Muv-Luv 本土戦線異状なし、進撃せよ! 作:tonkacchi
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質問コーナー
Q.恭子の機体はどうなってるんや!
A.一応、瑞鶴。ただ、今回の5・15事件では不知火に搭乗
Q.五十鈴の中身の機体の名前も五十鈴なんか?
A.違う。中身だけになったら、陽炎って名前や。イメージとしてはガンダム試作3号機。ガンダムとでっかいアレをくっつけた姿がデンドロビウム。だけど、でっかいやつはがしたらステイメンになる。それと一緒。
Q.トンカッチが現時点で乗ってる村雨のOSは?
A.一般部隊も使っている普通のOSを、少し改造したもの。差異はほとんどない。一応、香月副司令がフィードバックをもとに現在鋭意制作中。ちなみに、駒木と如月のXM1Jはそのままにされっぱ(何やってるんだ帝国!)。ビルストの機体のMarsもそのまま使用中(こいつは暴走しなかったから☆)。
戦術機の詳細は今回の後書きで。
以上前書き
2000/5/15 3:30 第3滑走路
ミサイルが戦術機格納庫に命中した。一部が弾薬や燃料に命中したのか、大きな爆炎を上げた。中には、戦術機もあった。戦術機は特に大きな爆発をもたらした。無論、第4戦術機格納庫も例外ではなかった。迎撃しようとしていたビルストが叫ぶ。
「トンカッチ大尉、第4戦術機格納庫が被弾しました!」
中には五十鈴や、予備の不知火が多数残されていた。第4戦術機格納庫はそれもろとも爆発した。建物の壁は全て吹き飛び、内装があらわになった。そこには、崩れ落ちた不知火の残骸が多数あった。しかし、一機だけ直立していた戦術機がいた。トンカッチは第2波攻撃に備えながら、最大望遠で確認をした。
「あれは………、陽炎か?いや、五十鈴か!?」
五十鈴は圧倒的な堅牢性を遺憾なく発揮していた。増加装甲部位が一部焼けただれていたものの、戦闘続行可能なようにみえた。さらに、ミサイル第2波が接近した。この
「ミサイルの数、10発!十分迎撃可能だ!全機、対空戦闘!」
A-01は全機、36㎜で弾幕を張った。しかし、撃墜直後に爆発が起きなかった。その代わりに、何かが撒かれた。それは、落ちかけていた月の明かりに反射していた。
「これは、アルミニウム箔!」
すぐに、全機のレーダーが性能を低下させた。アルミニウム箔にはレーダー波を反射させる性質を持っている。そのため、あちこちに反射してしまい、正確な情報を得ることができなくなっていた。しかし、彼らはこの前まで対戦術機訓練をしていたのだ。この程度なら織り込み済みだった。パネルを操作し、熱源探知センサーに切り替えた。しかし、どこにも反応がなかった。だが、一瞬だけ噴射音がした。それは、ヱルムの後ろからだった。トンカッチは急いで警告を促す。
「ヱルム、後ろに何かいる!回避しろ!」
「は!?言うのが遅いんだよ!」
ヱルムはすぐに機体を反転させようとした。同時に、突撃砲の照準を後方に先行入力していた。背後を取られたときに攻撃をする戦術だった。しかし、そこには誰もいなかった。いや、いたのだ。それを、ヱルムが知覚できなかっただけだ。ヱルムの機体は真っ二つに胴体を切り裂かれた。管制ユニットにも少なからぬダメージが発生したが、ヱルムはすぐに機体から脱出した。ジェームズがそれを確認し、医療班の出動を要請した。それと同時に、長刀に持ち替えた。
「畜生!ヱルムがやられた!全機、近接戦闘用意!」
それを聞いた全機が長刀を片手に持ち始めた。敵は、ステルス機体のようだ。さらに、レーダー障害も加わっていた。ただでさえ見えないものが、より見えなくなっていた。おまけに、熱源も検知できない。ここからは、本当の有視界戦闘になる。目がレーダーになる。みちるを中心とした円陣を展開した。全方位どこから攻撃されても、さすがに補足することができる。如月と駒木はこれに見覚えがあった。
「トンカッチ大尉、駒木です。恐らく、これは沙霧大尉の戦法の一つです。予想通りなら、もうすぐ通信回線を開いてきます!」
「何だと!?何のためにだ!」
「あの人はそういう人なんですよ!…そうじゃなきゃ、沙霧大尉じゃねえ!」
そう言われると、すぐに広域通信を拾った。
