Muv-Luv 本土戦線異状なし、進撃せよ!   作:tonkacchi

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お久しぶりです

今回は新しい友情出演組が参戦します。

また、パロディネタがもしかしたらあるかもしれませんw


第4章 死地、佐渡島
第17話 死地へ再び


 1999/12/25 

 

 A-01部隊は8月の休暇の後、新たに部隊を再編された。これによりA-01部隊は中隊から大隊へと進化した。追加要員としてThree idiots隊とビルスト、更に帝国軍帝都守備隊から如月中尉と駒木咲代子中尉が補充された。また、恭子は斯衛かつ五摂家当主ではあったが、政府と斯衛軍の計らいによりA-01部隊にオブザーバーという立場で参加することとなった。また、如月と駒木は元々、帝国軍の帝都守備隊に配置されていたが、帝国と国連の関係性改善のため出向してきたのだ。

 彼らの機体は不知火の近代化改修版である94式戦術歩行戦闘機(不知火甲型)だった。これは帝都第1守備連隊専用の不知火だった。機体の関節強度が強化され、装甲はより薄く、跳躍ユニットも推力が1.5倍増強されていた。OSはXM1を改良したXM1Jを搭載した。帝国製の新型OSでXM1をより簡素にしたものだった。そして、機体のカラーリングは帝国軍のカラーリングのままだった。

 

 

 10:00 ブリーフィングルーム

 

「7人とも、これからよろしく頼む。私はA-01部隊の隊長、伊隅みちる大尉だ。まあ、ほとんど顔は知っているだろう。」

「新顔の二人には自己紹介してもらおうか。」

「じゃあ、俺から。俺は如月中尉で、前は帝都第1守備連隊所属でした。ポジションは強襲前衛(ストライクバンガード)でした。」

「私は駒木咲代子中尉です。如月中尉とは同期で同部隊所属になります。よろしくお願いいたします。」

 

 彼らは帝国軍の中でも強力な部隊だった。その実力は模擬戦の際に2人でトンカッチと伊隅以外を全員撃墜して見せたことからはっきりと分かった。そして、Three idiots隊とビルストたちもさらに腕を挙げた。もちろん、A-01部隊の練度も向上していった。補充要員はA-01部隊にとっては最高の刺激となっていた。

 

 

 2000/1/3 10:00 第4戦術機格納庫

 

 この日、佐渡島ハイヴに対する総攻撃作戦がA-01部隊に言い渡された。作戦名は甲21号作戦(オペレーション・サドガシマ)

本作戦は第1段階は帝国海軍連合艦隊第2戦隊によるAL弾による飽和砲撃を開始。上陸地点の確保が完了次第第2段階に移行。

 第2段階は戦術機による上陸地点の確保。これにより、90式戦車、87式自走高射砲改を含む第2機械化混成軍団と第4歩兵師団を前線投入。第4歩兵師団が前線司令部を構築し、情報伝達をより正確に行う。

 第3段階は、戦術機による光線級の排除。これにより、第4段階の遂行を簡易的にする。

 第4段階は国連軍第6軌道降下兵団による強襲降下。再突入殻による質量爆弾と地上の戦力を同時確保する。

 第5段階は戦術機がハイヴ奥深くまで侵攻し、これを撃滅する。この5段構え作戦により、佐渡島からBETAを一掃しようというのだ。しかし、これには大きな弱点があり、それ作戦が失敗した場合のサブプランが一切ないところだ。一本道の一方通行なのだ。

 作戦の流れをみちるが説明した。

 

「以上が作戦の内容だ。質問は?」

 

 ジェームズが発言した。

 

「本作戦は致命的な穴があり過ぎる。いささか無謀すぎやしないか?」

 

 みちるがそれに反論する。

 

「確かに、これは自殺同然の作戦だ。しかし、これをやり遂げなければ、帝国、ひいては世界の寿命は減っていくことになる!…………わかってくれ。」

 

 ジェームズは何か言いたげではあったが、みちるも納得していないことを理解し、口を引っ込めた。如月が追加で質問する。

 

