Muv-Luv 本土戦線異状なし、進撃せよ! 作:tonkacchi
ようやく時間的余裕ができたのでスローペースながら更新を再開します()
そろそろ出し惜しみしないように友情出演枠出しておかなきゃ・・・
そう言えば今回は朝鮮半島が舞台となりますが、本編でも書きますが朝鮮半島戦線は大邱・釜山・蔚山を死守しておりその他は壊滅し、他の海岸都市からBETAは帝国に上陸したという設定になっています。なので光州作戦は発生していません。だから彩峰中将も死刑になっていないんですね~()
……………正直に言います。頑張って調べたんですけど朝鮮半島の歴史がよく分からんかったのです(´;ω;`)
なので無理やりいい感じ(???)で補正します。本当にすみません
また現実の方では大邱は広域市という分類になるそうですが、この世界では要塞市と呼ばれる新しい区分にさせていただきました。感覚としては、都市全体が要塞として機能するというものです。
読んで字のごとくですね!
前置きが長くなりましたが本編開始です
2000/12/2 韓国 大邱要塞市
A-01A部隊は大邱要塞市に向かっていた。
要塞市の名を冠している以上、その防備は完全なものとなっていた。防衛軍には韓国義勇軍・日本帝国軍・国連軍が常駐しており、戦術機部隊は8個師団もいた。そして、そのほとんどがF-15Eを装備していた。山岳部には砲台や地雷、早期警戒システムが万全の状態で配備されていた。
また、大邱要塞市を取り囲むように厚さ30m高さ100mの壁が建設されていた。この壁はBETAの侵攻を幾度となく阻んできた歴戦の盾だった。
補給状況も補給専用鉄道・自動車道により物資不足には困らなかった。これらのことからA-01A部隊は調査地点の経由地として選ぶこととなったのだ。
今回の詳細調査地点は旧
12:00 大邱国連軍基地
A-01A部隊は大邱国連軍基地まで誘導された。その道中には多数の火砲や戦術機もあったが、市街地がかなり多くとられていた。どうやら生活面でも充実しているようだった。さすがに前日いた釜山と比べると区画は少なかったものの、要塞化されているものの中ではトップクラスだと感じられた。
基地到着後にすぐに基地司令に会いに行くこととなった。この基地の司令官は国連軍のオットー・べネス少佐が務めていた。オットー司令は元々は戦術機乗りだったが、前任の基地司令などの司令部要員がほとんど戦死したため繰り上げで任官されたそうだ。しかし、オットーが就任して以降は、防衛体制の見直しなどの数々の改革により幾度となく撃退することに成功していた。元々頑強であったのに、さらに優秀な指揮官を得た大邱はまさに難攻不落の要塞だった。
少しの間基地を案内されたのちにオットーと会話することとなった。そこで数々の任務内容の確認をした。1時間ほど話した後、トンカッチはオットーに残るように言われた。
「まあ、そこに座ってくれ。……………確か、今は伊隅の性を名乗っているんだったか?」
「ええ、今は伊隅ですね。元々は大苗代でしたが」
「やはりそうだったか。………彼によく似た顔つきだと思ったんでな」
そう言うと、オットーは深呼吸をした。話を聞くと、オットーも昔、卓也のいた部隊に所属していたとのことだった。あの最期を見届けた一人だった。あの後の米軍の対応にうんざりして国連軍に転入したそうだ。少しの間、卓也について話してくれた。そのほとんどがテェリーニと同じ話だったが、唯一疑問になっていることがあったらしい。それは、卓也の出自だった。
「彼は米軍大佐だったんだ。だが米軍は基本、外国人を佐官クラスまで上げることはない。だから調べてみたんだ。だが、どのデータベースにも情報が残っていない。いや、消されているのかもしれないがな」