「こちらは、帝都第1守備連隊連隊長の沙霧大尉だ。貴様らの言うところの、クーデター首謀者だ。」
沙霧は広域通信で、自らを名乗ってきた。さらに、自分たちの決起した理由について語り始めた。広域通信だったので、みちるは、それに応答するために回線を広域に変えた。
「俺は、A-01部隊隊長の伊隅みちる大尉だ。…話なら他所でやってくれ!」
すぐに長刀を構える。それを制止するように、足元に狙撃された。
「伊隅大尉、我々は一度話がしたい。武器を納めてほしい。また、我々が貴官らを包囲していることも併せて知らせることとする。」
「…もちろん、貴様らも武器を納めるんだな?」
「無論だ。この行為は、煌武院悠陽殿下の名のもとにおいて誓う。」
帝国の民が将軍殿下の名のもとに誓願をするときは、それを破ることはなかった。
「………了解した。全機、武器を納めろ!」
みちるはA-01に武器を納めさせた。
「…要請に感謝する。」
沙霧たちも武器を納めた。みちるたちにとっても、交渉で終わるならそのほうが良い。代表者同士で話し合うことが決定し、その後ろを互いの機体が守りを固めていた。横浜基地内では、歩兵部隊が狙撃を敢行しようとしていたが、香月がそれを制止した。
3:35 第3滑走路上
代表には、国連軍からはみちるが、クーデター部隊からは沙霧が出てきた。互いに、戦術機の管制ユニットを開放し、体が晒されあっていた。少しの沈黙の後、沙霧が口を開いた。
「まずは、この機会を与えてくれた伊隅大尉に改めて敬意を表する。」
「………私の部隊の人間を一人やっといてよく言うわね。」
「急所は避けた。死んではいないはずだ。しかし、申し訳ないとは思っている。…図々しいのは承知の上で、話だけは聞いてほしい。」
「……どうぞ。」
そうすると、沙霧は1枚の写真を見せてきた。そこには、沙霧と彩峰中将のツーショット写真があった。
「私は、
「理由としては、えらく感情的じゃないかしら?」
「重要なのは、そこではない。実は、反乱分子に与した際に色々調べた。その結果が、これだ。」
A-01の機体にデータファイルが送られてきた。それを開くと、そこには米国の暗躍が記されていた。もちろん、暗躍していたのは愛国派、いわゆる反日派だった。内容は、日本の分断工作、一部将校の暗殺、煌武院悠陽の拉致又は暗殺、政府機能の乗っ取りなど、様々な所業だった。全部が全部実行されたわけではなかったが、一部は既に実行されていた。
「…………これは、事実なのか?」
「…残念ながら、事実だ。貴官ら国連の一部も、それに関わっている。」
みちるは、あまりのひどさに吐き気を覚えた。国連に身を置いてはいるものの、元は帝国の人間だ。この書いてあることは、帝国の人間としては耐えれるものではなかった。しかし、それはそれであった。
「では、沙霧大尉、それを踏まえたうえで言うわ。…あなたたちのやっている行為はテロ行為に過ぎない、弱者の行いだ!」
つい感情的になってしまったが、沙霧は対照的に落ち着いていた。
「確かに、我々は弱者を体現している存在に見えるだろう。実際に、貴官らの隊の人間も傷つけている。斯衛兵も一部、死傷させてしまっている。立派なテロ行為だ。しかし、そうまでしなければこの国は一向に変わらん!…もはや、戻ること叶わぬ血塗られた外道そのものだ。」
さらに、沙霧は続けた。
「また、忘れていることがある。殿下の存在だ。現在、殿下は消息不明となっている。しかし、斯衛が逃がしていたわけではないらしい。この情報は知っているのか?」
「…あなたは米国や国連などの別の勢力が拉致した、と言いたいんだな?」
「理解が速くて助かる。そういうことだ。」
みちるはそのことについて初めて聞いた。そもそも、殿下が消息不明となったことさえ知らなかった。てっきり、クーデター部隊が抑えているものだと思っていたからだ。だが、これらのことを踏まえても、許されない行為に変わりはなかった。
「…………じゃあ、何でよ。」
みちるは、涙を流しながら沙霧に問いかけた。情緒がぐちゃぐちゃになってしまったからこその行動だった。
「じゃあ、何で人を撃ち、斬ったのよ!なんで人を殺したのよ!」
さらに、続けた。
