目指せカムラの暴風   作:零課

2 / 7
多分十年後位にはモンハン世界の教科書に乗っていそうな人。ウツシ教官。


イケメンで暑苦しいのね! 嫌いじゃないわ!!

 「はぁっ! ぬほぁ! ザケやがっ、ギニャー!!」

 

 

 「フユリ!? こんの、バカテングザルがぁ!」

 

 

 「わふわっ!」

 

 

 どうもみなさんこんにちは。シオンです。今日のクエストはビシュテンゴ。うちの村への街道の道沿いに現れて悪さをするので退治に来ましたが、まーいたずら好きの生態なのも相まって面倒くさい!

 

 

 双剣からのらりくらりと避けていくし、フユリのブーメランも距離を取る。そのくせあっちはクソデカ柿をぶん投げてきてからかうから始末に終えない。

 

 

 「このっ!」

 

 

 「ーーーー!!」

 

 

 閃光玉で飛びかかろうとした瞬間に目眩しと地面に叩き落とし、その間に急いで近づいて猛ラッシュ。鬼人化状態になっての剣舞の猛ラッシュでビシュテンゴの頭を切りつけていく。

 

 

 フユリもその間に再度ブーメランで攻撃を開始。マツカゼも手裏剣で尻尾を傷つけて一気にダメージを蓄積。

 

 

 私達の攻撃をどうにか後ろに下がって逃げてから怒るビシュテンゴの頭にオニクグツという猟具生物の蜘蛛みたいなやつをつけて、思い切り引っ張って近くの岩壁に激突。脳震盪を起こして傷口から血を吹き出して再度倒れるビシュテンゴに再度猛攻撃。コレで倒れるはず・・・!

 

 

 「この! さっきのお返し・・・ウェアア”ア”ア”ア”!!」

 

 

 「フユリー!!」

 

 

 足掻く際にまた投げてきたクソデカ柿の嵐にフユリは巻き込まれてまたふっとばされる。毒じゃなくてよかったね・・・ってうぉ!!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「はっはははははは! それでみんな柿の汁まみれの甘い匂いで戻ってきたんだね。まあまあ、かすり傷だけで済んでそれなら問題ない。さすが俺の愛弟子だ! ハンターを始めて一週間でビシュテンゴまで討伐できるのは才能の塊!

 

 

 いやあ、コレは頼もしいばかりだよ!!」

 

 

 「もー言い過ぎですってウツシ教官。でも、ありがとうございます。教官の技術のおかげで助かりましたし」

 

 

 「おぉお! その言葉が嬉しいよ愛弟子ぃ! いや、シオン!! もっともっと狩猟して、カムラの英雄になるのだ! そしてその勇姿をいつか俺の前で・・・!」

 

 

 ビシュテンゴの最後の柿ラッシュにみんな柿まみれになって、どうにか討伐をしてから集会所のお風呂を借りに来たらウツシ教官に捕まっちゃった。私の師匠で、全種類の武器を扱い、それらの鉄柱糸技を開発したというとんでもない人。

 

 

 まだ30そこらに行くかどうかの年齢だって言うのに、この人は大真面目にすごい。しかもその技も基本翔虫のパワーを利用していくようにしてハンターの負担を少なめという分配のものだし。

 

 

 「くっそー・・・ほんとあのバカ天狗ザル。散々俺をおちょくって、ブーメランもさっぱりだったー・・・姐さんの猟具生物と閃光玉。あれがないとずっとからかわれていたんじゃねーか?」

 

 

 「うーん。まあ、ビシュテンゴはいたずら好きな上に頭もいいからね。それはあったと思う。ただ、そういう頭の良いモンスターはたくさんいる。そして狩猟を有利に導くためにも俺達は道具を使う。それは自然のものでも同じだ。

 

 

 フユリは罠の扱いに秀でているけど、環境生物や猟具生物。シオンが持てない分を持っていくのもいいんじゃないかな?」

 

 

 「はっはっは。そうでゲコよ。狩猟生物。カエルなどは本当にいいもの。どんどん使っていくほうがいいゲコ」

 

 

