Muv-Luv 本土戦線異状なし、進撃せよ!   作:tonkacchi

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完全に書き忘れていたので補足

武たち207B上がりの搭乗機は不知火甲型です。この小説で沙霧が乗ってたヤツです。最新バージョンに進化しているので、かなり強いです。
秋月に勝るとも劣らない性能です。


イ ン フ レ ゲ ー で 草 ()


修正報告
村雨・弐型の特01式自律誘導弾発射機の搭載位置を『腰と背中』から『腰と肩』に変更しました。
ただの打ち間違えです。

…よくよく考えたら背中にこれ以上載せれるわけないじゃない


第53話 急行列車

 2001/12/24 9:00

 

 司令部では、偵察部隊の取得情報と衛星からの情報を解析していた。作戦は十二分に完遂可能とし、神槍作戦は本格的に発動することとなった。だが、第2段階の開始時刻は24日の23時から、25日の3時に変更された。この瞬間が最も監視衛星からの情報取得が容易な位置にあるそうだ。

 

 そして、ついにデータがすべて解析された。データは全て宝の山だったが、特に霧雨のデータは最高のものだった。知らず知らずのうちに、BETAがカメラに映りこんでたのだ。そこには超光線級がいた。さらに、正確な地形情報や環境情報といったことがまるわかりとなったのだ。

 

 まだ、ヤマメのデータの解析が終わっていなかった。機体とヤマメ自身のダメージから、まだ情報を引き出せていなかったのだ。それでも、十分なものだった。そんな中、トンカッチはシミュレーターに没頭していた。急遽決まった高速機動戦術機部隊への配属、何とかこれを指揮できる程度にはなっておかなけらばならない。

 

 また、重武装重装甲化した機体特性の癖をつかむ必要があった。仮に素晴らしいものだったとしても、強みが引き出すことができねば意味はない。やはり、直線機動においては他の追随を許さないが、横軸移動は航空機並みの劣悪旋回性能だった。他にも、203mm砲の出番がなかったり、そもそも夜襲急行があまりにも使いずらい。

 

 マイクロ・ミサイルは弾幕が張れる分、単発の性能は弱い。大型種相手では効果は発揮できないだろう。さらに、腕部の固定突撃砲は正直使わないことになりそうだ。弾数は500発しか入っておらず、リロード不可だった。基本的に腕に突撃砲を握らせている時点で、使う必要がない。また、突撃砲の握り方の問題で、同時発射は困難となっているのだ。

 

 そういった致命的な問題点を多く孕んでいた。だが、それを何とかしてみせたいという気持ちがあった。トンカッチは最後の最後まで調整を続けた。訓練を続けたのち、昼食を済ませ、午後からの乗船の準備をした。トンカッチとみちるは、クイーン・エリザベスに乗船することになっていた。この艦はA-01用のだったが、今回は夜襲急行を積み込んだ村雨専用艦というロマン満載の艦になっていた。なお、発艦後は整備補給の担当艦になる。

 

 A-01の作戦会議はクイーン・エリザベスで行われることになった。食事を済ませたのち、ブリーフィングルームに集合させた。作戦の最終確認が主だった。

 

「さて、作戦についての確認は以上だ。俺とみちるは特別部隊に編入されているから、その間はジェームズ少佐に任せる。いいか?」

「了解した、中佐」

「他に何かあるものは?」

 

 武が手を挙げた準備

「黒谷中尉は、どうなったんです?」

「ああ、そのことだが安心しろ。意識は戻っていないが、命に別状はない。貴様らは任務に集中していればいい。霧雨のことは…また、終わってからにしよう。それまでアイツの話は無しだ。じゃないと、死人に魂を持っていかれるからな?…他にいるか?」

 

 誰も手を挙げなかったので、トンカッチは解散命令を出す。だが、武だけ呼び出した。時計は21時を超えていた。

 

 

 21:15 

 

 海は静かだった。冬の夜空は寒すぎて敵わない。防寒着でガチガチに固めて、星を眺めながら座った。

 

