Muv-Luv 本土戦線異状なし、進撃せよ!   作:tonkacchi

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そろそろ挿絵入れてもいいかもね~

今回から友情出演組が参戦します


第2章 信越防衛戦
第5話 長野防衛線


 9:30 甲府市 帝国軍第5防衛線・国連第2防衛線

 

 A-01部隊は陸路にて運送されながら甲府に到着した。先発として米国海軍第103戦術歩行戦闘隊(ジョリーロジャース)は、運送ルート上のBETAの索敵と排除を行っていた。ただ、BETAは1体も出現せず、徒労に終わった。甲府防衛線付近にはBETA出現の報告はなかったものの、長野県の中野市に到達しているとの報告は入った。また、第12師団はBETAの数こそ減らせていたが多くの数を取り逃してしまっていた。さらに、BETAは新潟の柏崎海岸から追加上陸し始めた。帝国政府も事態を重く見たのか、東北方面軍と関西方面軍を緊急呼集した。しかし、有効打撃を与える前に壊滅される可能性が高かった。

 

「こちらは米国海軍第103戦術歩行戦闘隊の中隊長、テェリーニ中佐(ゴルフ1)だ。これより我々は前進し、諏訪まで移動する。戦局の変化に柔軟に対処せよ。」

 

 テェリーニ中佐が今回の戦闘指揮を執るようだ。ジョリーロジャースの隊長ということもあり、落ち着いている印象を受けた。良い言い方をすればアメリカ人らしい。

 

「こちら甲府CP、追加報告をする。現在BETAは長野市を突破、戦力は1個旅団まで低下しているものの第12師団が壊滅的被害を受け撤退中。松本市まで迫っている模様。松本には戦術機が2個中隊しか置かれていないため、戦線崩壊も時間の問題とみられる。」

「ゴルフ1了解。A-01と移動を開始し、急ぎ諏訪まで移動する。」

 

 ちょうど機体を起こして、燃料と武装の補給を済ませた。ジョリーロジャースは補給完了した機体から順次跳んで行った。それと同時に、みちるからA-01部隊に通信が入る。

 

「今回の戦闘は恐らく厳しいものとなる。覚悟して任務を遂行せよ。特にトンカッチ、お前はこの隊(A-01部隊)での戦闘は初めてだったな。遅れないようについてこい。」

「もちろんだ、戦闘経験ではこの隊の中でも多いほうだと自負している。任せろ!」

「だそうだ、速瀬。」

「まあ実際の戦闘を見てからでしょ、大尉?」

「確かにそうだな。よし、全機出撃!」

 

 どうやら軽めの冗談が飛び交う部隊らしい。はっきり言って居心地はいい。ただ、それに甘えすぎてはならない。油断が自分、ひいては友軍の死につながる。そう思いながら機体にNOE(匍匐飛行)をさせた。

 

 9:45 松本城

 

「くそ、こちらグリズリー1!松本CPに増援を要請する!」

「こちら松本CP、増援として最も近い部隊は3機、少し遅れてA-01部隊とジョリーロジャースが向かっている。もう少し持ちこたえよ!」

「畜生、了解した!」

 

 松本防衛線は地獄の様相を見せていた。既に松本市街は火の海、CPが設置されている松本城にもBETAが差し迫っていた。帝国軍のグリズリー、ウィスキー中隊はそのほとんどの戦力を失いつつあり、残っている戦力はグリズリー1とウィスキー1、4のみであった。そのどれもが撃震だった。もう、松本は持ちそうにない。

 

「グリズリー1、レーダーに感あり。9時方向上空より増援が3機接近!」

「所属と機体は!」

「これは、Three idiots(三馬鹿)隊です!」

 

 Three idiots隊。構成国家も機体も、何もかもが違う正直に言えば頭のいかれた奴らの集まった部隊だ。衛士はヱルム・ビャーチェノワ少尉(E-3)もち少佐(M-2)ジェームズ・スミス少佐(K-1)の三人。機体はSu-37M2M(チェルミナートル改)、兵装担架を増設した94式戦術歩行戦闘機block17(不知火乙型)EF-2000JC(タイフーン・ジェームズカスタム)と全員が専用機を持っていた。

 

「こちらはジェームズ少佐だ。そこの戦術機大丈夫か?」

 

 そう言いながらジェームズが先行して機体を着陸させた。それに続いてヱルムともちも着陸する。

 

「ひゃははは!BETAは滅殺!ん、邪魔なんだよもち!」

「知らないよ、ウザいな。邪魔なのはそっちだろ。」

「お前ら、うるせえよ!」

 

 こんな感じで仲は最悪(ある意味最高)ではあるが、BETAをものすごい勢いで殲滅していた。ヱルムが一撃離脱を仕掛け、それにより生まれたBETAの隙間をもちが切り込み拡大させ、ジェームズが一気にMk-57中隊支援砲で薙ぎ払う。ものすごい勢いで松本城付近のBETAは数を減らしていった。しかし、突如松本城から爆発音がした。そして、悲鳴じみた通信が入る。

 

「おい、K-1!聞こえるか!こちらはウィスキー4だ!松本城が破壊された!CPが壊滅したぞ!」

 

 どうやら、BETAの伏兵が存在しており、そいつらがCPごと松本城を破壊したようだ。あそこには燃料や弾薬が少しばかり置いてあったので拝借しようと思っていたが、これで少し余裕がなくなった。

 

「ちっ、ジェームズ、どうする?」

「そうだそうだ、俺たちのリーダーやってんなら早く決めろって。」

 

 ヱルムともちが冷やかす。

 

「…黙れ、考え中なんだよ!」

 

 少し、考えてから広域通信をオンにした。

 

「こちらはK-1、ジェームズ・スミス少佐だ。CP陥落を受け臨時指揮を執る。全機、後方増援部隊のA-01部隊とジョリーロジャースに合流を開始!後退しろ!」

 

 ウィスキー1が怒りをにじませながら応答する。

 

「何だと!どこの所属かもわからん奴らが勝手に指揮など…。」

 

 そこにヱルムともちがケラケラと笑いながら割り込んでくる。

 

「馬鹿だなぁお前、僕たち3人が来なければ死んでたくせに。」

「そうですよ?全く、帝国の衛士ってこんなもんなんのか。」

「…何なんだ貴様らは!階級というものをわきまえてだな…!」

 

 どうでもいい口論が始まりかけた。それをジェームズが制止する。

 

「貴様ら、どうでもいい口論をする口があったらさっさと後退しろよ!…本当に使えないやつだな。」

 

 マップには、再度BETAが集結しつつある表示がなされていた。さすがに、グリズリー1もこれ以上はどうしようもないと判断した。

 

「………こちらグリズリー1、撤退を開始する。ウィスキーも続け!」

「了解!」

 

 ようやくグリズリー、ウィスキー両隊は撤退を開始し始めた。

 

「…さて、もう少し持たせるぞ。」

「せっかくのビジネスチャンスだからね。あんま邪魔すんなよ、もち!」

「うるさいなぁ、わかってるって!」

 

 そして、3人は更なる増援が到達するまで戦闘を継続することを決定した。

 




今回の友情出演組一覧です。()内はX(旧Twitter)でのユーザー名です。


以下敬称略

ヱルム・ビャーチェノワ(@EIM_Su37UB)
もち(@mochi02913)
ジェームズ・スミス(@Lt_smithFFR41mr)

このお三方に改めて、出演許可を頂いたことを感謝申し上げます。



今後友情出演組は上記のようにクレジット表記させていただきます。何か改善点などありましたら、コメント欄またはXのトンカッチ(@torinikutonka)までご連絡ください。
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