家は没落しましたが私は元気です   作:カニ漁船

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イギリスに到着からのインタビュー。

5/15 タグにアンチ・ヘイト追加。なんで今までつけてなかったんだ……。


イギリスに着いたった

〈ダスクユートピアについて語るスレpart××〉

 

 

53:ナナシのウマ娘 ID:6/wUct2dR

【速報】ダスクユートピア、イギリス入り

 

54:ナナシのウマ娘 ID:DHMmWv+lN

サウジ→UAE→2000ギニーとかいう謎ローテ。どういう思考回路してんだ

 

55:ナナシのウマ娘 ID:++4sboV+i

ケンタッキーダービーじゃないんか~い

 

56:ナナシのウマ娘 ID:6U66arr4x

これも全部南雲トレーナーってヤツのせいなんだ

 

57:ナナシのウマ娘 ID:0t4id1UTE

畜生!南雲トレーナーぜってぇ許さねぇ!

 

58:ナナシのウマ娘 ID:m5q8cPkpC

海外での実績が欲しかったって言ってるけど他にもっとあったやろ

 

59:ナナシのウマ娘 ID:W/DeJYwPn

てかなんで2000ギニー?イギリスクラシックに挑む理由がさっぱり分からん

 

60:ナナシのウマ娘 ID:g8mYX8jXf

ヒント ダスク家は欧州のレースに一番注力していた

 

61:ナナシのウマ娘 ID:Fstyz3pyt

あ(察し)やっぱお家の呪縛ってヤツなんすかねぇ…

 

62:ナナシのウマ娘 ID:Y8kh+NHa4

ちゃんと止めろよ南雲ォ!

 

63:ナナシのウマ娘 ID:SjKeivOCE

ま、まだ南雲トレーナーがローテを決めてるわけじゃないって可能性もあるから(精一杯の擁護)

 

64:ナナシのウマ娘 ID:KCW/MVfvw

ユートピアちゃんを苦しめるダスク家ぜってぇ許さねぇ!

 

65:ナナシのウマ娘 ID:ieWBpf5Jw

ここまで魔の手が来るの本当あの家ろくでもねぇな

 

66:ナナシのウマ娘 ID:+LFiMj1Vp

それはそれとして2000ギニー楽しみではある。サウジもUAEダービーも圧勝だったからな

 

67:ナナシのウマ娘 ID:whdQkrvRm

圧勝(ダート)

 

68:ナナシのウマ娘 ID:ofUzWENRR

芝もダートも圧勝したけど、果たして洋芝はどうなることやら

 

69:ナナシのウマ娘 ID:PAWRpzJWa

てか2000ギニーのコースおもしろ

 

70:ナナシのウマ娘 ID:Jq9TFXTaT

何はともあれ頑張れユートピアちゃん!日本から応援してるで!

 

71:ナナシのウマ娘 ID:EAQj+GjC9

夜遅くまで起きとかないとな

 

72:ナナシのウマ娘 ID:g8MrYXVoX

時差も考慮しないといけないのホンマ辛い

 

 

 

 

 

 

 

 イヤッホゥ、イギリスにつきましたぜ旦那ぁ!

 

「あぁ、到着しちまったか……」

「なんでそんな暗いんですか南雲。元気出していきましょうや」

「この先のことを考えたら元気出るわけねぇだろ……」

 

 何があるって言うんですかねぇ。とりまトレーニング行きましょうや。今回はちゃんとトレーニング場を予約したみたいですしね。えらいですよ南雲。

 

“その調子でユーちゃんのために働きたまえよ南雲!”

 

 さ~トレーニング場へ出発です!

 

 

 というわけでトレーニング場なのですが、報道陣に囲まれました。しかも全員英語話しているという。誰やねんこいつら。

 

「ちょっとちょっと、なんですか南雲この人達は?」

「お前への取材だとよ。てか事前に連絡してただろ」

 

 ……あぁ!そういえばそうでしたね。ちょっと頭から抜けてましたよ。ではトレーニングの前に取材に答えましょうそうしましょう。

 ちな、南雲はあまり口を挟まない。あくまで私のインタビューだからね。トレーナーへのインタビューは後程ってやつでしょう。

 

「おい、本当に大丈夫だろうな?」

「任せてくださいよ南雲。私を信じて」

「お前だから信じられねぇんだけど……」

 

 何と失礼な。見ててください、完璧なインタビューにしてみせましょう!