 ゴコク様もそう言って微笑んでくれる。私のおじいちゃんみたいな人だけど、ほうほう。今後はアオアシラ以上のでかい奴ら。リオレイアとか、ジンオウガとかともやり合うだろうし、道具は大量に。ですね。

 

 

 「ふむ。じゃあその生息域も抑えて、今度素材ツアーでもしつつ必要なら里に持ち帰りましょう」

 

 

 「あ、それなら俺教官に相談したいことがあってさー」

 

 

 「まあまあ、反省会もいいけど、まずはオフロに入っておいで。君たち汗を流しに来たんだろう?」

 

 

 あ、そういえばそうでした。マツカゼの体も洗わないとだし。ベタベタしているのをスッキリしたいし。

 

 

 教官とゴコク様に頭を下げて急いでお風呂に。ふぅー・・・生き返る・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 「はぐあむ・・・んー焼き魚美味し♪ そうそう。フユリ。さっき言おうとしていたこと。なんなの? ゴコク様に教官に再度話してみない?」

 

 

 「あ、そうだったニャ。なーなー教官、ゴコク様。猟具生物とか、環境生物。そこら辺って、養殖とか、俺等が使う分だけ数匹持っていけるって無いかなあ? ほら、ポッケ村とか、モガの村の畑特集を見ていて思ったんだけどー」

 

 

 「ほほーう。なるほど。そう来たか。うむ。それなら、できる。ただし、ギルドの許可と、持ち出しの際は数をしっかりと記入することが必須条件でゲコ。今は百竜夜行。そこではいろいろな道具の使用許可も降りているし、ギルドの方にもワシが話しておく」

 

 

 ほほう。猟具生物の養殖。ふーむ。なるほど。あれほど強力なものを扱えればいいし、確かにいいかも。フユリもいいこと言うじゃない♪ じゃー私の方でもなにかしないと・・・ふーむ・・・

 

 

 「あ、そうだ教官。私の方も一つ。そろそろオトモたちの武器関連で属性武器などを用意したいのですが、モンスターの素材以外でもなにかいいものってありますか?」

 

 

 「ほほう。なるほど。それなら、端材集めとかをイオリくんのもとで鍛えたオトモたちに任せるのもいいけど、カゲロウさんや、交易商・・・? のロンディーネさんに相談するのも手だろう。カムラの里以外で流通しているものを買って、ハモンさんに頼むのもいいと思うよ」

 

 

 「なるほど・・・最近カムラ周辺や、カムラ以外でも依頼を受けていますし、お金もありますし考えておきます。麻痺属性の武器とか、オトモたちにあげるのもいいかもって」

 

 

 確か狩りに生きる。でも複数匹のアイルーをオトモとして雇用して調査隊を組んで素材を集めたりしている特集があったし、いつかやってみたいですね。

 

 

 うーん・・・一応物資があるとはいえもう少し備えたいですし・・・うん。大事ですよねえ。

 

 

 「よし。それじゃあ、早速行ってきてみます。ありがとうございますふたりとも。頑張ってみます。いくよ。フユリ、マツカゼ」

 

 

 「ほっほっほ。気をつけるでゲコよー」

 

 

 「また相談があれば何時でも乗るからね愛弟子!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「こんにちはシオン殿。お買い物ですかな?」

 

 

 「はい。回復薬と大タル爆弾と、トラップツールをこのくらいと・・・」

 

 

 いつも布で顔を隠している不思議な雰囲気の雑貨屋カゲロウさん。いつもいろいろな商品を仕入れてくれるけど、ギルド関連の品まで仕入れてくれるあたり、どこかの国のコネもあるようで大変頼りになる。

 

 

 「あ、それとちょっと頼みたいことがありまして。いいですか?」

 

 

 「いいですよ。私で良ければ何なりと」

 

 

 「じゃあ、このモンスターの素材でバリスタの弾丸とかをお願いしたいのですが。この素材のお値段の分より少なくていいので」

 

 

 「おや、お値段分ぴったりでないので?」

 

 

 「運送費用は差し引いてもらって結構なので。重いものを頼むわけですし」

 

 