そうオットーは言った。確かに、卓也は純系日本人だった。本来なら帝国軍か国連軍になるだろう。わざわざ米軍に入る必要性は無い。ましてや卓也はアメリカ国籍を有していない可能性まであったとのことだった。たまたま見た書類には国籍欄が空白になっていたのだ。
「もし何か分かったら俺にも知らせてくれ。彼には色々世話になったからな」
「了解しました、司令!」
トンカッチは部屋を後にした。
12/3 9:00
この日は朝から作戦会議があった。旧大田広域市は複雑な地形であるため奇襲を受ける可能性があった。そのため、オットーに事前に直掩部隊を追加で用意してもらった。協力要請に応じたのは帝国軍だった。大陸派遣軍北部方面第7師団、かの重慶防衛戦で大活躍した帝国からの大陸派遣軍だった。現在はその1/4がこの基地にいた。直掩担当部隊は第71機甲連隊
彼らは不知火壱型丙を配備していたが、独自の現地改修が施されていた。と言っても小規模なもので、外見は通常の壱型丙と何ら変わりはない。部隊長は瑛都大尉だった。
瑛都大尉はもともとはこの中隊にいたが、少し前まで富士教導団に所属していた。だが今回の調査の直掩のためにわざわざ呼ばれたそうだ。というのも今回は少数での調査が必須だったので精鋭が必要だった。実動可能な部隊は第4中隊のみ、さらに彼らにはエースと呼ばれる衛士はいなかった。だから彼は部隊長として呼ばれたのだ。緊急で来たため、機体は不知火でカラーも露軍迷彩のままだった。
12:00
作戦会議を終えて、第4中隊の衛士たちと食事をとることにした。彼らは大陸での実戦経験が豊富で数多くの経験談を聞くことができた。そのどれもが今までの戦闘では聞けないような話ばかりだった。瑛都大尉は他にも教導団としての話もしてくれた。トンカッチはその経歴に興味を沸いて質問をした。
「ところで瑛都大尉は今まで戦ってきた部隊でどこが手強かったんだ?やっぱり帝都第1守備連隊とかだったか?」
「そうだな~……一回だけ戦ったことがあったんだけどさ、在日米軍の第66戦術機甲大隊はヤバかったね。ステルス機とか初見殺しじゃんね」
と言いつつも結局勝利しているそうだ。ステルス対策も彼らは万全なのだ。それからしばらく談笑を続けていると、基地内に警報が鳴った。
『防衛基準体制1発令、防衛基準体制1発令。速やかに戦闘配置につけ』
機械音声に続いてHQから詳細情報がでる。
「現在当基地北西方面からBETAが攻撃を開始、地雷群並びに山岳砲台が戦闘を開始するも効果を確認できず。早期警戒システムは沈黙しており詳細規模は不明なものの、偵察報告では5個師団程度とされており、未確認個体も確認されている模様。戦闘配置、急げ」
どうやらわざわざ調査のために遠くまで行く必要性は無くなったようだ。すぐにトンカッチは村雨・壱型丙に乗り込む。XM2が起動直後、ショートメッセージをトンカッチに送り付けてきた。
……………HELLO トンカッチ
……………再び戦えることに感謝を
「…機械に好かれても困るんだよ。お前は暴走しなければそれでいいのさ」
苦笑交じりでトンカッチは言った。
13:00 山岳砲台群第14番砲台群指揮所
山岳砲台群はいくつかの砲台群指揮所からの遠隔操作で稼働しており、砲台自体には誰もおらず、全自動化されていた。しかし、第14砲台群に異常が発生していた。それは、砲台が遠隔操作を一切受け付けなくなったのだ。
「砲台長、ダメです!優先の接続状況は何も異常はないのに何かしらの外部干渉を受けてアクセスできません!」
「何だと!?おい少尉、砲台に直接行って手動操作をしてきてくれ!」
「了解!よし、後4人ついてこい!」
指揮所から5人の砲台要員が走って一つの砲台に向かった。一つでも動けば進軍遅延につながるのだ。砲塔下部の入り口から侵入する。電気をつけようとしたが、全く反応しなかった。少尉は他の4人に反応を求めた。