 

「『2000ギニー、自信の程は?』」

「『問題ありませんよ。完全完璧な状態で出走します』」

「『前走がダートですが何故?』」

「『私がダートでも走れると証明したかったのが1つ、後は海外の実績が欲しかったからです』」

 

 淡々とこなしていきますよっと。これでも英語は話せますよ。イギリス英語もアメリカ英語もドンと来い。お家の勉強で海外の言葉は習いましたからね。これぐらいはお茶の子サイサイシーです。

 基本的には2000ギニーに向けての意気込み。ですがま~アレですね。めっちゃ見下した視線だなコレ。

 

“何見下してんだ、ア゛ァ゛ン゛!?ユーちゃんにそんな視線を向けてんじゃねぇ!祟るぞ!”

 

 まぁまぁ落ち着きなはれやお芋さん。ノープロブレムですよ。ちょっと血管がピキるだけです。

 

「『大人しく日本のクラシックに挑戦した方が良いのでは?』」

「『おや?あなた方は私が勝つのが怖いので?』」

「『アメリカで砂遊びでもしていたらいかがかな?』」

「『芝で遊ぶのも悪くないと思ってるので』」

 

 質問の内容も徐々にこちらをバカにするようなものが増えてきました。嘲笑してますねぇ間違いない。なお、南雲は顔を青ざめさせています。ですが私は止まらない。フルスロットルで突っ走るぜ!

 

「『さすがはダスク家の娘。身の程知らずだな』」

「『そうなんですね。では、これから身の程知らずに負けるあなた方は恥知らずでOK?』」

「……『大人しく自国のクラシックで満足してればいいものを。とんだ道化だ』」

「『道化は楽しませるのがお仕事なので。ま、楽しませるついでに勝利も貰っちゃうわけですが』」

「『身の程知らずに妄想癖とは!いよいよもって救いようがないなダスク家の娘は!』」

「『妄想が現実になったら困っちゃいますもんね。ところで青筋浮かべてますけど大丈夫です?カルシウム足りてないんじゃないですか?』」

 

 おかしい、ちゃんと答えているのに向こうさん怒り始めてるんですけど。ウケる。つっても、分かった上で挑発じみた返しをしてるんですけどね、記者さん。でも先に煽ったのはそちらさんなのでね。

 んじゃ、トドメといきますか。

 

「『ま~とりあえず、私が三冠を獲ることは確定しているんで。そこんとこよろしくお願いしますよ』」

「「「『なんだと!?』」」」

「『こちらをバカにするのも大概にしろ!』」

「『なんてヤツだ……!我が国のクラシックレースを舐めてるとしか思えん!』」

 

 結局怒って帰っちゃいましたね。そんなプリプリしても良いことありませんよ?ま、怒らせたのは私だがな!

 

「……おい、なにやってんだお前?」

「向こうが勝手にキレて勝手に帰りました」

「えぇ?こっちの報道陣こわ……ってなるわけねぇだろ!お前がいらんこと言ったからだろうが!」

 

 でも先に煽ってきたのあっちだし~、私悪くないし~。

 

“そうだそうだ!ユーちゃんは悪くないぞー!今日のご飯はポトフを所望するぞー!”

 

 そうだそうだー!私は悪くなーい!悪いのは先に煽ったあっちだー!

 

「悪いのは先に煽ったあちらでは?ボブは訝しんだ」

「誰だよボブ!お前、明らかにやべぇことになってるだろうが!」

「知りませーん。お芋最高いえいいえーい」

「待てやコラ!クソ……こっちとしてもスカッとしたからいいけどよぉ

 

 なおその後、今回のインタビュー記事が出回って南雲が頭痛そうに抱えていたのは別の話。今度南雲の好物でも送ってあげましょうかね?

