Muv-Luv 本土戦線異状なし、進撃せよ! 作:tonkacchi
前回の書き忘れで、クリスカもA-01にいます。搭乗機はヱルムと同じです。
サンダーク中尉も保護者的にいます。この世界戦の彼は、冷酷ではあるもののクリスカにはデレデレのパパみたいなキャラです。イーニァはもう少し後で出てきます。
2000/1/5 8:35 佐渡島上陸地点
A-01部隊は上陸地点へと機体を飛ばした。作戦は第3段階に移行していた。既に上陸地点周辺は確保済みで戦線も安定しつつある。A-01部隊に課せられた任務は光線級の排除だった。砲撃でかなり削れてるとはいえ、いまだ多数健在だった。そのため、第4段階の降下軌道兵団に対する被害を軽減させなければならない。既に降下軌道に彼らは突入していた。だから、一刻も早く光線級を排除しなければならない。
「A-01各機、陣形を戦闘隊形に移行。速やかに光線級を排除せよ!食って食って食いまくれ!」
『了解!』
早速、前方に師団規模のBETAが展開していた。光線級も一個小隊規模存在していた。如月と駒木が先発して戦闘を開始する。
「咲代子、強襲前衛の矜持を見せつけろ!」
「了解よ!」
強襲前衛として、彼女たちは進路上のBETAを排除していった。二人の機体に装備してあった近接武器は長刀のほかにブーメラン状の形になっている、95式環状攻撃短刀があった。95式は小型種に対し有効で、戦車級が次々排除されていった。如月たちが切り刻んでいた小型種から出た血により、赤い絨毯が敷かれたようだった。そうして
「俺たちの番だぜ、もち、ヱルム、恭子!」
「BETAは滅殺!クリスカぁぁぁぁ!!!!!」」
「ぶちのめしてやるぜBETAども!水月ぃぃぃぃぃぃ!!!!!」
「お前ら、うるせえよ!…恭子ぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
「…………まったく、私も
「安心しろ崇宰大尉、私も飼い主を手伝ってやる。」
「恭子さん、クリスカさん、それは勘弁してください。」
「「恭子/クリスカが飼い主?…最高やな!」」
「お前らなあ、戦闘に集中しろ!」
彼らはおしゃべりしながらでも、戦闘で活躍をしていた。5機の連携はすさまじく、あの要塞級でさえも瞬殺していった。攻撃パターンは1人が分身しているように見えた。恭子が一番先頭に立ち、その後ろを4機が一列になり続く。そして、恭子がルートを決め、攻撃を開始。その後の前半2人が足を片側のみ切り落とし、後半2人がとどめを刺す。恭子の情報処理能力に任せた戦術だった。負担はかなり大きいが、恭子にとっては朝飯前だった。そのため、大型の要塞級は次々と彼らに滅殺されていった。ついに、光線級が丸裸となる。
「よし、貴様ら、新入り共がうまくやってくれたぞ!その戦果を無駄にするな!突撃!」
「全機、突入。突入!一気に仕掛けろ!」
トンカッチの村雨が一撃離脱を仕掛け、みちるの時雨がそれをカバーする。2人を中心とし、他の隊員が続く。
「速瀬、出すぎるんじゃねえ!」
「大丈夫ですって、大尉!少しぐらい無茶するくらいがいいんですよ!」
「まったく、貴様というやつは。宗像と風間、フォローに入ってやれ!速瀬のストッパーになれ!」
「「了解です、トンカッチ大尉!」」
「みちる、俺についてきてくれ。他の奴は俺たちの援護をしてくれ!」
『了解!』
丸裸になった光線級は次々と彼らの餌食となった。そして、見える範囲内での光線級は全部排除された。
「こちら伊隅だ。CPに連絡、担当区域の光線級の排除を確認。降下兵団の現在位置を教えてもらいたい。」
「こちら前線CPだ。現時刻は8:39だから、…第6軌道降下兵団は残り7分で地表に到達するな。
送られてきた地図には大まかな落着地点が示されており、今いる地点も一応、落着地点に含まれていた。みちるは、後方に1km後退することを決定した。ちょうどそこには補給コンテナもあったからだ。そして、5分が経った。
8:45 佐渡島上空高度1000m
第6軌道降下兵団は既に地表が見える高度まで接近していた。
「こちらマングース1。
降下兵団は再突入殻を全機パージ、それを質量兵器に転換させた。さらに、降下速度の調整も同時に開始した。早速、撃ち漏らしの光線級が再突入殻を迎撃し始めた。しかし、数は圧倒的に少なかった。そのため、再突入殻のほとんどが地表に到達した。地面から爆炎と土埃が発生する。
「隊長、光線級はあらかた片付いているようです。今回は楽な仕事になりそうですぜ!」
「馬鹿野郎、油断するんじゃない!…経験則だが、これは嫌な予感がする!」
その時、降下兵団の
「やっぱりな!全機緊急回避!散開しながら降下、続けろ!」
『了解!』
全員が無茶だと知っていた。だから、彼らは誰が最初の貧乏くじを引くかで気が気でなかった。
「さあて、貧乏くじは誰だぁ!?…うわああああ!」
