目指せカムラの暴風   作:零課

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知り合いとの話で試しに初投稿。カムラの里、多分歴代の主人公ハンターの拠点の中でも異色ですけどかなり過ごしやすい場所ですよね。


受験合格出来ました。

 「んー・・・すー・・・すぅー・・・・・」

 

 

 「ワフ、わふ」

 

 

 ん・・・ふぇ・・・あー・・・マツカゼー・・・どうしたのぉ・・・? よしよし。うふふ。今日も良い毛並み・・・♪

 

 

 今日のご飯も私のオトモが確か作ってくれているし、起こしてくれたのかしら。おや? 人の気配。

 

 

 「あらあら。気づかれてしまいましたわミノト」

 

 

 「無念でございますヒノエ姉さま」

 

 

 意識をふいと向ければそこには私の幼馴染で、相変わらずに美人っぷりを見せる竜人族の双子の姉妹。

 

 

 「完璧な忍び足だったのに」

 

 

 「完璧に気配を消していたのに」

 

 

 「「さすがはカムラの里の強者」」

 

 

 「そんなことはないですよー二人のほうがまだまだ強いのに」

 

 

 本当に女としてもとっても美味しそ・・・ゲフンゲフン。きれいで、ハンターとしてもすごい強さ。武器の関係上師匠ではないけと一緒に励むお姉さんとして何度もお世話になった二人に言われると恥ずかしい。

 

 

 「まあまあ、姐さんもちゃんと成長しているってことで。ところで、お二人さんは今日はどうしたんで? マグロの煮付けはあいにくと三人前しか無いですぜ?」

 

 

 私のオトモアイルーのフユリが菜箸をパチパチしつつ大食いのヒノエ姉さんを特に警戒しつつどうしたの? と首を傾げる。

 

 

 「まあ、それは残念ですが・・・ええ。里長、フゲン様からお呼びがかかりまして。シオンさんも着替えて一緒に来てください」

 

 

 「ふむ? わかりました。フユリ、マツカゼ。着替えましょうか」

 

 

 「ワン」

 

 

 「あいあい。えーとこれとこれを・・・」

 

 

 鍋の火元を火鉢に移して鍋と料理が焦げないようにしたあとに装備を整えていくフユリと私もカムラの、忍者っぽい装備と双剣を背中に担いで家を出る。

 

 

 もしかして、ハンター試験の結果かな?

 

 

 

 

 

 

 

 

 「おお、ヒノエ、ミノト。ご苦労! そしてシオン。うむ。似合っているぞ!」

 

 

 「フゲン様。お連れしました」

 

 

 「それで・・・ギルドからは何を?」

 

 

 目の前にいる白髪の朝黒く焼けた肌と、とても老齢とは思えない筋肉モリモリマッチョマンのおじいちゃん。私の親代わりと言ってもいい里長フゲンおじいちゃん。私を呼び出したのと、ミノト姉さんはギルドの返事を聞いているあたり、どっちのほうだろうか。

 

 

 「うむ。ギルドからの観測結果がでた。百竜夜行が始まる兆しが出た。とな」

 

 

 「「!!」」

 

 

 「いよいよ・・・なんですね・・・」

 

 

 「うむ。前の百竜夜行からはや50年。再び、あの騒ぎが起こる」

 

 

 百竜夜行。それは数多のモンスターが種族も普段の生態系も関係なくまるで波のように押し寄せて暴れ、進行上の数多の村や人を傷つけ、滅ぼし、あるいはそこに新たに居着いてしまうという大陸全土のギルドからも未だ前例のないという大災害。

 

 

 私が生まれるずっと前。カムラの里はそれで壊滅的被害を受けてからというもの、これに対抗するためにひたすら備えてきた。

 

 

 ただ、それがどれほどの脅威なのか。どれほどのものなのかは、それを体験してきたフゲンおじいちゃんとヒノエ、ミノト姉さんと私ではズレが有るだろう。

 

 

 「しかし、それに我らがカムラの里は備えて対策をしてきた。ヒノエ、里の皆にこのことを伝えておくように。ミノト。一応あっちもすでに知っているだろうが集会場、ウツシのやつにも話しておくように」

 

 

 「「はい。フゲン様」」

 

 

 空気が引き締まったまま、すぐに里を臨戦態勢に移していくように指示を飛ばし、それに従うヒノエ姉さん達。

 

 

 「さて・・・シオンよ。こんな中ではあるが、お前のハンター試験、見事合格してハンターとして認めるとの通達だ! がっはははは! お前の努力が実ったこと。そして里に新たなハンターが、戦力が生まれたのはまこと目出度い! これからも猛き炎のように戦い、気炎万丈! 百竜夜行のときも期待しているぞ!」

 

 

 「うぉっ、うぉう! おぉ! やったー! わたしもこれでハンター合格ですね! 色々用意できるようになれます!」

 

 

 バシバシと肩をたたいて喜んでくれるフゲンおじいちゃんに、私の肩が痛くなるほどの剛力に驚きつつも嬉しいのは事実。これでわたしもカムラの里のために戦えるし、狩猟エリアで取れる木の実や鉱石とかを確保して百竜夜行に備えられるものね。

 

 

 「あ、それとなんですがフゲンおじいちゃん」

 

 

 「うん?」

 

 

 「モンジュさんと、ヒバサさんは戻ってくるんでしょ? あの二人がいれば百竜夜行も万全でいけますよ!」

 

 

 そう。私自身ももちろん戦う。けれど村の主戦力となれば私の姉弟子、兄弟子でもあるフゲンおじいちゃんの姪っ子。モンジュさん。ハモンさんの一番弟子ヒバサさん。この二人は上位ハンターに昇格していると言うし、ともに戦うのも目標にしていたからね!

