業もヘリの修理くらいですし、状態を見る限りそんなに時間はかかりませんよねサオリさん?」

 

「ああ。倉庫に使えそうな部品があることも確認できたからな………明日にでもやれば問題ないだろう。」

 

「よーし!それじゃあ今まで頑張った分リゾートを楽しむわよ!みんなは荷物運んだらシート引いて!私、準備してくるから!」(タッタッタッ)

 

「あはは……じゃあ、私もセリカちゃんを手伝いに行ってきますね。」

 

「…私も行こう。荷物も多そうだしな。」

 

そう言うとアヤネとサオリはセリカの後を追って行き、三人で準備を始めて出した。

 

「ウフフ♪セリカちゃん達楽しそうですね!これは私達も負けてられませんよシロコちゃん!」

 

「ん。その通りだね。私達も一杯楽しまないと。」

 

「……?ところで、少女ちゃんとユメとホシノ先輩の姿が見えないけど………どうしたの?」

 

“ああ、その三人なら今……”

 

シロコがこの場に少女含めた三人がいないことに疑問を浮かべていると、先生がユメが見つけた洞窟の方に行ってしまったことを伝えた。

 

先生の説明を聞いたシロコは「ん。納得。確かにそんな所があったら少女ちゃんは直ぐに行く。」と言いながら、頷いていた。

 

ほんと互いのことをちゃんと理解し合っている子たちだなと先生は思いながら、先生もみんなとバカンスを楽しむために気持ちを切り替えながらシロコ達に話しかける。

 

“じゃあ私たちも始めよっか。”

 

先生のその言葉を合図にノノミとシロコ二人もバカンスを楽しもうと思い各々提案を出した。

 

「ん。それじゃあ、早速泳ぎに行く。先生もどう?」

 

“うーん……折角のお誘いだけど、ごめんね……シロコ達に合わせると多分私持たないと思うから砂場で待機しておくよ。”

 

「それでしたら、先生は私と海辺をお散歩しませんか☆」

 

「ノノミ……抜け駆けは良くない。」

 

「もう!先輩たちも手伝ってよ!」

 

「ん。ごめん、今行く。……ほら三人とも行くよ。」

 

そう言いながら、別世界のシロコは先生の手を引きながら、アヤネ達の作業を手伝いに向かった。

 

 

 

その後、しばらく持参したシートを敷いた後パラソルを立てたり、夜のバーベキューで使うグリルや食材の入ったクーラーボックスを持ってきたり、その他様々なバカンスで使う為に用意してきたものを浜辺に運び込んだりしていると、洞窟の方に向かっていた少女、ユメ、ホシノの三人が皆のところに合流してきた。

 

どうやらホシノのスマホで連絡を取っていたらしく、浜辺で色々な用意をしていることを知り、手伝うために急いで戻って来たようだ。

 

「ごめんね~準備任せちゃって!ここからは私たちも手伝うよ。」

 

「はい。遅れた分を取り返すために私も気合い十分です。」

 

「ふえ~私はもう疲れちゃったから、のんびりしてたいよぉ~」

 

「あはは……大丈夫ですよ三人とも。準備も大体終わりましたから。」

 

「もうやることもないからな。ここからは自由行動だ。……好きに過ごすといい。」

 

「本当ですか!ではここからはフィーバータイムです!皆行きますよ!」✨

 

サオリの言葉を聞いた少女の瞳は一層キラキラと輝きだし、ユメとホシノの手を掴んで海の方に突撃していった。

 

ユメは楽しそうに笑いながら少女に連れられ、ホシノは「うへ~」と鳴きながら少しゆったりとしながらも少女に連れられて行った。

 

他のメンバーもそんな三人に負けてられないといった風に少女達に続いて海の方に向かって行った。

 

少女ちゃん達バカンス満喫中

「そぉっれぇ~♪」バシャっ!

 

「きゃあっ!やったな~ノノミちゃんお返しだよ!」バシャ!

 

「きゃっ!アハハ!冷たくて気持ちいいですね!」

 

「うん!気持ちいいね!」

 

「うにゅ~ユメ先輩とノノミちゃんは元気だね~。私達はこうしてのんびり波に揺られてよっか~」(ユラユラ~)

 

「そうですね。こうして波に揺れてるのも気持ちいいです………」(ユラユラ~)

 

(バシャ!)

「わっぷ!」

「うにゃ!」

 

(ばっしゃーーーん!!)乗っていた浮き輪から転げ落ちる二人

 

「ん。ホシノ先輩、少女ちゃん油断大敵。」(水鉄砲装備)

 

「ん。ここは既に戦場一瞬の油断が命取り。」(同じく水鉄砲装備)

 

“完全に不意打ちだったけどね……”

 

「アハハ!ホシノ先輩と少女ちゃん見事にひっくり返ってる!」

 

「うーん……大丈夫でしょうか?」

 

「浅瀬だから心配する必要もないだろう。」

 

 

 

 

「「…………………………。」」(ムクリ)

 

「少女ちゃん……。」

 

「はい。分かってますよ。ホシノ……。」

 

 

 

よくもやったな~!

 

よくもやりましたね!

 

少女二名突撃(バシャ!バシャ!バシャ!!!!)

 

きゃあ~!!わ~!!

 

 

 

 

 

 

 

 

「うへ~疲れたよ~ちょっと休憩がてら、のんびり寝てるね~」

 

「ん。釣りもいいけど、潜るのも面白い。」

 

「シ、シロコ先輩まだ食材確保しに行ったんですね………。」

 

「あれ?もう一人の方のシロコ先輩とサオリさんの姿が見えないけど……。」

 

“ああ、二人ならあそこだよ。”(沖の方を指差す)

 

 

 

「は~い♪シロコちゃんの勝ちですよ!」

 

「…ん!私の方が速かった。」

 

「くっ負けてしまったか………。」

 

「ひぃ~ん、二人共早すぎるよ…………。って少女ちゃんは………。」

 

 

(バシャ!ザ―――――ッ

 

「ヤッホー、です。」

 

 

 

「うわっ!バリア足場にサーフィンみたいなことしてる!」

 

「ホントいろいろ使い方出来るんだな…………あの武器。」

 

「……ん。面白そう。」

 

 

 

 

 

夕方バーベキュー前

 

「ん。花火の準備はこれで良し。」

 

「いつでも撃てる。たくさん持ってきてるからきっと綺麗。」

 

「うわーい。とっても楽しみです。」✨

 

「たくさん買ってきたもんね!打ち上げ花火以外にもススキ花火や線香花火なんかの手持ち花火もいっぱい用意してあるよ!」

 

「わ~い♪ユメさん用意バッチリですね!」

 

 

「私は花より団子かな~」(バーベキューに手を伸ばす)

 

「それまだ焼けてないから!!」

 

「ホシノ……もう少しで出来るから我慢してくれ。」

 

「ホシノ先輩っ暇ならお皿並べるの手伝って下さい。」

 

「うへ~分かったよ~」

 

 

 

 

バーベキュー後

 

バーーン!!

ド―――ン!!

 

 

「………綺麗ですね。」

 

「うん。そうだね。」

 

「…ああ。」

 

「……………。」

 

 

 

 

 

 

 

こうして遊んでいくうちに、夜も深けていき、少女たちにとって思い出に残るひと夏の一日が過ぎていった。

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