「他の部隊はどれだけ来るんです?まさか、俺たち1部隊だけってことはないでしょ?」

「さすがに、それはない。他には中部並びに関西方面の帝国本土防衛部隊も非常呼集されている。さらに、如月中尉達のいた第1守備連隊が、国連も横浜からA-01部隊以外から出てくる。崇宰大尉のいた斯衛軍からも来るそうだ。」

「そうなると、国連と帝国は本気で佐渡島をつぶすってことですか。」

 

 それに対し、みちるはうなずいた。ここでトンカッチが補足をした。

 

「割り込み失礼するぞ。今回の第1目標は佐渡島ハイヴを陥落させることだ。ただし、とある方から命令書を別にもらっている。」

 

 そう言い、トンカッチは封筒を開けた。手紙にはこう書かれていた。

 

 

 緊急時命令書 

 

 宛先 A-01部隊

 

 本命令書は元々の作戦が瓦解した際にA-01部隊のみが独自に行う作戦内容である。瓦解判断基準は以下のとおりである。

 

1、戦術機総数が8割を下回る又は地上機械化部隊が全滅した時

2、海上戦力が6割損失した時

3、降下兵団又はハイヴ突入部隊が全滅した時

4、HQが戦闘継続困難を発報した時

 

 そして、以上の事例が発生した際には速やかに以下の手順を行うこと。

 

佐渡島各地に展開している特殊大型地雷の点火作業を開始(位置は行動責任者:トンカッチ大尉にのみ知らせるものとする。死亡している際はHQに速やかに連絡しその後の指示にした合うものとする。)

 

 

       国連軍横浜基地副指令 香月夕呼

 

 

「とのことだそうだ。どうやら副指令は失敗することも見込んでいるらしい。」

 

 全員の顔が一気に曇る。それを振り払うようにみちるが喝を入れる。

 

「いいか、貴様ら!我々は死ぬために戦うのではない。生きるためだ!それを忘れるな!」

 

 それにトンカッチが続く。

 

「みちるの言うとおりだ。まさかだが、死ぬと思ってやるつもりじゃないよな?もしそうだとしたら、今回は作戦から降りてくれ。そうじゃないなら死ぬ気で生きろ!何のために今まで戦ってきたか思い出せ!いいな!」

『…了解!』

「よし、それでいい。…大隊復唱!死力を尽くして任務に当たれ!生ある限り最善を尽くせ!決して犬死にするな!」

『死力を尽くして任務に当たれ!生ある限り最善を尽くせ!決して犬死にするな!決して犬死にするな!』

「総員、解散!」

 

 そして、大隊各員は自分の機体へと戻っていった。

 

 

 1/5 8:00 佐渡島より30㎞南方海上

 

 作戦がついに開始された。早速第1段階の艦隊による砲撃が始まった。そこには、大和や武蔵などの旧世紀には無用の長物と化していた戦艦が息を吹き返していた。

 

「主砲、四十六糎砲射撃用意!弾種、AL!自動装填完了!」

「主砲射撃準備よーし!」

「了解!全艦、主砲交互打ち方用意!」

「交互打ち方用意!」

「…………撃て!」

 

 大和型の四十六糎砲が海を揺るがし、佐渡島の大地を震わした。砲弾は70%が撃墜されていたものの30%は馬鹿にならない威力を誇った。

 

「砲弾撃墜率70%!されど、効果絶大!」

 

 戦艦『信濃』の安倍艦長は叫びながら指示を飛ばしていた。

 

「機械化部隊と軌道降下兵団(オービットダイバーズ)のために花道を用意してやれ!主砲が焼けるまで撃ち続けろ!」

「了解!主砲が焼けきるまで撃ち続けろ!」

 

 しかし、彼らはかなり佐渡島海岸線に近づいていた。そのため、光線級からのレーザー照射を受け始めた。

 

「後部マストに被弾!落下に注意せよ!」

「ダメコン、急げよ!」

「左舷側、第3区画に被弾!浸水が始まったぞ!」

「大丈夫だ、注排水システムがある。戦艦が簡単に沈むか!」

『こちら、美濃!戦闘環境に被弾するも損害軽微、戦闘続行可能!』

『加賀より現状報告!第2主砲使用不可!艦橋が融解し、電探室にも被弾、バイタルパートも貫通した!戦闘行動は不可と判断したため、これより戦列を離れ艦隊の盾となる!』

「安倍艦長、レーザー照射警報です!」

 