「もっと方法があったはずでしょ!?人を傷つけない方法が!あなたたちのやっていることは、貴様らの嫌う米国のやり方そのものじゃない!」
「なっ…………!」
沙霧にとってはあまりにも耳の痛い言葉だった。自分の大切な人を傷つけられた相手と同じと言われれば、さすがの沙霧も反論ができなかった。みちるは、それに追撃した。
「この文章だってそうよ!確かに、米国は許されないをしている。だけど、あなたは親日派がどう動いていたか知らないらしいようね!?」
みちるは、沙霧たちに報告書を送信した。そこには、横浜基地に駐留していた米国部隊の報告書だった。複数あったが、そのどれもが帝国のために粉骨砕身していることを表すものだった。
「まさか…!そのようなことが!」
「相手の悪い面ばかり見て、それを盲信し、自らを省みることなく、テロという形に移した。それがあなたたちなんだ!」
「…………怒りに飲まれ、我を見失う。もはや、外道にもなれぬ、ただの愚者の行い、か。」
みちるは、少し落ち着いてから沙霧に話した。
「……今、あなたがするべきことは全部隊に降伏命令を下すことよ。それが、償いの始まりになる。」
沙霧はそれを聞き、自分が何をするべきかをもう一度考えた。沙霧は、中将が死んだ日から、今日まで、復讐の念に駆られながら行動をしていた。何度か思いとどまったこともあった。しかし、憎悪といったものはそれをはるかに凌駕した。そして、それに飲まれる。沙霧は、ようやくそれを理解したのだ。
「…憎しみは、人を狂わせる。それにより、別の人を狂わせることになる。だから、憎しみはここで断たねばならん、な。」
そう沙霧は言うと、機体に戻っていき、甲型を起動させた。A-01のほとんどの隊員が、みちるが交渉に失敗したとみなし、武器を再び取ろうとした。みちるも機体に急いで戻った。しかし、後ろに控えていたクーデター部隊の甲型は動く気配を見せなかった。そのため、武器を取ることをやめた。そして、沙霧は長刀を手に取った。しかし、その刃は自分に向けていた。
「この帝国の未来のため、先に参る!」
そう言い、長刀を自分の機体の管制ユニットをめがけて刺そうとした。しかし、その刃は届かなかった。如月の乗る甲型が、長刀でその刃を止めていた。
「…………死んで償おうとするな、そう言ったのはアンタだろ!」
「…その声は、如月か!」
「彩峰中将も同じことを言ってた!アンタと同じことだ!なら、それを証明しろよ!」
如月は、主脚で沙霧の甲型の長刀を蹴り飛ばした。
「…………如月、立派になったものだな。まさか、部下に諭される日が来るとは…。」
沙霧は、長刀を拾いなおし、地面に突き刺した。クーデター部隊も、それに準ずるように突き刺した。『我に交戦の意図あらず。これをもって降伏とする。』長刀を地面に突き立たせる行為は、第1連隊特有の降伏宣言だった。そして、みちるに話しかけた。
「伊隅大尉、これが私の選んだ道だ。司法の裁きや、暗殺、陰謀により死ぬことも厭わない。…だが、部下たちの処遇だけは、どうか頼む!」
「…………わかった。善処するように働きかけておく。」
そして、5・15事件は収束に向かうように見えた。しかし、全員がある存在を忘れていたのだった。沙霧が、停戦命令を下そうとした、その時だった。レーダーに一瞬だけ補足音が鳴り響き、その直後に沙霧の真後ろの機体が爆発した。
「…!何事か!」
「沙霧大尉!狙撃です!レーダーのログには、米軍機の表示が!」
米軍機は、ステルスを解除したのか、わざとレーダーに映り、嘲笑するがごとくジグザグに飛行しながら接近した。表示されていたのは、
「こちらは、国連軍所属A-01部隊の伊隅大尉だ!接近中の米軍機、速やかに戦闘行為を停止せよ!彼らは、投降している!やめろ!」
投降している兵士を撃てば、国際問題になる。しかし、それを無視するように、彼らは突撃砲の照準を向け始めた。しかし、その攻撃は沙霧たちには向けられていなかった。みちるが乗っていた、秋月に向けられていた。すぐに、みちるは秋月に戻った。しかし、再起動に時間がかかっていた。トンカッチは、秋月が回避できないことに気づき、すぐにYF-22Xにロックオンをしようとした。しかし、友軍コードを発信していたため、ロックオンができなかった。急いで、秋月に急速接近する。自分の機体で盾になろうとした。しかし、盾になるにはあまりに距離が遠かった。