 しばらく雑談をしていた。そして、ふと気になったことがあったのだ。それは、前の時空での甲21号作戦の話だった。以前には柏木とみちるが死ぬことしか聞いていなかったからだ。要約すれば、たくさんの重大インシデントの結果が積み重なったうえで、凄乃皇を自爆させることになったということだ。

 

 作戦もここまで大規模ではなかったそうだ。というのも、補給や装備、技術レベルが他の時空より大きく進んでいることに起因していたからだ。この影響がかなり大きい。作戦経過はかなり似ている。だが、高速機動戦術機部隊については知らないそうだ。武はつづけた。

 

「最近起きた12・5事件からも分かったことがあるんです。もはや、俺の前回の時空の知識は通用しないってことです。ここからは、誰がいつどこでどれだけ死ぬかはわからない。もしかしたら全員生き延びることだってある。けど、その逆もあり得ます。この意見は香月博士も同様です」

 

 つまり、作戦が完全に成功することもあり得るということだ。何とか成功に導いて見せたい。それが、この世界を、愛するものを守ることにつながるのだ。トンカッチはそう固く誓った。武には、みちるが話したがっていたという旨を伝えておいた。無論、みちるの場合は興味関心が強いだけだと思うが。トンカッチも部屋に戻った。明日は早いのだ。寝れるときに寝なければ。

 

 

 12/25 3:00

 

 作戦が第2段階に移行した。軌道爆撃部隊の爆撃が開始された。同時に、AL弾を搭載した艦艇が佐渡島に接近する。夜間であったが、光線級の迎撃精度は昼間と何ら変わりなかった。砲弾撃墜率は、脅威の90%を超えていた。だが、これは予定通りだった。迎撃後、重濃度の重金属雲が形成された。

 

「こちら第2艦隊の安部だ。現在、重金属雲は予定濃度の60%を超えたため、作戦を第3段階に進めさせてもらう。高速機動戦術機部隊の発艦準備をさせろ!」

「了解、空母に待機中の高速機動戦術機部隊は全機発進準備。繰り返す、全機発進準備!」

 

 トンカッチは部屋で待機していた。調整は終わっており、後は発艦許可が下りるのを待つだけだったのだ。外をモニターで見ていると、他の空母の甲板にも夜襲急行をつけた戦術機がスタンバイしていた。見たところ、米海軍と帝国軍が合計6機いた。米海軍はF-18Xを、帝国軍は十六夜をベースにしていた。さすがに村雨のような増加装甲はついていなかった。

 

 そんな彼らを横目に、村雨に99式重火砲を両手に持たせる。さすがに銃剣などというふざけたものは持ち合わせていない。兵装担架には99式重火砲を2丁、87式突撃砲を4丁装備していた。みちるも同様の装備形態だった。全て万全の状態だった。部屋を出ようとすると、みちるとばったり会った。というか待っていたようだ。

 

「あ、みちる。ちょうどここで会ったんだから、この本を渡しておく。俺の大事な本なんだけどよ、帰ってきたら返してくれ。まあ、お守りみたいなもんだな」

 

 トンカッチは、霧雨に渡そうとした本をみちるに渡した。大事な人に渡せという彼の言葉の通りに従ったのだ。

 

「あら、ありがとう。必ず返すわ。じゃあ私からも…………はい、これ」

 

 封筒が手渡された。中身を見ようとするが、必死に止められた。どうやら帰ってきてからのお楽しみだそうだ。そして、顔を見つめる。

 

「どうした、そんなにまじまじと顔見て。なんか口についてるか?あれか…さっき食った鶏肉の照り焼き、歯に挟まってるのか!?」

「そんな訳無いでしょ!全く、トンカッチはいつもこんな感じだもんね。…そこがいいんだけど」

「で、どうしたんだよ?もうそろそろ時間も無いぜ?早く行かないと――」

 