 「ふふふ。なるほど。ではかしこまりました。お受けしますね」

 

 

 モンスターの素材を受け渡してその場で計算してバリスタの弾丸の受け渡し分を書いてもらいメモを頂く。うんうん。うーん。やっぱり下位のこの素材じゃこの程度か。もう少し頑張って強くならないと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「やぁ、今日は何用かな友よ!」

 

 

 「ギルドポイント(カムラポイント)で商品を買いたいのですけどいいですか?」

 

 

 「もちろんだとも! さあさあ。見ていってくれ!」

 

 

 交易商と名乗りつつガッツリ騎士の雰囲気と振る舞いを隠せていないロンディーネさん。この人も美人で大変美しい・・・うふふ。いつかお相手したいですが・・・おっと。まあ、それはそれとしてまずやるべきことをしないと。

 

 

 「ふむふむ・・・あ、麻痺属性のアイルー、ガルクの武器に使えそうなものがいくつか。これらと、後は、あ。そうだ。交易について聞きたいんですけどいいですか?」

 

 

 「うむ。交易とは、ギルドポイントをアイルーやガルクに持たせて目標の品を手に入れることだね。シオン君がハンターとして依頼を受けている間も動いてくれているけど、依頼先へ現場に行くお使い役のアイルーたちが必要だ。キミのアイルーのフユリ、マツカゼは狩猟に連れ出すのなら別の子たちを用意するべきでは?」

 

 

 「ほうほう。んー確かに。家の番をするためのガルクに、アイルーも欲しいなって思っていますし、もう少し稼いでから養育費を確保してからになりそうですね。ふふふ。ありがとうございます。この麻痺武武器の素材も助かりました」

 

 

 

 「いやいや。どうか善き狩猟を。百竜夜行の前にしっかりと強くなるんだよ」

 

 

 「ふふふ。できれば貴女とも一緒に狩猟したいですね」

 

 

 「おお、それはぜひ・・・いやいや、私はただの交易商だ。護衛のオトモがいないと私は無力だよ」

 

 

 うーん。やっぱごまかしきれていないですよロンディーネさん。でも、悪い人じゃないようだし、実際商売も公平なもの。ウツシ教官や里守のみなさんからも里でなにか悪さしているわけでもないし。ほんと、いつか色々と話してくれるといいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「うふふ。シオンさんたちも見事に強くなってきましたね。フルフルを討伐して装備も出来て。そんな実力者のシオンさんたちにこの依頼が来ています」

 

 

 あれから資金稼ぎと百竜夜行に備えるために物資を集めまくったりとかして過ごす中、ヒノエ姉さんに依頼を貰いに行こうとしていたらなにやら依頼が来ていたようでガサゴソと書類の束から何かをだしてくる。

 

 

 「陸の女王リオレイア。この狩猟を依頼したいです。私達里のギルドのみならず、他の地域でもコツコツと功績を積み上げた結果狩猟許可が降りました。でも、同時に気をつけてくださいね。ふるふると同じ飛竜種とはいえ、こっちは格が違います」

 

 

 「はい!」

 

 

 いよいよきた・・・陸の女王リオレイア。生息範囲の広さと亜種の多様さ、多分竜種の中でもかなり成功しているやつ。同時に、大型モンスターの中でも一つの壁。ここを討伐できるかどうかで大分変わってくる。

 

 

 麻痺武器に、双剣も強化した。準備もできているし。うん。頑張ろう!

 

 

 「頑張ろうぜ姐さん。俺達も用意はバッチリだ!」

 

 

 「ワォん!」

 

 

 「では、依頼をお受けしますヒノエ姉さん。無事に勝ってきます!」

 

 

 「ええ。行ってらっしゃいませ。どうか無事で」

 

 

 よーし。いくぞ。陸の女王! 無事に討伐してステーキにしてやる!




 カムラの里に来ていたのがエルガドのみなさんじゃなければ引き抜かれるか誘拐されていそうな程に超有能のウツシ教官。あの人面白いし素敵すぎるわぁん。


 あ、ライズ編はあの風神雷神夫妻あたりまではだいぶサクサク行きます。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。