見切り発車、曇らせ、百合短編集 作:yuuyyuyuyuyuyu
後編と名打ったものの、全然終わらなくてわらっちゃうんですよね…
タイトル変えときます、申し訳ねぇ!
書きたいのは高校2年生くらいからやねん、今中学1年生やねん、
展開が書くことが多い!これでも結構削ってるはずやねん。
長い文章書けない人だから…ユルシテ
というわけなのでもうちょっと続くんじゃ、中学生編はとりあえずさらっと流します。
というわけで、ゆっくりみていってね!
少女が目を覚ますとそこには見知らぬ天井があった
現状を把握するため、身体を起こそうと身を捩った少女は、自らの身体が拘束されていることに気が付く。それでも周囲の様子を確認しようと首を左右に振ってみると、そこには白衣に身を包んだ大人たちが忙しなく動き回っているのが見て取れる。周りにはたくさんの機械が置かれていて、そこから細い管のようなものが伸びており、そのどれもが少女の方に向かっているように見えた。
「目を覚ましたようです」
少女の様子に気が付いた一人が、周りに向かって呼びかけるように声を上げた。
それから少しして、何人かの大人を残し大半の大人は部屋を出ていった。
少女はわけもわからず声を上げようとしたが、少女の前に一人の白衣を着た女性がやってきて、なにやら機械を操作し始める。
機械の調整が終わったのか他の大人たちに向かって顔を上げると首を縦に振る。
「それでは、現時刻より被検体番号00の覚醒実験を行う、始めろ」
「――っ!がぁああああああああああああああ!!!」
その言葉を聞いた瞬間、全身の総毛がよだつのと同時に鋭い痛みが少女の身体を突き抜け、体が自分の意志とは関係なく暴れ出す。
しかし、全身を固く拘束されているためか少女の身体は身動き一つ許されない。
何が起きた、そう考える間もなく二度目の痛みが少女の身体を這いまわる。
「ぅあ、――――っ!!ぃああああ、ああああ!!!」
少女の叫び声がこだまする、そうしている間にもまた今度は身体の中にある血管に直接溶けた鉄を流し込まれたかのような熱い感覚がじわじわと身体を侵していく。
「あ、あづぃいいいいい!!いたい、いたいいたい、ああぁぐる、ぐるじぃ・・・あがぁっ」
何度も何度も痛みや熱が繰り返し体に差し込まれる、時には凍えるような冷たさで、時にはゆっくりと全身のありとあらゆる神経をなぶるように。
その日少女の意識が無くなるまで実験は行われた。
その日から少女の日常は大きく変化した。毎日決まった時間に起こされ、黒服たちに否応なしに無機質な部屋から連れ出されたと思えば、
白衣の研究者たちがいる部屋へと案内され、ベッドの上に縛り付けられる。恐怖から少女は身を縮こませ必死の抵抗を試みたが、複数の大人に抗うチカラなど当然持っているわけもなく、少女の抵抗は徒労に終わった。
「始めろ」
「やだっ!いやだ!やめて…」
何の感情も籠っていない、ただ淡々とした声が少女の昨日の記憶を呼び起こす。少女は必死に体を動かそうとするが、ほどなくしてそれも自らの意思とは関係のない筋肉の伸縮運動に変わっていく
そして少女の口からは言葉が無くなり壊れたラジオのように不快な声が響き渡る。
時間にして1時間にも満たなかったそれは、少女にとっては永遠に終わらない苦痛として再び脳に刻まれた。
一週間、日にちに換算すると7日であり時間にして168時間である
そのうち少女の意識が存在していたのは約10時間
実験は毎日ほぼ1時間ほど行われており、少女の意識が長く保たれればその分実験に使われる時間も増える。そのためおよそ実験に使われた時間は8時間ほど、残りの2時間は最低限の食事と実験が始まってから3日に一度になった入浴の時間になる。入浴はその日少女の目覚めてからすぐに行われる。なぜなら、その時間以外は実験によって少女は気絶するまで身体を使われるためだ。
少女は気絶すると翌日まで目を覚ますことは無く、黒服に無理やり起こされて初めて意識を取り戻すのだから、入浴できる時間がそのタイミングでしかないといえば当然ともいえる。
さらにそこから一週間すると少女の活動出来る時間が11時間に伸び、そのさらに一週間後にはさらに1時間も伸びた。実験が始まって4週間、およそ一か月が経つ頃には12時間、一日当たり1時間半以上もの時間を実験に費やす事が可能となっていた。
これにはさぞ研究者たちも喜んだに違いない、このままいけばもう一か月後には一日2時間の実験が可能になるかもしれないのだから。