 言いかけた言葉を、みちるがキスで止めた。それは優しくて、深かった。トンカッチも応えるように、みちるを優しく抱きしめる。少しの時間しか経っていなかったが、二人には永遠のように感じられた。そのような彼らをブザーが現実に引き戻す。ついに出撃する時間だ。

 

『伊隅中佐、トンカッチ中佐。戦術機に乗り込んでください。出撃時刻8分前です!』

「…………さあ、もう行かなきゃな」

「うん。続きは帰ってから好きなだけしてあげるから、絶対帰って来なさいよ!?」

「えらく自信満々だが、ベッドの上ではキャンキャン言ってたと思うと心に来るものがあるなぁ?」

「ば、馬鹿!あんまり大声で言うな!聞こえたら恥ずかしいでしょ!?」

「ははっ、そうだな!…じゃあ、気合入れてくか!」

 

『死力を尽くして任務にあたれ、生ある限り最善を尽くせ、決して犬死するな』

 

 そう言い、トンカッチたちは村雨に乗り込んだ。整備班長がトンカッチに最終チェックをする。

 

「…………良し、これで完璧だな。中佐、あんまり壊して帰らんといてくださいよ!?こいつ結構コスト高いんですから!」

「任せておけ、班長。…ありがとうな」

「そういうのは帰ってきてからにしてください。……中佐らしくないですよ!」

 

 整備班長が離れたと同時に、ハッチを閉める。一瞬薄暗くなるが、網膜投影ですぐに視界はクリアになる。甲板から整備員が急いで退避していた。戦術機のカタパルト射出に巻き込まれないようにするためだ。

 

「こちらクイーンコントロール。伊隅中佐の発進を許可する!」

「了解した。発進するぞ!」

 

 チャージされていた夜襲急行のブースターが、一気に解放される。カタパルトのおかげもあり、勢いよくみちるの村雨が射出されていった。

 

「続いてトンカッチ中佐もどうぞ!」

「了解。村雨・弐型、出るぞ!」

 

 みちるに続いてトンカッチも村雨を発艦させた。各部隊が一斉に発艦し始める。第3段階の幕開けだ。

 

 

 3:15

 

「こちらはエクスプレス1、VF-01の伊隅だ。よろしく頼む」

「VF-01だって!?まさか、精鋭部隊のヴァルキリーズとともに戦えるとは!」

「日米国連の精鋭がそろった第3段階、絶対に失敗するわけにはいきませんからな!?」

「さて楽しいお喋りはここまでだ。総員、武装確認と安全装置を解除しろ!…全機、吶喊!」

『了解!』

 

 トンカッチも安全装置を解除する。佐渡島に侵入すると同時に、レーザー警報が鳴り響く。初期照射が始まった。まるで待っていたようだった。カウンターとして、逆探知による高速ロックを開始する。これがXM3の副次的効果だ。レーダーロックなどの照射系統に対して、自動でカウンターロックをするのだ。

 

 ロックオンした対象は普通の光線級だった。例の超光線級は、まだいないようだ。この程度の相手に使うほどミサイルは潤沢ではない。背中の87式を単射する。精密狙撃により、次々と光線級が排除されていく。片手間にマイクロ・ミサイルの斉射を準備する。ターゲットの対象は戦車級と要撃級のみだった。突撃級には正面からの攻撃となるため、効果が薄かったのだ。一気に制圧するため、全機で一斉発射することになる。

 

「エクスプレス3、ロックオンOK!」

「エクスプレス4、こちらも完了している!」

「5、6ともに準備完了!」

「エクスプレス2、発射準備完了。みちる、派手にぶちかませ!」

「了解した!…ミサイル、撃て!」

 

 数百発のマイクロ・ミサイルが、BETAの群れを襲う。一発当たりの火力は小さいものだったが、これが大量に襲い掛かってくるのだ。辺り一帯が爆発の光で煌々と照らされる。3方向にBETAの死骸で出来た道が完成された。このレッドカーペットをもとに、3方向に分かれて光線級を掃討する。

 

