見切り発車、曇らせ、百合短編集 作:yuuyyuyuyuyuyu
しかも前回ほぼ女の子拷問してるだけで草
・・・全然気づいてなかった
なんだかんだ7,8話くらいになりそうな予感…
とりあえず今作は一旦この話までこちらで投稿して残りは別枠に移します
今後はとりあえず短編集の方には長くても3話くらいでそれ以上になりそうだったら
別で連載枠とろうと思います。
じゃないといつまでたっても他の短編が書けないいいいいいい!!
その辺の内容は短編集のあらすじに記載しますので何卒よろしくお願いいたします!
それでは今回も、ゆっくりみていってね!
少女が覚醒してから一週間、京都の周りにいる研究者たちは彼女が漂わせるただならぬ雰囲気に戦々恐々としていた。その理由は単純明快、少女の特異能力を把握できていない事にあった。
特異能力
魔法少女に覚醒した少女たちが持つ固有の力
程度の差はあれど強力な力が得られることは間違いなく、魔法少女の安全と力の管理のためにも、特異能力の把握は覚醒した魔法少女たちに対していの一番に行われる。
そして今、少女の特異能力が一週間の調査の末、全くもって判明していないのだ。通常であれば、魔法少女たちが覚醒したタイミングで直感的に自らの能力を把握できるのだが、今回は覚醒に至るまでの過程が通常とは違うためその法則が当てはまらなかったのか。そのことが初日の聴取で判明して以降、京都は様々な方法で少女の特異能力の発生、確認を行ったが結果は芳しくなく周囲からは苛立ちを募らせているように見られている。
「ふむ、彼女のバイタルや魔力量、その他能力値は覚醒済みの魔法少女たちと何ら遜色がない。にも拘らず特異能力は不明・・・自然覚醒したものと早期に強制的に覚醒したものの違い…肉体の成長度に関係があるのか?いやしかし・・・」
京都は目を閉じ自らの思考に沈み込む
傍らに控えていた研究者たちもその様子を確認すると、今日はこれ以上何も進まないことを感じ取ったのか、各々の仕事に戻る。
少女も黒服に連れられ部屋に戻された。
それから数日後、本実験は凍結処理となり、少女は束の間の安息を得た。
斑鳩京都により記された本実験の凍結理由は以下の通り
・早期覚醒者の特異能力に重大な問題が発生し、それに対する建設的な解決策が取れない事
・本実験のよって得られる時間的猶予に対して実験によって発生する魔法少女への身体、精神的問題が発生するリスクの釣りあいが取れていない事
・以上の観点と人道的観点を配慮し本実験は恒久的に凍結することを決定したものとする。
なお、本実験に関わった人物とその内容に関しては最大級の秘匿事項として扱うものとし
『特記事項』として処理する。
全ての実験に携わった関係者は以降、本実験について最高責任者以外によるあらゆる手段において開示、記録することを禁止とする契約書に同意することを義務付けられるものとする。
最高責任者が記録した資料を閲覧の際は本実験の最高責任者立ち合いの元、
許可を得る必要がある。
実験が中止されてから数日後、少女は黒服に連れられ車に乗せられていた。
車内からは外を見ることが出来ないようにスモークフィルムが張られ、カーテンが掛けられており少女の両脇には黒服の女性が腰かけている。その様子ははたから見るとまるで犯罪者の護送を行っているかのようにも思えた。
そうして辿り着いた先で少女が見た景色はどこかの自衛隊基地のような場所で、物珍しさに辺りを見回していると後から降りてきた黒服に腕を掴まれ歩かされる。その際、大人の黒服と少女の歩幅が違うため、少女はなんども足をもつれさせながらも黒服の後を追った。
少女が連れてこられた場所は、基地内にある教官室と書かれた扉の前
黒服が扉を3回ノックする
「どうぞ」
中から女性の声が聞こえてくると黒服は扉を開く。
部屋の奥には20代前半ほどの黒髪のミディアムヘアときりっとした目が真面目な雰囲気を漂わせる女性が椅子に腰かけていた。
「失礼します、斑鳩特務長の代理として参上しました」
「あぁ、話は京都から聞いている」
部屋の奥に座っている女性が一度こちらを見てから黒服に視線を戻す。
「・・・そっちのが京都の言ってた特異能力が使えないということで間違いないな?」
「はい」
「わかったこちらで預かろう、斑鳩特務長には委細了解したと伝えてくれ」
「了解しました、失礼します」
二人の会話が終わると黒服が退室し、少女は見知らぬ女性と部屋に取り残されてしまった。
「おい、何をぼおっとしている」
少女がどうしようかと悩んでいる間に女性が扉の前までやってきていた。
「ついてこい」
それだけ言うと女性は少女をおいて歩き始める。少女は女性に置いていかれないように速足で後を追った。女性について歩いていくと、そこは広い運動場のような場所だった。そこで女性は少女に振り返る。
「今日から貴様にはここで基礎訓練を行う。魔法少女として早くに覚醒したらしいが特異能力が使えないと聞いている。貴様が自分の力を使いこなすことが出来ずに死ぬのは勝手だが、そのせいで民間の人間に被害が出るなどもってのほかだ、そうだろう?だから貴様には今日から特異能力なしで魔物どもと戦う術を身に着けてもらう。拒否権はない、返事は」
「は、はい」
「声が小さい!」
「はいっ!」
女性の気迫に押されて返事をする
「ではまず基礎訓練だ、まずこの服に着替えろ」
「はい!」
少女は女性から服を受け取るとその場で着替え始め、着替えが終わると女性の前に並んだ。
「遅い、それでは柔軟を行ってから、
グラウンドのトラックに沿って笛が鳴るまでランニング開始!」
「はい!」
言われるがままに身体をほぐしてから少女は走り出す。
その日少女が倒れるまで笛が鳴ることは無かった