「おい、どこかスイッチないか?どうにも電気がつかないんだが」
しかし誰も答えなかった。そして足音が近づいてきた。その足音は人の足音でないことを少尉は気づいてしまった。明らかに多すぎる足音。これは戦車級の足音に違いない。すぐに背中に背負っていたライフルを取り出す。そして気配のする方に乱射した。
だが、手ごたえは全くなかった。跳弾の音しかしなかったからだ。その時に壁に非常用懐中電灯があるのを確認した。辺り一帯を光らして見渡すと、砲塔弾薬庫前に4人が立っていた。
「おい、いるなら返事をせんか!危うく誤射をするところだったじゃないか…」
4人はまるで人形のように不気味に立っていた。そしてライフルの銃口を少尉に合わせて発砲した。間一髪、致命傷になるところを外したものの足を負傷してしまった。もう逃げることはかなわないだろう。ライトを向けると4人の背後に謎の影を見た。それはBETAだった。
触手のようなものが4人の後頭部に突き刺さっていた。だが見たことのないBETAだった。戦車級の大きさはしていたが、光線級のような目玉が1つ頭部らしき場所にあった。これが噂の新種BETAなのだろう。そう思い、隣の部屋にある電話機で連絡を取ろうとしたが、これもつながらなかった。理由は不明だったが、少尉は自分が死ぬことははっきりと分かった。
このまま食われて死ぬか、自分で死ぬか。楽なのは後者だ。だから銃口を口に突っ込んでトリガーを引き、少尉は自殺した。
その後、指揮所では少尉たちの向かった砲台が動き始めたことに喜んでいた。これで戦える、そう思っていたが、砲台はBETAに対してではなく指揮所にその砲口を向けた。何故かは全く分からないが、砲台長は退避命令を出した。しかし、その直後に指揮所は砲撃により爆散した。
同時刻に同様の事例が他の砲台群でも発生していた。それにより山岳砲台群は全滅してしまった。また地雷群も全て作動したものの、効果的とは言えなかった。先頭のBETAは防壁付近に到達し、展開していた戦術機部隊と戦闘になっていた。一方向からの侵攻だったので対応は比較的簡単であったが、それ以前に数が多かった。辛うじて防衛線を維持できていたが時間の問題だろう。
A-01Aは防衛戦闘に参加はしつつも、未確認個体の捜索も並行して行う必要があった。A-01Aは戦線到着後すぐに部隊を展開させ、入れ替わるように戦闘を開始した。ローパー隊も防衛線を押し上げるべく奮闘していた。それでも戦力が足らなかった。それは、帝国軍と韓国義勇軍の展開がかなり遅れていたからだ。現状戦っていたのは国連軍のみだった。
「HQ、こちらローパー1の瑛都大尉だ。帝国軍と韓国義勇軍がどこにも見当たらないのだが、異常でも発生しているのか?」
「現在帝国軍と韓国義勇軍の基地が全体停電により行動不能状態になっている。復旧作業が難航しており最短でも10時間はかかる。釜山・蔚山に支援要請を出しているがこちらも最短で11時間はかかる。なんとかそれまで耐えてほしい」
「かなり長いな~、まあやってみますかね」
砲台と地雷が機能しなくなったことにより数がよりいっそ増えてしまっていた。同時に戦術機の増援も出現した。
どうやら基地設備を破壊しながら出撃を強行したそうだ。そのため燃料弾薬共にギリギリではあったものの、防衛線の増強にはつながった。
「よし、頃合いだな。A-01A、全機突撃準備!一気にBETAの戦線を瓦解させる!」
『了解!』
トンカッチも村雨・壱型丙の兵装担架を攻撃状態に移行させる。トンカッチは99式中隊支援重火砲1門、87式突撃砲4門、74式近接戦闘長刀1本、98式多目的自律誘導弾システムの重装備形態だったが、その射撃装備をフル活用しながら道を切り開き、目の前に現れるBETAを長刀で切り刻む。