 

 

 「あー・・・その件だが、実はアイツラ、龍歴院にスカウトされて、そこでの生活、武者修行が楽しいと言ってなあ。戻る気配がない」

 

 

 「え・・・」

 

 

 ピシ。っと自分で自分が固まるのを感じる。え? いや、龍歴院は私でも知っているようなすごい研究機関。あちこちを飛び回るモンスター研究に没頭する場所とは聞いているけど。え? 今この里百竜夜行が近いんですよ?

 

 

 「武者修行をしてかなり今は遠くにいるようでな。前々から文を送っているがまるで戻る様子がない。だから村の主力はお前だ。シオン。頼んだぞ!」

 

 

 「えええ~~~~~!!!」

 

 

 思いっきり、フゲンおじいちゃんの後ろのたたら場の音もかき消されるくらいの声で驚いちゃう。いやいやいや・・・うそぉ・・・私の目標の一つが達成されると同時に露と消えるということに。とほほ・・・

 

 

 「ガハハハ! アイツラもお前さんの実力を見込んでのことだろう。なぁに。代わりと言っては何だが物資が大量に送り続けてくれておる。それで砦の設備を充実させていけば問題なかろう。

 

 

 さぁ、クエストも用意しておる。行って来い! 新人ハンターシオン!」

 

 

 「わわわっ! は、はーい!」

 

 

 しょげてもしょうがない。やれることを頑張る他無い。幸いというか、イオリ君のお陰でオトモアイルーとガルクの育成もあるから運搬や戦力は困らないし。うん。今はハンターとしてやることをやるしか無いよね。

 

 

 「ふふふ。さぁ。シオンさん。私と一緒にクエストを受ける前に里の皆さんにハンターになれたことを報告したりしつつ、買い物をしていきましょう? ハンターたるもの、皆様に役割を知ってもらうのと、用意は大事ですよ」

 

 

 「はーいヒノエ姉さん」

 

 

 このあと、里の皆にハンターになれたことを祝ってくれたり、色々と貰って大満足。イオリ君からはマツカゼが欲しがっていた大手裏剣もくれたりでそれが一番嬉しかったかも?

 

 

 あと、ウツシ教官が号泣して崩れ落ちていた。いやいや・・・大げさすぎますよ教官。そしてクエストに同行しようとしていたのをゴコク様に引き止められた。うん。百竜夜行の観測お願いしまーす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「ふーむ・・・もう少し上流かな?」

 

 

 「ワフ。わふぅ」

 

 

 「んーお。こいつはいい木のみ。貫通弾に・・・こいつは火薬にできる。よしよし。色々使えるのを直につかめるってイイねえー想像が捗る!」

 

 

 今回受けたクエストはアオアシラの狩猟。なんでも、最近アオアシラがずっと川の上流に陣取っていてそこで魚を食べまくるせいで漁獲量が少し減りつつあるそうな。

 

 

 ハチミツ大好き魚大好きなあいつがひたすら食べまくっているし、川を伝って村に来られても困る。ということで大社跡で初クエストがこれ。サブクエストはイズチ5頭の狩猟。

 

 

 サブクエストはこなして、とりあえず砦で使うボウガンとか火薬とか、鉱石とか使えそうなものを片っ端からポーチに突っ込みつつ岩陰に隠れつつ川の上流に行けば見えてきたアオアシラ。

 

 

 「うーん・・・あれ、太ってない?」

 

 

 「すっげえ太ってるな・・・多分ずっとここらへんで餌を食べて動かなかったんだろうなあ」

 

 

 うーん。図鑑とか、遠眼鏡でしか見たことがなかった私でもわかる。すっごいでっぷり太っているよこれ。どんだけ食べまくっていたのかがよく分かるってもの。近くは浅く広い水場に大量の魚に休む場所も直ぐ側。

 

 

 敵が来ても坂を登れば隠れる場所もあるしで、居着いちゃったんだろうなあー。あと、はちみつを食べていたらしい形跡がないし、アオアシラの中では珍しく魚の方が大好きな個体なのだろうか。

 

 

 「フユリ。大タル爆弾と、えーと・・・拡散、ハリの実とかはある?」

 

 

 「おう。バッチリだ」

 

 

 「じゃ、マツカゼ。貴方と一緒にフユリはね? コショコショ・・・・」

 

 

 あ、こらくすぐったがらないの。作戦はこうして・・・ね?