「みちる、機体から退避しろ!」
しかし、その呼びかけも虚しく、YF-22Xはトリガーを引いた。その弾丸は、秋月に弾着するかに見えた。だが、そのすべては全て、何かに防がれてしまった。
辺り一帯が少しづつ明るくなっていくなか、そのシルエットがあらわになった。
「おいおい、俺がいつ死んだと思っていたんだい!?」
それは、五十鈴に乗ったヱルムだった。さらに、ヱルムは203mm砲を発砲した。ロックオンができなかったため、砲弾は外れた。トンカッチはヱルムに怒鳴りつけた。
「馬鹿野郎!腐っても味方なんだぞ!」
「馬鹿なのはアンタだ、トンカッチ。国連軍交戦規定第17条第2項『友軍機による意図的誤射をされた際、威嚇発砲が可能』。これに則ったまでよ!」
YF-22Xはそれを見て、ヱルムにターゲットを変更した。しかし、五十鈴は重装甲機体。36㎜程度なら、ある程度防ぐことができる。五十鈴は、集中砲火にしばらく耐えていた。
「伊隅大尉、さっさと機体を動かしてくれ!俺も五十鈴もそんな長く持たない!」
だんだん、増加装甲に穴が開き始めた。それでも、十分な時間が稼げた。みちるは、秋月の再起動に成功した。
「よし、動いた!ヱルム、撤退!」
「了解!」
A-01はYF-22Xからの攻撃を避けるように、散開した。しかし、最悪の出来事が起きた。沙霧たちクーデター部隊の甲型が再び動き始めた。
「…やはり、貴様ら米国のクズ野郎どもがぁ!」
沙霧の機体が空中に飛翔し、長刀を一気に振り下ろし、YF-22Xを1機撃墜してしまった。それに呼応するように、他のクーデター部隊の機体も攻撃を開始してしまった。みちるは、沙霧に再び話しかける。
「沙霧大尉、すぐに攻撃を中止して!もう、戦ってはいけない!」
「この現状を見てもまだそれを叫ぶか!やはり、これが米国の真実だ!」
また別のYF-22Xを叩き切った。
「確かに、貴官の言っていた米国軍人もいるだろう。だが、こいつらのようなものが米軍の大半だ!そうでなくとも、今貴様たちは攻撃を受けたんだぞ!目を覚ませ!」
彼らは、あくまでYF-22X部隊にのみ攻撃をしていた。A-01との交戦は眼中になかった。どうしたものかと、みちるは脳を全力で回した。しかし、全く考えがまとまらなかった。その横を、如月と駒木が通り抜ける。
「伊隅大尉、俺たちは沙霧大尉を止めに行きます!」
「沙霧大尉を止められるのは、私たち2人だけです!伊隅大尉たちは、米軍機を!」
そう言い、2人は射撃でYF-22Xを牽制しつつ、沙霧たちと格闘戦を開始した。
「伊隅大尉…この現状を見ろ!我々が信じかけていたものの正体を!」
沙霧の声は、どこか悲しげだった。どうやら、みちるの説得に本気で応じていたようだった。それを、このような形で裏切られたのだ。無理もなかった。
それでも、止めなければならなかった。駒木は、沙霧の機体に斬りかかろうとした。しかし、それを沙霧は蹴り飛ばしてバランスを崩させた。この時の沙霧は、止めに来た機体に駒木が乗っていることを知らなかった。そして、とどめを刺そうとしていた。
それを見たトンカッチは、叫んだ。
「もうやめろ、沙霧大尉!その機体には…その甲型には、駒木中尉が乗っているんだぞ!?」
その声は、沙霧には届かなかった。
まず、本当の後書きから
沙霧君、ガチギレしちゃったね~
こんな展開、どこかで見たことがあるぞ?()
…………彩峰中将死んだのは痛かったか。
以下は機体解説コーナー
オリジナル機体解説
98式戦術歩行戦闘機 秋月
武装:87式突撃砲
74式近接長刀
65式近接短刀