 トンカッチとみちるは同チームだった。一番武装を背負っている分、戦える時間も長い。一番敵の多いエリアを担当した。

 

「畜生、ケツについてたミサイルは撃ち切ったぜ!結構便利でよかったんだがな!?」

「ミサイルポッドを排除しろ。それで少しは軽くなる!」

 

 すぐに排除すると、少しだけ軽くなった。機動性が戻ってくるのを感じる。夜襲急行は一直線にしか進むことしか能がない。だが、その速度はすさまじいものだ。飛びつこうとする戦車級を次々と跳ね飛ばす。

 

「どけどけ!急行列車のお通りだぁ!邪魔する奴は全員轢き殺してやるってんだよ!」

「トンカッチ、レーザー照射!」

「ちっ、カウンターロック!…照射元が8つだと!?」

 

 避けきれないと判断したため、増加装甲を信頼して反撃することにした。照射が開始されると同時に、カウンタースナイプをする。だが、レーザーの直撃が早かった。3体の光線級の排除に成功したが、5体からの照射を受けたのだ。そのすべてが、増加装甲に直撃する。徐々に蒸散被膜が剥がれていく。警報が鳴り響いていた。

 

「ったく、ビービー警報がうるせえんだよ!もう少し自分の装甲に信頼を置いておけってんだ!」

 

 ついに被膜が剥がれ、冷却が始まった。一気に冷却しているため、大量の煙が発生する。すぐに排熱放射をする。煙が張れ、照射も止まった。装甲を確認すると、直撃箇所の第1層から第3層が破壊されていた。どうやら光線級の直撃1回で、装甲3層分ということだ。5か所に損傷を受けているが、本来なら死んでいるレベルだ。

 

 すぐに突撃砲の照準を再設定する。冷却時に電子機器に一時的な制限がかかるのだ。今回はロックオン機能が解除されてしまった。この増加装甲は決して万能兵器ではない。デメリットも抱え込んだうえでの盾だ。再びロックオンする。

 

「反動制御と照準補正を巡行形態にして再セット、全門斉射姿勢に機体姿勢を固定だ。背中の203mm砲は突撃級にぶち込んで、特01式自律誘導弾発射機も全弾撃ち込んでやる!…Fire!」

 

 トンカッチはトリガーを引き絞る。正面火力の鬼と化した村雨は、正面にいたBETAの8割を消し飛ばした。36㎜6門が戦車級をミンチにし、76mm4門は光線級を狙撃、203mmは高速徹甲弾で突撃級を正面から貫く。自律誘導弾は、光線級のデコイにしながら、奥に居座る光線級を消し炭にする。

 

 物凄い反動になっていたが、機体各部に増設された姿勢制御スラスターの効果により、ギリギリ耐えていた。大量の敵を一度にロックすることは難しい。それをトンカッチは無理やりやってみせたのだ。敵のセットは大雑把だったが、うまくいって良かった。光線級の排除がしやすくなる。

 

 だが、BETAの数は減らなかった。消えた穴を埋めるように増えるのだ。倒しても倒してもキリがない。徐々に残弾が減っていく。他の方面に飛んだ部隊も、残弾が減りつつあることを報告してきた。そのうちの何機かが夜襲急行を外したそうだ。こうなってくると、高速機動の名前が外れてきそうなものだ。

 

 目標の光線属種は、確認できた中でも5割しか削り切れていなかった。せめて8割は削っておきたい。まだ奥には光線属種が潜んでいるはずだからだ。艦隊はすでに前進を開始している。彼らが攻撃開始位置に到達する前に数はへらさなければならない。さらに、まだ超光線級を確認していなかった。あれの破壊力は、戦艦を致命的な状態に陥らせることができる。

 

「みちる、そっちの残弾はどうだ!」

「こっちは誘導弾はもう無い!203mmも片方パージした!腕の36㎜も弾切れ!そっちはどうなの?」

 

