もう一人の勇者   作:Katarina T

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少女、再びミレニアムへ

「おばあさん。まだ奥にまだ紹介したい人がいるんです。早く行きましょう。」(グイグイッ)

 

「おばあさん!アリス、是非パーティーメンバーに会って貰いたいです!」(グイグイッ)

 

「はいはい…。そんなに急がなくても…あたしは逃げはしないよぉ~。」

 

少女とアリスがおばあさんの手を片方ずつ握りながら、部屋の奥に行くように急かす。

 

どうやら、アリスも少女同様、おばあさんのことが気に入ったようで自分のパーティーメンバーであるモモイ達を紹介したいようだ。

端から見れば、完全に孫と祖母のようであり、若干二人の元気の良さに振り回されているようであるが、おばあさんはそれを特に気にした様子もなく、少女とアリスの行動を受け入れている。

 

「そう言えばおばあさん。おばあさんがクリアしてきたミッションって、どんなものだったんですか。」

 

「なぁに……。大したもんじゃないよ。ちょっと頼んでおいたものがどうなっているか確認したり、新しく頼み事をしたりと普通の事さね。……ああ、それと今回は古い知り合いに会いに行ったりしたね。」

 

「??古い知り合いですか。」

 

「ああ、そうさね。いっちょん連絡一つよこさない薄情で、ちょっとうまいラーメンを作るお人好しのところにね。………全くあのきかん坊がホント丸くなったもんだよ。」

 

「なんだか、おばあさん嬉しそうにしてます。もしかしておばあさんのパーティメンバーの人ですか。」

 

「パーティメンバーってお嬢ちゃんたちがみたいのかい?……ははっそんな大層なもんじゃないよあれは。ちょっと昔にお節介を焼いてやった……ただのやんちゃ坊主さ。………店が爆発したやら、もう店をたたんじまうやら聞いてたけど、案外元気そうやってたね。」

 

「おばあさん!少女ちゃん!どうかしたんですか!皆待ってますよ!」

 

「おやおや、勇者さんがお呼びのようだねぇ。……さぁ、早く行くとしようか。」

 

「………はい。行きましょうおばあさん。」

 

おばあさんの嬉しそうな雰囲気を感じて、少女も嬉しそうな笑みを浮かべながら、三人で皆が待っている部屋の中へ入って行った。

 

その後、ゲーム開発部とおばあさんとの初対面は、実に平和的に進んでいった。

寧ろ、アリス同様おばあさんの人辺りの良さにゲーム開発部が骨抜きにされそうになったりしていたが、………まあ、特に問題はないだろう。

……しかし、最終的に一番おばあさんに懐いたのが、あのユズであることは驚くべきことなのだろうが。

 

 

そんなことがあった後、少女は今パーティメンバー全員でミレニアムにやって来ていた。

突然何故と思われるかもしれないが………何があったのか説明すると、モモイが昨日のお礼に自分達のオススメのゲームをユメたちに紹介したいと思い、おばあさんが予定より早く戻って来たことにより暇になった少女たちをゲーム開発部の部室に来るように誘ったためだ。

 

このモモイの誘いに当然、少女は喜んで行くことを決め、ユメも珍しい物がみれることにワクワクした様子で乗っかり、サオリとシロコは三人の勢いに半ば引きずられるような形でついて来ていた。

 

ミレニアムに到着したユメやモモイたちは、直ぐにゲーム開発部の部室へと進んで行ったが、少女とアリスだけは、別の場所へと寄り道をしに行った。

 

その場所とは………

 

「パンパカパーン!!アリス達セミナーの部室に到着です!!」

 

「ぱんぱかぱーん。野生の少女たちが現れました。」

 

このミレニアムを支える中心的組織、セミナーの部室であった。

 

「ええっ!?いきなり何っ!」

 

今、そこでセミナーに送られてくる仕事の真っ最中であったであろうユウカは、突然の勇者の訪問に持っていた電卓を落とすほど驚いた。

 

「ってアリスちゃんと………貴方は、確か……少女ちゃんだったかしら?」

 

「はい。その通りです。お久しぶりですね妖精さん。」

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