見切り発車、曇らせ、百合短編集   作:yuuyyuyuyuyuyu

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時間が無い(投稿5分前)
普段から時間が無いと豪語する作者ですが、
実は投稿時間に間に合わないってことはあんまりなかったりします(本作第一話を覗いて)




聖百合園学園短編集
~聖百合園学園~ 幼馴染と夕暮れ時


ここは聖百合園女学園

 

由緒ある学園ながら、幅広く門戸を開いておりやんごとなき身分の生徒から一般家庭の生徒まで様々な生活を営む少女たちが通っている女学園

 

ここでは様々な少女たちが勉学にスポーツ、文化活動や部活動、果ては青春と呼ばれる形のない

活動に至るまでを日夜励み、研鑽を重ねているのです

中でもやっぱり、学生生活の花といえば「恋愛」

今日もまた、一人の少女が想いを伝えようとしているみたいですよ

 

 

 

春の桜が風に吹かれ新緑を目に感じられるようになり、

日の入りが少し遠く感じ始めたとある夕暮れ

ひっそりと静まり返った教室に橙色の光が差し込む中、一人の少女が緊張した面持ちで立っていた

 

 

 

 

 

 

 

 

私の名前は近衛千歳(このえちとせ)

 

 

私は今日、一世一代の大勝負に挑んでる

あと10分もしないうちに私が呼び出した人、壬生優子(みぶゆうこ)がここに来る

そしてあの子がここに来たら

 

 

 

 

 

 

 

告白する

 

 

 

 

 

 

 

 

「告白」その言葉に握った拳をさらに強く握りしめる、内側には汗が滲み少し気持ち悪い

 

私が今日呼んだ壬生優子はいわゆる幼馴染ってやつね

幼稚園の頃から近所に住んでいた私と優子は何をするにもいつも一緒で家族ぐるみの中もよくって、一緒にいるのが当たり前みたいな存在だった

小学生に上がってからもそれは変わらなくって毎日の様に一緒に勉強して一緒に遊んでいたっけ。

中学生に上がって初めてお互いクラスが別々になった時なんて優子は毎日のように泣いていた。

私も寂しかったけど、優子の取り乱しようを見て逆に落ち着いけたんだよね。

結局中学3年間で同じクラスになることはなくて、休みの日もお互いクラスの友達とか部活とかで一緒に会う時間が段々と減っていった。

離れ離れになるなんて全然考えたことも無かったのに

あの頃の私は少しずつ減っていく優子との時間と急激に変わった周囲の環境に戸惑いながらも適応していった、言い換えれば新しい生活に慣れていった、のかな。あれが大人になるってことなのかな。だとしたら少し寂しい気もする…

それでも、高校は同じところに行こうって約束してここ、百合園女学園に二人で合格したんだ。

あの時は私も柄にもなく優子と二人で周りの事も考えずにはしゃいでたなー。

しかも高校では一年生の時から同じクラスになって優子がすごく嬉しそうに喜んでいたのがなんだか気恥しかったけどドキドキしてたんだ。それから私と優子はそれまでの空いた時間を取り戻すように勉強する時も遊びに行くときだってずっと一緒にいて、まるであの頃に戻ったみたいだった。この前優子の家にお泊りしに行った時なんてお、お風呂も一緒にはいったんだから。うぅー・・・、あの時はほんと恥ずかしくて、だって小学校以来よ?一緒にお風呂に入るなんて、優子の身体だって成長してるわけで…

 

っ―――!!今思い出しても心臓がバクバクするっ!

 

だってしょうがないじゃない!?

最後にゆうちゃんのまともな裸をみたのなんて小学校6年生くらいで、それからは夏とかも部活とかで遊びにいけなかったし!!そもそもゆうちゃんの身体が煽情的すぎるのが悪いのよ!もう!!身長はあんまり伸びてなかったみたいだけどあんなボン・キュッ・ボンになってるなんて!卑怯よ、卑怯よね!?そうでしょ!?しかもゆうちゃん着やせするタイプみたいで制服の上からぱっと見だと全然そんな感じがしなかったのよ!!だから久しぶりに遊ぶようになってからどれだけ私がびっくりしたと思ってんの!!はー好きもーすきちょーすきゆうちゃんの身体を抱きしめて胸に顔を埋めて思いっきり嗅ぎまわしたいーっ!!

 

はぁ・・・っと話が逸れたわね

 

そう変わったことだってある

お風呂から上がって久しぶりにゆうちゃんの部屋で一緒のベッドで寝たあの日

少し狭い寝台の上で私達は身体を寄せ合いながら中学時代の話で盛り上がったりして―――

でもあの時の私は内心、ゆうちゃんのお風呂上りの上気した表情とかしなやかな体とか

あの頃とは違う見たことも無い素顔に心臓が張り裂けそうになって、ようやく気付いたのよね。

 

もうゆうちゃんと離れ離れになりたくない、ゆうちゃんを誰にも渡したくないって

 

物思いに耽っていたら教室の外から何やら駆け足でこちらの方に向かってくる音が聞こえた

 

ゆうちゃんだ

 

はっきりと、扉の前で音が止むそれから少し間をおいて遠慮がちに扉が開かれた

 

「お?ちーちゃん?あー!さてはちーちゃんだね!私の下駄箱に手紙おいたの!びっくりしたんだから!!」

 

私怒ってますと言外に伝えてくるように腰に手を当てて不満気な表情をするゆうちゃん

そんな愛らしい彼女の姿に

何度もシミュレーションした告白のセリフは前頭葉から泡の様に消えてなくなったのだ

 




ネトフリでスケットダンス見れるの神すぎる!
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