秋月もそれに追従するように前線を押し上げる。秋月とXM2Aの組み合わせは非常に良好で、人間の反射限界をカバーしてくれていた。このような大多数のBETAを相手にするときは特に有効なOSであることは間違いない。
A-01A部隊が取りこぼしたBETAをローパー隊が駆逐していく。大きく空いた穴をBETAは埋めるべく殺到する。そうすると他の部隊の担当区域の負担が減る。これの繰り返しにより徐々に戦線を上げることに成功した。
「こちらローパー1、BETAの第1・2波を殲滅に成功!後続のBETA接近まで残り15分だ。それまでに各自補給を終わらしておけ」
補給コンテナには支援重火砲と誘導弾は無かったので投棄し、突撃砲5門長刀1本に換装した。推進剤も満タンまで補給する。
トンカッチは他の機体より早く補給を完了したので、周辺哨戒を開始した。2分ほどしてからレーダーに反応があった。たった3体の反応だったが
「こちらトンカッチ、未確認個体を確認!A-01Aは速やかに合流してくれ!」
その時警告音と同時に機体が急激に回避機動を取った。敵が触手で攻撃を仕掛けてきたのをXM2は自動で回避判断をしたのだ。しかし、触手が右腕をかすめた。それを受けて撃墜されるくらいなら殺した方がいい、そう思いトンカッチは未確認個体に対し右腕に装備した突撃砲で発砲をしようとした。
だが、トリガーを引いても突撃砲は発砲できなかった。かすめただけで動作不良を起こすほど脆い設計ではない。理由を考える前に、その隙をついて触手が次々と襲い掛かる。一斉に襲い掛かってきたので何本かが機体に突き刺さった。
XM2は被害個所を次々に表示させてくる。両肩部、左主脚に貫通しているようだった。だがやられっぱなしではいられない。兵装担架を起動して狙撃を試みる。だがこれもまた発射不可能となってしまった。さらに触手の貫通した箇所が操作不能になっていた。しまいには機体が完全に動かなくなってしまい、空中に棒立ちになってしまった。
「くそっ、村雨が動かなくなった!回避機動すら取れなくなっちまったじゃねえか!?」
機体を再起動させて動かそうとしたがうまくいかない。そんなトンカッチに対して敵は無慈悲にも触手にて攻撃を仕掛けてきた。その先端は管制ユニットを狙っていた。
今まさに胸部を貫かんとしようとしたとき、1機の秋月が村雨を突き飛ばした。
「大尉、大丈夫ですか!?」
どうやら突き飛ばしたのは宗像だったようだ。追いついた他の機体が射撃を開始する。どうやら敵の攻撃を受けなければ使用不可能になることはないらしい。しかし、36㎜砲弾では貫通力が足りていなかった。120mmに切り替えて射撃をしていたものの、完全沈黙はしていなかった。とても固い外皮をもっているのだろう。
だが数の優位に甘えたローパー隊の一人が不用意に接近しすぎた。死角からの触手攻撃を受けて胸部に貫通した。管制ユニットにまで到達しバイタルモニターでは死亡域に到達している数値を示していた。しかし、不知火壱型丙はぎこちない動きではあったが、辛うじて動いていた。そして、手に持っていた突撃砲の銃口を他のローパー隊へと向け発砲を始めた。
トンカッチは急いで機体を復旧させる。しばらくすると再起動し機能不全が解消した。機能不全の原因が『未確認物質による機体への干渉』と表示されていた。そしてトンカッチの脳内である可能性が導かれた。
「未確認個体はまさか…機体をハッキングできる能力を有している!?」
それを裏付けるように、味方の不知火壱型丙
そういえば村雨・壱型丙の詳細データを描いていない気がする…
次に書けたら書くの精神で行くかね
今回の友情出演組です。(敬称略)
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瑛都 [ZGK0]帝国元帥 元大佐(@ZGK088)