本機は、第3世代戦術機として既に存在していた94式戦術歩行戦闘機『不知火』と置き換わるべく、量産型戦術機というコンセプトで設計された。不知火と同等のスペックを保ちつつ、コストは安くといった帝国の無理難題を受けて開発が開始された。日本企業だけでは開発が困難だったがゆえに、米国企業からの技術支援を受けた。それにより、完成にこぎつけることとなった。提出された書類上では、要望通りだったため、制式採用されることとなった。しかし、その実は、機体の各所にF-22のパーツを用いていたことが発覚。このパーツのおかげで性能が担保されていたが、フレームなどの強度や安全面が担保されていなかった。さらに、コストが不知火より高くなってしまい、性能はそれに見合っていなかった。そういったこともあり、帝国はプランを破棄し、生産中止にした。そのため、現存するのは15機のみとなっている。性能は乙型不知火と同等と、良好ではあったのでコンセプトの問題がなければ、名機として名をはせていた。機体カラーはフェリス・カモフラージュを採用していた。また、本機は強化プランが既に存在しており、制式採用されれば『矢矧』として攻撃機に換装することができる装備が存在していた。
89式戦術歩行戦闘機 五十鈴
武装:87式突撃砲
CIWS-1A 近接戦闘短刀
203mm戦術支援砲
89式頭部12.7mm防護機銃
本機は、帝国がライセンス生産をする予定だった陽炎の強化プランだった。日本帝国には攻撃機という概念が、81式強襲歩行攻撃機『海神』しかなかった。しかし、作戦行動範囲が限られており、もう少しそれを広くする目的で開発された。そもそも、陽炎自体の拡張性が広いことがあったので、それを利用する形となった。しかし、攻撃機としての性能をオプションとして追加したため、コストが非常に高くなってしまった。そのため、陽炎100機に1機がこのオプションを装備されることとなった。前線の砲撃支援部隊に優先配備されており、A-01の他、5・11クーデター部隊にも配備されていた。攻撃機としての役割を果たすために求められたのは、装甲の硬さと火力だった。装甲は、全体的に二重装甲を追加で纏っているが、特に主碗と主脚が太くなった。36㎜程度なら約3000発なら耐えることが可能だった。火力の面では、203mm戦術支援砲を装備している。これは、普段は半分に折られているが、使用時に展開するものとなっていた。また、頭部に12.7mm防護機銃がある。これも外装式なのでパージ可能だが、火力面では劣っていた。使用用途は、BETA小型種の排除、ミサイルなどの撃墜といったものがあった。ちなみに、クーデター部隊配備機はトマホークで全滅したものの、A-01配備機は破壊されなかったのは、A-01の場合は、ミサイルの火薬の量が少ないことと、直撃ではなかったこと、被弾したのが増加装甲部位だったということだったからだ。また、本機の増加装甲や203mm砲、12.7mm防護機銃をパージした際には、陽炎に名前が戻る。レーダーなどに映るときの名称も、陽炎に変更されることになる。つまり、増加装甲を纏えば『五十鈴』、外せば『陽炎』になるということだ。
YF-22X ウォー・ラプター
武装:AMWS-21 戦闘システム
AMWS-22 大型複合戦闘システム
CIWS-1B 近接戦闘短刀
本機は、F-22『ラプター』の強化発展機だった。F-22のステルス性能をさらに強化し、より対戦術機戦闘能力を特化させていった。ジャミング機能のほか、敵機のハッキングが可能といった電子戦能力が大幅に強化されている。機体の見た目は、機体各所に姿勢制御用フラップ翼、ボックスタイプスラスターが増設されており、頭部もよりシャープに再設計されていた。また、機体の各所を変形することにより、巡航形態に移行することができた。それによる関節の強度不足は否めなかったが、近接戦闘に入る前に殲滅する目的だったので、そういった能力は度外視されていた。本機は現在(2000年)では試作機となっているが、ゆくゆくは制式採用され、F-22と入れ替わりに配備されていくこととなる。現在は、CIA直属の第3特殊戦術機部隊にのみ配備されている。AMWS-22は大型兵装プラットフォームとなっており、突撃砲からグレネードランチャー、狙撃銃や迫撃砲、無反動砲にも換装可能だった。まるで夢のようなもので、少しコストこそ高かったが、前線の衛士には好まれた。ただ、整備面においては劣悪との評価が下され、少数生産された。
今回の友情出演組です(敬称略)
ヱルム・ビャーチェノワ(@ElM_Su37UB)
ジェームズ・スミス(@Lt_smithFFR41mr)
ビルストと戦術機好きの男(@Yuki90300757993)
如月中尉(@KSRG_TSF94)