【オリウマ・オリトレ】へっへっへっ…俺は闇のトレーナー 作:ゴールド@モーさん好き
自己紹介もそこそこにし、剣人が説明を続ける。
「ユアメモリー、オニノヨイヅキ、キクノツルギ。クラシック2冠を達成し、今超絶ブイブイ言わせてる俺らが君たちをスカウトしたのには明確な理由がある。既にスカウト時話したと思うが改めて言おう──最強である俺の愛バ、オーガナイトに勝てるようになれ。それだけが俺の望みであり、俺がチームを持った理由だ」
何度聞いても頭がおかしくなる話だぜ、ライバルが居ねぇから自分達でライバルを育てようなんてな。その〝酔狂〟とも言える理由で結成されたチームに〝酔いどれ知らず〟なんて名前が着くのは必然だったのかもな。
「俺とオーガナイトは菊花賞を勝つ、そしてクラシック三冠ウマ娘となる。勝ちが当たり前であるオーガナイトにとってコレは予想でも無ければ意気込みでも何でもない、〝ありふれた必然〟だ。けれどもソレはオーガナイトだからこそであり、傍から見れば偉業である。そんな偉業を〝果たし続ける〟オーガナイトを倒し、オーガナイトに黒星くれてやれるのは新たしい星たる君たちに他ならない。だからどうかお願いだ」
──俺達にもう一度だけ希望を見させて欲しい。
今後の方針や練習のスケジュールを軽く決め、〝優斗達〟には戸締りしとくからと先に帰らせた、というのも……
「けんと、とりあえずソファ座って」
「はいはい、分かりましたよお姫様」
俺の愛バが我慢の限界そうだったからだ。
「むふ〜失礼します!」
「どうぞ、失礼してください」
ナイトはそのまま俺股の間に〝対面〟で腰を落とし、脚は俺の腰へと絡ませ思いっきり抱きついてきた。
「すぅ〜………………はぁ、すぅ〜………………はぁ」
ナイトは俺の胸に顔を埋め、堪能するように深呼吸を行う。俺は背筋を伸ばし、そんなナイトのウマ耳に口を寄せる。
「すきだよ」
「ふぐっ!」
「何時もカッコイイ所を絶えず俺に魅せてくれるナイトも、我慢出来ずに甘えんぼさんになっちゃうナイトも、俺の愛情を全身で受け止めてくれるナイトも全部」
好きだよ──
「ふっぐ、ふー! ふー! ふー!」
俺はナイトの片耳を指で優しく撫でながら、もう片方の耳に想いを流し込む。
「わ、わたし……けんとがあんなにもわたしのこと、おもってくれてたのすごく嬉しかった」
「ナイトの事をって、なんの事だ?」
「とぼけないで、わたしのために、わたしのためだけに、たったひとりのあいばのためだけにちーむをつくるなんてあいしかた……そんなのされたら、もっとだいすきになっちゃう」
「俺はナイト一筋だからな、悪いけど気持ちは生半可なもんじゃないぞ」
「うん、うん! けんと、大好き! もっとけんとの気持ち教えて」
「あぁ、今日は沢山伝えるよ」
そうして俺らは20分程これを続けた後、トレーナー室を出て寮へと送ってやった。
「トレーナー、それではまた」
「おう、それじゃあなナイト」
俺は学生寮の門をくぐるナイトを見送り、俺も寮へと帰ることにした。
((…………2人っきりの時はアレだけ普段とは違うのに、終わったらちゃんと普段通りにするんだから凄いよなぁ))