見切り発車、曇らせ、百合短編集 作:yuuyyuyuyuyuyu
というか前編を後から見返したら、タグ要素皆無で能面みたいになってました。
中編は短いですがはぽつぽつそれっぽい雰囲気は出たかなと思いたい。
というかなんやねん短編小説の前編中編て後編もあるんかいなあああああ!!
…まあそれは置いておいて、今回もゆっくりみていってね!
少女が祖母と離されてから早数日、
黒服に連れられ大きな壁に囲われた建物の一室へと訪れていた。
少女は当初部屋に連れられるまで何度も黒服に祖母のもとに帰してほしいと懇願していたが、
黒服たちは取り付く島もないままに歩いていく。
そんな彼女たちに、せめてもの抵抗として少女は足を止める。
そんな少女の足掻きに気付いた黒服のうちの一人が少女に近づくと、強引に腕を掴み引き摺るようにして何もなかったように歩き始めた。少女は自分の無力さを感じ小さな抵抗をやめた。
そうして連れられた部屋は、窓や家具の一切がない無機質な牢のような場所だった。
黒服たちは少女を部屋に入れると踵を返して出て行ってしまい少女は一人部屋に残される。
それからどのくらいの時間が経ったか、
待てど暮らせど誰も来る気配のない部屋で、少女は祖母の事を想い一人泣き続けていた。
泣き疲れ眠ってしまった少女が目を覚ますと、
扉の前に紙コップと紙皿の上にパンが置かれていた。
それまで祖母と引き離され知らない場所に連れてこられた少女は、目まぐるしい環境の変化に食事をする暇も無かった事を思い出し、それに呼応するかのようにお腹がきゅぅっと鳴った。
それからというもの今日まで、食事、排せつ、入浴その全てを黒服に管理され過ごしてきた彼女にとっては珍しいタイミングで黒服が部屋にやってきた。
「今朝、お前の祖母が亡くなられた」
黒服はサングラスをかけていて表情がよく見えなかったが、普段とは異なる雰囲気と言葉遣いに
少女は言い知れぬ胸のざわめきを感じ、言葉を探すが
黒服はそれだけ言うとさっさと出て行ってしまった。
黒服が出て行って一人部屋に残された少女は、そこでようやく自分が本当に一人になってしまったことを理解し、ぎゅっと胸にかけていたペンダントを握る。それは黒服がやってくる前日、小さな木彫りのあまり出来がいいとは言えないそれは、祖母が昔手作りで作ったという。
「ユウキには随分と手間かけさせたね、本当はもっとユウキと一緒にいてあげたかったけど、
どうやらあたしに残された時間はあまり多くないらしい。
…いいかいユウキ、これだけは忘れちゃいけないよ、たとえどれだけ遠く離れてもあたしにとってユウキは大切なたいせつなかぞくだ。こうして触れ合うことは出来なくなるけど、ここははずっとユウキと繋がってる」
そう言って祖母は自分の胸に手を当てた。
少女も自分の胸に手を当てて首を傾げる
「ここ?」
「そう、ここ
ココロってやつだ」
そういって祖母は首から下げていたペンダントを外し少女の手を取る。
「いろいろ考えたんだけどね、あたしからユウキに渡せるものなんてこれぐらいしか思いつかなかったんだ」
照れくさそうにはにかんで祖母は少女の手にペンダントをのせ、そっと握らせる。
少女は手にしたペンダントを胸に当ててぎゅっと握るとなんだか温かい気持ちが胸の奥から溢れてくるのを感じた。二人はそれからそっと寄り添うように眠りについた。
あの日の温かさを少女はペンダントを握ることではっきりと思い出すことが出来る
そうだ、わたしは一人じゃない
少女は確かにここに祖母との繋がりを感じていた
というわけで今回は前回あとがきに書きたかった内容について書いていこうと思います!
前回に引き続き興味なーいってかたはささーっと流して頂けると幸いです!
前回のあとがきで作者の他作品について触れていたと思うのですが、なんか書き方が
もう続き書かないですごめんなさいみたいになってたので補足をば!
続きに関してですが、もちろん書きます、というか現在進行形で書いてます!
こっちで言及するのもどうかと思うのですが、設定もろもろが若干ふわっとしてはいるのですが、残り登場キャラクターとか大筋の外枠とかは覚えているので問題ないのですが、
相変わらず、作者の実力不足というか、書きたいことと書いてることの内容の齟齬が
どうしても納得がいかない時というのが往々にして存在するためどうしようかと悩みに悩んで夜しか寝られない所存です。
それから1年ほど間隔が空いてしまった理由としては、作者が前年4月から新たな職場で働き始めたというのが大きいです、人間関係とか、仕事のもろもろとか…
やっと慣れてきたと思ったら今月から1ヵ月間別部署に助っ人として入らなきゃいけなかったり、でもそのおかげで普段より業務が楽になったためこうして小説が掛けているというところもありますが、なんか小説より長くなりそうなのでこの辺りで近況の報告と今後の小説活動についての内容を締めとさせていただきます。
それではまた次回お会いいたしましょう!