実験の成果が芳しくない研究者たちにとって、唯一目に見えた功績とも言えた。
とはいえ、このままやみくもに実験を重ねていても結果は変わらないであろうことも薄々理解している。だからこそこのタイミングで帰ってきた彼女に研究者たち歓喜した。
天才 斑鳩京都(いかるが みやこ)
冠詞に天才と付くほど研究所でも彼女の右に出る者はいないと言われるほどの頭脳をもった
齢15の少女。
「ふゥン、てっきり凍結されたと思ってたけど、いったいなにがおきたのやら」
車のイスに腰かけタブレット端末を眺めながら独り言ちる彼女は笑みを浮かべながら、そこに羅列された文字を読み進める。
「百聞は一見にしかず…というやつかねェ」
その日は普段よりも研究者たちの様子が慌ただしく、少女は頭の上に疑問符を浮かべながら、これから受ける痛みをどう耐えるか考えていた。
「彼女が被検体?」
凛とした声が部屋に響き、少女は声のした方へ顔を向けた。
そこには少女より年上で、されど周りの大人たちよりも一回りほど若く見える少女が立っていた。
「ふゥン、この子が・・・ね」
「・・・?」
京都の行動に困惑が隠せない少女、その瞳は少女を見ているようで見ていない、もっと別のナニカを覗かれているような気がして少女は身震いする。
京都は少女をしげしげと見た後少し離れた場所に立つと周りを見渡した。
「それじゃあ、初めてみてほしい、とにかく見てみない事には何とも言えないからね」
「―――ぅがああああ!!」
普段とは違う始まり方に戸惑いを隠せなかった少女は痛みに身構える暇も無く悶えだす。
それから結局、その日京都は一度も声を発さなかった。
翌日、少女はいつものごとく黒服に連れられベッドに縛り付けられいつものと同じように実験が始まると思っていた。
「今日から少し趣向を変えてみようと思うのだが、異論はあるかい?」
京都の声に異を唱えるものはいなかった、一体なにが起きるのか相も変わらず少女は何もわからない。ただ、昨日の京都の目を思い出すと酷く身体が震えることだけは確かだった。
「それでは始めよう、時間は有限だからね」
少女はすぐに異変を感じ取った、今までの痛みや熱とは全く違う腕や足の関節がだんだんと締め付けられていくような感覚を覚える
「あ・・・ぐっ、はっ、はっ」
息も途切れ途切れに声を上げることも難しくなり少女は身体に酸素を行き渡らせようと口をぱくぱくと開けるがその度に入ってくる空気は少量で開いた口からはどんどんと空気が逃げていく。
視界がぼやけて縁が黒く滲んでいく
少女は10分と経たないうちに意識を手放した
その日から少女への身体的負荷は留まるところを知らない状態となった、これまでとは打って変わって毎日のようにその内容は変化を遂げその全てが少女にとって新鮮な苦痛となって届く。
新たな内容の実験となってから一週間
少女の意識があった時間はわずか3時間ほどであった
もはや少女は起きてる時間もぼーっとしており、痛みで叫び声をあげている時以外の時間は眠っているようなものだった。憔悴しているとでもいうのだろうか、以前までなら一人で歩くことくらいは出来ていた少女は今では黒服に半ば引き摺られるように歩かされないとまともに歩くことも出来なくなっており、朝の食事の時間も以前までなら自分でパンと水を口に運ぶことができていたにも関わらず、今では黒服に押し込まれないと喉を通らない。
こんなありさまで果たして少女は生きていると言えるのだろうか。口の中を流れていく小麦の味も希薄になってきた頃、遂にその日がやってきた。
実験が開始されてから約2か月
「おぉお!これは・・・っ!」
少女のバイタルや様々な状態を管理する端末を前に京都は身体を震わせていた。
そこには昨日までとはまるで別人のように上昇した魔力量が映し出されている。
覚醒
少女が魔法少女へと進化を遂げるとき、目に見えない潜在的な力、すなわち魔力のことであるがそれが飛躍的に上昇すること、それが覚醒。一般的に少女が魔法少女へと至るのは早くても13歳7か月目から遅くても14歳11か月までとされている。そしてその過程は未だ不確定な要素が多く、一人一人個人差があり、どのようにしてその領域へと至れるのかはわかっていない。
ゆえに今回の実験はこの後の経過と少女の身体、魔力的情報を集める必要はあるが、早期から魔法少女の能力の育成が出来るかもしれないという意味では非常に革新的な発見なのである。
「素晴らしいっ!!ははは、ハッハッハ、ハーッハッハハハ」
薄暗い部屋の中、狂気に満ちた笑い声だけが響き渡る
時間がない投稿0分前