 トンカッチは武装のほとんどの弾を使いきっていた。強制噴射やブーストを使い過ぎたせいか、夜襲急行の燃料も残り少なかった。しかし、レーダーに反応があった。自機後方からだった。あらかじめ特定の個体が出現したときには、強調表示するようにセットしていたことが功を奏した。すぐに気づくことができた。

 

「俺の状況はまあまあキツイな。だが、獲物を見つけたぞ!援護頼む!」

「獲物ってことは…超光線級ね!?了解!」

 

 すぐに機体を反転させる。超光線級も接近に気づいたようだ。数は2体だった。そのどちらもチャージを開始していた。

 

「みちる、右の奴に203mmを撃ち込め!後は俺が何とかする!」

「了解!…発射!」

 

 正確な砲撃により、1体撃破した。だが、もう1体残っていた。奴には突撃砲では抵抗できない。みちるの203mm砲は再装填中だった。トンカッチの203mm砲には弾が一発しか残っていなかった。弾種は拡散砲弾で、小型種用だ。だが、やるしかない。

 

「こうなったからには、仕方ねえよなぁ!夜襲急行パージ、目標は超光線級!……今!」

 

 初期照射開始と同時に、夜襲急行を前面にパージした。照射が開始され、一瞬で夜襲急行は溶けて爆発した。その爆炎を貫通し、トンカッチにレーザーが襲い掛かる。

 

「トンカッチ、照射されている!回避して!」

「避けれるか!?いや………これでいい!何とか持ちこたえてくれ、村雨!」

 

 トンカッチはそのまま避けずに、前進した。待機状態だった5つの跳躍ユニットが一気に点火し、先ほどより急速に前進する。レーザーは胸部に直撃した。警報が鳴りやまない。

 

「くそったれ!だからビービーうるさいって分かんねえのかよ、このポンコツが!被膜が剥がれる前に、胸部装甲の全冷却を開始しろ!………全部受け止め切ってやる!」

 

 先ほどより、白煙が大きく立ち込めた。装甲の状況を確認する暇もなく、トンカッチはひたすら前進を続けた。みちるはロックオンを試みるも、再装填が終わっていなかった。さらに、誤射の可能性が出てきてしまった。これ以上どうしようもない。トンカッチが無事でいることを祈るしかできなかった。

 

 長いようで短いレーザー照射が終わる。その直後、白煙と土ぼこりの中から村雨は飛び出してきた。

 

「残念だったなクソ野郎!人間様の技術、甘く見るんじゃねえ!」

 

 十分な速度を保ちながら、モーターブレードで襲い掛かる。突撃砲は効果が薄いが、近接戦は効果的だった。一気にラッシュをかける。チェーンソーは超光線級の肉体を徐々にボロボロにしていく。関節不可などお構いなしだ。そもそも、村雨はこのような戦い方を主軸に設計されているのだ。この程度、大したことはない。

 

「これで、ラストだぁ!」

 

 そして、トンカッチは超光線級を粉々に切り刻んだ。洋上塗装で青く塗られていた村雨は、返り血で真っ赤に染まっていた。増加装甲は全てボロボロになってしまった。先ほどの直撃で、全階層冷却を選択した結果だ。だが、このおかげで無事に生き延びることができた。全ての増加装甲をパージし、機体状況をチェックをする。

 

 機体は全くと言ってもいいほど問題がなかった。だがマップを見ると、絶望的な状況に立たされていることが分かった。仇討ちにでも来たのかというくらいのBETAの群れが襲い掛かってきていた。武装は無いに等しい。残っているのは近接装備だが、これではこの数はさばけそうにない。

 

 だが、トンカッチたちの周りを無数の砲撃が襲った。周辺のBETAの群れが、一気に駆逐される。そして、砲弾の送り主から通信が入る。

 

「こちらは帝国海軍第2戦隊所属、戦艦信濃艦長の安部だ。高速機動戦術機部隊の諸君、作戦は第4段階に移行された!一時撤退の後、補給せよ!……これより、我々は真野湾に突入を開始する!」

 

 ついに作戦は第4段階に移行した。

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