 

 

 

 

 

 

 2000ギニーが近づく中今日もトレーニング。ただ、その日はいつもと違ったわけで。

 

「『あら、あなたが日本から来た身の程知らずかしら?』」

「『え、誰あんたら』」

“誰コイツ?何急にユーちゃんに話しかけてるわけ?”

 

 知らねぇヤツに話しかけられました。人のトレーニングの邪魔しないでくれます?でも立ち去る気はないらしいので対応しますか。どうせ時間には余裕あるので。

 

「『なんで日本から出てきたのかしら?ダスクって、()()ダスクでしょう?』」

「『こっちにやってきてはボロ負けして帰っていく一族の子じゃない!今回も負けに来たの?』」

「『ここまで全勝みたいだけど、ここじゃそうはいかないわよ?ちゃんと対応できるのかしら?』」

 

 アッハッハ!ここまでダスク家の悪名轟いてんのワロス!いや待て、ここだから轟いてんのか。まぁいいや、お空が今日も綺麗だな。

 

「『海外のレースに注力してるのに結果を出せないってのもかわいそうね~。ま、最近ようやく勝ったみたいだけど?』」

「『大人しくアメリカに行った方がよかったんじゃな~い?そ・れ・と・も~?大切な一族の敵討ちってとこかしら?』」

 

 あ、見てくださいよお芋さん!あの雲、ジャガイモっぽくありません!?

 

“え?……本当だ!あれだけ大きいポテトが実在したら、たくさんのポテト料理が作れますよユーちゃん!”

 

 これは南雲に作ってもらうっきゃねぇ!クソ、雲なのが惜しいぜ。アレが実在するお芋なら今すぐにでもかぶりつくっていうのに……!

 

「『ちょっと?ちゃんと聞いてるの?』」

 

 それにしても、品種改良を重ねたらあれだけデカいお芋を作れる可能性がある?夢が広がリングですね。

 

“頑張れ化学!なんとしてでもデカいポテトを作れ!ハリーアップ!”

 

 しかし、懸念すべき点があります。デカくなると味が薄味に「『無視してんじゃないわよ!』」なんですか人がお芋の将来について考えている時に。てかあれ?

 

「『まだいたんですね』」

「『喧嘩売ってんのアンタ!?』」

 

 いえいえそんな、滅相もない。

 

「『あ~すいません。ちょっと芋のことについて考えてたので。無視する気はなかったんですよ』」

 

 本当本当。ただちょっと雲がお芋の形してたのでそっちに気を取られてたっていうか。とりま謝っときましょう。

 

「『いやはやすいません。本当に反省してます……本当ですよ?』」

 

 平身低頭で謝っときますか。でも奴さんはそんな態度が気に入らなかったようで。

 

「『人をバカにして……!レースでは覚悟しておきなさい!』」

 

 ありゃ、静まらんかったか。怒って帰っちゃいましたね。悪いことをしたかな?

 

“大丈夫だよユーちゃん!レースで勝てばいいんだから!”

 

 そういう問題なんですかね?多分ダメだと思うんですけど。

 

 

 2000ギニーまでの間、私の評価は散々なものでしたよっと。どこもかしこも酷評塗れ、前走がダートでこっちの実績がほぼない。加えて悪名高きダスク家の娘ですからね。ついでに私が煽ったのも原因だな。

 てか悪評多いな~。ま~我が家が一番力入れてたのが欧州のレースですからねぇ。

 

「そりゃあダスク家のことなんてよく知ってますよね」

“ま~いいんじゃない?ユーちゃんが勝てば万事解決!ポテトも食べれてハピハピハッピー!”

 

 それは勿論だぜお芋さん。世間の評価がどんなもんだろうと知ったこっちゃないんでね。いつも通り走って、いつも通り勝つだけですたい。




ユーちゃん

煽られたら煽り返す、倍返しだ!

お芋さん

そもそも興味がないので反応を示さない。

南雲トレーナー

ユーちゃんが煽ったので胃が痛くなるが、あまりの言葉にしかめていたので多少はスカッとした。

イギリスの記者陣

ユーちゃんに煽り返されてピキった。
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