どうもお久しぶりです。
今回も日常回です
そしてですがこの作品はヒロインがヤンデレになる予定ですがそれだけだとそこら辺の短編集と変わらない気がするので、物語も重視していこうと思っています。
なので、もし『ヤンデレ成分が少ないんだけど?』とか思う方は、申し訳ありません。
それを踏まえたうえで、読んでいただければ幸いです。
では、長々とすみません。第二話です
「――――――――逝くのか?」
「――――――――はい」
雪積る公園で二人の男女が話していた。
「そうか……」
「……申し訳ございません」
それは呪いとの決別と家族との別れだった。
「ふっ……気にしてないさ。いつでも戻ってこい」
「ですが」
「他のやつの意見なんて知らん。家長である俺が言ったんだ――――――お前の居場所はなにがあってもとっておいてやる」
そう言って、少年は雪が積もる地面に膝を付き涙を流す銀髪の女性を抱きしめる。
「幾百、幾千の時を経てでも構わない。だが忘れるな、お前は『八神』の一員だ」
「―――――――――はい」
「だから、お前は決して一人じゃない。呪われてなんかいない。お前は『八神』そして『祝福の風』でもあるんだから」
「――――――――――――――――――――――」
女性は声にならない声を上げて泣く。
そして次第に女性の身体は光を放ち消えていく。
「―――主、龍也。そろそろ時間が来てしまったようです」
必死に涙を堪え笑顔で言う女性。
「あぁ……またな。達者にしろよ――――――リィンフォース」
「はい。皆、さようなら」
そう言って、『祝福の風』リィンフォース・アインは空へと消えてしまった。
「ん、夢か」
なんだか懐かしい夢を見た。
思えばいつも、そばには彼が居た。
あの日、私達が召喚されたあの日から、ずっと、ずっと。
束の間の平和な一時、それを彼は、彼女と共に私達へと教えてくれた。
それはとても暖かいもので、忘れようとも忘れることが到底できない思い出。
だけど私達……いや、私はあの日、それを失いかけてしまった。
闇の書の呪いと死力を尽くして戦ったアニキ。
私達の平和(日常)の象徴であったアニキを戦いに巻き込んでしまった、あの日、私は―――――――――
「それにしてもアインか……」
八神家の大事な大事な家族。
確かに大事だけど、なんで今その夢を見たのだろうか?
「アニキにでも聞いてみるか」
思い立ったが吉日というし、今の時間ならアニキはリビングにいるだろう。
そう思い、私は抱きしめていたウサギ人形を持ってリビングへと向かうのだった。
「アインの夢を見た?」
いつも通り、リビングでのんびりしていたらヴィータがやってきて聞いてきた。
「そうなんだよ。で、なんで今頃あいつの夢を見たのかなって思ってさ」
「なんでか、か……そうだな」
俺はヴィータの頭を撫でて考える。
「確かなことは言えないが、アインは俺達の家族だ。ヴィータのどこかで家族全員が揃いたいって思ってるんだろうな」
「そうなのかな?」
「そうだと思うぞ」
気持ちよさそうに撫でられるヴィータを抱き寄せて俺は膝の上に乗せる。
最近だとはやても大きくなってきて、抱き枕みたいにはできなくなってきた。
まぁ、それでも勝手にはやては乗ってくるんだけどな。
「しかしアインか……」
今頃あいつはどうしているのだろうか?
元気でやっているのだろうか?
まぁ、あいつのことだ。元気だとしてもなにかと苦労しているのだろうな。
「なぁなぁアニキ」
「どうした?」
「アニキはアインに戻ってきてほしいのか? 言い方はアレだけどさ、アニキはアインに殺されかけたじゃんか」
「ふふふ、そうだなぁ。確かに『闇の書事件』の時は殺されかけた、てか思い返すとよく生きていたな」
あの時はマジでやばかった。
魔法相手に生身で挑むのは馬鹿すぎたと我ながら思う。
「確かに殺されかけた、でも、それでも俺はアインが帰ってくるのを待ってるさ」
「じゃあアニキはアインが生きていると思ってるのか?」
「当然、あいつは『祝福の風 八神・リィンフォース・アイン』だ。俺の家族がたかだか暴走プログラムの影響なんかで死ぬはずがないさ」
じゃなかったら俺達がアイツに祝福の風なんて付けた意味がない。
ヴォルケンリッターの四人だけじゃなく、アイツも助からなきゃいけないんだ。
「そっか、アニキらしいな」
「だろう?」
「じゃあ一緒に寝よう」
「なんでそうなった!?」
意味がわからんし、唐突すぎて驚いた。
「いやほら、アタシ眠いし」
「俺は眠くない」
「それにほら、最近一緒に寝てくれないじゃんか」
「はやてが居るでしょう」
「お兄がおらへん」
「はやて!?」
思わずビックリしすぎて膝の上に居るヴィータを落としてしまいそうになった。
「はやていつの間に!? シャマルたちと一緒に買い物に行ったんじゃなかったのか!?」
「行ってきたで、春も近づいて来たと感じる環境やった」
「そ、そうですか」
基本、家に引きこもっている俺にはわからん感覚だ。
「それで話の続きや」
俺の横に座り腕に抱きつきながら上目使いで俺を見てくる。
「今年に入ってから、私達と一緒に寝てくれる回数も減ってきたやないか。先月なんかたったの十回なんやで?」
「十回も一緒に寝ただろ?」
「たったの十回だけだ!」
「せやで、たったの十回だけなんや!!」
「思い出せマイシスターズ、その十回以外は二人とも俺のベットに入り込んできてただろ?」
実は今年になってから、はやての脚も順調に回復し始めてきたので徐々にではあるが兄離れ計画の一環として一緒に寝ないようにしてきた。
幸いにも俺の部屋はあったので、ザフィーラの協力の下、使っていないベットを運び込んだ。
最初こそは「一人でダブルベット使っていいの!?」とはしゃいでいたが、妹たちの兄離れ計画に対する猛反発により夜な夜な部屋に入り込んでは布団に入り込んで一緒に寝る。
おかげで大の字になっては眠れない。
ちょびっとショックです。
「それはノーカンや」
「なぜだし」
「だってアニキのところに私達が行くから?」
「いや、聞くなし」
お兄ちゃんはそろそろ一人で寝てみたいんです
「そろそろ一人で寝れるようにしなさい」
「お兄に抱きついて寝ると安心するんや」
「そうそう、落ち着くんだよな」
「お兄ちゃんは抱き枕じゃないんだぞ?」
「「え?」」
「え?」
どうやら妹たちと話し合わねばならないことができたようだ。
う~む、話が短いな。
どうしたものでしょうね?
この話はASとSTSの空白期から進みます。
どこらへんまで行くかは、考えながらやりますねwww