 

 

 「おっけいだ姐さん。じゃあ、用意しておく」

 

 

 マツカゼと一緒に坂の上に登って仕込みをしていくフユリたち。じゃあ、私の方も・・・と。

 

 

 「おーい! アオアシラー! 退治にきたぞー!」

 

 

 下流で前もって釣ってきたサシミウオを魚籠に入れて腰に下げていざ戦闘開始。ハモンさん謹製の創建で振り向くアオアシラに切りつけごめん。戦闘よ!

 

 

 「!!!」

 

 

 思いっきり吠えてこっちに怒るアオアシラだけど、魚籠のサシミウオを見て餌を持ってきた邪魔者と理解したようで。太っている分食べる。食欲のあるやつだし、目ざとく気づいてくれたようね。

 

 

 文字通りのベアハッグを仕掛けてくるのをひょいと避け、横腹を切りつけ、振り返してくる薙ぎ払うような攻撃も姿勢を低くして切る。けど太っているせいで分厚い脂肪がそこまでダメージになってくれない。

 

 

 「おーにさんこっちら! 餌が逃げちゃうよー!」

 

 

 手を叩いて挑発をしつつ坂の方に逃げていけばあちらもダメージは少ないとはいえ餌を持って傷つけて来た相手をぶちのめすと気合満々、ドスドスとそのブルブル揺れるお腹とおしりを揺らしつつ襲いかかろうとして、ズボッと落とし穴に落下。

 

 

 「かかった! おーい!」

 

 

 「まいど! 爆弾転がし開始しまーす!」

 

 

 あれだけぶくぶく太ったアオアシラ。もがこうにも基本拠点を多く動かずに食っちゃ寝していた分少し衰えた腕力と太ったからだ。抜け出せないままの状態になれば合図を送り、坂の上にいるフユリとマツカゼに指示を出して、転がしてもらうのは大タル爆弾に貫通弾、拡散弾と火薬を詰めた即席の爆弾をポイポイ転がしてもらう。

 

 

 ドカンボカンと顔面で爆発とボウガンの弾丸の材料がまるでぶどう弾のように破裂しまくってしまうのだからアオアシラはたまらない。

 

 

 「そらそらそら!」

 

 

 私はといえば背中を思いきり体を独楽のように回して全身でアオアシラに刃を叩きつけ、その反動を活かしての刃を合わせて、アオアシラに飛びかかりながら身体を回転してまるで回転する弾丸となってアオアシラの背中を切りつけていく。

 

 

 「ーーーー!!!」

 

 

 大ダメージを与えた。とは思うけど気力を振り絞って落とし穴から抜け出してきたアオアシラが吠えるも、そこにブーメランが激突、続けて大手裏剣、フユリとマツカゼが遠距離攻撃を仕掛けながら坂から降りてくる。

 

 

 「こっちも見なさい、よ!」

 

 

 一瞬フユリたちに意識が向く刹那、こっちの方もすぐに切り込んでアオアシラの堅牢な大腕、ヒビの入っているところにざくりと刃を通して振り抜けば、きれいに腕の甲殻のような部分が取れる。部位破壊成功だ。

 

 

 この連撃に、短時間でこの攻撃を受けて姉妹怯んで尻餅をついたアオアシラの、爆薬で焦げつつある、肌が見えつつある首筋に思い切り刃を叩き込めば、肉が思いっきり切り裂けた感触が手に伝わり、アオアシラはドサリと倒れてしばらく痙攣したあとに、動かなくなった。

 

 

 狩猟成功。

 

 

 「やったわ。ふふふ・・・私の初狩猟。大成功!」

 

 

 見事にハンターとしてアオアシラを仕留めることが出来たのだ。まずまずの滑り出しじゃないかな? モンジュさんはこれを素手でこなせるとは言ってはいけない。あの人はいずれ絶対マスターランクの古龍とも渡り合える怪物なのだ。

 

 

 とりあえず、村のクエストだし、アイルーたちを呼んでこれを持って帰って、素材はもらいつつお肉とかは村で熊鍋にしちゃおう。

 

 

 百竜夜行なにするものぞ。モンスターを食べて元気にね!




 主人公 シオン 金髪の髪を短く切っている褐色美少女。巨乳。ご立派なキャノン砲も搭載のカムラの猛き炎(未定)幼い頃から上の猛者たちを見ていてちゃんと鍛えたけど、自分よりもモンジュとかを呼び戻したら? とは常々思っている。年齢は17~19


 フユリ オトモアイルー CVイメージはウルトラマンゼロ 基本前に出まくるシオンとマツカゼのサポート技や罠設置大得意。百竜夜行の砦の建設でもアイルーたちと物資の用意などを頑張っていますた。


 マツカゼ オトモガルク 見た目アマテラス。超人懐っこいおっとり性格。でも戦闘時はちゃんと戦う。競走馬ホッコータルマエみたいなスイッチの切替えをする。好きな武器は遠距離攻撃。ハンターのライトボウガンみたいなものがほしいといつも思っている。
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