 そして、信濃にもレーザーが照射され、艦橋にダメージを与えた。しかし、さすがは戦艦。内部被害を極限まで減らしていた。

 

「機関出力は!?」

「最大出力はいつでも出せます!」

「主砲も、副砲も、ピンピンしてます!」

「…機関も、兵装も未だ全力発揮可能。結構だ、大いに結構だ!」

 

 さらに、信濃と美濃は攻撃を強めた。加賀は艦傾斜角が20度になり、攻撃手段を失いながらでも盾として、艦隊を守り続けていた。砲撃を続け、ついに上陸地点の確保準備が完了した。第2段階への移行準備が完了したのだ。

 

 

 8:30 上陸地点

 

 作戦は第2段階に移行した。あまりにも作戦がうまくいっており、戦術機部隊は特に抵抗を受けることなく上陸に成功した。さらに、地上部隊の上陸地点までも確保してしまった。

 

「こちら、ローパー1。上陸準備完了につき、いつでも上がってきていいぜ!」

「了解した!第35部隊、突撃ぃ!」

「こちらは第4歩兵師団だ。上陸管制用CPを設営完了!前線司令部構築まで後5分は持たせろ!」

 

 第2段階は当初の予定通りとなっており、情報の統制により混乱が軽減されていた。さらに、第35部隊の活躍がすさまじいものとなった。

 

「120mm、APFSDS装填完了!」

「BETAとの距離、1500!」

「…撃て(Fire)!」

「待ってました!」

 

 80両もの90式戦車から放たれる120mm砲弾は次々とBETAを吹き飛ばした。12.7mm機関銃も小型種であれば、効果的に働いていた。さらに食われないように、徐々に更新しながら攻撃していた。そして、一定のラインまで後退した際に合図をした。

 

「……………誘導完了!」

「誘導感謝!小型種は任せろ!」

 

 物陰から87式自走高射砲改が30両出てきた。

 

「35㎜の弾幕から逃げれると思うな!」

「ぶち殺せ!蹂躙してやれ!」

「撃てぇ!」

 

 圧倒的な35㎜の射撃弾幕がBETAを襲った。そして、じりじりと前線を再び押し上げていった。

 

 

 同時刻 大型戦術機母艦『大隅改』

 

 トンカッチたちは最後のブリーフィングを終えて、各々の戦術機に向かっていった。その時、みちるにトンカッチは呼び止められた。

 

「…トンカッチ、ちょっと顔貸して。」

「…………どうした、急に?」

 

 有無を言わさず、みちるはトンカッチにキスをした。

 

「ん…。必ず生きて帰ってきて。…そうしたら、これ以上のことしてあげるから。いい!?」

「…………ふっ、当たり前だろ!?帰ったらキャンキャン泣かせてやるから、覚悟しとけよ!」

 

 やはり、愛するものを持つことは大切だとトンカッチは思った。そして、戦術機に乗り込む。

 

「また帰ってきたな、この地に。」

 

 リフトが上がり、愛機となった村雨が外に晒される。目の前にはそびえたつハイヴのモニュメントが見えた。すぐに、最終チェックを行う。すべて異常なし。燃料も十分。ついに出撃可能のランプが光り、ブザーが鳴る。次々、仲間たちが発艦していく。それにトンカッチも続く。

 

「A-01、トンカッチ。…出るぞ!」

 

 トンカッチは屈辱と恐怖を植え付けた佐渡島へ、あの死地へと再び機体を飛ばした。それは、半年ぶりの復讐であった。




久しぶりに描いたけど、大変だなこれ。


今回の友情出演組です。(敬称略)

ヱルム・ビャーチェノワ(@ElM_Su37UB)
もち(@mochi02913)
ジェームズ・スミス(Lt_smithFFR41mr)
ビルストと戦術機好きの男(@Yuki90300757993)

New!
如月中尉(@KSRG_TSF94)
出演許可を頂き、感謝しております。ありがとうございます。
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