「誰がやられた!」
「イ―オ少尉です!」
「畜生、あのアーティスト気取りの馬鹿野郎!射撃ポイントを逆算、目標ロック!…こいつは、重光線級!いや、それ以上の大きさだ!全機、散開しろ!早く!」
そうマングース1は言い残し、周りの5機とともにレーザーに焼かれて死んだ。
「なんてことだ…!アレイ隊長、撃墜される!敵は重光線級、もしくはそれ以上のBETAと確認!」
「こんな重金属雲が濃いところで、まともに通信がつながるわけねえだろ!分かったらお前もさっさとBETAを…うわあああ!」
「畜生、ボブ!…ギャッ!」
「馬鹿野郎、足止めんじゃねえ!止まったら射貫かれ…ギャァァァ!」
彼ら第6軌道降下兵団は目標手前800mの上空にて全機爆散した。彼らを撃墜したのは重光線級ではなかった。これは後に呼称されることになるが超光線級であった。重光線級の頭部が3つになり、体本体はそれを支えるため、肥大化しており、動きは鈍重だった。しかし、単純破壊力は重光線級3体分に相当するので、馬鹿にならなかった。おまけに外皮は固くなり、120mmでも怪しかった。そのため、長刀での戦闘が好ましいとされるようになる。
もちろん、この時の彼らはそれを知る由もなかった。
同時刻 A-01部隊補給所
彼らは補給作業を行うついでに上空を眺めていた。もちろん、あの惨劇も目にしていた。
「おいおい、降下兵団は全滅じゃねえのか!?」
「味方が、滅殺されてどうすんだよ…。」
さすがにあの状況を見ると士気は幾分か低下してしまった。
「貴様ら、気を落とすんじゃない!まだ作戦は継続中だ。周辺警戒を怠らず、次の指令に備えろ!」
みちるもそうは言ったものの、さすがに落ち込んでしまった。その傍ら、トンカッチはデータをいじっていた。
「…………よし、これで使える!みちる、これを!」
トンカッチが送ってきたのは佐渡島の戦闘用地図データだった。
「そのルートを通れば、大多数の部隊で移動しつつ、ハイヴに突入することができるはずだ!」
「……………あの時のデータがここで生きるとは!今すぐ送る!」
みちるはデータを急いでCPに中継させてHQに送らせた。送ると同時にHQからの伝達指令がCPから来た。
「伝達指令だ。総員傾注。…作戦は継続し、当初の予定通り動くように。とのことだそうだ。」
当初の予定では降下兵団との合流があったものの、彼らは全滅してしまった。そもそも、戦力補充目的もあったのにそれが潰えた時点で失敗のはずだ。しかし、戦力が8割以上残っていた。それだけを見て、
「A-01部隊はこれより、ハイヴ突入支援を開始する。しかし、状況は悪化しつつある。柔軟に対応して見せろ!」
『了解!』
A-01部隊はハイヴに全速力で接近した。もちろん、トンカッチのデータ通りであった。
8:55 佐渡島ハイヴ前
中部方面軍は一番最初に到着したため、合流前に戦闘を開始。理由としては、補給部隊が来る前に陣地確保をする必要があったからだ。しかし、状況は拮抗していた。損害こそ出ていないものの、BETAの数で押し切られそうになっていた。
「愛知県民なめんじゃねえぞ!BETAの口の中に八丁味噌ぶち込んでやる!」
「隊長、そこはエビフライじゃないんすか!?」
「エビフライ、ういろう、天むす言ってるやつは2流なんだよ!日本男児たるもの味噌だ、味噌!」
「そんなことどうでもいいですから、戦闘に集中してくださいよ!」
「隊長、残弾僅少。戦闘続行困難!」
「お前の長刀は飾り物か!?わかったらさっさとぶん回してこいや!」
既に、何機かが突撃砲を捨て、長刀に換装していた。それにより、拮抗から劣勢に変わった。その時、後方からミサイルが接近してきた。それは全て、目の前にいたBETAの群れに着弾、殲滅してしまった。
「こちら、A-01部隊。中部方面軍、戦線の維持に感謝する!」
「まったく、美味しいところばっか食べやがって!…………感謝はするけどな。」
A-01部隊は予定より5分早く合流できた。それは、トンカッチのデータによるショートカットのおかげだった。増強された戦力により、陣地が確保されていった。
「これで、最後!」
そして、3分後には陣地の確保に成功した。補給部隊も同時に到着し、その後、関西方面軍と第1守備連隊、斯衛軍も合流した。彼らはハイヴ突入に向け、燃料と弾薬、装備を整えた。
9:30に、作戦はハイヴ突入の第5段階へ完全移行した。その場には何百機もの戦術機が獲物を求めるがごとく待機していた。
今回はそこまで多くなかったなぁ()
今回の友情出演組です。(敬称略)
ヱルム・ビャーチェノワ(@ElM_Su37UB)
もち(@mochi02913)
ジェームズ・スミス(Lt_smithFFR41mr)
ビルストと戦術機好きの男(@Yuki90300757993)
如月中尉(@KSRG_TSF94)
出演許可を頂き、感謝しております。ありがとうございます。