Muv-Luv 本土戦線異状なし、進撃せよ!   作:tonkacchi

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へけっ!3話目だよ!


オリジナル機体のスペックとキャラ設定、オリキャラ(友情出演組)のクレジット表記は後書きに追記します。ぜひ、読んでください。


第3話 A-01部隊

 軍服にそでを通したのち、トンカッチは少しふらつきながら病室を後にした。そして、肝心なことを聞く。

 

「大尉、俺はどうして助かったんです?あと俺の機体は?」

「あぁ、まだ話してなかったな。それについてはだな…、お、見えてきたな。」

 

 そして、大尉は格納庫を指差した。そこには、大破した自分の機体『彩雲』が擱座していた。その姿は見るに堪えないほどであった。全体的にはBETAに食われていないところが見受けられないほどの損傷。搭乗員保護用シャッターがむき出しの管制ユニット。作動せず破損した自爆装置。さらに、頭部がなくなっていた。しかし、データボックスはむき出しとはなっているが、損傷はしていない。

 

「安心しろ、データの内部は確認はしてないが、帝国に送っている。無事、閲覧することができたらしい。」

 

 その一言で、かなり救われた。そして、新たな疑問が生まれる。

 

「…待ってくれ、俺はどうして生きている?」

「そのことだが、貴様は本当に運がよかった。」

 

 そこから、大尉は経緯を説明し始めた。まとめると以下のようになる。

 

 

国連軍(大尉の部隊)が独自に大規模索敵作戦を開始、同時刻に彩雲が損傷

国連軍レーダーに彩雲が未確認機として補足される、同時刻に彩雲が歩行不能状態

未確認機確認のため大尉が先行し彩雲を目視にて確認

周辺のBETAを排除の後に機体ごと回収し帰投、なお国連軍の作戦は失敗となった

 

 

といった流れであった。つまり、大尉は命の恩人となるわけだ。

 

「なるほど。では改めて感謝申し上げます、大尉。」

「なに、例には及ばん。それよりも、貴様の機体もなかなかタフガイだな。」

「はい、こいつとは結構長く一緒にいましたから。」

「そうか、では整備員にはそう言っておく。」

「…?何か、やるんですか?」

 

 全く何を言っているかわからなかった。もう彩雲(相棒)は廃棄するものだと思っていた。

 

「貴様の部隊からの連絡で、『ぜひ改修して使ってくれ。』とのことだ。」

 

 どうやら、まだまだ共に戦えるらしい。どんな姿に生まれ変わるのやら。そんな期待に胸を張り巡らせているとき、大尉はあるものを差し出してきた。

 

「これが、貴様の国連軍のIDカードと、階級章だ。」

 

 大尉の右手に、いつ取られたかわからない自分の顔写真付きIDカード。左手に、階級章。階級章の模様は大尉の物と同じだった。

 

「改めてようこそ、国連軍A-01部隊へ。トンカッチ大尉。」

 

 いまいち状況を読み込めていない。だが、拒否権はないようだ。

 

「…よろしく頼む、伊隅大尉。」

「みちる、で構わん。」

 

 こうして、トンカッチは国連軍所属となった。これはトンカッチの知るところではなかったが、実際には左遷のようなものだ。

 というのも、トンカッチは伊隅大尉の助けがなければ任務に失敗していることになる。さらに、救助により、国連軍も作戦を中断する羽目になっている。この影響は彩雲のデータ提供により事無きを得たものの、一応、責任を取る形で国連に異動の措置が取られた。

 

 

 

1時間後 横浜基地内ブリーフィングルーム

 

 軽い食事と基地の案内の後、A-01部隊と顔合わせすることとなった。

 

「総員、敬礼!」

 

 そこには、多くの国連軍衛士が整列していた。全員かなり若く見える。その中には先ほどいた、速瀬中尉も並んでいた。

 

「見ての通り、ここにいる衛士は全員若い。というのも、我々の直属の上司が厳選しているらしい。選出理由は、いまいちわからん。」

 

 そう口では言っているものの、明らかに何かを知っている顔だった。まあ今は詮索しないでおこう。

 

「トンカッチには第2隊長(セカンドリーダー)として動いてもらう。指揮は恐らく初めてだと思うが、臨機応変にな。」

 

 第2隊長とは、第1隊長と同等の権限と権力を持っている。だが、普段は小隊規模の指揮(チームリーダー)を任される。想定される最悪の事態である、第1隊長の作戦継続不可になった時には臨時として作戦指揮をする。いわゆる副隊長のようなポジションではある。だが、小隊指揮も加わっているので負担はかなり高い。

 

 それを、新任の俺にやらせようってわけだ。まるで意味が分からないが、これがこの隊の流儀だと言われたので、納得した。そして、軽く自己紹介を済ませる。もちろん、自分の元所属部隊はさすがに言わなかった。これはみちるとの秘密だ。

 

「…まあこんなところかな。何か質問とかあるか?」

 

 結構話したので、さすがに追加質問はなかった。あるとしても、それは機密事項に値する。情報漏洩で死刑にはなりたくない。

 そうして、みちるが今後の予定を発表し部隊は解散した。

 

「案外疲れるな、俺もPXに行ってから自室に戻るとするか。」

 

 そう独り言を言いながら帰ろうとしたとき、肩をつかまれた。みちるだった。

 

「どうした、まだ何かあったか?」

「いや、そのなんだ、…少し飲みにいかないか?」

 

 彼女の顔はほんの少し赤く染まっていた。




彩雲(帝国軍仕様)

武装:87式突撃砲
   88式肩部センサーマスト
   88式脚部棒状測量装置

機体概要:本機は索敵にすべてを置いており、強行偵察の運用が主である。装甲は極限までそぎ落とされており、管制ユニットとデータボックス周辺のみ強固になっている。そのため、最高速度は音速を超える。しかし、音速を超えた飛行を10分以上続けると機体が空中分解する。本機は偵察運用のため、戦闘面ははほとんど考えられていないが、突撃砲や長刀などの一般の装備なら使用可能。背部にオプション装備として、大型索敵装置を積載しての前線通信拠点運用も可能。…特殊運用として、索敵装備を全てを外し、管制ユニットとデータボックス周辺の装甲を減らし、腕部に固定式短刀ユニットを装備することも可能。この場合、超音速で敵を一直線上に切り刻む、通り魔戦術となる。なお、トンカッチは1度だけその運用をし、無事死にかけた。


トンカッチ

出身国:アメリカ合衆国
血統:日系アメリカ人
所属部隊:???→第78特殊戦術機中隊→国連軍A-01部隊
性格:現実主義者、冷酷、ごくまれに感情的になる
コールサイン:ウイング4(78中隊時)→???


伊隅みちる

原作とほぼ同じ。なお、この世界にはとある男は存在していない。


速瀬水月

原作とほぼ同じ。こちらも、この世界にはとある男は存在していない。
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